全国の基幹的医療機関に配置されている『ロハス・メディカル』の発行元が、
その経験と人的ネットワークを生かし、科学的根拠のある健康情報を厳選してお届けするサイトです。
情報は大きく8つのカテゴリーに分類され、右上のカテゴリーボタンから、それぞれのページへ移動できます。
最新記事一覧
先日ロバスト・ヘルスに「一般的に入院すると元気になると思われがちだが、実は寝たきりや介護度上昇のリスクになる」という記事を書いたが、こんなニュースがあった。「認知症患者、再入院リスクが1.5倍...機能低下・服薬困難で」
認知症という病気の特徴はあるものの、やはり「入院」は高齢者にとって病気の重症化や寝たきりのリスクになるのだなと再認識した。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
「糖質カット炊飯器」なるものをテレビショッピングで見かけました。「味ほぼ変わらない」「むしろこっちの方があっさりして美味しい」などといった試食コメントが紹介されていました。たしかに画期的な商品かもしれませんが、どうも個人的にはモヤモヤした気分です。
堀米香奈子 ロハス・メディカル専任編集委員
面白いニュースがあった。「『介護就職』で両得 県内施設が入居者の家族雇用 正社員に『世話、仕事同じ場』」
家族の状況にもよるが、介護離職も増える今、良い取り組みではないかと思った。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
冬になると大腿骨骨折が増えるそうです。そのベースにあるのが、骨粗鬆症。骨がスカスカになっているので、ちょっとつまづいただけでも、骨折につながります。予防のためにも納豆はお勧めです。
堀米香奈子 ロハス・メディカル専任編集委員
東日本大震災後、「終活」や「エンディングノート」といった言葉がよく聞かれるようになり、自分や家族の最期について元気なうちから考えていこうという雰囲気が出てきている。最期について考える時、必ず出るのはどこまでの医療を求めるか、という話だ。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
「がんの重粒子線治療施設、大阪で開院へ 国内6カ所目」というニュースがありました。がん重粒子線治療そのものは国内で20年以上の歴史を持ち、世界をリードする画期的ながん治療です。それなのに、どうして今まであまり注目されてこなかったのでしょうか? そもそもどんなものなのでしょうか?
堀米香奈子 ロハス・メディカル専任編集委員
面白い記事があった。『「さみしい男性」要注意、実は孤独も健康リスク』
最近、地域包括ケアの中では必ず「本人と社会とのつながり、コミュニケーションが健康寿命を延ばす」「社会の中で役割を持つことが介護予防」という話が上がるが(参考記事「医者を選ぶより、友達を作ろう-医療法人悠翔会理事長・佐々木淳氏②」「生存期間延ばすのでなく、生活の質の追求を-下河原忠道氏が阪大で講演」)、コミュニケーションについては男女による差の話が出てきて興味深い。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
「『だらだら食べ』が肥満予防に? 九大研究」という報道がありました。タイトルからして、ちょっと違和感ありますよね? 「だらだら食べる」ことが、推奨されているなんて、どうにも納得がいきません。元の論文を読んでみたら、疑問は確信に変わりました。
堀米香奈子 ロハス・メディカル
この記事「病院間の情報共有インフラ不可欠」で指摘されている話はもっともだと頷いた。
医療技術の発展はめざましいが、日本の病院医療には大きな欠陥もある。最たるものは病院間の情報共有ができない仕組みだ。病院間どころか、同じ病院内でさえ医局のぶあつい壁でデータ交換がままならない。大企業のサラリーマンが加入する健康保険組合をみても1年や半年に1度受ける健康診断の結果は、病院で受ける医療にはほぼ生かされていない。 根強いデータの囲い込み。「たいがいの医師はそれが当たり前だと思っています」。こう指摘する国際医療福祉大学大学院の高橋泰教授は「情報フォーマットを統一して、書類を簡素化し、全国統一の仕様のクラウド上で情報交換ができる仕組み」が必要だと提唱している。いま全国の自治体でデータヘルス計画が進んでいる。しかし自治体によって手法が異なり、このまま進めば全国同一のシステムは望めない。
医療では診療情報やレセプト情報、健診情報など、様々な情報が各医療機関や自治体などの中にデータとして残されているが(もちろんデータ化せずアナログの医療機関もあるが)、システムの違いなどから、医療機関や自治体間で共有しようとしても難しいという壁がある。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
先日、「『機能性表示食品』1200品突破 『サプリ』増加傾向に」との報道がありました。機能性表示食品は2015年4月に導入され、今年1月31日時点で1205品となったそうです。とはいえ、「機能性表示食品? そういえばそんなのあったっけ」「トクホと何が違うの?」という人もいるのでは? 注意すべき点を確認し、正しく食生活に取り入れましょう。
堀米香奈子 ロハス・メディカル専任編集委員
先日「国内に急増するダブルケア、筆者も直面中」という記事を書きましたが、今後ダブルケアを担う人はさらに増えるだろうと思いますし、地域包括ケアが抱える課題の一つだと思っています。
こんな仕事をしている自分が渦中にいるのだから、何が大変なのかを記録しておくことは大切ではないかと考え、当事者の一人の声ということで残しておこうと考えました。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
「有名シェフの料理番組で視聴者の衛生観念低下の恐れ、研究」というネットニュースを読みました。これ、私も以前からとても気になっていたこと。特に、何でもかんでも布きんで拭いて次の作業に移ってしまうのは、見るたびに「洗って~!」と画面に向かって叫びたくなります。知識の乏しい人や子供などが見て、自然に真似してしまうことは、充分あり得ますよね。手や調理器具の衛生管理のポイントを押さえておきましょう。
堀米香奈子 ロハス・メディカル専任編集委員
この記事「池田介護研究所 要介護者も前と同じ人生を」を読んだとき、話のメインは旅行をサポートするトラベルヘルパーだが、「子ども食堂」について少しだけ書かれているのが目に留まった。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
先週末のネット記事、やっぱりな、と思って読んでいました。
「男の老人ホーム入居は不屈の覚悟を」
なぜなら、男性は亡くなる直前まで心身ともに健康で自立した生活を送れる人が、全体の1割もいるからです。そうした人たちは、65歳で定年を迎えた後の"余生"を、きっと持て余すに違いありません。
先月「接骨院の保険不正請求防げ 施設管理者に研修 厚労省」というニュースがありました。
「接骨院、柔道整復師による不正請求」というニュースをたまに見かけると思いますが、この厚労省の取り組みはこういった不正請求を減らしていくために施設管理者に研修を行っていこうというものです。
そもそも「接骨院って、整形外科のこと?」「接骨院はケガや捻挫、肩こり、腰痛などなんでも診てくれるのでは」と思っている方もいると思いますので(筆者はこの仕事をするまでそう思っていました)、簡単に整理してみます。
・整形外科・・・整形外科領域を専門に診る医師(国家資格)が働いている。健康保険が使える。
・接骨院、整骨院・・・急性のねんざや骨折などを診る柔道整復師(国家資格)が働いている。療養費の受領委任払い制度が使える。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
このところの野菜高騰で学校給食の現場からも悲鳴が聞こえてきていますが、給食は子供たちの健康を支え、毎日のお弁当作りという負担を減らしてくれる、非常に心強いもの。しかも、子供時代の給食の有無が、高齢期の健康づくりに差をもたらしているようなのです。
堀米香奈子 ロハス・メディカル専任編集委員
日々インフルエンザの大流行が報道されていますが、息子の保育園では奇跡的にまだ流行していません。しかし、集団保育の場では誰かが感染すれば即広がってしまう上、保育園には兄弟姉妹もたくさんいるため家族間での感染が保育園での大流行に影響する可能性も大きく、毎日ヒヤヒヤしています。
今朝の息子は少し熱があったので、「とうとう呼び出されるかもな...」と思いつつ、携帯電話を横に置いて仕事をしています。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
新たなインフルエンザ治療薬「ゾフルーザ」が5月にも発売される見通しになったそうです。タミフルやリレンザと違って、ウイルスの増殖を直接抑えるタイプ。期待大ですが、今期の流行をどう乗り切るのか......。実は昔からある漢方薬、「麻黄湯」がインフルにいいらしい、って知ってましたか?
堀米香奈子 ロハス・メディカル専任編集委員
「健康格差を考える(下) 経済格差と連動性強まる」という記事を読んだ。
ちょうど先月末に「地域包括ケア 看取り方と看取られ方~第三次生活困難期における支援策」という「地域包括ケアの課題と未来」の改訂版が出て、書籍にある「社会的経済要因による健康格差」の項を読み直したところだったので、面白かった。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
まだまだ続く野菜高騰。そんな中、カット野菜が注目されています。丸ごと買うよりも、お得なこともある、というのです。しかし、気を付けないと十分な栄養素が摂れない可能性があります。
堀米香奈子 ロハス・メディカル専任編集委員
一昨日「医療政策が国民に分かりづらい理由を考えてみた」という記事を書いたが、記事中の講義で、看護系技官として厚労省にいた経歴のある福井教授と、参加者の質疑応答が非常に面白かった。
詳しく説明するとややこしくなるため、簡略化して書くと。
福井教授・・・今は高度急性期や急性期医療を行う病院(ベッド数)が多過ぎて医療費がかかっているために、2025年に向けて高度急性期や急性期のベッド数を減らそうと国は考えている。つまり、簡単に入院できなくなるし、入院したとしても早期に退院させられる。以前のように"病院での看取り"を行うことは難しくなる。そのため、今後は地域での医療介護連携、地域包括ケア、看取りが重要になる。
参加者の質問・・・国がベッド数を減らすと言っても、どうやって減らすのか? 国が医療機関を動かしているしくみが見えない、医療政策のやり方というものがよく分からない。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
「高齢者、地域活動で認知症リスク減 役職かどうかでも差」という研究結果が報じられています(グラフ1)。地域活動が健康や認知機能に良さそうなのはなんとなく想像がつきますが、注目すべきは、「役職かどうかでも差」の部分です。
グラフ1
(老年学的評価研究)
堀米香奈子 ロハス・メディカル専任編集委員
昨日、阪大大学院の福井小紀子教授から現在の医療介護政策についての講義を聞いた。
今後の政策展開展開のポイントとして、
●医療側・・・「医療機能の分化」(都道府県、2次医療県単位)
●介護側・・・「地域包括ケア推進策」(市町村単位)
両者の整合性を取りながら、出てくる課題を解決していくことが大事ということ。
医療介護連携に予算が大きく割かれ、市町村への期待も高まる中で、医療側がどうコミットしていくかが重要とのことだった。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
野菜がまだまだ本当に高いです。平年価格に比べ、白菜が約2.3倍、大根やキャベツが約2.2倍(1月15~17日の小売価格、農水省食品価格動向調査)とのことですが、実感ではそれ以上のものも。それらに含まれるビタミンCをどうにか他の食材から摂れないか......
そこで改めて見直したのが、今年は価格の安定しているジャガイモです。
堀米香奈子 ロハス・メディカル専任編集委員
晩婚化により、親の介護と子どもの育児の両方を担う「ダブルケア」の状況になっている人が増えてきたと言われています。こんな記事を見つけました。「育児と介護の「ダブルケア」 仕事とどう両立 地域で相談し合い悩み軽減」
実は筆者もダブルケアの状況にあるのですが、正月明けには自分が体調を崩してしまいました。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
昨夕、「1日1本のたばこでも心臓発作のリスク大、英大学の研究」との報道がありました。1本吸って影響があるくらいですから、主流煙以上に有害と言われる副流煙の受動喫煙によって心臓発作が起きるのは無理もなさそうです。しかも「ライト」タバコを吸っても、周囲への迷惑は、まったく軽減されません!
堀米香奈子 ロハス・メディカル専任編集委員
地域包括ケアに関する様々な課題を扱った「地域包括ケアの課題と未来」の改訂版「地域包括ケア 看取り方と看取られ方: 第三次生活困難期における支援策」が刊行された。
高齢者を含む日本全体の状況への考察がさらに加わり、今の時代をマクロから捉えた「生活困難期」という考え方には唸らされた。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
1月に最も発生件数が増えるもの――それは、餅を喉に詰まらせる事故です。今年も元旦から、餅をのどに詰まらせた高齢者の救急搬送のニュースが相次ぎました。餅に限らず、加齢と共に、食べ物を呑み込む際にむせたり喉にひっかかったりして、ヒヤッとすることが増えていませんか? 対策としてよく行われるのが、調理の際に食品に「とろみ」をつけること。とろみには保温性を高める効果もあって、冬にはぴったりですね。ただし、注意すべき点もあります。
堀米香奈子 ロハス・メディカル専任編集委員
協会けんぽでジェネリック医薬品の使用割合が増えてきたという記事があった。
「2017年9月の後発品割合71.2%、上昇傾向だが「80%以上」に向けて強力な対策必要―協会けんぽ」
医療費抑制のためにジェネリックの使用を国は強力に推し進め、政府は2017年に使用割合を数量ベースで70%以上、2020年には80%以上、という目標を掲げている。このため、私たちもジェネリック使用に関するチラシなどを調剤薬局以外でもよく見かけるようになっていると思う。
しかし、ジェネリック使用の前に、もっとできることがあるのではと思う。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
今年のインフルエンザは、B型の流行が例年より早く、A型とB型が同時に来たようです。流行も本格化してきたので、改めてインフル予防についてまとめておきたいと思います。ポイントは緑茶と歯磨き!
堀米香奈子 ロハス・メディカル専任編集委員
高齢者がアンドロイドと過ごすことで「普段介護士には言ってくれないことを言ってくれたりする。実際の人間だと身構えてしまったり、言いづらいと思ったりすることがあるが、親しみを覚えて話しやすくなったりする」――。高齢者医療・介護に関わるメンバーが多かった公開講座の中で、異彩を放っていたのが大阪大学基礎工学研究科の住岡英信氏(国際電気通信基礎技術研究所(ATR)石黒浩特別研究所存在感メディア研究グループグループリーダー)と、住岡氏が紹介したアンドロイドの「テレノイド」。講座終了後にはテレノイドを間近で見ようと参加者の人だかりができるほどの人気ぶりだった。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
「承諾なく歯を削った疑い 奥歯2本の健康な部分 岡山の歯科医師逮捕」というニュースがありました。患者の信頼を裏切って傷害罪に該当する犯罪行為を行ったことは、絶対に許せません。ただ、私の周囲の人たちの反応の薄さにもショックを受けています。
堀米香奈子 ロハス・メディカル専任編集委員
関東で3500人の在宅患者を抱え、看取りも行う在宅医の佐々木淳氏(医療法人悠翔会理事長)は高齢者の終末期医療について講演し、身体機能が低下しても社会とのつながりを持つことで生きがいを持って暮らしていけると語った。社会との関わりがある人はない人より死亡率が低いという研究報告を示し「私たちの寿命に影響を与えるのは社会とのつながり」、「医療よりも、近隣の支え合いや友達。医者を選ぶより、友達を作りましょう」と会場に呼びかけた。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
正月太り、皆さんは大丈夫でしたか? そちらはある意味幸せな太り方ですが、一番悲しいのはストレス太り。原因の一つが、ヤケ食いですよね。ストレスで食べ過ぎてしまう、あるいは、ストレスで甘い物に頻繁に手が伸びてしまう。これは気持ちが弱いとか、自己管理云々とかいう前に、そもそも生理的な反応のようです。科学的にも解明されつつあります。
堀米香奈子 ロハス・メディカル専任編集委員
「高齢者の場合、怖いのは病気ではなく衰弱。アメリカの報告では、高齢者で退院後に3年以上生きている人を見てみると、栄養状態が良ければ8割は生きている。悪いと2割だった。これは進行した膵臓がんと同じぐらいの生存率」――。関東を中心に在宅医療を行う内科医で、医療法人悠翔会理事長の佐々木淳氏は1月10日、阪大が開いた市民向け公開講座で高齢者の体の特徴や医療などについて講演した。高齢になると病気の予防に関心が向きがちだが、肺炎や転倒・骨折がきっかけの入院による要介護状態悪化を防ぐことが大切と注意喚起し、根本的な原因である栄養状態不良と筋肉の脆弱化や筋肉量減少防止のための栄養ケアの重要性を訴えた。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
「夜勤の女性はがんになりやすい、研究」という記事を読みました。北米と欧州の女性では、夜勤と乳がん発症リスクに関連性が見られたというのです。これまでの私の認識を覆すショッキングな研究成果です。
堀米香奈子 ロハス・メディカル専任編集委員
「ケアの云々というより、生活を楽しんでいるかどうかを大切にしている。生活の質を追求しているのであって、命の生存期間を延ばすために頑張るというより、楽しくやろうという考え方」。「好きなものや外出を制限してストレスをためた生活をすることより、一年寿命が縮まろうが、自分が望んでいる生活をするということが大事ではないか、と僕らの高齢者住宅では考えている。犬や猫と暮らしたり、門松を作ったり、地域の人たちに向けて陶芸教室を開いたりしている方もおられる」―――。東京と千葉を中心にサービス付き高齢者向け住宅などを運営するシルバーウッド代表取締役の下河原忠道氏は1月10日、阪大が開いた市民向け公開講座で高齢者住宅を展開する上での考え方を語った。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
「アルコールとがんの関係が明らかに DNAを損傷、二度と戻らない状態に」という記事をネットで読みました。要するに悪さをするのは、以前、骨折との関係でも「ロハス・メディカル」で取り上げた、「アセトアルデヒド」という物質とのこと。だったら、アルコール以外にも気を付けるべきものは身近にあります。一番の例が、タバコの煙です。
堀米香奈子 ロハス・メディカル専任編集委員
「東京23区「高齢者に優しいまち」最新ランキング」という面白い記事を見つけた。
都内在住の人には面白い記事ではないだろうか。筆者は杉並区と墨田区に住んだことがあったので、ふむふむと思って読んだ。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
私もしばしばお世話になっている頭痛薬(解熱鎮痛剤)の有効成分に、男性不妊を招く可能性が指摘されているようです(CNN「鎮痛薬のイブプロフェン、男性不妊に関係か」)。私の頭痛持ちが遺伝して、小学校低学年から日常的に頭痛薬のお世話になっている息子。そんなに飲んで大丈夫か、心配になってきました。
堀米香奈子 ロハス・メディカル専任編集委員
新年明けましておめでとうございます。今年もロバスト・ヘルスで、手軽で役立つ医療記事をお届けしていきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願い致します。
さて、年初ですので身近な話題から書きたいと思っています。
筆者も年末年始は自分と夫の実家双方を訪れてきました。休暇というものの、2歳の子連れで長距離を車移動したもので、いまだに疲れが残っています...。
少し自分の話になりますが、筆者の父はパーキンソン病を患っているため、年々体の動きが鈍くなっており、市町村サービスのお世話になっています。それでも積極的に友人との囲碁に出かけていきますし、地域や知人友人との付き合いを大切にしています。以前は高齢者向けの講座や運動教室にも積極的に参加していました。
私は単純に、「お父さんは元々社交的な性格なんだ」と思っていましたが、それは違うということが最近分かってきました。
父は認知症を患う母に、積極的に外出や散歩、お化粧やお洒落をするよう促します。母は気分によって嫌がったりもするのですが、父は「刺激が大事だから」と言います。「家にいると刺激がないから、頭にも体にも良くない。いろんな人たちと交流することが大事だ」と私に話してくれました。特に何か読んだわけでもなく、自分でそうだと確信していて、母にもそう声をかけ、父自身も意識的にそうしているようです。父が友人との囲碁などに積極的に出かけていくのも、もちろん好きだということはあれど、心身の刺激という意味が大きいようでした。
「寒いと腕が痛い」と言いつつ出掛けていく父を、凄いなと思っていました。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
「それ正月病かも...新年に襲うモヤモヤの正体は?」という記事を読みました。イベント続きの冬のこの時期、周囲のにぎやかさとは対照的に気持ちが落ち込んでしまう「正月病」は、先日も取り上げた冬季うつ(季節性うつ)、もしくはそこに「同調圧力」と呼ばれるストレスが加わったものと考えてよいようです。
ロハス・メディカル専任編集委員 堀米香奈子
最近は診療報酬改定の話ばかりだったので、今年最後の話題は軽めのクリスマスネタで。
明日はクリスマス・イヴ。ご馳走にフライドポテトが並ぶご家庭も多いのではないでしょうか。
2歳半になる息子はフライドポテトが大好きで、外食する時にも「これ!」と嬉しそうに食べています。以前書いたソーセージも相変わらず大好きですが、フライドポテトもかなり好きです。
ところが、そんなフライドポテトに関して衝撃の記事を発見しました。
「フライドポテトの「残念な事実」が明らかに 早死にリスクが2倍に」
「油で揚げたじゃがいもを週に2回以上食べていた人は、死亡リスクが2倍程度にまで高まっていた」そうで、なんとまあ...と思いました。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
「冬になると気分が落ち込む 女性に多い『冬季うつ』」という記事を読みました。冬になって昼間の時間が減少するのに伴い、気分が落ち込む「冬季うつ」では、動物が冬眠するかのごとく「社会的ひきこもり」になり、そのせいで過食してしまい、冬太りを招く、というのです。たしかに分からなくもない...。でも、太るのを気にして人工甘味料ばかり摂っていると、かえって本末転倒な結果を招いてしまうかもしれません!
堀米香奈子 ロハス・メディカル専任編集委員
今回の診療報酬改定は官邸の意向が大きく影響した政治決着のようだと前回書いたが、日刊ゲンダイにこんな記事が出ていた。
「庶民イジメの診療報酬引き上げ 裏には安倍首相の"お友達"」
他のマスコミの報道を見ていたので、さもありなんという内容だが、日刊ゲンダイが書くとこうなるんだなあとしみじみ思いながら読んでいた。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
「突発性難聴になったら、全てのものを投げ捨てて、病院です」というツイートが広まっているそうです。私もかれこれ数年前、ある日突然耳鳴りと共に、耳が詰まったような感覚に襲われました。「これって突発性難聴?」と思って受診したところ、別の診断名をもらいました。
堀米香奈子 ロハス・メディア専任編集委員
診療報酬、介護報酬、障害者のトリプル改定が正式に決まり、大手メディアでも毎日のように関連記事を見るようになった。
今回の診療報酬改定に関する議論の流れを見ていると、最初はプラス改定を要望する厚労省よりもマイナス改定を断行しようとする財務省が優勢かと思われたが、12月に入ってから一気にプラス改定に傾き、決着してしまった。どうやら官邸の影響が大きかったらしい。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
「<医療>美と健康を保つ成長ホルモン分泌低下に注意」というネットニュース(毎日新聞)を読みました。成長ホルモン、子供にも大事ですが、大人にとっても非常に大事なんですね。実は、「夜遅くに食べない方がいい」のは、「太るから」「むくむから」「胃に負担だから」だけでなく、成長ホルモン分泌にも関わっている、って知ってましたか?
堀米香奈子 ロハス・メディカル専任編集委員
診療報酬改定率の決定と共に、介護報酬改定率に関するニュースも出てきた。
介護報酬はやっとプラス改定になるようだ!
とても個人的に、医療より介護を何とかしてほしいと思っていたので、プラス改定でよかったと思いつつ、ここは負担が増えるのもやむなしと感じてしまう。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
発症すると決して治ることのない糖尿病。だからこそ予防は非常に重要です。近い将来に糖尿病を発症するリスクを簡単に予測出来たら、手遅れになる前に生活改善するきっかけが得られるに違いありません。
堀米香奈子 ロハス・メディカル専任編集委員
先週、「給食に賞味期限切れの乳酸菌飲料 愛知の幼稚園」というウェブ報道がありました。そうか、賞味期限切れか...。3つのことを考えました。
堀米香奈子 ロハス・メディカル専任編集委員
今年度の診療報酬改定は、財務省の強固なマイナス改定への意志が見られるためにそうなるのかと思っていた。
しかし、どうやらそうでもないらしい。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
「認知症でもできること 達成感が自立を後押し」という記事を読みました。2030年には65歳以上の高齢者の2割以上を占めると見られる認知症。これまでの認知症介護の在り方には限界が出てくるに違いありません。
堀米香奈子 ロハス・メディカル専任編集委員
京大医学部人間健康科学科の木下彩栄教授の記者セミナーでの解説の続き。
英国、米国で認知症の有病率が下がっているという報告が出ているそうだ。まさかと驚く話だが、高齢者数の増加と共に認知症の患者数も増えているため分かりにくいものの、有病率自体は下がっているという。木下教授によると、教育歴の変化や認知症に関連する薬の影響などが考えられるという。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
「『緑色のウンチ』が出たとき覚えておきたい事」というネット記事を読みました。我が子2人のお尻を何年も拭かされていた経験から、私には1つ思い当たる原因がありました。当然記事で言及されていると思ったのですが、まったく触れられておらず...。そこで自分なりに調べてみました。
堀米香奈子 ロハス・メディカル専任編集委員
臨床的に診断されたアルツハイマー病の25%が、実際にはアルツハイマー病ではなく、神経細胞の老化によって起きる「高齢者タウオパチー」などの別の病気であることが報告されているという。11月21日に京大が開いた記者セミナーで医学部人間健康科学科の木下彩栄教授が解説した。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
骨がスカスカになって骨折しやすくなる骨粗鬆症。中高年女性の問題、というイメージがありませんか? 実は、発症した時に深刻な状況に陥りやすいのは男性なんだそうです。だからと言って、深く考えずにカルシウムサプリに頼るのも、実は危険です。
堀米香奈子 ロハス・メディカル専任編集委員
妊産婦や育児中の母親、高齢者まで、様々な悩みを抱えている人たちを地域ぐるみで支えていこうという新しい取り組みが、京都府内で始まっている。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
先日開催された「現場からの医療改革推進協議会 第12回シンポジウム」(12月2・3日)で、東日本大震災を発端とする福島県の風評被害が、7年を経ようとする今も根強く残っていることが報告されました。
堀米香奈子 ロハス・メディカル専任編集委員
今月内の来年度予算決定を控え、診療報酬改定の議論が大詰めを迎えている。財務省側からすると、「マイナス改定」という「王将」がほぼ取れそうな雰囲気になりつつあり一気に外堀を埋めている、そういう時期かもしれない。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
インフルエンザの特効薬として知られるタミフルやリレンザ。しかし、発症から「48時間以内に薬を使ったとしても、つらい症状を短くできるのは1日程度」。経験上たしかにそうなんですが、ちょっと期待外れですよね。「特効薬」なんてたいそうな肩書をもらっておいて、どうしてその程度の働きなのか、知りたくないですか?
堀米香奈子 ロハス・メディカル専任編集委員
有酸素運動に加えて、二つ以上の課題を同時に行う「二重課題処理トレーニング」をすることで認知機能改善に効果があることを、京都大学大学院医学研究科の青山朋樹准教授が説明した。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
私の住む東京都下の某市でも、インフルによる学級閉鎖の話がお母さんたちから伝わってきています。「隠れインフルエンザ」も話題ですが、ネットニュースで警鐘を鳴らしている「高齢者や体力のない人」以外に、幼児も症状が出にくいかも、という経験談です。
堀米香奈子 ロハス・メディカル専任編集委員
iPs細胞を使うことで、これまでの医療では難しいとされてきた関節軟骨や神経の再生医療に新しい道が開かれつつある。京大が11月24日に開いた記者向けセミナーで、京都大学大学院医学研究科の青山朋樹准教授が現在の研究を解説した。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
京都大学大学院で医工連携のできる人材を育てるユニークな「総合医療開発リーダー育成(LIMS)プログラム」が進んでいる。記者発表が行われたので出かけてみると、医学と工学の組織の壁を超えて取り組んでいるという面白い話を聞けた。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
「17歳で多嚢胞性卵巣症候群に...自宅で人工授精やるも失敗『どうしても産みたい。結婚はしたくない』」というネットニュースを読んで、そういえば自分も第2子妊娠前、同じ多嚢胞性卵巣症候群だったことを思い出しました。
堀米香奈子 ロハス・メディカル専任編集委員
毎日新聞が2018年度の診療報酬と介護報酬のダブル改定について連載している。終末期の意思決定に関する情報の普及啓発について、自治体の取り組みの話があった。
「どう変わる医療と介護 2018年度 同時報酬改定 迫る多死社会 最善の「最期」目指す 国・自治体、事前意思表示を啓発」
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
昨夜配信の「砂糖の有害性、業界団体が50年隠す? 米研究者が調査」というネット記事、内容は論文を確認して納得したのですが、改めて記事のタイトルの方が気になっています。「砂糖の有害性」って...。世の中にはこうした些細なことから誤解が広まることも、多いのではないでしょうか。
堀米香奈子 ロハス・メディカル専任編集委員
「高齢者の救命 本人望めば蘇生中止 消防庁委託研究班提言」というニュースがあった。
高齢者施設からの救急搬送件数が増える中、救急隊員による心肺蘇生を巡る様々な課題が挙げられるようになってきた。施設と家族の間で本人の心肺蘇生など看取りについてのコンセンサスがとれていなかったり、夜間の緊急時は嘱託医でなく119番するといったルールの施設があったりと、駆けつけた救急隊が対応に混乱するという話はよく聞いていた。「救急車を呼んだ」ということで免責にしたいという施設や家族もいたりするため、限られた救急医療の資源を適切に使っていくための知識の普及啓発が課題だという話もあった。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
「『低栄養』+エアロバイク...歩けなくなり、要介護状態に」という記事をネットで読みました。「健康には粗食が一番!」と思っている人は少なくないと思いますが、それは若い頃の話。食べ過ぎは良くありませんが、高齢者では「食べなさ過ぎ」の方が怖いかもしれません。
堀米香奈子 ロハス・メディカル専任編集委員
前回の記事で健康サポート薬局の件数が伸び悩んでいることを書いたが、健康サポート薬局が考え出された背景に、薬剤師から医師に対して減薬を提案するなど多剤併用に対する効果が期待されていたそうだ。
ただ、そもそも薬剤師から医師に対して減薬の提案などできるのだろうかと感じていた。現在の医療界のヒエラルキーの中で、医師はトップだ。薬剤師が医師に対して物申せることなど、例え正論であったとしてもこの文化の中では難しい場面の方が多いだろう。また、医師がその薬局を気に入らなければ、処方箋を回さないよう裏で根回しすることなどいくらでもできるだろうし、院内処方にしてしまえばいい。処方箋で食べている薬局からすれば、医師との関係は死活問題なのだ。
加えて、薬局の薬剤師は患者の病名を知らされるようになっていない。処方内容で、病気や症状を推測することしかできない。患者側から進んで情報提供しなければ、他にかかっている医療機関や飲んでいるサプリメントを把握することなど困難だ。
ハードルばかり高くて、薬局側のメリットはほとんどない。そんな状態で薬局が患者の薬剤を一元管理したり、かかりつけ薬局を増やそうと考えるのは根本的にズレていると思う。
この辺りのかかりつけ薬局がいかに非現実的であるかは、ロハス・メディカルの連載「梅村聡が斬る 門前から、かかりつけへ 薬局の方向は正しいか」(2015年11月号)に書いてある。多剤併用については薬剤師ではなく、本来かかりつけ医がすべきだという話には納得させられる。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
現在、世界最低ランクの日本の喫煙対策。東京パラ五輪を前にようやく改善か、との期待が煙に巻かれたのが半年前でした。そして今、総選挙と新たな厚労相の就任を経て、不安が現実となりそうな気配です...。
堀米香奈子 ロハス・メディカル専任編集委員
先週末、「インフルエンザ予防に懸念、ワクチンの変異で効果減退」という報道がありました。その中で言及されていた、従来とは製法の異なるワクチン、実は世界一の規模の工場が日本にあるのです(!)。ところが日本では承認が下りず、そこで製造されたワクチンを日本人は使うことはできません。
堀米香奈子 ロハス・メディカル専任編集委員
ロハス・メディカルの連載「薬局の上手な使い方」で、「健康サポート薬局」が取り上げられたことがあった。
ロハス・メディカル2016年9月号「健康サポート薬局知っていますか?」
記事によると、健康サポート薬局の機能は
・医療機関への受診勧奨
・連携機関への紹介
・地域における連携体制のリスト作成
・連携機関に対する紹介文書
・患者に限らず市民を対象として健康相談実施
・市販薬を含むトリアージ機能を持つ
・在宅医療
おまけに、「風邪かな?」と思った時に医療機関に行かずに薬剤師にアドバイスを求めるといった例も挙げられていた。
これを読んだとき、確かに地域にこんな薬局があればいいが、薬局側の負担があまりに大きくて名乗りを上げるところがあるんだろうかと思っていた。特に症状についてのアドバイスは責任問題にも発展しかねないので、敬遠する薬剤師が多いのではないかと感じた。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
「あなたもがんをみとる=死に直面する厳しさ」というネットニュースを読んで、NHKのドキュメンタリー番組「ありのままの最期 末期がんの"看取り医師" 死までの450日」を思い出しました。「究極の理想の死」を撮影しようと、カメラを回し続けたディレクターが最後にたどり着いたのは、「理想の死に方などないのではないか」という結論でした。
堀米香奈子 ロハス・メディカル専任編集委員
「健保の経営規律向上へ経済界は結束を」という記事の中にこう書かれていた。
全国およそ1400の健保組合で組織する連合会によると、2016年度に経常収支が赤字になった健保は543組合、保険料率を上げたのは206組合だった。
サラリーマンであっても「それが何?」と思う人もいるかもしれないが、私たちが病気になった時に受けられる今の医療の仕組みの破綻につながるかもしれない恐ろしい話なのだ。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
今週、食物繊維に関連するネットニュースが相次ぎアップされました。「糖質0グラムの麺に『レタス4個分の食物繊維』...これってどうなの?」と「食物繊維で大腸がんリスク減=メタボ解消でも注目」を読んで私が思ったのは、「やっぱり日本人なら、ご飯に具沢山の味噌汁、そして納豆でいいんじゃない?」ということ。少なくとも、トクホ製品を選べばそれでOK、ということはないはずです。
堀米香奈子 ロハス・メディカル専任編集委員
千葉県が介護職のイメージを向上させるため、ユニークなCMを作成し、動画サイトYouTubeや県内のカラオケ店、電車内広告などで流し始めたそうだ。
「介護職のイメージアップへユーモラスなCM制作 千葉県」(NHK)
そのCM動画はこちら。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
「『炭水化物が毎食7割超え』は注意 死亡リスク上昇」という一昨日配信のネット記事、シンプルなだけになかなかのインパクトですよね。でも、どうも‟ざっくり"し過ぎてます。「炭水化物」って、食物繊維も入っちゃってるのかな...? 気になったので調べてみました。
堀米香奈子 ロハス・メディカル専任編集委員
連日、次回の診療報酬・介護報酬改定のニュースが出るようになってきた。介護報酬はマイナス改定になる可能性が言われ、特にサ高住など高齢者向け集合住宅への訪問介護サービス費は締め付けられそうと以前から噂されていた。こんなニュースが出ていた。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
「介護事業の経営悪化 利益率プラス3.3% 人手不足で給与費増、厚労省17年度調査」というニュースがあった。今回の介護報酬改定に関する動きの中で出てきたニュースだ。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
「認知症の恐れ 3万人 警察庁 75歳以上のドライバー」という報道がありました。運転に差し障るような状態でハンドルを握っていた人が3万人もいたのか、と驚くとともに、「やっぱり」との思いも。アクセルとブレーキの踏み間違いによる高齢者の交通事故のニュース、ちょくちょく聞きますよね。さらに私が気になったのは、2点。「75歳以上の自主返納は認知機能検査を受けていない人も含めて今年1~9月に18万4897人」というところと、「認知機能検査で、認知機能の低下がある『第2分類』は30万165人」という記述です。
堀米香奈子 ロハス・メディカル専任編集委員
国立成育医療研究センターが子どもの気管切開についての正しい知識を普及啓発するため、「子どもの気管切開なび」を開設した。
成人もそうだが、気管切開については真偽不明の情報がインターネット上などに出回っている。ネット上では体験談と一般論が混ざっていたり、噂程度の話が事実かのように書かれていたりするなど、信頼できる情報を得ようと思っても見分けるのが難しい。このサイトでは、医療情報だけでなく、保育園・幼稚園に関すること、就学のステップや生活上の工夫などについても書かれ、日常生活に必要な情報もある。気管切開の子どものいる親の体験談なども掲載されている。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
「『代替医療をやりたい』と患者さんに言われたら?医師の本音」というネット記事を読み、ちょっと愕然としています。近年、がんにかかった有名人が代替医療を選んだという話を多く耳にし、どうしてだろう? と思っていたところ。筆者の推論はシンプルなのですが、深く考えていなかった私にとっては充分ショッキングでした。
堀米香奈子 ロハス・メディカル専任編集委員
日経に「介護報酬引き下げで制度の持続性高めよ」という社説があった。診療報酬と介護報酬のダブル改定を控え、様々な主張がニュースに上がるようになってきている。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
先週末、「はしかの年間死者数、初めて10万人下回る 国連」という報道がありました。記事ではさらに、WHO他が「麻疹死者数は2000年以降で84%減少した」と発表したとしています。この一文のインパクトは小さくないですよね。でも、油断するとかなり痛い目に合うので注意が必要です。
堀米香奈子 ロハス・メディカル専任編集委員
来年度の診療報酬改定に関するニュースが出回るようになる中、こんな記事があった。
「1年延命で500万円以上なら薬価下げ 厚労省 費用対効果の仕組みで」
医療費の適正化、削減のための策だが、根本的な予算や医療政策のしくみが変わらない中の細々としたツギハギ対策でいいのかなあと個人的には思ったりする。今はそれしかやりようがないとは思うのだけど。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
今週は、肥満予防にこまめな家事を、ということと、糖質制限ダイエットの落とし穴について書いたのですが、その際に、色々な、しかもそれなりに信用できるはずのサイトにも、「エネルギーとして消費されなかった糖質は中性脂肪として蓄積され」といった記述が多く見られたことに、なかなかのショックを受けています。既に常識レベルで知られているこの話、完全にウソと言うわけではないのですが、実際そんなに簡単に起きる現象じゃないはずです。
堀米香奈子 ロハス・メディカル専任編集委員
私たちが受ける医療の値段、「診療報酬」の改定を巡る熾烈な戦いが始まっている。
医療サービスは健康保険によって支払われる公的なものなので、2年に一度、「診療報酬改定」という呼び名で国が値段を決めている。時期の情勢、政治、医療提供側や患者の動向、国民の疾病など様々な要素が影響する。
議論が盛り上がってくるのが大体改定前年の夏~秋頃だ。もちろん改定に関する議論は毎月厚労省で開かれているが、具体的な方針が出てきて、改定の全体像が浮かび上がってくる今頃に盛り上がりを見せ出す。
例えば、こんな記事が出始める。
新聞記事だから一般向けとして載ってはいるが、「意味が分からない」と思う人が多いだろう。
専門用語はもちろんのことだが、『そもそもなんでインタビューが「日本医師会」と「健保連」という組み合わせなの?』と思う人も多いのではないか。
これには、中医協のしくみを知る必要がある。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
「炭水化物抜きダイエットの落とし穴とは?」というネットニュースに、糖質制限ダイエットの盲点が2つ挙げられていました。それを読んでいて、なんだかちょっと物足りなかったので、私の周りに少なくとも2人いる「経験者で、しかもあまりうまくいかなかった人たち」に、何が問題だったか、ちょっと聞いてみました。
堀米香奈子 ロハス・メディカル専任編集員
「診療報酬下げ、2%台半ば 財務省案」というニュースが出た。今回はかなりの値下げになるなと思った。介護報酬もマイナスになる見通しらしい。医療・介護側からは批判が出るだろうが、毎年の医療・介護費の伸び、保険料の値上げを考えれば、個人的には悪いこととは思わない。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
先週末にアップされた「家事は命を救う? 1日30分で死亡率低下」というネットニュース。自分もちょうど2年前、「肥満予防には ジム通いより掃除」という似たタイトルの記事を書いたので、気になって読んでみました。で、蓋を開けてみれば、けっこうな程度で違う記事でした。
堀米香奈子 ロハス・メディカル専任編集委員
2歳の息子は好き嫌いが激しい上にイヤイヤ期も加わってか、「バランス良く」食べてもらうのが本当に難しいです。ソーセージなど添加物の多いものが大好きだったりするのでどうしたものかと思っています。
子どもがいると、その食品が一体何なのか、ということを頻繁に考えさせられます(本当は自分の体についてもそう考えなきゃいけないのでしょうけど...)。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
「『おくすり手帳』には、決定的な不備がある」というネットニュースを読みました。すると、今までなんとなくしか自覚のなかった、調剤薬局の窓口での違和感の正体が分かったのです。
堀米香奈子 ロハス・メディカル専任編集委員
書籍「地域包括ケアの課題と未来」で取り上げられた、千葉県の亀田総合病院グループが取り組むワンストップ相談サービス付きの看護学生寮併設高齢者住宅「フローレンスガーデンハイツ」。担当者に現在の状況を聞いた。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
■フローレンスガーデンハイツ~見守りシステム、バリアフリー設計、家具完備
現在5人の高齢者が入居しているフローレンスガーデンガーデンハイツは、独居の高齢者が抱える孤独感や様々な不安・悩みを解消するために考え出された斬新な取り組みだ。千葉県館山市にある安房医療福祉専門学校の看護学生寮「フローレンスガーデン」の1階部分13室を高齢者向けアパートとして改築。間取りは約20平方メートルのワンルーム、約6畳のフローリングにバス・暖房洗浄便座付きトイレ・IHキッチン、浴室暖房、乾燥機、ベッドや収納家具などを完備し、バリアフリー設計でスプリンクラーもついている。室内で一定時間動きがない場合に通報されるセンサーも設置。窓側から車いすやベッドでも出入りできるようバルコニーを低く改修しスロープを併設した。
多目的室や屋外にあるガーデンは、新入生歓迎会、夕涼み会やクリスマス会と年に3回の交流イベントでも使用し学生との交流を育んでいる。また、入居者は学生の招待を受けて、秋の学園祭にも訪れている。
費用は入居金30万円のほか、月々家賃5万円(家具、電化製品、高熱水道費、共益費込み)とワンストップ相談サービス費2万円。
「頻繁に昼夜逆転→死亡率高く きついシフトをマウス実験」というネットニュースを読みました。まだ動物レベルの話とはいえ、シフトが短いサイクルで変わる仕事の人にはかなりショックな研究結果ですね。泣き面に蜂ではありませんが、無事にそのシフト勤務を卒業して、例えば日勤になったとしても、記憶や情報処理など脳の働きへのダメージが回復するには、最低5年間かかるそうです。
堀米香奈子 ロハス・メディカル専任編集委員
「自立支援の科学的情報を収集、データベース反映へ - 厚労省の介護検討会で議論開始」というニュースがあった。厚労省で「科学的裏付けに基づく介護に係る検討会」が始まったそうだ。
個人的に、介護職の専門性や世間からのイメージ向上につながるといいなと思った。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
誤診は、される方の患者だって、する方の医師だって、避けたいに決まっています。「医師が正しい診断に行き着く三つのポイント」というネット記事を読みました。なるほどな、と思うと同時に、患者側にもできることがあると再認識しました。
堀米香奈子 ロハス・メディカル専任編集委員
前回は在宅医の小野沢滋氏について書いたが、彼から聞いて目から鱗の落ちる思いをした話がある。在宅医療患者など自力で動くことが困難になった人の、身体機能の低下していく具合は大きく分けて3パターンになるという話だ。書籍「地域包括ケアの課題と未来」、ロハス・メディカル2014年10月号「介護は家族で、の因習が日本の未来を暗くする」(ロハス・メディカル2014年10月号)にも書いてあるので、ぜひご覧いただきたい。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
「足腰弱い独居高齢者の"ゴミ出し難民"問題が深刻化」というネットニュースを読みました。この話、本当に深刻です。そう実感するのは、自分の住むマンション内でも同じことが起きていたから。しかも、事態を知ったきっかけは、2晩連続の水漏れ騒動で私自身が被害側となったことで、その一件がなければ何も気づかずにいたのです。でも、今思えばサインはあったのでした......。
堀米香奈子 ロハス・メディカル専任編集員
日経メディカルの小野沢滋氏のインタビュー「亀田総合病院の部長を開業に駆り立てた危機感」が面白い。
小野沢氏と言えば、亀田総合病院(千葉県鴨川市)で在宅医療部を立ち上げた在宅医療界の有名人。今は神奈川県相模原市に在宅医療専門クリニックを開業し、地域の在宅医療・介護のネットワークの運営なども行っている。筆者は同病院の関連法人に出向していた際にお世話になったが、とても気さくな人柄でありながら、現在の医療の問題点を誰にでも分かりやすく、歯に衣着せぬ物言いで明快に指摘される傑物だった。小松秀樹氏との議論は聞いているだけでエキサイティングだった。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
一昨日配信の「カロリーゼロの"甘い罠"専門家が指摘」というネットニュース、ロハス・メディカルでは5年前に同じ内容について取り上げています。米国でその頃から人工甘味料に対する疑問や渓谷の裏付けとなるような論文が次々に発表され始めたのです。でも、普通に考えれば、甘いのにカロリーがゼロなんて、体に「良い」はずはなさそう(「悪い」かどうかは分かりませんが)。ヒトという生命体が築き上げてきた体の仕組みにとっては想定外の代物で、多かれ少なかれ脳を混乱させるに決まってるからです。そのことを、自分でも簡単に実感できる方法がありますよ!
堀米香奈子 ロハス・メディカル専任編集委員
前回「アドバンス・ケア・プランニング」に関する記事を書いたが、厚労省の「人生の最終段階における医療の普及・啓発の在り方に関する検討会」の資料を見ていると、こんな内閣府のデータが載っていた。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
「日本カビ」とも呼ばれる真菌感染症が世界的に流行し、死者まで発生しているそうです。海外ではすでに薬剤への耐性を獲得したものが蔓延しているのだとか。ところでこのニュースでは、「抗菌薬に対する耐性」という言葉が使われています。この「菌」が何を指すか、ご存知ですか?
堀米香奈子 ロハス・メディカル専任編集委員
Medifaxを読んでいて、厚労省で「人生の最終段階における医療の普及・啓発の在り方に関する検討会」が開かれているのを知った。厚労省はこれまでも終末期医療に関する検討会を開いて意識調査などを行ってきているが、その続きなのだろう。
国は平成2014年度に「人生の最終段階における医療の決定プロセスに関するガイドライン」を公表。「人生の最終段階における医療体制整備事業」として予算を設け、終末期の意思決定に関わる医療スタッフらに向けた研修も行っている。こうした患者の最期の意思決定に関して診療報酬上の評価を設定していく考えがあるのでは、という話もチラリと聞いたことがある。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
衆議院解散から1週間、総選挙の争点の中には、半年前に盛り上がっていたはずの健康増進法改正の話は一切出てきていません。受動喫煙の対策強化を目指す法改正ですが、パラ五輪直前までうやむやになってしまうんでしょうか。その間にも、加熱式タバコのシェアは順調に伸びていくことでしょう。でも、煙が出なくても受動喫煙は起きます。うやむやにされている間、受動喫煙は続く、ということですよね。
堀米香奈子 ロハス・メディカル専任編集委員
ニュースサイトに「科学的根拠乏しい『免疫療法』がん拠点15病院で実施...保険外、効果未知数」という記事がアップされていました。たしかに、一口に「免疫療法」と言っても、現状では玉石混淆。おそらくそのせいで、コメント欄には免疫療法を十把一絡げに批判する書き込みも少なくありません。本当は免疫療法、すごく進化していて、劇的効果が実証されているものもあるんですよね。むしろ、効くのはいいけどあまりに高価で、このままでは保険組合が破綻するだろう、ってことも、あんまり知られてないんでしょうね...。
堀米香奈子 ロハス・メディカル専任編集員
「足と歩行を守る」シンポジウムでは、今年7月に都内で開院した足の症状や病気に特化した診療を行う「足の診療所」の吉原正宣院長も講演し、「足の診療所では『歩けない』をなくしたい」と語った。
「足の診療所って何?」 と思われる方も多いのではないだろうか。筆者もそうだったので、興味津々で聞いてきた。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
医学や工学分野の足の専門家が集まるユニークなシンポジウム「足と歩行を守る」(大阪大学大学院医学系研究科バイオデザイン学共同研究講座主催)が9月25日に大阪市内で開かれた。
中でも興味深かったのは、寺師浩人神戸大学医学部附属病院形成外科学教授(写真)の基調講演での「私は患者さんに対する創傷治癒を目的にやっていたのだが、それは全く間違っていたということが分かった。血流を良くするということとか、傷を治癒するということはあくまで歩行を守るための手段に過ぎない」という話。
寺師氏は糖尿病によってできる足の傷、「足潰瘍」の創傷治癒が専門(糖尿病性足病変についてはロハス・メディカル2014年7月号参照)。足潰瘍の病態などについての「神戸分類」の提唱者でもある。その寺師氏が「創傷治癒を目的にやっていたのだが、それは間違いだった」と言い切ったのが非常に興味深かった。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
昨夜のNHKスペシャル「シリーズ 人体 神秘の巨大ネットワーク 第1集 "腎臓"が寿命を決める」、ご覧になりましたか? 血中リンの過剰が血管を石灰化させる話、出てきましたね! ロハス・メディカルでも、繰り返しその問題点と解決策をご紹介してきました。
堀米香奈子 ロハス・メディカル専任編集委員
「外反母趾は小学4年生ぐらいから急激に増え、発症率が4割。中学生になるとますます増える。変形性膝関節症などのリスク群になる可能性があるため、発達過程を支援することが必要」――。大阪市内で9月25日に開かれた「足と歩行を守る」のシンポジウムで、足の機能に詳しい大阪大学大学院医学系研究科の山下和彦特任教授が訴えた。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
高橋正也 独立行政法人労働者健康安全機構 労働安全衛生総合研究所 産業疫学研究グループ部長
今日は昨日とはうって変わってさわやかな秋晴れでしたね。青空を見ながら思い出したのが、数日前の「ハエ、青い光を当てるとなぜ死ぬ? 山梨の高校生が解明」のニュース。青い光、そういえば人にも良くないんでしたよね。
堀米香奈子 ロハス・メディカル専任編集委員
一昨日、社会保障を見直すならこの記事「社会保障の見直しはもはや避けられない」(ロハス・メディカル2014年6月号)にあるぐらい思い切った方向転換をしてほしいと書いた。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
「消費税収 膨らむ使途 全世代型社会保障、教育も対象」を読み、複雑な思いになった。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
初めて聞いた人、そう思いませんでしたか? 私には最初、スライムとか、ウィキペディアとか、そんな類のものに聞こえましたよ。それが日本国内で250万人もいるようなんだとか。知っている人は危機感を正しく持てるはずですが、何だかよく分からないと、「大変だ」って騒がれてもピンとは来ない、でもやっぱりなんだか怖いですよね。
堀米香奈子 ロハス・メディカル専任編集委員
来年度の医療・介護のダブル改定を控えて介護費のニュースが目に付くようになってきた。
「介護費膨張 3つの温床 25年度に20兆円 ムダの解消急務」
記事の中では介護保険の「生活援助」について、自己負担額が少ないために本来の目的から逸脱して「家政婦代わり」に使われている例などが上げられている。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
台風18号が日本列島を通過中。我が家には、そのことを事前に、身をもって察知していた人が一人います。喘息持ちの下の息子です。喘息は典型的な「気象病」。
・・・って、ご存知ですか? 喘息以外にも、「雨の日は膝が痛い」(私のことですが)、「天気が悪い日は体がだるい」といった症状を訴える人、けっこういますよね。
それらはみんな「気象病」。決して仮病なんかじゃないんです。
堀米香奈子 ロハス・メディカル専任編集委員
落ち着いてコーヒの飲めるスターバックス、好きですよね。
筆者も好きでよく通っていたので、分かります。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
「医療費「月千万円以上」過去最多の484件、昨年度」というニュースがあった。
医療機関での高額な治療が増え続けている。健康保険組合連合会(健保連)の集計によると、患者1人あたりの医療費が1カ月で千万円以上だった例が、2016年度は484件となった。15年度に比べて件数は3割以上増え、過去最多になった。1カ月で1億円を超えた治療も2件あった。医療の技術が高度になっていることが背景にあり、財政負担と両立できるかが課題だ。
患者一人当たりの一か月の医療費が、
1千万円を超えた例が、484件。
1億円を超えた例が、2件。
そりゃ、赤字で倒れる健保も出るよなあと思ってしまう。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
どうやら巷で牛乳キケン説にまたもや火がついているようです。キケンとまで言わずとも、私の身の回りには「牛乳は太る」「コレステロールが気になるから牛乳は控えてます」という人が少なくありません。どうも「乳脂肪は悪」的な見方があるようです。うーん、ちょっと違うんだけどなあ・・・。
堀米香奈子 ロハス・メディカル専任編集委員
日本経済新聞の社説「効率化なしに社会保障費は抑えられぬ」(2017年9月5日)。社会保障費に関する主張では毎回混合診療を広げるよう求める部分があり、日経らしくて妙な安心感を覚える。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
私が子供の頃、おたふく風邪、はしか(麻疹、今年も西ヨーロッパ諸国で麻疹が流行中!)、水疱瘡といった感染症は、「子供のうちにかかっておくべき」病気でした。昭和以前の生まれなら、まだそう思っている人もかなりいるんじゃないでしょうか? 当時はまだワクチンがなく、でも、一度かかれば抗体が作られて(免疫がついて)もう二度とかからなくて済む、という理解だったはず。むしろ子供の頃にかからず大人になってからかかると重症化して大変だ、と聞かされていましたよね。今問題になっているのは、難聴。しかし、それだけではないのです...。
堀米香奈子 ロハス・メディカル専任編集委員
午前中に会社の健康診断を受けてきました。大切なことだとは分かっているものの、炭酸とバリウムを飲んで検査台の上でゴロゴロと転がるのは毎回つらいです。その後に下剤を出されるので飲みますが、私は必ず腹痛を起こすため午後からの仕事がつらいです。
そんな法定の健康診断、多くの人は自分のために受けるものだと思ってませんか?
「え? 健康診断は自分のためのものでしょ?」って思いますよね。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
残念ながらそろそろシーズンオフの枝豆。まあ、冷凍で我慢すればいいんですが、やっぱり一味も二味もちがいますよね。この夏は涼しくてビールに枝豆を堪能しきれなかったお父さんたち、ぜひラストスパートで枝豆を注文しましょう!(お店で?家で?)
というのも先週末、ドイツ人の友人が来日して5年ぶりに再会しました。そこで私は枝豆のワールドワイドな人気を改めて認識し、さらに枝豆が血管を守って老化を遅らせる食材であることを思い出したのです。
堀米香奈子 ロハス・メディカル専任編集委員
つらい、でもやめられない摂食障害で苦しんでいるあなたに、伝えたい話があります。
こんな記事がありました。
「SNSのやりすぎ摂食障害招くかも」(ロハス・メディカル2015年11月号より)
「メディアに登場する過度に痩せた女優やモデルの影響で、女性の自分の体に対する不満が著しく増加し、不健康な行動や過激なダイエットに発展しやすくなる」「メディアの形態は問題でなく、お茶の間のテレビでも、雑誌でも、パソコン画像でも、影響があるそうです」(記事より抜粋)
これ、本当にその通りですよね。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
今日のネットニュースで、"ぽっちゃり"モデルが昨今なぜ人気なのかについて、米フロリダ州立大学の研究が紹介されています。
読んでみて、ぽっちゃりモデルの起用は、企業にとっても消費者側にとっても、そしてモデル本人にとってもメリットが大きいと分かりました。つまり社会にとって有益、みんなが幸せ(winner)になれるスゴイ選択肢なのでは...?
堀米香奈子 ロハス・メディカル専任編集委員
東京都内でも8月31日以前に2学期開始という市区町村もあるようですが、今日9月3日は2学期に入って最初の日曜日でしょうか?
平成29年度東京都公立小・中学校第一学期終業式及び第二学期始業式の期日等
8月25日のヨミドクター記事に「夏休み終盤、生活リズム戻す」
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20170822-OYTET50008/
というのが出ていました。
もし、生活リズムが乱れてしまっていたら、徐々に戻していく。急に早起きさせても、時差ぼけのようになって体調を崩してしまうので、1週間ほどかけて慣らすように戻していくとよい。
と書いてあるのを見て、子どもでもそんなに時間をかけるの? とちょっと驚いてしまいました。
「ロハス・メディカル」校閲担当 川口 利
「国保料35%が上昇予想 市区町村、都道府県移管で」というニュースがありました。
国保に加入している自営業者や高齢者などには「自分の地域はそうなる?」「どれぐらい高くなるの?」と心配になるニュースだと思います。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
連日報道されている臍帯血の無届移植事件。聞いているうちに医療に対する不信感が出てきた人もいるのではないかと思います。
驚く話ですが、この記事(ロハス・メディカル2013年7月号より)を読むと日本の医療界にはそんな医師がいてもおかしくないということが分かります(容疑が報道の通りだったと仮定して)。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
小学2年生になる下の息子が昨朝、吐き気を訴え、37.5℃前後の微熱が続いていました。たぶんカンピロバクターによる食中毒、と我が家では判断し、抗生物質を与えたところ効果てきめん。急速に回復しています。O157 が問題になっていますが、最も身近な食中毒は、実はカンピロバクターなのです。
ロハス・メディカル専任編集委員 堀米香奈子
先週末、国の来年度の概算要求総額が約101兆円に上るというニュースがありました。医療や介護を管轄する厚生労働省は31兆4298億円、2017年度当初予算比2.4%増とのこと。
ただ実際のところ、ニュースの内容がピンとこないという人も多いと思います。金額が大き過ぎるし、それよりもバターが原材料値上げで割高になったという話の方がよっぽど我がことのように感じられたりします。
しかし、国の予算は私たちの生活に直結していますから、お財布に直接響きます。そもそも概算要求って何? という方のために、厚労省周りを取材していた筆者が予算編成の仕組みも合わせて簡単に説明します。
分かりやすくするために、うちの息子(2歳)がおもちゃをねだるプロセスに例えてみます(2歳なのでこんなに戦略的ではありませんが、話を分かりやすくするためなのでご容赦ください。以下青字)。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
子宮頸がんワクチン慢性痛、認知行動療法が効果 - 厚労省研究班が報告、精神科医が協力もというニュースが配信されていました。
健康被害に苦しんでいる方々に光となるなら何よりの話と思います。
ロハス・メディカル編集発行人 川口恭
夏は水虫の季節。先日、「水虫薬、1か月以上塗り続けるのが大事...『ニセ水虫』にも注意」というオンラインニュースを読みました。「そうそう、根気勝負なんだよね」と頷きつつ、ただ「ニセ水虫」以上に問題なのは、水虫に気づかないこと、その意味では、「カサカサ水虫」の方が厄介でしょ、と思ったのでした。実は私自身、いまだに自分の足の「カサカサ」が水虫のせいではないかと疑っています・・・。
ロハス・メディカル専任編集委員 堀米香奈子
既に1カ月も前の話になってしまいますが、聖路加国際病院名誉院長の日野原重明さんが7月18日に105歳の生涯を閉じられました。日野原さんといえば生涯現役医師としてご活躍をされていたほか、小学校での「いのちの授業」でも有名な方でした。いのちは時間そのものである、ということを教えてこられたようです。
「ロハス・メディカル」校閲担当 川口 利
生後半年に近づくと、離乳食の時期がやってきます。それまではおっぱいやミルクでよかったのに、あれこれと手間をかける必要が出てくるので、大変な思いをしているお母さんも多いと思います。
筆者も、茹でたカボチャや大根をつぶしたり、おかゆを柔らかく炊いたりして頑張りました。それでも、息子がご機嫌で食べてくれたかというと、毎回そうはいかないので、用意がつらくなったりもしたものでした...。
離乳食は最初、「なめらかにすりつぶした状態」のものから与えると母子手帳にも書かれています。
一方で、そういった液体状、ペースト状のものではなく固形のものを与えていくとどうなるかという研究もされているようです。
研究では、1歳8ヶ月から6歳半の子供の親155人に、乳児期の食べ物や離乳経験に関するアンケート調査をしました。アンケートでは、炭水化物、タンパク質、乳製品等の一般的な食品のカテゴリで、151の異なるタイプの食品の好みを調べました。92人の親は、生後6ヶ月から、自分で指でつまんで食べられる固形食を使って、赤ちゃんの自主性にまかせた離乳を実践しました。63人の親は、伝統的な、裏ごしして滑らかにすることで食べ物の歯ごたえや種類に変化を付けた離乳食をスプーンで食べさせました。
結果は、赤ちゃんの自主性にまかせた離乳のグループは、スプーンで育てられたグループより炭水化物を多く好みました。一方、スプーンで育てられたグループは、甘い食品を好みました。さらに、スプーンで育てられたグループは、より低体重や肥満の子供が増加しました。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
無痛分娩に関するニュースが世間を騒がせていますが、医師の体制について麻酔科医の話が出てきて、「産婦人科のことなのに麻酔科医ってどういう意味?」と思っている人もいるのではないでしょうか。医療に全く興味がなければ、産婦人科のことは産婦人科医だけでなんとかなると思っている人がいてもおかしくないと思うので。実は私も、医療記者になるまで麻酔科医について知りませんでした(漫画のブラックジャックは一人で全部こなしていたので...)。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
先日の「<重い精神疾患>平均余命22年短く 東大チーム調査」との報道、目にされたでしょうか?
なぜ?? と思いますよね。どうやら主な原因は、「薬の副作用」と「自殺」なのだとか。だったら「認知行動療法」をもっと普及させましょうよ! と私はひとり叫んでました。
ロハス・メディカル専任編集委員 堀米香奈子
高橋正也 独立行政法人労働者健康安全機構 労働安全衛生総合研究所 産業疫学研究グループ部長
2歳の息子のいる筆者ですが、妊娠中は食事の内容に散々頭を悩ませ、様々なインターネット情報に振り回されたものです。あるサイトではOKとされているものが、別のサイトではNOとされ...。「どっちが正しいんだ~!」と言いたくなることもしょっちゅうでした。こんな仕事をしているのだからネットじゃなく本を読めばいいのでは、と言われそうですが、妊娠中は体調不良だったことも多く、どうしてもさっと手に取れるスマホで検索してしまうのでした...(もちろん悩みまくって答えが出ない時は、本で調べる、産婦人科医に質問するなどしましたが)。
改めて妊婦の食事について調べていると、妊婦が食べてはいけないものについて米国の研究結果がありました。
結論から言えば、研究の著者らは、隠れた危険性を有する物質として、缶詰食品(例えば、缶詰の果物、野菜、スープ、ソース)、ある種の魚(マグロ、サーモン)、水道水、甘い食べ物、ファーストフード、カフェインと報告しています。
佐藤佳瑞智博士は、妊娠中に摂取すべきではない食品を説明しました。1.生もの(肉、魚、卵):食中毒や寄生虫の危険がある。中心温度が65度以上になるように調理。(ほとんどの食中毒細菌は65度以上で死滅するが、ノロウイルスなどの場合75度以上)
2.アルコール・カフェイン飲料
3.発酵食品・カビ系チーズ
4.コールドカット(ハムなどの薄切り加工肉)、デリ食品(惣菜):米国では、調理過程が清潔でなかったり、保存管理が適切でなかったりすることが多い。
5.脂身の多い大型の魚:水銀※1が多く含まれている。
この中で、「マグロ、サーモン」について「ダメなの!?」と気になった方も多いと思います(筆者もです)。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
「認知症患者への胃ろうは百害あって一利なし 米国ではほとんど認められない治療がなぜ日本では推奨されるのか」という記事を読んだ。
記事を書いた看護師の坂本氏は記事中で
「誤解を怖れずに書くが、私は、進行した認知症患者さんへの"無理な"胃ろう造設に反対である。
それは、前述したように、胃ろう造設が、進行した認知症患者さんのQOLを改善していると思えないからだ。QOLを改善しなくても、寿命が伸びればいいと考える人もいる。
ところが、進行した認知症患者さんに対する胃ろう造設には、延命効果がないことが明らかになっている。つまり進行した認知症患者さんへの胃ろう造設はメリットが見い出せないのである。」
と書いていた。
私は胃ろうがなぜ社会問題になったかという背景を「胃ろうとシュークリーム」という書籍にまとめたが、その私自身が認知症の進んだ人への胃ろう造設をどう思うかというと、坂本氏とは異なる。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
もし家族が「胃ろうを増設したら、もしかしたら良くなるかも」と、理性ではなく感情の部分でほんの少しでも思うところがあるなら、胃ろうを造設したらいいと思っている。やってみて、そして「明らかに改善しない、これでは本人を苦しめているだけではないか」と周囲の誰もが思うようになったらやめたらいいのではないかと。(もちろん「やめる」ということ自体が今の日本では難しいということは分かっている)
実は私も、取材を始める当初は坂本氏と同じ考えだった。
明らかに本人のためにならないと分かっている胃ろうなら、やらない方がいい。自分もそうされたくない、社会のためにもならないと。
しかし、当事者の家族や医療者らに取材を進めるうちに、その考えが揺らいできた。
関東にもようやく夏らしい日差しと暑さが復活しましたね。数日前まで「40年ぶりの連続降雨記録か」などと騒がれていたどんより空が、うってかわって2週間ぶりの猛暑日予想。(実際には30℃超程度ですが。まあ、暑いのは確かです)
さて、気になるのが日焼け。そんなの女性だけの問題、と思っていませんか? 男性も他人事ではありませんよ。日差しは肌を老化させるんです。
ロハス・メディカル専任編集委員 堀米香奈子
『認知症患者への胃ろうは百害あって一利なし』という坂本諒看護師の書いた文章を読みました。
胃ろうの問題は、かつて熊田が熱心に取材して連載し(リンク先は1回目=ロハス・メディカル2013年8月号)、最終的には書籍『胃ろうとシュークリーム』も書いています。
ロハス・メディカル編集発行人 川口恭
「O157で5歳女児重体、2人重症 埼玉・熊谷のスーパー販売のポテトサラダ食べる」との報道がありました。
それで気になったのが、つい先日食べたレアハンバーグのこと。中身が生焼けのまま提供されるハンバーグが流行っているのです・・・。
ロハス・メディカル専任編集委員 堀米香奈子
富山県の北アルプスで登山道から滑落した74歳の男性が7日ぶりに救出されたというニュースがありました。無事に助かって本当に良かったと思います。
男性は登山道から沢に滑落した後、数枚のチョコレートで飢えをしのいだとありました。
登山時の糖分補給としてチョコレートや飴がよいというのはよく知られていますが、チョコレートには様々な良い効果があると言われています。
心血管疾患にも良い上、記憶や情報処理速度などの認知機能を高める効果もあるそうです(カカオも同じ効果あり)。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
VOAを聴いていたら、本日アメリカでは広範囲で皆既日食が見られるようです。
ほー、面白いと思って、日食でググろうとしたら、なぜか一緒に検索する言葉の候補として「だし」というのが出てきます。はて? と思って「日食&だし」で検索してみたら、こんなことになりました。
ロハス・メディカル編集発行人 川口恭
先日、ピーナツアレルギー克服に向け注目すべき研究成果が報じられました。
タイトルは「ピーナツアレルギー克服に道か=豪研究者が治療法開発」とあり、どんな治療法かは全く分からないのですが、中身を読んでみると・・・
ロハス・メディカル専任編集委員 堀米香奈子
『医療を必要以上に利用していると思う52.5% 日医総研調査』という記事が日経新聞に出ていました。 なかなか興味深い結果だなあと思って、元資料を眺めてみました。7月11日付のペーパーだったようです。
2002年から毎回1000人以上の方々に面談聴き取りを試み続けていて、今回が6回目とのことで、朝日新聞社の駆け出し時代に選挙情勢調査で苦労した身からすると、大変に価値の高い取り組みでないかと感心しました。
ロハス・メディカル編集発行人 川口恭
明日8月18日は糸ようじの日だそうです。小林製薬が糸ようじ発売から30年ということで制定したとか。朝日新聞に載っていました。
私自身は、歯を磨いてたら充分と思って、つい最近まで歯の間を掃除する習慣がなかったんですが、ある時掃除してみて、あまりの汚さ(ゴミが挟まってること)に驚きました。こりゃ色々と悪いことが起きていたに違いない、もっと早く知りたかったと思いました。それ以来、毎日欠かさず掃除をしています。慣れると、やらない方が気持ち悪いです。
ロハス・メディカル編集発行人 川口恭
スライム目薬開発の裏話を読みました。
この目薬のことは、私個人のFBやツイッターのタイムラインにも盛んに流れていたので、面白いこと考えたなあと感心はしていましたが、自分で買おうとは思いませんでした。なぜなら、私自身は目薬を差すのが苦手だからです。
ロハス・メディカル編集発行人 川口恭
慢性的な睡眠不足によって、脳は「自己破壊」するという衝撃的なwebニュースを読みました。私自身は昔から寝ないとダメなタイプで睡眠不足にはなってないと思っているので、まだ冷静に読めましたけれど、思い当たることが多過ぎて文字を追うのが怖いという方もいらっしゃるんではないかと推察します。
床に入っている時間自体が短くて睡眠不足という方には、何とか工夫して時間をひねり出してくださいとしか申し上げられないのですが、寝つきが悪いとか中途覚醒してしまってとかで睡眠不足という方には、ロハス・メディカルがお役に立てるんでないかと考えます。
ロハス・メディカル編集発行人 川口恭
昨日のNHKスペシャル『731部隊の真実~エリート医学者と人体実験~』は、ご覧になったでしょうか。既に何度も指摘されていることですが、番組では、犯罪的な人体実験に積極的に手を染めた医学者たちが、戦後も責任を問われることなく何食わぬ顔で医学界の指導的立場を占め続けてきたことが改めて報じられていました。このことを私たちは忘れてはいけないと思いますし、何より医学界自身がきちんと総括すべきだろうと思います。
ロハス・メディカル編集発行人 川口恭
西日本新聞に、『アルツハイマー 歯周病が誘発 九大、関与の酵素特定』という記事が出ていました。興味を引く見出しの一方、今イチよく分からない記事なので、元資料に当たってみました。
ああなるほど、と思った一方で、
カテプシンB特異的阻害剤は歯周病によるアルツハイマー病の発症と症状悪化を阻む可能性があるというのは、何とも費用対効果の悪いアプローチだなと思いながら読み進めたら、「研究者からの一言」にちゃんと
カテプシンB阻害剤を期待するより、まずは口腔ケアが重要です。とあって、ホっとしました。
ロハス・メディカル編集発行人 川口恭
バブル景気の頃の清水建設のCMで一世を風靡した忌野清志郎さんの「パパの歌」。♬昼間のパパはぁ光ってるぅぅ♫という歌詞を覚えてる方も多いこととでしょう。
あの歌詞は明らかに社会的状態を描いているわけですけれども、分子生物学的に見ても実は正しいのです。
ロハス・メディカル編集発行人 川口恭
9日付の毎日新聞報道によると、DeNAがWELQの再開を断念したそうです。
記事中の分析が奮っていて
医師による監修などの質向上の仕組みを整えればコストがかかる。このため、医療健康分野ではメディア事業が成り立たないと判断したとみられる。
とのこと。
複雑な気持ちになります。
ロハス・メディカル編集発行人 川口恭
高橋正也 独立行政法人労働者健康安全機構 労働安全衛生総合研究所 産業疫学研究グループ部長
高橋正也 独立行政法人労働者健康安全機構 労働安全衛生総合研究所 産業疫学研究グループ部長
高橋正也 独立行政法人労働者健康安全機構 労働安全衛生総合研究所 産業疫学研究グループ部長
高橋正也 独立行政法人労働者健康安全機構 労働安全衛生総合研究所 産業疫学研究グループ部長
高橋正也 独立行政法人労働者健康安全機構 労働安全衛生総合研究所 産業疫学研究グループ部長
高橋正也 独立行政法人労働者健康安全機構 労働安全衛生総合研究所 産業疫学研究グループ部長
高橋正也 独立行政法人労働者健康安全機構 労働安全衛生総合研究所 産業疫学研究グループ部長
高橋正也 独立行政法人労働者健康安全機構 労働安全衛生総合研究所 産業疫学研究グループ部長
オブジーボの光と影 6
なかなか分からなかった他国でのオプジーボ(ニボルマブ)の価格について9月、驚くべき記者発表がありました。英国では、メーカーの希望小売価格が日本の薬価の約5分の1で、しかも非小細胞肺がんで保健償還される金額は、その半分程度になりそうだ、というのです。
本誌編集発行人 川口恭
高橋正也 独立行政法人労働者健康安全機構 労働安全衛生総合研究所 産業疫学研究グループ部長
薬局の上手な使い方 63
土居由有子 どい・ゆうこ●(株)アインファーマシーズ上席執行役員。1978年、北海道医療大学約学部卒業。病院勤務後、93年、アインファーマシーズ入社、薬剤師研修担当、2013年より現職。神戸薬科大学非常勤講師、北海道大学非常勤講師として、「薬剤師教育指導論」や「リスクマネジメント」を教えている。MBA取得後、経営学博士課程に進学。
病期の悩みに、病気を持つ人が体験を元にアドバイスします。ポイントの解説も。
家族が病気のことを分かってくれません。どうしたらよいでしょうか?
聞き書き・武田飛呂城
たけだ・ひろき●日本慢性疾患セルフマネジメント協会事務局長
腎臓を傷つけ、老化を早める可能性があるけれど、どの食品にどれだけ含まれているのか、よく分からない、そんなリン酸を追います。
文・堀米香奈子おおいし・かなこ●本誌専任編集委員。米ミシガン大学大学院環境学修士。小学生2人の母。
イラスト・オオスキトモコ
オオスキ・トモコ●イラストルポを得意とするイラストレーター。食品の安全性や「食」まわりの記事・イラストを多く手掛ける。武蔵野美術大学卒。
オブジーボの光と影 5
理不尽なまでに高いオプジーボ(ニボルマブ)の薬価は、どうやら2018年4月の定期薬価改定を待たず2017年中にも引き下げられるようです。しかし同時に、公益を考えているとは思えない言動が業界で相次ぎ、とんだ茶番と言わざるを得ません。
本誌編集発行人 川口恭
病期の悩みに、病気を持つ人が体験を元にアドバイスします。ポイントの解説も。
病期になってから、不安やイライラで気持ちが落ち着きません。どうしたらよいでしょうか?
聞き書き・武田飛呂城
たけだ・ひろき●日本慢性疾患セルフマネジメント協会事務局長
高橋正也 独立行政法人労働者健康安全機構 労働安全衛生総合研究所 産業疫学研究グループ部長
腎臓を傷つけ、老化を早める可能性があるけれど、どの食品にどれだけ含まれているのか、よく分からない、そんなリン酸を追います。
文・堀米香奈子おおいし・かなこ●本誌専任編集委員。米ミシガン大学大学院環境学修士。小学生2人の母。
イラスト・オオスキトモコ
オオスキ・トモコ●イラストルポを得意とするイラストレーター。食品の安全性や「食」まわりの記事・イラストを多く手掛ける。武蔵野美術大学卒。
骨粗しょう症の予防や治療のために、多くの人が利用しているカルシウムサプリメント。しかし実は健康を害するリスクがあること、ご存知ですか? このほど、食事由来のカルシウムは心臓の血管(冠動脈)が石灰化するリスクを下げ、逆に、カルシウムサプリメントはリスクを高めるという研究結果が発表されました。
大西睦子の健康論文ピックアップ 120 【最終回】
大西睦子 内科医師、ボストン在住。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月から7年間、ハーバード大学リサーチフェローとして研究に従事。著書に「カロリーゼロにだまされるな――本当は怖い人工甘味料の裏側 」(ダイヤモンド社)。
大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートと編集は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
薬局の上手な使い方 62
土居由有子 どい・ゆうこ●(株)アインファーマシーズ上席執行役員。1978年、北海道医療大学約学部卒業。病院勤務後、93年、アインファーマシーズ入社、薬剤師研修担当、2013年より現職。神戸薬科大学非常勤講師、北海道大学非常勤講師として、「薬剤師教育指導論」や「リスクマネジメント」を教えている。MBA取得後、経営学博士課程に進学。
高橋正也 独立行政法人労働者健康安全機構 労働安全衛生総合研究所 産業疫学研究グループ部長
あなたは、医療をどんな時に何のために使うか、説明できますか? 考えたこともないという人がほとんどと思いますが、ちょっと考えてみてください。これから説明するようなことを理解すると、医療への接し方が少し変わるかもしれません。
本誌編集発行人 川口恭
オブジーボの光と影 4
我が国で行われているオプジーボ(ニボルマブ)の臨床試験が少ない理由を探ってみるうち、私たちが臨床試験について当たり前と思っていたことが世界では非常識で、そのせいで薬を高く買わされていることもあるのでないかと思い至りました。
本誌編集発行人 川口恭
薬局の上手な使い方 61
土居由有子 どい・ゆうこ●(株)アインファーマシーズ上席執行役員。1978年、北海道医療大学約学部卒業。病院勤務後、93年、アインファーマシーズ入社、薬剤師研修担当、2013年より現職。神戸薬科大学非常勤講師、北海道大学非常勤講師として、「薬剤師教育指導論」や「リスクマネジメント」を教えている。MBA取得後、経営学博士課程に進学。
腎臓を傷つけ、老化を早める可能性があるけれど、どの食品にどれだけ含まれているのか、よく分からない、そんなリン酸を追います。
文・堀米香奈子おおいし・かなこ●本誌専任編集委員。米ミシガン大学大学院環境学修士。小学生2人の母。
イラスト・オオスキトモコ
オオスキ・トモコ●イラストルポを得意とするイラストレーター。食品の安全性や「食」まわりの記事・イラストを多く手掛ける。武蔵野美術大学卒。
中川准教授の寄稿(前ページ)にあった、がんを通じて命の大切さを考えてもらう「いのちの授業」を、実は『ロハス・メディカル』でも中学生を対象として2010年11月から続けてきました。ここまでの道のりを振り返りながら、現状の報告をさせていただきます。
東京大学医学附属病院放射線治療部門長 中川恵一
全小中高で授業スタート
来年度から小中高全校で、がんについての授業が始まります。がん教育の必要性を国に訴えてきた中川恵一・東京大学大学院医学系研究科准教授から寄稿をいただきました。
東京大学医学附属病院放射線治療部門長 中川恵一
高橋正也 独立行政法人労働者健康安全機構 労働安全衛生総合研究所 産業疫学研究グループ部長
オブジーボの光と影 番外編
前回、日本はオプジーボに関する臨床試験件数が少なく、ドラッグ・ラグを招きかねないと指摘しました。少ない理由はいくつも挙げられるのですが、世界を唖然とさせるような日本の医療界の不祥事と、それが医療界内できちんと自律的に処分されないことも、日本での試験実施を敬遠させることにつながっていないでしょうか?
本誌編集発行人 川口恭
薬局の上手な使い方 60
土居由有子 どい・ゆうこ●(株)アインファーマシーズ上席執行役員。1978年、北海道医療大学約学部卒業。病院勤務後、93年、アインファーマシーズ入社、薬剤師研修担当、2013年より現職。神戸薬科大学非常勤講師、北海道大学非常勤講師として、「薬剤師教育指導論」や「リスクマネジメント」を教えている。MBA取得後、経営学博士課程に進学。
3大栄養素のひとつであるタンパク質、皆さんは毎日しっかり摂取していますか? 一日に一定量以上を摂取することはもちろん、タンパク質の種類にも注意しなければならないようです。どのようなタンパク質を摂取するべきか、2016年8月1日付の医学雑誌「JAMA Internal Medicine」に掲載された、米ハーバード大学の研究者からの報告を参考に考えてみましょう。
大西睦子の健康論文ピックアップ119
大西睦子 内科医師、ボストン在住。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月から7年間、ハーバード大学リサーチフェローとして研究に従事。著書に「カロリーゼロにだまされるな――本当は怖い人工甘味料の裏側 」(ダイヤモンド社)。
大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートと編集は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
普及している医療行為でも、実は受けない方が望ましいものではあるようです。特に、公的費用が使われているようなものに関しては、続ける価値があるのか、国民的議論も必要かもしれません。
東日本で医師不足が叫ばれる一方、医学部の新設は、なかなか認められません。そんな中、ハンガリーなど東欧の大学医学部へ進む若者が少しずつ増えています。卒業すれば医師国家試験の受験資格を得られます。
オプジーボの光と影 3
これまでなら治療法がなかったような難治がんの人たちに希望を与えているオプジーボ(ニボルマブ)ですが、単独で使うと2~3割の人にしか効かないこと、何かと組み合わせるともっと効く人の割合を増やせるかもしれないことが分かってきています。このため、組み合わせると効く割合が上がる「何か」を見つけ出すために欠かせない臨床試験は世界中で猛烈に行われています。しかし、そこに我が国の影は薄く、近い将来、導き出された成果のドラッグ・ラグに悩まされ高値で買わされることが懸念されます。
本誌編集発行人 川口恭
高橋正也 独立行政法人労働者健康安全機構 労働安全衛生総合研究所 産業疫学研究グループ部長
年間連載 血管を守る3
現代日本で生活していると、知らないうちに食品添加物からリンを取り過ぎて、血中にCPPを発生させている可能性があります。一方、食材中のマグネシウムには、CPPの影響を緩和してくれる作用がありそうです。
薬局の上手な使い方 59
土居由有子 どい・ゆうこ●(株)アインファーマシーズ上席執行役員。1978年、北海道医療大学約学部卒業。病院勤務後、93年、アインファーマシーズ入社、薬剤師研修担当、2013年より現職。神戸薬科大学非常勤講師、北海道大学非常勤講師として、「薬剤師教育指導論」や「リスクマネジメント」を教えている。MBA取得後、経営学博士課程に進学。
高橋正也 独立行政法人労働者健康安全機構 労働安全衛生総合研究所 産業疫学研究グループ部長
久住英二くすみ・えいじ●1999年、新潟大学医学部卒業。虎の門病院に勤務した後、東大医科研先端医療社会コミュニケーションシステム部門に所属、2008年6月、立川駅の駅ビル「エキュート立川」で開業。内閣府の規制・制度改革仕分け人でもあった。
勉強するけれど族議員でない
そんな政治家が必要です
これからの政治家に必要なのは、既存の仕組みやルールを勉強して熟知しつつ、自分の胸元を崩すような大胆な改革を提案できる、そのような資質だと思います。現在の国会議員の中では、そのような考え方をする方が少ないように思います。そういった資質を持ちたいと思ってこれまで活動してきました。これからもその信念を変えずに頑張りたいと思います。
梅村聡 うめむら・さとし●内科医。前参議院議員、元厚生労働大臣政務官。1975年、大阪府堺市生まれ。2001年、大阪大学医学部卒業。
免疫の話は、難しい単語がいくつも出てきて、「何だかよく分からない」となりがちです。でも、オプジーボの価値を判断するためにも、知っておいて損はありません。極力平易に説明します。
本誌編集発行人 川口恭
「successful aging(上手なエイジング、加齢)」ってお聞きになったこと、ありますか? 老年医学の分野では、炭水化物と健康や病気との関係が、最近の研究の焦点となっています。今回は、食物繊維の豊富な食品でsuccessful agingが実現できそうだ、という研究結果が報告されましたので、ご紹介します。
大西睦子の健康論文ピックアップ118
大西睦子 内科医師、ボストン在住。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月から7年間、ハーバード大学リサーチフェローとして研究に従事。著書に「カロリーゼロにだまされるな――本当は怖い人工甘味料の裏側 」(ダイヤモンド社)。
大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートと編集は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
オプジーボの光と影 2
普及した医療行為の中で最善のものを保証することによって世界から羨まれていた我が国の国民皆保険制度は、オプジーボ(ニボルマブ)の登場によって、その前提を足元から揺さぶられています。標準治療を最善と確信できない患者や、希望してもオプジーボ投与を受けられない患者が『難民』と化して、皆保険の網から漏れ始めているのです。
本誌編集発行人 川口恭
薬局の上手な使い方 58
土居由有子 どい・ゆうこ●(株)アインファーマシーズ上席執行役員。1978年、北海道医療大学約学部卒業。病院勤務後、93年、アインファーマシーズ入社、薬剤師研修担当、2013年より現職。神戸薬科大学非常勤講師、北海道大学非常勤講師として、「薬剤師教育指導論」や「リスクマネジメント」を教えている。MBA取得後、経営学博士課程に進学。
年間連載 血管を守る2
全豪で説明したように、血中にCPPが過剰に存在すると、血管石灰化や老化の原因になります。血中CPPの量は、血中の過剰なリンを腎臓が尿へ排泄すると減るのですが、尿のリン濃度が高いほど、腎臓自身も傷んでリン排泄の能力が落ちる、そんな悪循環があります。
久住英二くすみ・えいじ●1999年、新潟大学医学部卒業。虎の門病院に勤務した後、東大医科研先端医療社会コミュニケーションシステム部門に所属、2008年6月、立川駅の駅ビル「エキュート立川」で開業。内閣府の規制・制度改革仕分け人でもあった。
一人ひとりにじっくり考えてもらう
新しい政治をつくります
夏の参議院議員選挙で比例代表(全国区)の予定候補者に決まったことは前回お伝えしました。せっかくの機会ですから、比例代表(全国区)というシステムを通して、新しい政治文化をつくりたいと思います。
梅村聡 うめむら・さとし●内科医。前参議院議員、元厚生労働大臣政務官。1975年、大阪府堺市生まれ。2001年、大阪大学医学部卒業。
薬局の上手な使い方 57
土居由有子 どい・ゆうこ●(株)アインファーマシーズ上席執行役員。1978年、北海道医療大学約学部卒業。病院勤務後、93年、アインファーマシーズ入社、薬剤師研修担当、2013年より現職。神戸薬科大学非常勤講師、北海道大学非常勤講師として、「薬剤師教育指導論」や「リスクマネジメント」を教えている。MBA取得後、経営学博士課程に進学。
オプジーボの光と影 1
今までのものと全く違う仕組みで抗がん効果を発揮する「免疫チェックポイント阻害剤」のニボルマブ(商品名・オプジーボ)が話題です。大変に期待を集めている一方で、日本の医療と国民皆保険制度が潜在的に抱えていた矛盾の多くを一気に噴出させ、収拾不能の状態に陥らせる可能性があります。シリーズでお伝えしていきます。
本誌編集発行人 川口恭
久住英二くすみ・えいじ●1999年、新潟大学医学部卒業。虎の門病院に勤務した後、東大医科研先端医療社会コミュニケーションシステム部門に所属、2008年6月、立川駅の駅ビル「エキュート立川」で開業。内閣府の規制・制度改革仕分け人でもあった。
薬局の上手な使い方 56
土居由有子 どい・ゆうこ●(株)アインファーマシーズ上席執行役員。1978年、北海道医療大学約学部卒業。病院勤務後、93年、アインファーマシーズ入社、薬剤師研修担当、2013年より現職。神戸薬科大学非常勤講師、北海道大学非常勤講師として、「薬剤師教育指導論」や「リスクマネジメント」を教えている。MBA取得後、経営学博士課程に進学。
高橋正也 独立行政法人労働者健康安全機構 労働安全衛生総合研究所 産業疫学研究グループ部長
時代に合った政治づくりへ
再び国政に挑戦します
今年夏の参議院議員選挙において、おおさか維新の会の比例代表(全国区)予定候補者となりました。どういうことを考えて、国政復帰をめざすことにしたのか、ご説明いたします。
梅村聡 うめむら・さとし●内科医。前参議院議員、元厚生労働大臣政務官。1975年、大阪府堺市生まれ。2001年、大阪大学医学部卒業。
(年間特集) 血管を守る 【予告編】
「生活習慣病」として知られる疾患群は、血管を傷め、心筋梗塞や脳卒中など命に関わる「心血管事故」を起こしやすくします。次号から始まる年間特集「血管を守る」には、そうした心血管事故を遠ざける生活改善のヒントが満載ですが、それだけですべてが済むはずもなく、生活改善だけでは足りない場合、そもそも生活に原因がない場合もあります。
高橋正也 独立行政法人労働者健康安全機構 労働安全衛生総合研究所 産業疫学研究グループ部長
中国人を対象とした大規模疫学研究から、生の果物を毎日食べる人は、めったに食べない人に比べて、心臓発作や脳卒中のリスクが低いことが分かり、4月7日付の「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(NEJM)」誌に発表されました。この研究成果は、中国人と同じく、欧米人と比べて果物の摂取が不足している日本人にも大変参考になります。そこで、今回はこの論文を参考に、一緒に食生活を見直してみましょう!
大西睦子の健康論文ピックアップ117
大西睦子 内科医師、ボストン在住。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月から7年間、ハーバード大学リサーチフェローとして研究に従事。著書に「カロリーゼロにだまされるな――本当は怖い人工甘味料の裏側 」(ダイヤモンド社)。
大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートと編集は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
11月号で「がん重粒子線治療」が患者に縁遠い存在になってしまうかもしれないという記事を書き、その後「がん重粒子線治療のナゾ」(大和出版)を出版し、重ねて警鐘を鳴らしました。幸いなことに、今年1月の厚労省・先進医療会議の結果、少なくとも今後2年間は現在とそんなに変わらない扱いとなりそうです。
本誌編集発行人 川口恭
高橋正也 独立行政法人労働安全衛生研究所作業条件適応研究グループ上席研究員
久住英二くすみ・えいじ●1999年、新潟大学医学部卒業。虎の門病院に勤務した後、東大医科研先端医療社会コミュニケーションシステム部門に所属、2008年6月、立川駅の駅ビル「エキュート立川」で開業。内閣府の規制・制度改革仕分け人でもあった。
今年、おたふくに流行の兆しがあり、風疹も油断ならない状況だそうです。どちらもVPD(ワクチンで防げる感染症)なのですが、過去のワクチン禍の影響もあり、免疫を十分に持っていない人が社会に一定数存在します。乳児はもちろんのこと、妊婦が感染しても危ないので、何とか社会全体で対応して流行を抑え込みたいところです。そして何度も同じことを繰り返さないよう、そろそろ過去の負の遺産と決別しなければならない時期です。
本誌編集発行人 川口恭
化血研不正から見えたもの②
前回の記事で、化血研が国内自給の国策、安定供給、法令遵守の三者を満たせず法令を破った、と指摘しました。法令遵守を対前提とするなら、国内自給の国策と安定供給のどちらかを守れなかったということになります。よく考えてみると、この二者の両立、意外と難しいのではないでしょうか。
本誌編集発行人 川口恭
看護師などの派遣禁止
むしろ医療の質に悪影響
医療機関に対して、看護師などの有資格者(医療専門職)を人材派遣することは、原則として禁じられています。派遣スタッフが入るとチーム医療の質が保てないという表向きの理由と裏腹に、質の悪い人材紹介業者が跋扈して、医療機関を疲弊させています。本当に「派遣禁止」が必要なのか、再検討してもよいのではないでしょうか。
梅村聡 うめむら・さとし●内科医。前参議院議員、元厚生労働大臣政務官。1975年、大阪府堺市生まれ。2001年、大阪大学医学部卒業。
薬局の上手な使い方 55
土居由有子 どい・ゆうこ●(株)アインファーマシーズ上席執行役員。1978年、北海道医療大学約学部卒業。病院勤務後、93年、アインファーマシーズ入社、薬剤師研修担当、2013年より現職。神戸薬科大学非常勤講師、北海道大学非常勤講師として、「薬剤師教育指導論」や「リスクマネジメント」を教えている。MBA取得後、経営学博士課程に進学。
チョコレートが好きな方に朗報です。これまで、チョコレートやココアは心血管系疾患に良い効果があることで注目されてきましたが、記憶や情報処理速度などの認知機能を高める効果も期待できるかもしれません。ダークチョコレートの方が効果は高そうですが、ミルクチョコレートにも有効な効果は入っているようです。
大西睦子の健康論文ピックアップ116
大西睦子 内科医師、ボストン在住。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月から7年間、ハーバード大学リサーチフェローとして研究に従事。著書に「カロリーゼロにだまされるな――本当は怖い人工甘味料の裏側 」(ダイヤモンド社)。
大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートと編集は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
久住英二くすみ・えいじ●1999年、新潟大学医学部卒業。虎の門病院に勤務した後、東大医科研先端医療社会コミュニケーションシステム部門に所属、2008年6月、立川駅の駅ビル「エキュート立川」で開業。内閣府の規制・制度改革仕分け人でもあった。
薬局の上手な使い方 54
土居由有子 どい・ゆうこ●(株)アインファーマシーズ上席執行役員。1978年、北海道医療大学約学部卒業。病院勤務後、93年、アインファーマシーズ入社、薬剤師研修担当、2013年より現職。神戸薬科大学非常勤講師、北海道大学非常勤講師として、「薬剤師教育指導論」や「リスクマネジメント」を教えている。MBA取得後、経営学博士課程に進学。
化血研問題は厚労省の問題
トカゲの尻尾切りで済ますな
「化学及血清療法研究所」(以下化血研)が承認書と異なる手順で血液製剤を生産し、その隠蔽を続けていた問題は、ある意味、厚労省の体質が生んだ事件でもあります。厚労省が自らの体質を直さず、化血研の処分というトカゲの尻尾切りだけで済ませるなら、いずれ同じようなことが再発するでしょう。
梅村聡 うめむら・さとし●内科医。前参議院議員、元厚生労働大臣政務官。1975年、大阪府堺市生まれ。2001年、大阪大学医学部卒業。
高橋正也 独立行政法人労働安全衛生研究所作業条件適応研究グループ上席研究員
化血研不正から見えたもの①
化学及血清療法研究所(以下化血研)が承認書と異なる手順で血漿分画製剤を生産し、その隠蔽を続けていた問題には、衝撃を受けた方も多いことでしょう。なぜ化血研は違法と知りながら隠し続けたのか、その周辺事情を探っていくうちに、単純な勧善懲悪では済まされない、危うい構造が隠れていると分かってきました。
本誌編集発行人 川口恭
医療を受けながら、何か満たされないモヤモヤした気持ちになることってありませんか? それは、ひょっとしたら、医療従事者にとっては当たり前の、以下の事柄をご存じでないから、かもしれません。
高橋正也 独立行政法人労働安全衛生研究所作業条件適応研究グループ上席研究員
久住英二くすみ・えいじ●1999年、新潟大学医学部卒業。虎の門病院に勤務した後、東大医科研先端医療社会コミュニケーションシステム部門に所属、2008年6月、立川駅の駅ビル「エキュート立川」で開業。内閣府の規制・制度改革仕分け人でもあった。
劇的に効く高額な薬の登場で
国民皆保険は大きな転換点
劇的によく効くのだけれど、とてつもなく高額という薬が登場しました。今後も続々と出てくるはずです。これによって国民皆保険制度は抜本的な組み直しを迫られています。国民全体による議論と納得が必要です。
梅村聡 うめむら・さとし●内科医。前参議院議員、元厚生労働大臣政務官。1975年、大阪府堺市生まれ。2001年、大阪大学医学部卒業。
近年、免疫にがん退治させる療法に劇的な進化が起き、世界中で注目が集まっています。あと何年かすると、がん治療の常識が変わっているかもしれません。基礎から説明します。
薬局の上手な使い方 53
土居由有子 どい・ゆうこ●(株)アインファーマシーズ上席執行役員。1978年、北海道医療大学約学部卒業。病院勤務後、93年、アインファーマシーズ入社、薬剤師研修担当、2013年より現職。神戸薬科大学非常勤講師、北海道大学非常勤講師として、「薬剤師教育指導論」や「リスクマネジメント」を教えている。MBA取得後、経営学博士課程に進学。
多くの先進国で高齢化が進み、認知症が大きな社会問題になる中、貧血が軽度認知障害に関与すると、独デュースブルグ・エッセン大学(University Duisburg-Essen)の研究者たちが2015年11月号の『アルツハイマー病雑誌(Journal of Alzheimer's Disease)に報告しました。今回はこの研究を参考に、貧血と認知障害について考えてみましょう。
大西睦子の健康論文ピックアップ115
大西睦子 内科医師、ボストン在住。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月から7年間、ハーバード大学リサーチフェローとして研究に従事。著書に「カロリーゼロにだまされるな――本当は怖い人工甘味料の裏側 」(ダイヤモンド社)。
大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートと編集は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
歳をとっても快眠 1
歳をとると「若い頃より朝早く目が覚める」「夜中に度々目が覚める」という人が増えてきます。どうしてなのか、そうなっても快眠できるために日常生活ですべきことは何か、全4回シリーズでお届けします。
日本が抱える"貧困"は、既に子どもたちの健康に影響を及ぼす所まで進んでいる
年明け早々から開かれている通常国会で、"子どもの貧困に対する新しい政策"が議論されています。日本の"貧困"は、既に国全体で考えるべきレベルの問題となっており、特に子どもたちの"貧困"は、その健康に悪影響を与える所まで来ているのです。
元看護師ライター 葛西みゆき
高橋正也 独立行政法人労働安全衛生研究所作業条件適応研究グループ上席研究員
久住英二 くすみ・えいじ●1999年、新潟大学医学部卒業。虎の門病院に勤務した後、東大医科研先端医療社会コミュニケーションシステム部門に所属、2008年6月、立川駅の駅ビル「エキュート立川」で開業。内閣府の規制・制度改革仕分け人でもあった。
医療の消費税問題解決へ
まず病院を課税業種に
医療が消費税の非課税業種になっているため、大きな病院が経営危機に陥っています(今号特集ご参照ください)。最も現実的でシンプルな解決策は、まず病院だけ消費税の課税業種に転換することです。軽減税率は適用しない方が良いと思います。
梅村聡 うめむら・さとし●内科医。前参議院議員、元厚生労働大臣政務官。1975年、大阪府堺市生まれ。2001年、大阪大学医学部卒業。
社会保障の充実のために必要という謳い文句だった消費税増税。でも、そのせいで首都圏にあって患者のために積極的に活動する病院が、軒並み潰れそうになっています。
寝たきりを遠ざける運動と栄養 14
この連載で、寝たきりにつながる悪循環としてご紹介を続けている「フレイル」。その一つの原因に、ポリファーマシー(多くの薬を飲み過ぎ)があります。特に、複数の医療機関、診療科を受診している場合は、要注意です。
薬局の上手な使い方 52
土居由有子 どい・ゆうこ●(株)アインファーマシーズ上席執行役員。1978年、北海道医療大学約学部卒業。病院勤務後、93年、アインファーマシーズ入社、薬剤師研修担当、2013年より現職。神戸薬科大学非常勤講師、北海道大学非常勤講師として、「薬剤師教育指導論」や「リスクマネジメント」を教えている。MBA取得後、経営学博士課程に進学。
2015年も終わりが近づいてきましたね。今年もいろいろな健康の話題で盛り上がりましたが、年内最後のテーマは、「タンパク質」です。健康志向の人々の間では、低糖質(炭水化物)・低脂肪・高タンパクの食事が高い支持を集めています。では、適切な「高タンパク」とはどれくらいのことを言うのでしょうか? 米国コネチカット大学のナンシー•ロドリゲス教授による「米国臨床栄養学雑誌(The American Journal of Clinical Nutrition:AJCN)」2015年4月号への報告を参考に、タンパク質摂取の仕方について考えましょう!
大西睦子の健康論文ピックアップ114
大西睦子 内科医師、ボストン在住。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月から7年間、ハーバード大学リサーチフェローとして研究に従事。著書に「カロリーゼロにだまされるな――本当は怖い人工甘味料の裏側 」(ダイヤモンド社)。
大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートと編集は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
久住英二 くすみ・えいじ●1999年、新潟大学医学部卒業。虎の門病院に勤務した後、東大医科研先端医療社会コミュニケーションシステム部門に所属、2008年6月、立川駅の駅ビル「エキュート立川」で開業。内閣府の規制・制度改革仕分け人でもあった。記事を読む
門前から、かかりつけへ
薬局の方向は正しいか
規制改革会議の問題提起をきっかけに、調剤薬局のあり方に注目が高まっています。厚労省は「門前薬局」を減らして「かかりつけ薬局」を増やそうとしていますが、私は、現実には機能しないと思います。
梅村聡 うめむら・さとし●内科医。前参議院議員、元厚生労働大臣政務官。1975年、大阪府堺市生まれ。2001年、大阪大学医学部卒業。
薬局の上手な使い方 51
土居由有子 どい・ゆうこ●(株)アインファーマシーズ上席執行役員。1978年、北海道医療大学約学部卒業。病院勤務後、93年、アインファーマシーズ入社、薬剤師研修担当、2013年より現職。神戸薬科大学非常勤講師、北海道大学非常勤講師として、「薬剤師教育指導論」や「リスクマネジメント」を教えている。MBA取得後、経営学博士課程に進学。
高橋正也 独立行政法人労働安全衛生研究所作業条件適応研究グループ上席研究員
寝たきりを遠ざける運動と栄養 13
寝たきりを遠ざけるため、よく動きましょうとお知らせしてきました。重々承知だけれど、気づくと運動不足という方、それはひょっとして住んでいる場所のせいではありませんか?
高橋正也 独立行政法人労働安全衛生研究所作業条件適応研究グループ上席研究員
「混合診療の禁止」は
何を守るルールなのか
ある医療機関で実施を予定している自由診療が「混合診療」として規制の対象になるか、某地方行政機関に問い合わせました。その回答が非常に興味深いものでした。なぜ規制しなければならないのかの背景を、国がきちんと理解していないように感じました。原点に返って確認したほうがよいのではないでしょうか。
梅村聡 うめむら・さとし●内科医。前参議院議員、元厚生労働大臣政務官。1975年、大阪府堺市生まれ。2001年、大阪大学医学部卒業。
久住英二 くすみ・えいじ●1999年、新潟大学医学部卒業。虎の門病院に勤務した後、東大医科研先端医療社会コミュニケーションシステム部門に所属、2008年6月、立川駅の駅ビル「エキュート立川」で開業。内閣府の規制・制度改革仕分け人でもあった。
内側から見た米国医療 31
反田篤志 そりた・あつし●医師。07年、東京大学医学部卒業。沖縄県立中部病院での初期研修を終え、09年7月から米国ニューヨークの病院で内科研修。12年7月からメイヨークリニック勤務。
薬局の上手な使い方 49
土居由有子 どい・ゆうこ●(株)アインファーマシーズ上席執行役員。1978年、北海道医療大学約学部卒業。病院勤務後、93年、アインファーマシーズ入社、薬剤師研修担当、2013年より現職。神戸薬科大学非常勤講師、北海道大学非常勤講師として、「薬剤師教育指導論」や「リスクマネジメント」を教えている。MBA取得後、経営学博士課程に進学。
寝たきりを遠ざける運動と栄養 11
社会との交流が少ない人は、衰えやすいことが分かってきました。また、フレイル※の人は、そうでない人より、医療費や介護費が年55万円余計にかかるという研究結果も出ています。
がん医療を拓く 26
働きながら治療を続けるがん患者は、医師にも会社にも相談できない悩みをかかえがち。就労の専門家を交えた新しいグループ療法「就労リング」と、それで自信を取り戻す患者が広がりつつあります。
前号で特集した「オーラル・フレイル」は、咀嚼力の低下が危険因子の一つでした。咀嚼力の手軽な維持強化策といえばガム噛みですが、そのガムを噛むことで刺激に対する脳の反応が早くなる、という研究結果が2008年に日本から報告され、その後も研究が進んでいます。
「肥満の予防のために、野菜をたくさん食べましょう」、という言葉はよく耳にしますよね。でも、具体的にどの野菜がいいのでしょう? また、「果物は好きだけど、太りそうだからあまり食べない」、という方はいませんか? 本当に果物は太るのでしょうか? このような素朴な疑問の答えが、医学雑誌「PLOS Medicine」に報告されましたのでご紹介します。
大西睦子の健康論文ピックアップ114
大西睦子 内科医師、ボストン在住。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月から7年間、ハーバード大学リサーチフェローとして研究に従事。著書に「カロリーゼロにだまされるな――本当は怖い人工甘味料の裏側 」(ダイヤモンド社)。
大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートと編集は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
駒村和雄の異論、反論(1)
兵庫医科大学非常勤講師(医学博士・総合内科専門医・循環器専門医)
内側から見た米国医療 30
反田篤志 そりた・あつし●医師。07年、東京大学医学部卒業。沖縄県立中部病院での初期研修を終え、09年7月から米国ニューヨークの病院で内科研修。12年7月からメイヨークリニック勤務。
久住英二 くすみ・えいじ●1999年、新潟大学医学部卒業。虎の門病院に勤務した後、東大医科研先端医療社会コミュニケーションシステム部門に所属、2008年6月、立川駅の駅ビル「エキュート立川」で開業。内閣府の規制・制度改革仕分け人でもあった。
運動が健康に良い、ということは皆さん周知の事実かと思います。
日本人の死因の第2位である心疾患についても同様であり、国立がん研究センターの井上真奈美氏の研究においても、普段の身体活動量が多い人ほど心疾患による死亡リスクが低くなるということが示されています。
しかし、漠然と運動が良いと言っても、具体的にどのような種類の運動をどのくらいの時間行うのが良いか、という点についてはまだまだ十分な研究がなされていません。
そんな中、2015年9月に発表されたスウェーデンのカロリンスカ研究所のIffat Rahman博士らの研究チームの論文によって、心不全と運動の新たな関係性が明らかとなりました。一体どのような運動が心不全のリスクを軽減してくれるのでしょうか。Rahman博士の研究論文を参考に、皆さんの運動方法についても今一度考えてみましょう。
松井拓也
高橋正也 独立行政法人労働安全衛生研究所作業条件適応研究グループ上席研究員
薬局の上手な使い方 49
土居由有子 どい・ゆうこ●(株)アインファーマシーズ上席執行役員。1978年、北海道医療大学約学部卒業。病院勤務後、93年、アインファーマシーズ入社、薬剤師研修担当、2013年より現職。神戸薬科大学非常勤講師、北海道大学非常勤講師として、「薬剤師教育指導論」や「リスクマネジメント」を教えている。MBA取得後、経営学博士課程に進学。
マイナンバーと
医療情報は切り離すべき
マイナンバー制度が始まります。制度自体の必要性は理解できますが、医療・介護情報も同じ番号(マイなバー)で管理することには反対です。デメリットが大きすぎるからです。
梅村聡 うめむら・さとし●内科医。前参議院議員、元厚生労働大臣政務官。1975年、大阪府堺市生まれ。2001年、大阪大学医学部卒業。
健康にとって栄養摂取が大事ということは、もはや常識と言って構わないでしょう。しかし、何を食べるかと並んで、どの程度咀嚼するかも大きく影響するということは、意外と知られていないかもしれません。
皆さんは、現在の日本人の死因のランキングをご存じでしょうか。
第1位の「悪性新生物」、第2位の「心疾患」に次いで3番目に多い死因が「肺炎」です。肺炎による死亡は高齢者を中心に近年急増しており、平成23年に「脳血管障害」を追い抜き、死因の第3位となりました。
これを受けて厚生労働省は平成26年10月より65歳以上の高齢者を対象とした肺炎球菌ワクチンの定期接種を始めています。このように国を挙げて取り組んでいる肺炎対策ですが、実は口腔ケアを徹底することにも、肺炎の予防効果はあることが示されています。
松井拓也
Facebook(フェイスブック)に代表されるSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の利用の急速な広がりが、意外なところにも影響を及ぼしています。女性たちの、自身の体に対する不満を助長し、摂食障害のリスクを高めていている可能性があるのです。オーストラリアの研究者たちが、女子大生を対象にFacebookの利用と自らのボディイメージとの関係を調査し、2015年1月に報告しました。今回はこの論文をきっかけに、ボディイメージに関する問題を考えてみたいと思います。
大西睦子の健康論文ピックアップ113
大西睦子 内科医師、ボストン在住。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月から7年間、ハーバード大学リサーチフェローとして研究に従事。著書に「カロリーゼロにだまされるな――本当は怖い人工甘味料の裏側 」(ダイヤモンド社)。
大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートと編集は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
日本は比較的裕福で、経済格差が小さい国だと思っていませんか? ところが、2012年にユニセフが公表した報告書によると、日本の子どもの7人に1人(14.9%)が、貧困状態にあるのだそうです。この数値は他の先進国であるドイツやフランス(8.5%~8.8%)に比べても、圧倒的に高い数値であり、先進31カ国の中でも10番目でした。今後は、それぞれの家庭の経済格差がもたらす影響についても、考えていく必要がありそうです。米国では既に様々な角度からの分析が始まっています。
元看護師ライター 葛西みゆき
久住英二 くすみ・えいじ●1999年、新潟大学医学部卒業。虎の門病院に勤務した後、東大医科研先端医療社会コミュニケーションシステム部門に所属、2008年6月、立川駅の駅ビル「エキュート立川」で開業。内閣府の規制・制度改革仕分け人でもあった。
薬局の上手な使い方 48
土居由有子 どい・ゆうこ●(株)アインファーマシーズ上席執行役員。1978年、北海道医療大学約学部卒業。病院勤務後、93年、アインファーマシーズ入社、薬剤師研修担当、2013年より現職。神戸薬科大学非常勤講師、北海道大学非常勤講師として、「薬剤師教育指導論」や「リスクマネジメント」を教えている。MBA取得後、経営学博士課程に進学。
内側から見た米国医療 29
反田篤志 そりた・あつし●医師。07年、東京大学医学部卒業。沖縄県立中部病院での初期研修を終え、09年7月から米国ニューヨークの病院で内科研修。12年7月からメイヨークリニック勤務。
近年は9月になっても残暑が厳しく、熱中症対策が必要です。汗をたくさんかく時に水分補給する大切さは皆さんもご存じと思いますが、水やスポーツドリンクだけ飲んでいるとミネラルが足りなくなって、頭痛や吐き気、食欲不振などが起き、場合によっては、死に至ることもあるのはご存じでしょうか。運動関連低ナトリウム血症(EAH)と呼ばれる状態です。スポーツドリンクにも、ナトリウムは含まれますが、それでもやはり水分量が多過ぎて、血液が薄まってしまうのです。わずかな量で、人の命をもコントロールする"ミネラル"の力、ご紹介します。
元看護師ライター 葛西みゆき
よく考えよう地域包括ケア
誰の利益になる仕組みか
医療・介護・福祉の業界で、「地域包括ケア」を実現するための試行錯誤が、大変な息王で始まっています。でも、少し立ち止まって考えてみませんか、と言いたいです。この仕組み、誰の利益になるのでしょう。国民の皆さんにも、危機感を共有していただけたら幸いです。
梅村聡 うめむら・さとし●内科医。前参議院議員、元厚生労働大臣政務官。1975年、大阪府堺市生まれ。2001年、大阪大学医学部卒業。
曲がり角の国民皆保険 2 (集中連載)
世界的にも優れた制度だった国民皆保険は、その思想が単に時代と合わなくなってきているだけでなく、社会の不公平さを拡大する働きすら果たしてしまっています。
高橋正也 独立行政法人労働安全衛生研究所作業条件適応研究グループ上席研究員
うつ病は、"生涯で4人に1人はかかる可能性がある"と言われているのをご存じですか?
うつ病については様々な角度からの研究が行われていますが、今のところ"飲めばすぐ効く特効薬"は見つかっていません。しかし今回、うつ病を発症する以前の幸せな記憶を思い出すことで、うつ症状を改善することができるという研究が発表され、今後の治療成果向上が期待されています。
元看護師ライター 葛西みゆき
あなたは1日のうち、どのくらい睡眠に時間を費やしますか?
ヒトや動物は、1日のうち数時間は睡眠をとることで生きています。睡眠の一番の効果は疲労回復にあると言われていますが、実は疲労回復以外にも効果のあることが分かってきました。
元看護師ライター 葛西みゆき
ここ数年、医学研究の分野では、なぜかコーヒーに注目が集まっており、日本だけではなく、世界中の国々で、コーヒーと疾患との関連性を見出そうとする様々な研究が行われています。研究結果は、「●●に良い」とするものもあれば、「□□のリスクになる」というものもあります。果たして、コーヒーは身体に良いのでしょうか、悪いのでしょうか。
元看護師ライター 葛西みゆき
運動もせずに酒浸りの生活でいたら、間違いなく不健康ですよね。一方、よく運動し、適量のアルコールを摂取するのは、健康的なライフスタイルとして知られています。それでは、運動後の飲酒はどうでしょうか? ペンシルバニア州立大学(The Pennsylvania State University)の研究者たちは2015年6月、一般に、運動した日には普段より飲酒量が増えることを報告しました。今回はこの論文をきっかけに、運動後の飲酒の問題点をまとめてみたいと思います。
大西睦子の健康論文ピックアップ112
大西睦子 内科医師、ボストン在住。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月から7年間、ハーバード大学リサーチフェローとして研究に従事。著書に「カロリーゼロにだまされるな――本当は怖い人工甘味料の裏側 」(ダイヤモンド社)。
大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートと編集は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
久住英二 くすみ・えいじ●1999年、新潟大学医学部卒業。虎の門病院に勤務した後、東大医科研先端医療社会コミュニケーションシステム部門に所属、2008年6月、立川駅の駅ビル「エキュート立川」で開業。内閣府の規制・制度改革仕分け人でもあった。
薬局の上手な使い方 47
土居由有子 どい・ゆうこ●(株)アインファーマシーズ上席執行役員。1978年、北海道医療大学約学部卒業。病院勤務後、93年、アインファーマシーズ入社、薬剤師研修担当、2013年より現職。神戸薬科大学非常勤講師、北海道大学非常勤講師として、「薬剤師教育指導論」や「リスクマネジメント」を教えている。MBA取得後、経営学博士課程に進学。
不妊治療で普及している不妊治療は、「どのように」卵子に精子を刺すかを詳細に論議してきましたが、「どのような」精子を選ぶかについて明確な基準はありません。穿刺する精子の質が顕微授精児の異常に繋がっている可能性があります。改善策を提案します。
黒田優佳子 くろだ・ゆかこ●黒田IMR院長。1987年、慶應義塾大学医学部卒業。95年、同大学院卒業、医学博士。東京大学医科学研究所での研究生活を経て97年に慶應義塾大学産科医長。2000年に独立。
世界中で多くの人に愛されているコーヒー。疲れた時、ほっと一息つきたい時、コーヒーの香りに包まれるだけで、ちょっとした幸福感を味わうこともあると思います。しかし、中にはどうしてもコーヒーが苦手、という人もいます。もし、その理由の一端が、生まれながらにして決まっているとしたら、どう思いますか?
元看護師ライター 葛西みゆき
がん医療を拓く 25
食べても痩せてしまい、QOL(生活の質)を下げ、余命を短くする「悪液質」。患者の体内では、全身性の慢性炎症が起きていると分かってきました。治療法開発も始まっています。
フランスで見えた日本の努力
地域包括ケアは頑張り過ぎ?
5月、フランス・パリへ、日本で言うところの地域包括ケアをどう運営しているのか視察に行ってきました。膨張する社会保障費をどう賄っていくか、日本と抱える課題は一緒と感じましたが、その一方で彼らは、日本人から見ると「そんな在宅ケアでも大丈夫?」と思うような状況も大らかに受け入れていました。日本の地域包括ケアシステムは、日本人の緻密さや勤勉さで支えられているように感じました。
梅村聡 うめむら・さとし●内科医。前参議院議員、元厚生労働大臣政務官。1975年、大阪府堺市生まれ。2001年、大阪大学医学部卒業。
高橋正也 独立行政法人労働安全衛生研究所作業条件適応研究グループ上席研究員
食生活が、心臓病や肥満、糖尿病など、身体の様々な病気に関与していることは皆さんもご存じの通りですが、近年、心の健康にも影響することが分かってきました。国際栄養精神医学研究学会(International Society for Nutritional Psychiatry Research)のグループは、今後は食事や栄養が、私たちの体と心の健康を決定する中心的な役割を担うと主張しています。
大西睦子の健康論文ピックアップ111
大西睦子 内科医師、ボストン在住。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月から7年間、ハーバード大学リサーチフェローとして研究に従事。著書に「カロリーゼロにだまされるな――本当は怖い人工甘味料の裏側 」(ダイヤモンド社)。
大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートと編集は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
高橋正也 独立行政法人労働安全衛生研究所作業条件適応研究グループ上席研究員
大阪都構想、結果はどうあれ
住民にとって本番はこれから
現在の大阪市を廃止し五つの特別区を新設する、いわゆる「大阪都構想」。この号が出る頃には、大阪市で行われた住民投票の結果も出ているでしょう。結果がどうあれ、方向性が決まったからには、大阪を良くするため、政治家にも住民にも一丸となって尽力してもらいたいと思っています。
梅村聡 うめむら・さとし●内科医。前参議院議員、元厚生労働大臣政務官。1975年、大阪府堺市生まれ。2001年、大阪大学医学部卒業。
久住英二 くすみ・えいじ●1999年、新潟大学医学部卒業。虎の門病院に勤務した後、東大医科研先端医療社会コミュニケーションシステム部門に所属、2008年6月、立川駅の駅ビル「エキュート立川」で開業。内閣府の規制・制度改革仕分け人でもあった。
この春医師になった人たちが2年間の初期研修を終えて就職先を探す時、現在の先輩たちとは違う病院を選ばざるを得なくなるかもしれません。病院によっては医師不足に悩まされる可能性があります。専門医の制度が変わるからです。
箱山昂汰 北海道大学医学部医学科4年生。2月に休学して、妊婦エプロンと一緒に世界一周放浪中。
曲がり角の国民皆保険 1 (集中連載)
日本には世界に冠たる「国民皆保険」があり、そしてそれを堅持するのだというような話、聞いたことがありますよね? あれって、要するにどういうことなんでしょう?
内側から見た米国医療 28
反田篤志 そりた・あつし●医師。07年、東京大学医学部卒業。沖縄県立中部病院での初期研修を終え、09年7月から米国ニューヨークの病院で内科研修。12年7月からメイヨークリニック勤務。
これまでの研究から、ベジタリアン(菜食主義者)は大腸がんのリスクが低い可能性が推察されていましたが、明らかにはされていませんでした。2015年5月、米カリフォルニア州のロマリンダ大学(Loma Linda University)の研究者たちは、実際にベジタリアンは大腸がんリスクが低いこと、ベジタリアンのタイプによってリスクが異なることを見出し、医学雑誌「JAMA Internal Medicine」に発表しました。ベジタリアンの何ががんリスク低減につながっているのかを知って、私たちの食生活にも取り入れてみましょう。
大西睦子の健康論文ピックアップ110
大西睦子 内科医師、ボストン在住。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月から7年間、ハーバード大学リサーチフェローとして研究に従事。著書に「カロリーゼロにだまされるな――本当は怖い人工甘味料の裏側 」(ダイヤモンド社)。
大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートと編集は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
高橋正也 独立行政法人労働安全衛生研究所作業条件適応研究グループ上席研究員
睡眠のリテラシーをいつもお読みくださり、本当にありがとうございます。今回で50回を超えました。そこで、睡眠の基本とも言える睡眠時間について改めて考えてみたいと思います。
内側から見た米国医療27
反田篤志 そりた・あつし●医師。07年、東京大学医学部卒業。沖縄県立中部病院での初期研修を終え、09年7月から米国ニューヨークの病院で内科研修。12年7月からメイヨークリニック勤務。
コレステロールを気にして鶏卵の摂取を控えている方はいらっしゃいませんか? 以前は医師や研究者からも悪者扱いを受けてきた鶏卵ですが、最近、その評価が見直されています。東フィンランドの大学(University of Eastern Finland)の研究者たちは、鶏卵の摂取と2型糖尿病の発症リスクとの関係について報告しました。今回はこの論文をきっかけに、コレステロールの観点から鶏卵摂取の是非について考えていきたいと思います。
大西睦子の健康論文ピックアップ109
大西睦子 内科医師、ボストン在住。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月から7年間、ハーバード大学リサーチフェローとして研究に従事。著書に「カロリーゼロにだまされるな――本当は怖い人工甘味料の裏側 」(ダイヤモンド社)。
大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートと編集は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
高橋正也 独立行政法人労働安全衛生研究所作業条件適応研究グループ上席研究員
今年は例年より早くインフルエンザが流行しているようです。患者数は昨年9月から今年1月末までに、既に1千万人を超えました。3月まで寒い日は続くので、これからも心配です。
内側から見た米国医療26
反田篤志 そりた・あつし●医師。07年、東京大学医学部卒業。沖縄県立中部病院での初期研修を終え、09年7月から米国ニューヨークの病院で内科研修。12年7月からメイヨークリニック勤務。
米国では最近、次なる公衆衛生上の課題として、「孤独」や「社会的孤立」が重要視されてきています。孤独が高齢者の健康を脅かす主要なリスクであることを明らかにする研究が多く報告され、メディアを通じて多くの反響を呼んでいます。米ブリガム・ヤング大学のホルト・ランスタッド教授たちはこのほど、そうした研究を網羅的に解析し、「孤独感」「社会的孤立」「一人暮らし」が高齢者の死亡リスクを高める可能性を明らかにしました。
大西睦子の健康論文ピックアップ108
大西睦子 内科医師、ボストン在住。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月から7年間、ハーバード大学リサーチフェローとして研究に従事。著書に「カロリーゼロにだまされるな――本当は怖い人工甘味料の裏側 」(ダイヤモンド社)。
大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートと編集は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
先日、日本を訪問した米国人の友人から、「日本のおいしいビールが飲みたいけれど、選択肢が多すぎて全然分からない。どれがいいの?」と聞かれました。確かに昔ながらのビールに加えて、最近では"ビール"と呼べそうなお酒が増えています。日本人でも区別がつかなかったりしますから、外国人が混乱するのも当然ですよね。最近では「糖質ゼロ」「糖質オフ」と謳ったものもあります。皆さんは何を重視して"ビール"を選んでいますか? 糖質ゼロ・オフの方がダイエット効果が高く体にいいのでしょうか? 今回は最新論文の紹介はちょっとお休みして、これらの問題を考えてみたいと思います。
大西睦子の健康論文ピックアップ107
大西睦子 内科医師、ボストン在住。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月から7年間、ハーバード大学リサーチフェローとして研究に従事。著書に「カロリーゼロにだまされるな――本当は怖い人工甘味料の裏側 」(ダイヤモンド社)。
大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートと編集は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
高橋正也 独立行政法人労働安全衛生研究所作業条件適応研究グループ上席研究員
働いている方にとって、今の職場はどのくらい快適でしょうか。また、現在は働いていない方でも、かつての職場はいかがでしたか。例えば、騒音がある、照明が暗い、換気が悪いなどの状況であれば、物理的な理由で気持ちよく働けません。
大人が受けたい今どきの保健理科27
吉田のりまき
薬剤師。科学の本の読み聞かせの会「ほんとほんと」主宰
内側から見た米国医療25
反田篤志 そりた・あつし●医師。07年、東京大学医学部卒業。沖縄県立中部病院での初期研修を終え、09年7月から米国ニューヨークの病院で内科研修。12年7月からメイヨークリニック勤務。
鉄欠乏性貧血は、世界中の子供や若者の間で最も深刻な栄養不足問題の一つです。原因には、それぞれの国の社会的、経済的、そして文化的な背景が深く関係しており、食糧不足の発展途上国ではもちろん、飽食の先進国でも過剰なダイエットによる貧血が社会問題となっています。このほどブラジルのバイーア連邦大学の研究者たちが、若者の貧血に関する論文を検証しまとめましたので、この報告を参考に貧血の世界的な状況を考えてみましょう。
大西睦子の健康論文ピックアップ106
大西睦子 内科医師、ボストン在住。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月から7年間、ハーバード大学リサーチフェローとして研究に従事。著書に「カロリーゼロにだまされるな――本当は怖い人工甘味料の裏側 」(ダイヤモンド社)。
大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートと編集は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
近頃は食事からカロリーを減らすことばかりに関心が集まり、ともすると、しっかりカロリーを摂取することにマイナスイメージさえ抱きがちです。しかし、私たちが習慣的に行っている加熱調理も本来、食材から得られるカロリーを増やすための過程だということ、ご存じでしたか? 今回、加熱調理によって、脂質を多く含む食材から得られるカロリーが実質的に増加するという大変興味深い研究結果を、ハーバード大学人類生物進化学講座のエミリー•グループマン医師らが報告しましたのでご紹介します。
大西睦子の健康論文ピックアップ105
大西睦子 内科医師、ボストン在住。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月から7年間、ハーバード大学リサーチフェローとして研究に従事。著書に「カロリーゼロにだまされるな――本当は怖い人工甘味料の裏側 」(ダイヤモンド社)。
大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートと編集は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
高橋正也 独立行政法人労働安全衛生研究所作業条件適応研究グループ上席研究員
眠っている時間をもっと有効に使えたら、と考える方は多いのではないでしょうか。睡眠中に英語や公式などを覚えることができたら、仕事や勉強がはかどるに違いありません。
大人が受けたい今どきの保健理科26
吉田のりまき
薬剤師。科学の本の読み聞かせの会「ほんとほんと」主宰
内側から見た米国医療24
反田篤志 そりた・あつし●医師。07年、東京大学医学部卒業。沖縄県立中部病院での初期研修を終え、09年7月から米国ニューヨークの病院で内科研修。12年7月からメイヨークリニック勤務。
地中海式ダイエットの長寿効果が科学的に示されましたのでご紹介します。地中海式ダイエットは健康的な減量方法として多くの人に支持され、近年では心血管疾患の低減などの健康効果でも注目されています。2014年12月、米ハーバード大学の研究者らが、地中海式ダイエットがテロメアの長さに影響し、長生きを促すと報告しました。ただし、地中海式ダイエット食材の代名詞とも言えるオリーブ油の質に注意する必要がありそうです。
大西睦子の健康論文ピックアップ104
大西睦子 内科医師、ボストン在住。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月から7年間、ハーバード大学リサーチフェローとして研究に従事。著書に「カロリーゼロにだまされるな――本当は怖い人工甘味料の裏側 」(ダイヤモンド社)。
大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートと編集は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
高橋正也 独立行政法人労働安全衛生研究所作業条件適応研究グループ上席研究員
携帯電話やスマートフォンなど、コミュニケーションの道具はまさに日進月歩です。かつて、電話は一家に1台で、子供は親の許可がないとかけられませんでした。まして、電話を外に持ち出せて使えるようになるとは思いもよりませんでした。
内側から見た米国医療23
反田篤志 そりた・あつし●医師。07年、東京大学医学部卒業。沖縄県立中部病院での初期研修を終え、09年7月から米国ニューヨークの病院で内科研修。12年7月からメイヨークリニック勤務。
大人が受けたい今どきの保健理科25
吉田のりまき
薬剤師。科学の本の読み聞かせの会「ほんとほんと」主宰
2015年、ダイエットを新年の抱負とされた方は多いのではないでしょうか? 運動や食事のバランスが大切なのは分かっているけど、なかなか成功しない、と悩んでいる方は、食事のタイミングを見直すとよいかもしれません。米カルフォルニア州ソーク研究所のサッチダナンダ•パンダ教授率いるチームが、一日の食事を一定の時間枠内に制限するダイエット方法についてマウス実験を行い、2014年12月、米国科学誌「Cell Metabolism」に報告しました。
大西睦子の健康論文ピックアップ103
大西睦子 内科医師、ボストン在住。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月から7年間、ハーバード大学リサーチフェローとして研究に従事。著書に「カロリーゼロにだまされるな――本当は怖い人工甘味料の裏側 」(ダイヤモンド社)。
大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートと編集は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
高橋正也 独立行政法人労働安全衛生研究所作業条件適応研究グループ上席研究員
日頃、自動車をどのくらい運転していますか。仕事として毎日運転する方もいれば、週末のドライブを少しという方もいるでしょう。
大人が受けたい今どきの保健理科24
吉田のりまき
薬剤師。科学の本の読み聞かせの会「ほんとほんと」主宰
内側から見た米国医療22
反田篤志 そりた・あつし●医師。07年、東京大学医学部卒業。沖縄県立中部病院での初期研修を終え、09年7月から米国ニューヨークの病院で内科研修。12年7月からメイヨークリニック勤務。
内側から見た米国医療21
反田篤志 そりた・あつし●医師。07年、東京大学医学部卒業。沖縄県立中部病院での初期研修を終え、09年7月から米国ニューヨークの病院で内科研修。12年7月からメイヨークリニック勤務。
高橋正也 独立行政法人労働安全衛生研究所作業条件適応研究グループ上席研究員
身内に介護が必要になった時、まずは自宅で介護を行うようになるのではないでしょうか。例えば、同居している親を介護するのは、自分を産み育ててくれたことに対する、いわば恩返しのようになるかもしれません。これはもちろん善いことではありますが、在宅で介護を行うには様々な苦労が伴います。
大人が受けたい今どきの保健理科23
吉田のりまき
薬剤師。科学の本の読み聞かせの会「ほんとほんと」主宰
アルコール自体にカロリーがあること、みなさんは気にかけて飲んでいますか? 先日、英国王立公衆衛生協会(THE ROYAL SOCIETY for PUBLLIC HEALTH:RSPH)が調査報告を発表し、肥満対策としてアルコール飲料のカロリーをラベル表示するようEU当局と飲料メーカーに呼びかけ、話題となっています。記載のない英国では、飲酒によって知らないうちにカロリーを摂取している人が多いと言います。肥満とアルコールの関係については更なる調査が求められますが、表示の進んでいる日本でも他人事ではありません。
大西睦子の健康論文ピックアップ102
大西睦子 内科医師、ボストン在住。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月から7年間、ハーバード大学リサーチフェローとして研究に従事。著書に「カロリーゼロにだまされるな――本当は怖い人工甘味料の裏側 」(ダイヤモンド社)。
大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートと編集は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
高橋正也 独立行政法人労働安全衛生研究所作業条件適応研究グループ上席研究員
私たちは誰でも年をとります。もちろん健康に気をつけながら生活して、加齢による影響を少なくすることはできるかもしれません。であっても、年老いていくのは止められません。
内側から見た米国医療20
反田篤志 そりた・あつし●医師。07年、東京大学医学部卒業。沖縄県立中部病院での初期研修を終え、09年7月から米国ニューヨークの病院で内科研修。12年7月からメイヨークリニック勤務。
大人が受けたい今どきの保健理科22
吉田のりまき
薬剤師。科学の本の読み聞かせの会「ほんとほんと」主宰
皆さんは、次のジャガイモ料理のうち、どれが一番好きですか? 肉じゃが、フライドポテト、ポテトチップス、マッシュポテト、じゃがバター、皮付きこふきいも。実はこれらの中に、健康にいいオススメな食べ方と、調理過程で発がん性の疑いのある物質を生じてしまうものとがあります。ジャガイモに関する様々な分野での研究をカナダの研究者らが一つにまとめた論文から探ってみましょう。
大西睦子の健康論文ピックアップ101
大西睦子 内科医師、ボストン在住。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月から7年間、ハーバード大学リサーチフェローとして研究に従事。著書に「カロリーゼロにだまされるな――本当は怖い人工甘味料の裏側 」(ダイヤモンド社)。
大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートと編集は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
健康的な食事やライフスタイルを心がける女性は、脳卒中リスクを半分以下まで抑えられる可能性が示されました。2014年10月8日、医学雑誌「Neurology」にスウェーデンの研究者らが発表しました。禁煙や体重管理などを複合的に実践していくことがポイントです。寿命を伸ばす効果が数字で示されると、ただなんとなくやるより続けられる気がしてきますね。
大西睦子の健康論文ピックアップ100
大西睦子 内科医師、ボストン在住。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月から7年間、ハーバード大学リサーチフェローとして研究に従事。著書に「カロリーゼロにだまされるな――本当は怖い人工甘味料の裏側 」(ダイヤモンド社)。
大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートと編集は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
お子さんに「食育」を実践されている方は多いと思います。カリフォルニア州立大学と新潟大学の研究者らはこのほど、家族と食卓を囲む昔ながらの日本の食事が子どもの健康につながっているのではないか、と医学雑誌「Global Health Promotion」に報告しました。地域あるいは日本の伝統的な食事、家族やお祝いの食事、そして食に対する感謝の念は、グローバル社会においても子どもの健康を支える大切な文化と言えそうです。
大西睦子の健康論文ピックアップ99
大西睦子 内科医師、ボストン在住。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月から7年間、ハーバード大学リサーチフェローとして研究に従事。著書に「カロリーゼロにだまされるな――本当は怖い人工甘味料の裏側 」(ダイヤモンド社)。
大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートと編集は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
高橋正也 独立行政法人労働安全衛生研究所作業条件適応研究グループ上席研究員
しっかり眠ることは誰にとっても大事です。働いている人では特に、睡眠の良否が仕事のデキにつながりますので、目を向けざるを得ません。
内側から見た米国医療19
反田篤志 そりた・あつし●医師。07年、東京大学医学部卒業。沖縄県立中部病院での初期研修を終え、09年7月から米国ニューヨークの病院で内科研修。12年7月からメイヨークリニック勤務。
大人が受けたい今どきの保健理科21
吉田のりまき
薬剤師。科学の本の読み聞かせの会「ほんとほんと」主宰
長生きのための秘訣は、「座りがちな生活習慣をやめて、立ち上がる」ことのようです。スウェーデンの研究者らがこのほど、座ってばかりいる生活だと、加齢と共に短くなる染色体上の「テロメア」という部分がより短くなることを、最新の論文で報告しました。
大西睦子の健康論文ピックアップ98
大西睦子 内科医師、ボストン在住。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月から7年間、ハーバード大学リサーチフェローとして研究に従事。著書に「カロリーゼロにだまされるな――本当は怖い人工甘味料の裏側 」(ダイヤモンド社)。
大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートと編集は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
これまでにもこのコーナーで名前の出てきた「ビスフェノールA」(BPA)は、内分泌かく乱の恐れがある「環境ホルモン」として知られている化学物質です。プラスチック容器などから意図せずに溶け出し、摂取した体内でホルモンに似た作用を与えると懸念されてきました。ただ、容器から溶け出した程度の微量のビスフェノールAが、本当に神経質になるほど有害なのか、実はまだ決着がついていないのです。このほど、2007~2013年に報告された数々の研究報告をまとめた論文が発表されましたので、改めておさらいしたいと思います。
大西睦子の健康論文ピックアップ97
大西睦子 内科医師、ボストン在住。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月から7年間、ハーバード大学リサーチフェローとして研究に従事。著書に「カロリーゼロにだまされるな――本当は怖い人工甘味料の裏側 」(ダイヤモンド社)。
大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートと編集は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
安くて手軽なインスタントラーメン。昨日は夜食に袋麺、今日はお昼にカップ麺、とついつい利用している方が多いのではないでしょうか? 肥満や高血糖を特徴とするメタボリック症候群のリスクとの関連性が、米国の栄養学雑誌「The Journal of Nutrition」に報告され、米国内ではこの夏、大きな話題となりました。
大西睦子の健康論文ピックアップ96
大西睦子 内科医師、ボストン在住。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月から7年間、ハーバード大学リサーチフェローとして研究に従事。著書に「カロリーゼロにだまされるな――本当は怖い人工甘味料の裏側 」(ダイヤモンド社)。
大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートと編集は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
大人が受けたい今どきの保健理科20
吉田のりまき
薬剤師。科学の本の読み聞かせの会「ほんとほんと」主宰
高橋正也 独立行政法人労働安全衛生研究所作業条件適応研究グループ上席研究員
昼間を元気に過ごして、いよいよ寝る時間が訪れます。「今日も疲れた。明日も頑張ろう」と思いながら、一日を締めくくれると最高でしょう。さっと寝付いて、ぐっすり眠れば、翌日は快調に違いありません。
内側から見た米国医療18
反田篤志 そりた・あつし●医師。07年、東京大学医学部卒業。沖縄県立中部病院での初期研修を終え、09年7月から米国ニューヨークの病院で内科研修。12年7月からメイヨークリニック勤務。
高橋正也 独立行政法人労働安全衛生研究所作業条件適応研究グループ上席研究員
わが国の企業の8割は定年を60歳に定めています。定年までいきいきと働くことは労働者にとって第一の目標ではないでしょうか。年金のもらえる年齢を考えると、さらに5年ほど元気に働かなければなりません。20歳過ぎから働き始めたとしたら、およそ40年にも及ぶ労働生活になります。
大人が受けたい今どきの保健理科19
吉田のりまき
薬剤師。科学の本の読み聞かせの会「ほんとほんと」主宰
内側から見た米国医療17
反田篤志 そりた・あつし●医師。07年、東京大学医学部卒業。沖縄県立中部病院での初期研修を終え、09年7月から米国ニューヨークの病院で内科研修。12年7月からメイヨークリニック勤務。
環境汚染による健康への影響は、多くの方が気になる話題ですよね。特に女性では、妊娠をきっかけに環境汚染への関心が高まる方も多いと思います。しかし今日、私たちの身の回りには、時に「汚染」とさえ認識されないままに、ありとあらゆる化学物質が溢れています。この状況は日米とも同じこと。米国では、妊婦さんの化学物質汚染への不安や疑問に、どのように対応しているのでしょうか?
大西睦子の健康論文ピックアップ95
大西睦子 内科医師、ボストン在住。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月から7年間、ハーバード大学リサーチフェローとして研究に従事。著書に「カロリーゼロにだまされるな――本当は怖い人工甘味料の裏側 」(ダイヤモンド社)。
大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートと編集は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
日本国内では遺伝子組み換え(GM;Genetically Modified)作物の商業栽培は行われていないものの、実は日本は世界有数の遺伝子組み換え作物輸入国です。私たちが気づかないうちにGM食品がたくさん流通しているのです。気になるのはその安全性ですよね。遺伝子組み換えトウモロコシの安全性について検討した論文が、かつて掲載後に撤回され、このほど改めて別の科学雑誌上で発表されました。そこに何が読み取れるでしょうか。
大西睦子の健康論文ピックアップ94
大西睦子 内科医師、ボストン在住。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月から7年間、ハーバード大学リサーチフェローとして研究に従事。著書に「カロリーゼロにだまされるな――本当は怖い人工甘味料の裏側 」(ダイヤモンド社)。
大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートと編集は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
「STAP細胞」が世界の注目を集めた背景には、再生医療への強い期待があります。人工多能性幹細胞(iPS細胞)から色々な臓器の細胞ができたと報じられ、実用化も近いような雰囲気を醸し出していますが、現実問題として広く臨床応用されるようになるのは、まだまだ遠い未来の話と思われます。「立体構造を持ち、機能する臓器」の作製が、大きな壁として立ちはだかっているからです。
(九州メディカルライター 南家弘毅)
高橋正也 独立行政法人労働安全衛生研究所作業条件適応研究グループ上席研究員
寝る子は育つ。素晴らしい諺です。この「育つ」には体が丈夫になること、心(脳)が健やかになることの二つの意味が含まれていると思われます。睡眠が奪われているのは今や大人だけではありません。そのような時代だからこそ、この名言が響くのでしょう。
大人が受けたい今どきの保健理科18
吉田のりまき
薬剤師。科学の本の読み聞かせの会「ほんとほんと」主宰
前回、日本でも肥満が問題となっているという話をしました。しかし反面、若い女性では「痩せ」が深刻で、ダイエットがきっかけの摂食障害と併せて問題になっています。健康的にダイエットを成功させるためのヒントを、イスラエルの研究者らの報告から考えてみましょう。
大西睦子の健康論文ピックアップ93
大西睦子 内科医師、ボストン在住。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月から7年間、ハーバード大学リサーチフェローとして研究に従事。著書に「カロリーゼロにだまされるな――本当は怖い人工甘味料の裏側 」(ダイヤモンド社)。
大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートと編集は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
肥満が世界的に進行しています。注目すべきは、低・中所得国で太り過ぎが問題になっていること。世界最大の肥満大国である米国の抱える問題も、実は同じところにあるように見えます。一方、日本も、全人口に対する肥満人口の割合こそ低いものの増加傾向は否めません。肥満の程度が低くても、欧米人より深刻な健康被害につながるリスクが高いので油断は禁物です。
大西睦子の健康論文ピックアップ92
大西睦子 内科医師、ボストン在住。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月から7年間、ハーバード大学リサーチフェローとして研究に従事。著書に「カロリーゼロにだまされるな――本当は怖い人工甘味料の裏側 」(ダイヤモンド社)。
大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートと編集は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
手軽に栄養バランスを補えるサプリメントは重宝しますよね。ただ、サプリメントがあまりに多く出回っていて、どれを選んでよいものか迷われることも少なくないと思います。商品ラベルも大事な判断材料ですが、そこに記載される内容はどこまで信用できるか、考えてみたことはあるでしょうか? 今、その規制に動きが出てきていることは、あまり知られていないのではないでしょうか。
大西睦子の健康論文ピックアップ91
大西睦子 内科医師、ボストン在住。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月から7年間、ハーバード大学リサーチフェローとして研究に従事。著書に「カロリーゼロにだまされるな――本当は怖い人工甘味料の裏側 」(ダイヤモンド社)。
大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
内側から見た米国医療16
反田篤志 そりた・あつし●医師。07年、東京大学医学部卒業。沖縄県立中部病院での初期研修を終え、09年7月から米国ニューヨークの病院で内科研修。12年7月からメイヨークリニック勤務。
大人が受けたい今どきの保健理科17
吉田のりまき
薬剤師。科学の本の読み聞かせの会「ほんとほんと」主宰
高橋正也 独立行政法人労働安全衛生研究所作業条件適応研究グループ上席研究員
今年の冬は大雪が降りましたし、かなり冷えました。自ずと、暖かい天気が恋しくなります。ぽかぽか陽気になってくると、それに誘われるように昼寝したくなります。外は明るいにもかかわらず、眠りに落ちるあの心地良さは何とも言えません。
大西睦子の健康論文ピックアップ90
大西睦子 内科医師、ボストン在住。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月から7年間、ハーバード大学リサーチフェローとして研究に従事。
大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
タバコが体に悪いことを知らない人はいません。でも、悪いと知りながら吸っている人でも、それが自分の想定以上の悪影響を生じているとしたら、ちょっと焦るのではないでしょうか。事実、その可能性は決して低くないようです。
大西睦子の健康論文ピックアップ89
大西睦子 内科医師、ボストン在住。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月から7年間、ハーバード大学リサーチフェローとして研究に従事。
大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
寝不足が体に悪いことは、誰しも経験上、なんとなく分かる話でしょう。では、一日あるいは一週間あたりの合計睡眠時間が足りていればよいのでしょうか。だったら「寝貯め」したり、夜更かししても昼寝をしたりして補えばいいはずですよね。ところが実際、私たちの体はそう都合よくできてはいないようです・・・。
大西睦子の健康論文ピックアップ88
大西睦子 内科医師、ボストン在住。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月から7年間、ハーバード大学リサーチフェローとして研究に従事。
大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
大人が受けたい今どきの保健理科16
吉田のりまき
薬剤師。科学の本の読み聞かせの会「ほんとほんと」主宰
粉末アルコールが今、米国でかなり話題になっています。粉末アルコール、って皆さんは聞いたことありますか? 実は日本生まれだそうです。どんなものなのでしょうか。どうして今、人々の関心を集めているのでしょう。
大西睦子の健康論文ピックアップ87
大西睦子 内科医師、ボストン在住。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月から7年間、ハーバード大学リサーチフェローとして研究に従事。
大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
高橋正也 独立行政法人労働安全衛生研究所作業条件適応研究グループ上席研究員
まともに仕事をこなすには、皆さんは少なくとも何時間眠らなければならないでしょうか。この最低限必要な睡眠時間は人によってかなり幅があります。一方、実際に眠っている時間は、この最低睡眠時間より幾分長くなると思われます。
電子タバコ、って聞いたことありますか? このところ、米国では禁煙に役立つとして売り上げが急増している一方で、安全性やモラル上の懸念が高まっているようです。何が問題なのでしょうか。
大西睦子の健康論文ピックアップ86
大西睦子 内科医師、ボストン在住。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月から7年間、ハーバード大学リサーチフェローとして研究に従事。
大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
先週は合成着色料について見てみました。今回は、合成着色料なのか天然着色料なのか、知っているようで意外と知らない「カラメル」色素について、です。
大西睦子の健康論文ピックアップ85
大西睦子 内科医師、ボストン在住。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月から7年間、ハーバード大学リサーチフェローとして研究に従事。
大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
今回はちょっと面白い研究です。ビールを肉の下ごしらえに使うと、調理で発生する可能性のある発がん物質を減らせるかもしれない、という話です。ドイツ料理などでは肉のビール煮込みなどもありますが、肉がやわらかくなったりおいしくなったりするほかに、ビールを料理に使うことでうれしい健康効果があるようです。
大西睦子の健康論文ピックアップ84
大西睦子 内科医師、ボストン在住。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月から7年間、ハーバード大学リサーチフェローとして研究に従事。
大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
前回から取り上げている合成着色料の話。食中毒や食品汚染への関心はその時々で高まりますが、日常的に食べている食品に普通に含まれている着色料のことは、意外と見過ごされていないでしょうか。今回はさらに一歩踏み込んでメカニズムの話に入ります。ちょっと難しいですが、問題を直視しておきたいところです。
大西睦子の健康論文ピックアップ83
大西睦子 内科医師、ボストン在住。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月から7年間、ハーバード大学リサーチフェローとして研究に従事。
大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
現在、医師の9割が、漢方を日常診療に用いていると言われます。そこまで身近な存在になっているのに、どうして効くのか、何が西洋医学と違うのか、意外と知りませんよね?
堀米香奈子 ロハス・メディカル専任編集委員(ミシガン大学環境学修士)
大人が受けたい今どきの保健理科15
吉田のりまき
薬剤師。科学の本の読み聞かせの会「ほんとほんと」主宰
高橋正也 独立行政法人労働安全衛生研究所作業条件適応研究グループ上席研究員
一日の仕事が終わると、ホッとします。その後は、寄り道をすることがあるにしても、自宅をめざします。帰宅すると、夕食はもちろん、子どもの世話、入浴など、やらなければならないことは結構あります。
前回までは体に役立つ植物色素、フィトケミカルの話でした。今回は対照的に人工的な着色料の話。あまり話題になることはありませんが、その実、安全性などはどの程度信じてよいのでしょうか・・・?
大西睦子の健康論文ピックアップ82
大西睦子 内科医師、ボストン在住。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月から7年間、ハーバード大学リサーチフェローとして研究に従事。
大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
内側から見た米国医療15
反田篤志 そりた・あつし●医師。07年、東京大学医学部卒業。沖縄県立中部病院での初期研修を終え、09年7月から米国ニューヨークの病院で内科研修。12年7月からメイヨークリニック勤務。
調理過程で失われがちなフィトケミカルを、逃さずに摂るには?という話の第3回(最終回)です。今回は、抗酸化作用により生活習慣病予防やアンチエイジング効果が期待できるとして、一気にその名が広まったポリフェノールについて詳しく見ていきます。
大西睦子の健康論文ピックアップ81
大西睦子 内科医師、ボストン在住。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月から7年間、ハーバード大学リサーチフェローとして研究に従事。
大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
今回は、「森のバター」と呼ばれ栄養価が高いことで知られるアボカドに、意外な効果があるかもしれないという話をご紹介します。
大西睦子ハーバード大学リサーチフェロー
医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンに。
大人が受けたい今どきの保健理科14
吉田のりまき
薬剤師。科学の本の読み聞かせの会「ほんとほんと」主宰
前回の話では、カロテノイドが調理法によっては大きく失われることがあり、緑黄色野菜を摂るように心がけている人でも思ったほど摂取できていない可能性がある、ということでした。同じことが、フィトケミカル全般について言えそうです・・・。
大西睦子の健康論文ピックアップ80
大西睦子 内科医師、ボストン在住。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月から7年間、ハーバード大学リサーチフェローとして研究に従事。
大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
「フィトケミカル」って、最近ちょっと話題ですよね。ファイトケミカルと呼ばれたりもしています。"植物の力"、つまり野菜や果物の持つ化学成分が、生活習慣病予防やアンチエイジングといった様々な健康効果をもたらすと期待されています。しかし調理法によっては、その大事な成分を知らないうちに捨ててしまっているというのです...。
大西睦子の健康論文ピックアップ79
大西睦子 内科医師、ボストン在住。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月から7年間、ハーバード大学リサーチフェローとして研究に従事。
大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
魚の栄養(特にオメガ3脂肪酸)の素晴らしさについては、健康意識の高い人々の間ではもはや常識になりつつありますが、一方で、水銀など、魚の汚染も気にかかる要素ですよね。この相反する問題にどう折り合いをつけ、どう食生活に反映させていくべきでしょうか。結局のところ、魚は食べるべき?やめておくべき?
大西睦子の健康論文ピックアップ78
大西睦子 内科医師、ボストン在住。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月から7年間、ハーバード大学リサーチフェローとして研究に従事。
大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
先週に引き続き、中国の食糧問題です。今回は私たち日本人、そして世界中の人々のの健康にも直結する、安全性の話。外食や加工食品を全く口にしないことは、現代日本人にはなかなか難しいはずですから、誰にとっても他人事ではないですよね。我が身そして家族の命にも影響しかねない問題です。
大西睦子の健康論文ピックアップ77
大西睦子 内科医師、ボストン在住。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月から7年間、ハーバード大学リサーチフェローとして研究に従事。
大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
国内でも食の安全に関する問題は後を絶ちません。食品偽装や薬物混入は記憶に新しいところですし、ノロウイルスの集団感染も毎年のことですが、まだ春先までは油断できませんよね。さらに遡れば、中国産の農薬入り冷凍餃子や段ボール肉まんなど、耳を疑うような事件もありました。不安に駆られつつも、外食産業は中国産食品なしには成立しないくらい依存している現実があります。
海の向こうで何が起きていて、私たちの食生活にどう影響している、あるいは影響してくるのでしょうか?
大西睦子の健康論文ピックアップ76
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
ファーストフードやスナック菓子は、体にあまりよくないイメージがありますよね。大きな理由に脂肪分の高さが挙げられます。確かに食べ過ぎれば過体重や肥満につながって、様々な生活習慣病につながりがちです。ただ、もっと直接的に、がんにつながる可能性がこのほど示されました。「高温の油で揚げる」という調理法そのものに問題があるようです。
大西睦子の健康論文ピックアップ75
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
本人の同意なしに患者情報を知らせるのか?
多くの国民から不安視されながら昨年12月6日に強行採決で成立した特定秘密保護法。色々と心配なことはあるにしても医療と関係する話ではない、と思っている方も多いかもしれません。しかし、施行されれば極めて深刻な問題をひき起こす可能性があります。
内側から見た米国医療14
反田篤志 そりた・あつし●医師。07年、東京大学医学部卒業。沖縄県立中部病院での初期研修を終え、09年7月から米国ニューヨークの病院で内科研修。12年7月からメイヨークリニック勤務。
高橋正也 独立行政法人労働安全衛生研究所作業条件適応研究グループ上席研究員
快眠を得るには起きている時の充実が大切です。特に、寝る前の過ごし方はカギになります。リラックスしながら、身体が睡眠モードに切り替わるのを静かに待つのがよいでしょう。
海に囲まれた日本では、魚は欠かせない食材です。中でもマグロは、寿司や刺身といった代表的な和食文化の主役を飾る存在ですよね。しかしながら、マグロに水俣病で知られるメチル水銀が多く含まれていることは、あまり知られていないのではないでしょうか。
大西睦子の健康論文ピックアップ74
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
大人が受けたい今どきの保健理科13
吉田のりまき
薬剤師。科学の本の読み聞かせの会「ほんとほんと」主宰
がんを予防するには、まず禁煙、お酒は控えて、野菜をたくさん食べて、運動をして・・・などという話はよく聞きます。でも、そうした日常生活の行動1つ1つが本当にどれだけ発がんと関係があるのかは、いまいち実感できないですよね。それを検証する研究が報告されました。今日の食事が未来のカラダを作っていくのは、やはり間違いなさそうです。
大西睦子の健康論文ピックアップ73
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
お御正月太りがなかなか解消されないという人、あまり意識せずにお正月同様に間食してしまっていませんか?どうしても間食がやめられない、という人も、1年中手に入るアボカドが強い味方になってくれそうです。
大西睦子の健康論文ピックアップ72
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
「今年こそ痩せる」「禁煙」など、新たな目標とともに新年を迎えた方も多いのではないでしょうか。「言うは易し、行うは難し」は世の常。それでも目標達成の"秘訣"があるとしたら・・・? 抱負にちょっとした修正を加えるだけのようですから、今からでも間に合います。今年こそ自分の殻を打ち破りましょう!
大西睦子の健康論文ピックアップ71
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
たびたびこの場でも取り上げてきた老化の話。抗加齢、あるいはアンチエイジングという言葉もすっかり一般に定着していますよね。私たちは、「年を取れば皆老化するもの」と当然に思っていて、でも、それに少しでも抵抗したい、抵抗しようという考え方がもはや普通になっています。ただ・・・そもそも老化って何でしょうか??
大西睦子の健康論文ピックアップ70
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
ダイエットや健康に興味はあるけれど、レストランで生野菜サラダを頼むと家で作るよりぐんと高くつくイメージがありませんか?確かに商品管理や流通等の仕組み上、そうなる理由もあります。そのせいか、「ヘルシー食はインスタント食品やファーストフードと比べて高い」などと考えがちですよね。でも本当に健康を考えて、健康的な食材を選んで調理するなら、長期的に見れば、不健康な食事とのコスト差は思ったほど大きくはないようです。
大西睦子の健康論文ピックアップ69
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
以前から老化との関係が指摘されていた「リン」の過剰摂取。リンは通常の食事にも十分含まれていますが、現代ではハムやソーセージ、その他の加工食品に多い添加物のため、知らないうちに子供から大人まで摂りすぎてしまうようです。リン過剰摂取の問題点をより科学的に裏付ける論文が発表されました。
大西睦子の健康論文ピックアップ68
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
内側から見た米国医療13
反田篤志 そりた・あつし●医師。07年、東京大学医学部卒業。沖縄県立中部病院での初期研修を終え、09年7月から米国ニューヨークの病院で内科研修。12年7月からメイヨークリニック勤務。
「ふるさと納税」という言葉、ご存じですよね? 既にやってる、という方もいらっしゃるでしょうか。使いようによっては、世の中を良い方向へ動かす可能性を秘めたものなので、制度が始まって5年の今、改めて基本を押さえておきましょう。
今や国民的関心事となっているアンチエイジング。老化防止のために、食事や運動、睡眠、禁煙からさまざまな美容法、健康法など、新しい情報が次々に出回りますが、「ストレスを生んでよくない」と思われがちな仕事も、しないよりしたほうが実はアンチエイジングになるようなのです・・・。
大西睦子の健康論文ピックアップ67
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
大人が受けたい今どきの保健理科12
吉田のりまき
薬剤師。科学の本の読み聞かせの会「ほんとほんと」主宰
今もまだまだグルテンフリー(グルテン抜き)ダイエットが話題ですよね。しかしグルテンも立派なタンパク質、重要な栄養源のはず。正しい知識と理解を得て、「盲目的に完全排除」といった行為に陥らないようにしましょう!
大西睦子の健康論文ピックアップ66
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
以前から問題になってもすぐにうやむやになってきたトランス脂肪酸の問題。米国ではついに国を挙げての規制対象となりました。摂りすぎるとどうなるのか、何に含まれているのか・・・日本ではきちんとした知識が浸透しているとは言えません。ぜひ問題意識を共有しましょう。
大西睦子の健康論文ピックアップ65
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
この頃日本のメディアでも取り上げ始めた「グルテンフリーダイエット」。グルテンの摂取を控えることが肥満解消につながる、というものです。それって本当でしょうか?グルテンは摂らないほうがよいということ?だったら、太っていない健康な人でも、気を付けたほうがいいのでしょうか?
大西睦子の健康論文ピックアップ64
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
高橋正也 独立行政法人労働安全衛生研究所作業条件適応研究グループ上席研究員
どのような仕事であれ、一人前になるまでには長い時間がかかります。研修もいくつも受けなければなりません。会社からみれば、有能な従業員になるまで、先行投資をしているとも言えます。
大人が受けたい今どきの保健理科11
吉田のりまき
薬剤師。科学の本の読み聞かせの会「ほんとほんと」主宰
血友病患者の全国組織「ヘモフィリア友の会全国ネットワーク」が3月、日本赤十字社に対して、血液製剤を海外の血友病患者へ寄付するよう要望したそうです。こう言われても、一体何のことかサッパリ分からないと思いますが、歴史的な出来事になるかもしれません。
内側から見た米国医療12
反田篤志 そりた・あつし●医師。07年、東京大学医学部卒業。沖縄県立中部病院での初期研修を終え、09年7月から米国ニューヨークの病院で内科研修。12年7月からメイヨークリニック勤務。
かなり以前から問題が指摘されながらうやむやになり、時折思い出したように日本でも議論が再燃するのが遺伝子組み換え食品。(たいていは貿易問題とあいまって、ですよね)本当に健康に害はないのか、「分からないけれど、分からないからなんとなく避けたい」という人も多いのではないでしょうか・・・。
大西睦子の健康論文ピックアップ62
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
7月末に発足シンポジウムを開いた認知症啓発NPO「ハート・リング運動」。実は私も理事の1人です。どのような経緯で発足し、これからどのようなことをめざしていくのか、早田雅美事務局長に聴きました。(ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵)
小説を読むことは、あくまで趣味の一種であって、何かの役に立つものではない、と、普通はそう思いますよね。ところがこのほど、それが心の健全な発達や働きに貢献するものだという研究が発表されたようです。
大西睦子の健康論文ピックアップ61
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
※今回は、大西睦子医師がボストンへの帰国後移動中のため、本日更新予定分に限りお休みします。
次回は通常通り、来週木曜日に更新します。
タンパク質の話題が続きます。気になるのは、このところますます一般的になってきているプロテインやアミノ酸の粉末、いわゆるタンパク質・アミノ酸関連の健康食品です。実際、健康な毎日を維持していくのに、そうしたものを活用したほうがいいのでしょうか?
大西睦子の健康論文ピックアップ60
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
大人が受けたい今どきの保健理科10
吉田のりまき
薬剤師。科学の本の読み聞かせの会「ほんとほんと」主宰
昔はごく一般的に行われていた筋肉注射が、いつの間にかほとんど姿を消してしまったように見えます。代わりに主流になったのが皮下注射ですが、それはどんな場合にもベストな選択と言えるのでしょうか?
堀米香奈子 ロハス・メディカル専任編集委員(ミシガン大学環境学修士)
高橋正也 独立行政法人労働安全衛生研究所作業条件適応研究グループ上席研究員
テレビドラマの主人公をどのような職業にするかは、そのドラマが当たるかどうかを決める第一の条件かもしれません。なかでも、主役が医師、弁護士、教師、そして刑事(警察官)のものは、いつの時代も記憶に残るドラマがたくさんあります。印象に残っているタイトルを挙げてもらえば、その方の年代がおおよそ分かりますし、どういうわけか、その場もとても盛り上がります。
筋肉を増強したい、そう思ったらトレーニングだけでなく、十分な栄養補給が大切ですよね。特に、タンパク質をたくさん摂らないと、というイメージがあります。袋入りのプロテイン粉末は街のドラッグストアなどでも簡単に手に入りますが、いったいいつ飲むのが効果的なのでしょうか。
大西睦子の健康論文ピックアップ59
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
内側から見た米国医療11
反田篤志 そりた・あつし●医師。07年、東京大学医学部卒業。沖縄県立中部病院での初期研修を終え、09年7月から米国ニューヨークの病院で内科研修。12年7月からメイヨークリニック勤務。
ダイエットの手法やいわゆる"常識"の中には、とてもよく知られているけれど根拠に乏しかったりわからなかったりする"神話"も多いもの。今回はその1つ「朝食抜き」ダイエットの是非を科学的に検証します。
大西睦子の健康論文ピックアップ58
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
体質ってなんでしょう?太りやすい体質、太りにくい体質、そのカギの一つとして「肥満遺伝子」の存在も知られていますが、それだけではないようです。
大西睦子の健康論文ピックアップ57
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
その名の通り、生活習慣病は生活習慣を改めればリスクをぐんと減らせるもの。そう誰しもが分かっていながら、現実にはなかなかできないことですよね。新しい習慣として身についてしまえばラクなのでしょうが、それまでどれくらい頑張ればいいのか、分かっていたら頑張れそうな気がします・・・。
大西睦子の健康論文ピックアップ56
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
大人が受けたい今どきの保健理科9
吉田のりまき
薬剤師。科学の本の読み聞かせの会「ほんとほんと」主宰
高橋正也 独立行政法人労働安全衛生研究所作業条件適応研究グループ上席研究員
睡眠は毎晩とるものです。もちろん、夜勤などであれば、昼間に眠らなければならない時もあります。ですが、ほとんどの人は1日に少なくとも1回は布団に入ります。
離乳食、大人の食事と違って塩分に気をつかったり、かたさや大きさを変えたり、意外と手間がかかりますよね。それなのに食べてくれなかったり、けっこう苦労するお母さんもいるかもしれません。でも、実はもっとラクで気楽な方法がよしとされる動きも出てきているようです・・・。
大西睦子の健康論文ピックアップ55
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
内側から見た米国医療10
反田篤志 そりた・あつし●医師。07年、東京大学医学部卒業。沖縄県立中部病院での初期研修を終え、09年7月から米国ニューヨークの病院で内科研修。12年7月からメイヨークリニック勤務。
妊婦さんは自分が食べたものが赤ちゃんに影響します。でも日米では食べていいもの・いけないものの認識にやや違いがあるようです。そこをチェックすることで、私たちが意識していなかった食品の注意点も確認できそうです。
大西睦子の健康論文ピックアップ54
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
年齢に伴う衰えを感じると、若い頃の自分と比べて、できることなら"若さ"を取り戻したい、とつい思ってしまうものではないでしょうか。ただ、その手段として美容整形術がいいのかどうか。美容整形術に否定的な人から肯定的な人、あるいはメスを使わないならやってみたいという人など、意見はいろいろだと思いますが、実際の効果のほどが気になりますね。
大西睦子の健康論文ピックアップ53
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
大人が受けたい今どきの保健理科8
吉田のりまき
薬剤師。科学の本の読み聞かせの会「ほんとほんと」主宰
健康維持のために運動を続けている人は少なくないですよね(それだけでもスゴイと思ってしまいますが)。でも、問題は「運動しているのに太っている人」で、日常的に体を動かすことがあまりない人とは、ダイエットの際にも気を付けることが多少違ってくるようです。ただ、動機を付けるのかは、誰しも知っておいてよさそうです。
大西睦子の健康論文ピックアップ52
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
高橋正也 独立行政法人労働安全衛生研究所作業条件適応研究グループ上席研究員
内側から見た米国医療9
反田篤志 そりた・あつし●医師。07年、東京大学医学部卒業。沖縄県立中部病院での初期研修を終え、09年7月から米国ニューヨークの病院で内科研修。12年7月からメイヨークリニック勤務。
ナッツ類、日本ではお菓子の脇役やお酒のおつまみ程度に思っている人も少なくないでしょうか。でも実は、もっともっと見直されなければいけない存在のようです。
大西睦子の健康論文ピックアップ51
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
イワシなどの青魚に多く含まれるEPAやDHAは、「血液サラサラ」や「動脈硬化予防」などの健康効果で知られていますよね。サプリメントもいろいろ出回っています。あくまで「体にいいもの」というイメージが先行していますが、万能薬のように思い込んではまずいようです。
大西睦子の健康論文ピックアップ50
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
"太りやすい体質"って本当にあると思いますか?ついつい食べすぎていたり、甘くて脂肪分の多いものを好んで食べているだけではないか、とちょっと疑わしいですよね。しかし一方で、「食べても今より太りにくい体」を作ることはどうやら可能なようです・・・。
大西睦子の健康論文ピックアップ49
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
今回はちょっと耳を疑うようなアンチエイジング研究です。まだヒトでの検証には至っていませんが、楽しみながらできる素敵な老化予防の可能性が期待できそうです。
大西睦子の健康論文ピックアップ48
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
大人が受けたい今どきの保健理科7
吉田のりまき
薬剤師。科学の本の読み聞かせの会「ほんとほんと」主宰
高橋正也 独立行政法人労働安全衛生研究所作業条件適応研究グループ上席研究員
今やインターネット、携帯電話、スマートフォンを使わない日はありません。歩きながら使うこともできます。前の人の進みが遅いので仕方なく追い越すと、たいてい画面を眺めています。
ビタミンは、ごく微量でも私たち体の調子を整えるのに大きな役割を担っている物質です。さまざまな種類がありますが、それらを適量ずつ配合した便利なサプリメントが総合ビタミン剤、いわゆる「マルチビタミン」です。今やかなり耳慣れたものになっていますが、効果の程はどうなんでしょうか?
大西睦子の健康論文ピックアッ47
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
内側から見た米国医療8
反田篤志 そりた・あつし●医師。07年、東京大学医学部卒業。沖縄県立中部病院での初期研修を終え、09年7月から米国ニューヨークの病院で内科研修。12年7月からメイヨークリニック勤務。
この年間特集では、2回前にパーソン・センタード・ケア(PCC)を、前回に問題解決型コーピングをご紹介しました。今回は、その二つを結び付ける道具のご紹介です。
監修/小阪憲司 メディカルケアコートクリニック院長
これから夏本番、飲める人にとってはますますビールのおいしい季節ですね。「酒は百薬の長」とも言いますが、飲めない人には「百害あって一利なし」かも知れません。飲める人でも「過ぎたるは及ばざるが如し」。気をつけるべきことを知って、上手に飲んで、ぜひ「百薬」としたいものですね。
大西睦子の健康論文ピックアップ46
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
内側から見た米国医療7
反田篤志 そりた・あつし●医師。07年、東京大学医学部卒業。沖縄県立中部病院での初期研修を終え、09年7月から米国ニューヨークの病院で内科研修。12年7月からメイヨークリニック勤務。
これから熱中症が心配になってくる季節ですが、皆さんはのどが渇いたら何を飲んでいるでしょうか? 体重の3分の2を占める水分だからこそ、どうやって摂るか、何から摂るかは、食べ物の内容や質と同じくらい大事なこと。今回はそんな話題です。日々の生活にぜひ役立ててみてください。
大西睦子の健康論文ピックアップ45
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
大人から子供まで、しきりに摂取が叫ばれるのが「カルシウム」ですよね。足りなくても多すぎてもいけないようですが、摂りすぎについては日本人はまず心配なさそうです。足りないとどうなるのか・・・効率的に摂取するアドバイスもあわせて見ていきましょう。
大西睦子の健康論文ピックアップ44
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
日本の研究グループが、厚生労働省発表の1996年から2006年までの医師・歯科医師・薬剤師調査データから、日本における実働医師・一般外科医・他診療科医師・女性医師数の動向を調査したところ、実働医師数は増えているものの一般外科医数は減少しており、特に30~40代の20%超が10年間で中途離職したことが分かりました。
Mid-career changes in the occupation or specialty among general
surgeons, from youth to middle age, have accelerated the shortage
of general surgeons in Japan
Yasuhiro Mizuno • Hiroto Narimatsu •Yuko Kodama • Tomoko Matsumura •
Masahiro Kami
Surg Today DOI 10.1007/s00595-013-0613-6
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
大人が受けたい今どきの保健理科6
吉田のりまき
薬剤師。科学の本の読み聞かせの会「ほんとほんと」主宰
高橋正也 独立行政法人労働安全衛生研究所作業条件適応研究グループ上席研究員
何らかの理由でよく眠れないまま出勤すると、大抵ろくなことはありません。自家用車で通勤していれば、事故を起こす可能性があります。電車で通勤していれば、そのような危険はありませんが、シートに座れたがために、うっかり寝過ごし遅刻となることもあります。
日本の虎の門病院の研究チームが、健康な男性を対象に、飲酒形態と糖尿病発現リスクとの関連を調査したところ、飲む回数が少なくても1回に多量に飲むとリスクが上がり、週に6回以上でも1杯未満の飲酒は、リスクが最も低くなることが分かりました。
Role of alcohol drinking pattern in type 2 diabetes in Japanese men: the Toranomon Hospital Health Management Center Study 11 (TOPICS 11).
Heianza Y, Arase Y, Saito K, Tsuji H, Fujihara K, Hsieh SD, Kodama S, Shimano H, Yamada N, Hara S, Sone H.
Am J Clin Nutr. 2013 Mar;97(3):561-8. doi: 10.3945/ajcn.112.043364. Epub 2013 Jan 23.
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
飽食日本、誰しもがダイエットに悩む贅沢な今日この頃ですが、だからこそ食べ物の質にこだわりたいですよね。では何を食べるべきか。そんな話の続きです。
大西睦子の健康論文ピックアップ43
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
ダイエット、アンチエイジング、そして美容、体に関する話題や悩みは多種多様で尽きることがありません。でも、そもそも「体は何から出来ているのか」を考えれば、つまるところ「何を食べるべきか」という問題に行き当たります。すべての基本である「健康な体」をつくる食事と栄養の基本をおさえておきましょう。
大西睦子の健康論文ピックアップ42
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
食べることは人生における楽しみの一つですよね。でも、食べ物があふれ、ファーストフードや加工食品が簡単に手に入る現代社会で、ストレスのはけ口を食べ物に求めたり、ダイエットがストレスになったりするうちに、心と体の健康を失ってしまうこともあるようです・・・。
大西睦子の健康論文ピックアップ41
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
連休中はつい夜更かしをしてしまったという方、「夜遅くまで起きていて、ついつい夜食やお菓子に手が伸びてしまった」なんてことはありませんでしたか?それって実は、単に「夕食から時間が経ったせいでお腹がすいた」というだけではないようなのです・・・。
大西睦子の健康論文ピックアッ40
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
大人が受けたい今どきの保健理科5
吉田のりまき
薬剤師。科学の本の読み聞かせの会「ほんとほんと」主宰
健康維持には適切な食事と運動が欠かせません。でも、どちらも改善の効果がすぐに目に見えるとは限らず(目に見える時は、実はやりすぎだったり不健康な方法だったりするものです)、そのためなんとなくテキトウになってしまいがちですよね。まずは、何から手をつけたら効果的かを知って、効果的なスタートを切りたいものです。
大西睦子の健康論文ピックアップ39
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
高橋正也 独立行政法人労働安全衛生研究所作業条件適応研究グループ上席研究員
適度な運動は睡眠に良いと言われています。その通りですし、運動不足では太って、ロクなことはないので、この考えに反対する方はおられないでしょう。
日本の九州大学の研究チームが、福岡県の久山町の住民を対象に、食事構成と認知症リスクとの関連を調査しました。大豆および大豆製品・野菜・藻類・牛乳および乳製品の高摂取と米の低摂取が組み合わさると、認知症発症リスクが低下するとの結果が出ました。
Dietary patterns and risk of dementia in an elderly Japanese population: the Hisayama Study
Mio Ozawa, Toshiharu Ninomiya, Tomoyuki Ohara, Yasufumi Doi, Kazuhiro Uchida, Tomoko Shirota, Koji Yonemoto, Takanari Kitazono, and Yutaka Kiyohara
First published April 3, 2013, doi: 10.3945/ajcn.112.045575 Am J Clin Nutr May 2013 vol. 97 no. 5 1076-1082
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
内側から見た米国医療6
反田篤志 そりた・あつし●医師。07年、東京大学医学部卒業。沖縄県立中部病院での初期研修を終え、09年7月から米国ニューヨークの病院で内科研修。12年7月からメイヨークリニック勤務。
ボストン在住の大西睦子医師は先日の凄惨なテロ事件をごく間近に経験した一人です。しかし人は生きている限り、悲しく痛ましい出来事を経験したとしても、それを乗り越えていかなければなりません。時には生涯を通じて消えることがない心の傷を負ってしまうこともありますが、それほどのことでないならば、人には誰しも、過去の困難に打ち克つたくましい性分がもとから備わっているようです・・・。
大西睦子の健康論文ピックアップ38
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
誰しも健康で長生きしたいもの。禁煙、食事、睡眠、そして運動が大事ですよね。とはいえ「よし、今日から毎日運動しよう」と思い立っても、なかなか続かないものです。そもそも、健康長寿のための運動って、何をどれくらい、やることなんでしょうか?
ロハス・メディカル専任編集委員 堀米香奈子(米ミシガン大学環境学修士)
~ 改正予防接種法4月から施行 ~
(シリーズ どうなってるの予防接種!?)
この国会で予防接種法が改正されました。旧法と比べ、非常に多くの点で改良が加えられており、厚生労働省担当者の尽力がしのばれます。でも残念ながら、改正が必要になった原因そのものは手着かずで残り、パンドラの箱も開いてしまいました。
大西睦子ハーバード大学リサーチフェロー
医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンに。
健康志向の高まりで、ウォーキングやランニングを生活に取り入れている人も増えてきていますね。すでに実践している人も、あるいは(私・堀米のように)どちらにも足踏みしてしまっている人も、歩くのと走るの、実際にどちらが健康に役立つか、気になりませんか?今回は、そんな素朴なギモンに正面から答えてくれる論文です。
大西睦子の健康論文ピックアップ37
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
米国で、Alzheimer's Disease Cooperative Study(アルツハイマー病共同研究)のサイト51カ所から、軽度および中等度のアルツハイマー病患者を募集し、ドコサヘキサエン酸(DHA)栄養補助食品に対する無作為二重盲検プラセボ対照試験を実施したところ、DHA栄養補助食品が認知および機能低下を遅らせるという仮説を証明することはできませんでした。
Docosahexaenoic Acid Supplementation and Cognitive Decline in Alzheimer Disease
A Randomized Trial
Joseph F. Quinn, MD; Rema Raman, PhD; Ronald G. Thomas, PhD; Karin Yurko-Mauro, PhD; Edward B. Nelson, MD; Christopher Van Dyck, MD; James E. Galvin, MD; Jennifer Emond, MS; Clifford R. Jack, MD; Michael Weiner, MD; Lynne Shinto, ND; Paul S. Aisen, MD
JAMA. 2010;304(17):1903-1911. doi:10.1001/jama.2010.1510.
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
米国で、体重超過または肥満の人を対象に、有酸素トレーニングのみ、ウェイトトレーニングのみ、有酸素トレーニングとウェイトトレーニングの組み合わせによる運動介入を実施し、体質量・体脂肪量・除脂肪体重・体脂肪率・腹囲などの身体組成における効果を測定したところ、体質量と体脂肪量の低下には有酸素トレーニングが適しており、除脂肪体重増加や体脂肪率低下にはウェイトトレーニングが適していることが分かりました。
Effects of aerobic and/or resistance training on body mass and fat mass in overweight or obese adults.
Willis LH, Slentz CA, Bateman LA, Shields AT, Piner LW, Bales CW, Houmard JA, Kraus WE.
J Appl Physiol. 2012 Dec 15;113(12):1831-7. doi: 10.1152/japplphysiol.01370.2011.
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
出てきては消えつつ、絶えることのない「○○にいい食べ物」というウワサ。何かを食べるだけで健康になれるなら、と、ついつい信じて飛びつきたくなる気持ちも分かりますが、その効果のほどは?今回は、米国のテレビ番組が報じたそんな"ミラクルフード"を、科学的な、冷静な視点から検証しなおした論文です。
大西睦子の健康論文ピックアップ36
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
~ 進まない欧州との相互承認 ~
(シリーズ どうなってるの予防接種!?)
ワクチンの「有効性・安全性を担保するため」の基準や制度が、実は非関税障壁として働いており、ワクチンのギャップや価格高騰を起こしているのでないかという話の続きです。
ヨーロッパおよび米国の12のセンターで、脳脊髄液(CSF)中のベータアミロイド1-42(Aβ42)・総タウ蛋白(T-tau)・リン酸化タウ(P-tau)の値が、軽度認知障害患者における初期アルツハイマー病予測にどの程度役立つのかを、アルツハイマー病患者・軽度認知障害患者・健康な対照群における比較試験として実施したところ、かなりの感度で予測することが分かったと同時に、分析技術や臨床診断法の標準化が必要だとも結論づけています。
CSF Biomarkers and Incipient Alzheimer Disease in Patients With Mild Cognitive Impairment
Niklas Mattsson, MD; Henrik Zetterberg, MD, PhD; Oskar Hansson, MD, PhD; Niels Andreasen, MD, PhD; Lucilla Parnetti, MD, PhD; Michael Jonsson, MD; Sanna-Kaisa Herukka, PhD; Wiesje M. van der Flier, PhD; Marinus A. Blankenstein, PhD; Michael Ewers, PhD; Kenneth Rich, MD; Elmar Kaiser, MD; Marcel Verbeek, PhD; Magda Tsolaki, MD, PhD; Ezra Mulugeta, PhD; Erik Rosén, PhD; Dag Aarsland, MD, PhD; Pieter Jelle Visser, MD, PhD; Johannes Schröder, MD, PhD; Jan Marcusson, MD, PhD; Mony de Leon, MD, PhD; Harald Hampel, MD, PhD; Philip Scheltens, MD, PhD; Tuula Pirttilä, MD, PhD; Anders Wallin, MD, PhD; Maria Eriksdotter Jönhagen, MD; Lennart Minthon, MD, PhD; Bengt Winblad, MD, PhD; Kaj Blennow, MD, PhD
JAMA. 2009;302(4):385-393. doi:10.1001/jama.2009.1064.
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
大自然に触れたら、心のもやもやが晴れわたって気分がすっきり、ストレスもどこかえ消え去ってしまった!という経験をしたこと、ありませんか? 想像してもそんな感じがしますよね。今回は、それがイメージだけのものでなく、科学的にも証明されたという話です。
大西睦子の健康論文ピックアップ35
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
米国南カリフォルニアで、小学校4年生を対象に、実行認知機能・身体活動・有害物質(タバコとアルコール)使用・親の影響に関する調査をしたところ、実行認知機能が高いことが身体活動増加に関連し、有害物質使用とは負の方向に関係することが確認されました。
Longitudinal Relationships of Executive Cognitive Function and Parent Influence to Child Substance Use and Physical Activity
Mary Ann Pentz, Nathaniel R. Riggs
Prevention Science DOI 10.1007/s11121-012-0312-3
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
大人が受けたい今どきの保健理科4
吉田のりまき
薬剤師。科学の本の読み聞かせの会「ほんとほんと」主宰
高橋正也 独立行政法人労働安全衛生研究所作業条件適応研究グループ上席研究員
朝シャキッと目が覚め、昼はしっかり活動でき、夜はぐっすり眠れたら、どれほど幸せでしょう。このような素晴らしい生活を送るには、いくつかの条件があります。特に、私たちの体のリズムを調節している時計(体内時計)がきちんと動くことが大切です。
昨今は健康志向の高まりで、普通の牛乳よりあえて低脂肪乳などを選ぶ人も多いですよね。「牛乳は太る」というイメージも先行しがちですし、実際、牛乳は乳脂肪分のせいで、けっこうなカロリーだったりします。さらに米国では先日ちょっと気になる研究結果が出て、議論になっているようです。
大西睦子の健康論文ピックアップ34
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
ノルウェーと米国の研究者によって、健康を維持する、あるいは健康を改善するために必要な身体活動についての見解がまとめられました。ポイントとなるのは、強度の身体活動を導入することだそうです。
Increasing Physical Activity of High Intensity to Reduce the Prevalence of Chronic Diseases and Improve Public Health
Tommy Aune Rehn, Richard A Winett, Ulrik Wisløff, and Øivind Rognmo
Open Cardiovasc Med J. 2013;7:1-8. doi: 10.2174/1874192401307010001. Epub 2013 Jan 31.
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
内側から見た米国医療5
反田篤志 そりた・あつし●医師。07年、東京大学医学部卒業。沖縄県立中部病院での初期研修を終え、09年7月から米国ニューヨークの病院で内科研修。12年7月からメイヨークリニック勤務。
スウェーデンでの研究調査で、脳脊髄液(cerebrospinal fluid=CSF)のベータアミロイド1-42(Aβ42)・総タウ蛋白(T-tau)・リン酸化タウ(P-tau181p)と、脳のデフォルト・モード・ネットワーク(DMN)内の異常との関係を調べたところ、軽度認知障害状態での両者に有意な相関関係のあることが分かりました。
Ratio of Aβ42/P-tau181p in CSF is associated with aberrant default mode network in AD
Xiaozhen Li, Tie-Qiang Li, Niels Andreasen, Maria Kristoffersen Wiberg, Eric Westman & Lars-Olof Wahlund
Scientific Reports 3,
Article number:1339 / doi:10.1038/srep01339
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
親ならば誰しも子供の健康と成長をまず願うもの。でも、あわよくばそれに加えて、"賢い"子であってくれたら、というのが本音ですよね。そのために親が子供に与えるべき教育や環境が、科学的に検証されたようです。気にならずにはいられません・・・。
大西睦子の健康論文ピックアップ33
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
乳酸菌食品を摂っている方も多いと思います。体に良いことを期待できますよね。ただし、それらの食品が主に働きかけるのは、私たちに直接ではなく、体の表面の「生態系」に対してだということ、ご存じでしたか?
ロハス・メディカル専任編集委員 堀米香奈子(米ミシガン大学環境学修士)
大西睦子ハーバード大学リサーチフェロー
医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンに。
フィンランドにおいて、余暇身体活動が死亡率とどのような関連にあるのかを調査したところ、運動をしない人との比較において、運動をしている人では有意に死亡率が低下すること、遺伝子や幼年期生活環境が類似している同性の双子間でも同様の結果となることが分かりました。
Relationship of Leisure-Time Physical Activity and Mortality
The Finnish Twin Cohort
Urho M. Kujala, MD; Jaakko Kaprio, MD; Seppo Sarna, PhD; Markku Koskenvuo, MD
JAMA. 1998;279(6):440-444. doi:10.1001/jama.279.6.440.
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
予防接種法改正案の国会審議入りを受け、「VPDを知って、子どもを守ろうの会」など7団体は連名で、厚生労働委員会所属の国会議員に対し要請書を送付しました。政府提出の法案では定期接種化が盛り込まれなかった子ども向け4ワクチン(水痘、おたふくかぜ、B型肝炎、ロタウイルス)を定期接種化するよう求めるものです。
運動が体にいい、長生きにつながる、ということはなんとなくイメージできますし、前回、科学的検証も報告してもらいました。でもなぜ?今回の続編では、そんなもっともなギモンに答えてくれるようです。
大西睦子の健康論文ピックアップ32
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
パンを焼く時にも活躍するイースト菌が、何とアルツハイマー病の研究においても大活躍しているようです。アルツハイマー病とアミロイドベータやタウとの関連を探るため、新しい化学予防開発のために、単純な構造のイースト菌を使って様々な取り組みがされているようです。
Application of Yeast to Study the Tau and Amyloid-β Abnormalities of Alzheimer's Disease
Afsaneh Porzoor and Ian G. Macreadie
Journal of Alzheimer's Disease xx (20xx) x-xx
DOI 10.3233/JAD-122035
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
健康医療開発機構から表題のようなご案内をいただきました。非常に面白そうです。興味ございます方は奮ってどうぞ。
(詳細は以下に)
クルクミンという秋ウコン由来の物質による、軽度から中度のアルツハイマー病患者を対象とした無作為二重盲検プラセボ対照治験が実施されました。副作用に対する耐容性の面では重篤な副作用は観察されませんでしたが、残念ながら、ヘマトクリット値の低下や血糖値の増大が見られ、認知尺度に対する有効性や血漿中および脳脊髄液におけるアルツハイマー病バイオマーカーでの有効性は、現在のところ確認されていないようです。
Oral curcumin for Alzheimer's disease: tolerability and efficacy in a 24-week randomized, double blind, placebo-controlled study
John M Ringman, Sally A Frautschy, Edmond Teng, Aynun N Begum, Jenny Bardens, Maryam Beigi, Karen H Gylys, Vladimir Badmaev, Dennis D Heath, Liana G Apostolova, Verna Porte, Zeba Vanek, Gad A Marshall, Gerhard Hellemann, Catherine Sugar, Donna L Masterman, Thomas J Montine, Jeffrey L Cummings and Greg M Cole
Alzheimer's Research & Therapy 2012, 4:43 doi:10.1186/alzrt146
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
人は1年に1歳、歳をとります。当たり前ですよね。でも実は、体は誰もが等しく歳をとるとは限らないようです。重要なのは、やはり食事、そして運動です。どういいのかは、早速今回の記事を読んでみてください。このところようやく春らしくなってきましたから、運動を始めるいいタイミングかも知れませんね。
大西睦子の健康論文ピックアップ31
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
既に何度かお伝えしたAlzheimer's Disease Neuroimaging Initiative(ADNI)(*1)からの研究報告です。臨床的にも認知的にも健康な老齢者を対象に、脳脊髄液のアミロイドベータ(Aβ1-42)とリン酸化タウ(p‐tau181p)が、臨床的認知低下における変化とどのように関係するかを調べたところ、Aβ1-42が低いだけでは臨床的低下と有意な関連性は見られず、Aβ1-42が低くp‐tau181pが高い場合に有意な臨床的低下が起こることが分かったようです。
Amyloid-β associated clinical decline occurs only in the presence of elevated p-tau
Rahul S. Desikan, MD, PhD, Linda K. McEvoy, PhD, Wesley K. Thompson, PhD, Dominic Holland, PhD, James B. Brewer, MD, PhD, Paul S. Aisen, MD, Reisa A. Sperling, MD, Anders M. Dale, PhD, and the Alzheimer's Disease Neuroimaging Initiative*
Arch Neurol. 2012 June; 69(6): 709-713.
doi: 10.1001/archneurol.2011.3354
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
日本において、2型糖尿病患者での余暇身体活動が、冠動脈疾患・脳卒中・総死亡率とどのような関係にあるかを全国レベルで調べたところ、余暇身体活動量が高いほど総死亡率が低下すること、脳卒中リスク低下には関連あるものの、冠動脈疾患リスク低下に対する有意性はないという結果が出ました。
Leisure-time physical activity is a significant predictor of stroke and total mortality in Japanese patients with type 2 diabetes: analysis from the Japan Diabetes Complications Study (JDCS)
Sone H, Tanaka S, Tanaka S, Suzuki S, Seino H, Hanyu O, Sato A, Toyonaga T, Okita K, Ishibashi S, Kodama S, Akanuma Y, Yamada N; on behalf of the Japan Diabetes Complications Study Group.
Diabetologia
DOI 10.1007/s00125-012-2810-z
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
日本の京都薬科大学の研究グループが、アルツハイマー病の病態における相互作用についてまとめたレビューです。脳内でのアミロイド・ベータ(Aβ)蓄積が、神経原線維濃縮体形成・シナプス機能障害・ニューロン損失など他のアルツハイマー病の病態他への鍵となるという、アミロイド・カスケード説に関して、タウのリン酸化や神経原線維濃縮体形成との関連や、小膠細胞の働きなどについてまとめています。
Molecular Approaches to the Treatment, Prophylaxis, and Diagnosis of Alzheimer's Disease : Tangle Formation, Amyloid-β, and Microglia in Alzheimer's Disease
Kazuyuki Takata, Yoshihisa Kitamura
Journal of Pharmacological Sciences
Vol. 118 (2012) No. 3 P 331-337
doi.org/10.1254
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
高橋正也 独立行政法人労働安全衛生研究所作業条件適応研究グループ上席研究員
すっきりと目覚めた朝は実に爽快です。「今日も一日頑張ろう」と思えるようになります。寝つきが良くて、深く眠れることも大事ですが、心地良く目覚めることも、私たちの望む睡眠の条件と言えます。
今回は飽食日本では聞きなれない病名が登場します。しかしながら、栄養摂取はそもそも人類普遍のテーマですよね(不足はもちろん、過剰も問題です!)。しかも、それが腸内細菌にかなり依存しているという、目からウロコの話です。
大西睦子の健康論文ピックアップ30
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
大人が受けたい今どきの保健理科3
吉田のりまき
薬剤師。科学の本の読み聞かせの会「ほんとほんと」主宰
内側から見た米国医療4
反田篤志 そりた・あつし●医師。07年、東京大学医学部卒業。沖縄県立中部病院での初期研修を終え、09年7月から米国ニューヨークの病院で内科研修。12年7月からメイヨークリニック勤務。
突然ですが、あなたは昼食に500円の幕の内弁当を毎日食べていたとしましょう。多彩なおかずの組み合わせにあなたは夢中です。しかし、ある日突然、原材料の値上がりで幕の内弁当が600円に値上がりしました。あなたならどうしますか?
(2013年2月、【山大GCOEコホート通信】vol.29 コラムとして配信)
成松宏人 山形大学グローバルCOEプログラム 先端分子疫学研究所 准教授
(すずかんの医療改革の今を知る 特別編 難病に挑む医師たちに聴く①)
アルツハイマー病
岩坪威・東京大学大学院医学系研究科教授 その5
(その1『アルツハイマー病、治療対象はどんどん早期に』は、こちら)
(その2『認知症の経済損失は既に5兆円。さらに迫る高齢化』は、こちら)
(その3『米国と同じ土俵に乗った多施設共同研究』は、こちら)
(その4『アルツハイマーが向こうからやって来た』は、こちら)
2月2日3日に西東京市の多摩六都科学館開催された吉田のりまきさんのワークショップ「目指せ手洗いマスター~手洗いワークショップ」のリポートを、同館・研究交流グループ自然チームの大平敦子さんが書いてくださいました。
(すずかんの医療改革の今を知る 特別編 難病に挑む医師たちに聴く①)
アルツハイマー病
岩坪威・東京大学大学院医学系研究科教授 その4
(その1『アルツハイマー病、治療対象はどんどん早期に』は、こちら)
(その2『認知症の経済損失は既に5兆円。さらに迫る高齢化』は、こちら)
(その3『米国と同じ土俵に乗った多施設共同研究』は、こちら)
健康維持のための食事として、一般的にも「低塩」が言われますよね。もちろん本能的にも、極端にしょっぱすぎる食べ物は口に入れてすぐ体が拒否反応を示すものです。味を私たちはどうやって感じ取っているのか・・・?実はその道筋は1つではないらしいのです(奥が深い・・・)。
大西睦子の健康論文ピックアップ29
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
(すずかんの医療改革の今を知る 特別編 難病に挑む医師たちに聴く①)
アルツハイマー病
岩坪威・東京大学大学院医学系研究科教授 その3
(その1『アルツハイマー病、治療対象はどんどん早期に』は、こちら)
(その2『認知症の経済損失は既に5兆円。さらに迫る高齢化』は、こちら)
皆さんもご存じの通り、現在のアルツハイマー病治療薬は、症状を緩和するのみであり、根本的治療を提供するものではありません。そこで、どのような研究や試験が行われてきているのかについて、特にベータアミロイドとタウに的を絞ってお伝えいたします。対象論文からの一部抜粋抄訳です。
Current advances in the treatment of Alzheimer's disease: focused on considerations targeting Aβ and tau
Yang Hong-Qi, Sun Zhi-Kun, Chen Sheng-Di
Translational Neurodegeneration 2012, 1:21 doi:10.1186/2047-9158-1-21
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
(すずかんの医療改革の今を知る 特別編 難病に挑む医師たちに聴く①)
アルツハイマー病
岩坪威・東京大学大学院医学系研究科教授 その2
2月2日3日の午後、西東京市の多摩六都科学館で「目指せ手洗いマスター~手洗いワークショップ」を実施しました。科学館の方と共に、科学館らしいアプローチで医療と科学をつなぐようなワークショップができないかと考え、科学的な展示イベントと手洗い講座をミックスさせた新しい試みになりました。読者の皆さんでお越しくださった方、どうもありがとうございました。
吉田のりまき
薬剤師。科学の本の読み聞かせの会「ほんとほんと」主宰
アメリカでの研究において、静止状態でのMRI画像により、脳内のデフォルト・モード・ネットワークの接続性とアポリポ蛋白E遺伝子型および性別との関連を調べたところ、女性でε4対立遺伝子を保有する場合、有意にネットワーク接続が低下することが分かりました。
Gender Modulates the APOE ε4 Effect in Healthy Older Adults: Convergent Evidence from Functional Brain Connectivity and Spinal Fluid Tau Levels
Jessica S. Damoiseaux, William W. Seeley, Juan Zhou, William R. Shirer, Giovanni Coppola, Anna Karydas, Howard J. Rosen, Bruce L. Miller, Joel H. Kramer, Michael D. Greicius, and Alzheimer's Disease Neuroimaging Initiative (ADNI)
J Neurosci. 2012 June 13; 32(24): 8254-8262.
doi: 10.1523/JNEUROSCI.0305-12.2012
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
内科医の私が診療しているとよく患者さんから訊かれることがあります。
「先生、がんにならないためにはどんな食べ物を食べればいいですか?」
(2012年12月、【山大GCOEコホート通信】vol.28 コラムとして配信)
成松宏人 山形大学グローバルCOEプログラム 先端分子疫学研究所 准教授
Alzheimer's Disease Neuroimaging Initiative(ADNI)において、軽度認知障害者を対象に、海馬委縮とベータアミロイド(Aβ)沈着がどの程度アルツハイマー病への進行を予測するのかを調べたところ、全体的には、どちらの因子も予測能力が高いこと、Aβ沈着が高い群と低い群とを比較すると、高い群で3倍近くアルツハイマー病へと進行することが分かりました。
Brain beta-amyloid measures and magnetic resonance imaging atrophy both predict time-to-progression from mild cognitive impairment to Alzheimer's disease
Clifford R. Jack Jr, Heather J. Wiste, Prashanthi Vemuri, Stephen D. Weigand, Matthew L. Senjem, Guang Zeng, Matt A. Bernstein, Jeffrey L. Gunter, Vernon S. Pankratz, Paul S. Aisen, Michael W. Weiner, Ronald C. Petersen, Leslie M. Shaw, John Q. Trojanowski, David S. Knopman and the Alzheimer's Disease Neuroimaging Initiative
Brain (2010) doi: 10.1093/brain/awq277 First published online: October 8, 2010
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
疲れている時やここ一番という時、つい気軽に手を伸ばしてしまうのが栄養ドリンクですよね。しかし私たちはそこに含まれる「カフェイン」の、特に未成年に与える影響について、もっと認識を深め、摂取には慎重になるべきかもしれません。今回はちょっと長くなりますが、身近でとても興味深いテーマなので是非最後までご一読ください。
大西睦子の健康論文ピックアップ28
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
前回お伝えしたAlzheimer's Disease Neuroimaging Initiative(ADNI)のオーストラリア版とも言えるAustralian Imaging, Biomarkers and Lifestyle(AIBL)加齢研究からの研究結果です。60歳以上の認知正常者・軽度認知障害者・アルツハイマー病患者の3群で、アミロイド沈着と認知機能や脳容積との関係を調べたところ、認知正常者でも3分の1程度の人ではアミロイド沈着が多くなっており、早期に状況を把握することの重要性を示す結果となりました。
Amyloid imaging results from the Australian Imaging, Biomarkers and Lifestyle (AIBL) study of aging
Rowe CC, Ellis KA, Rimajova M, Bourgeat P, Pike KE, Jones G, Fripp J, Tochon-Danguy H, Morandeau L, O'Keefe G, Price R, Raniga P, Robins P, Acosta O, Lenzo N, Szoeke C, Salvado O, Head R, Martins R, Masters CL, Ames D, Villemagne VL.
Neurobiol Aging. 2010 Aug;31(8):1275-83. doi: 10.1016/j.neurobiolaging.2010.04.007. Epub 2010 May 15.
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
米国を中心に進められているAlzheimer's Disease Neuroimaging Initiative(ADNI)という研究において、認知正常者と軽度認知障害者を対象にアミロイド沈着と日常生活関連動作障害との関係を、ピッツバーグ化合物B(PiB)という造影剤を用いた陽電子放射断層撮影(PET)で調査したところ、軽度認知障害者では脳内のPiB滞留がより多くなっており、日常生活関連動作障害の大きさと関連あることが分かりました。
Instrumental Activities of Daily Living Impairment Is Associated with Increased Amyloid Burden
Gad A. Marshall, Lauren E. Olson, Meghan T. Frey, Jacqueline Maye, J. Alex Becker, Dorene M. Rentz, Reisa A. Sperling, Keith A. Johnson, and Alzheimer's Disease Neuroimaging Initiative
Dement Geriatr Cogn Disord. 2011 August; 31(6): 443-450.
Published online 2011 July 20. doi: 10.1159/000329543
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
男子テニスの錦織圭選手の快進撃がとまりません。最近のロンドンオリンピックではベスト8に入りましたし、世界ランキングも18位です。小柄な日本人は男子テニスでは世界に太刀打ちできないと長らくいわれていましたが、身長178cmとテニス選手としては小柄な錦織選手の活躍、素晴らしい一言です。夢のトップ10入りも遠くはないでしょう。錦織選手の未来は明るいと思いますが、私は錦織選手個人だけでなく、これからの日本のテニス界の将来も明るいのではと思っています。
(2012年9月、【山大GCOEコホート通信】vol.25 コラムとして配信)
成松宏人 山形大学グローバルCOEプログラム 先端分子疫学研究所 准教授
東京大学の研究グループが、日本の主要週刊誌6誌で、がんに関する記事や広告がどのくらい掲載され、どのような内容になっているか分析をしたところ、一般大衆ががん情報を手に入れる手段にはなるものの、エビデンスの存在しない治療についての記事も目立ち、一部の専門家によるコメントに偏っているなど、情報の正確性については一考の余地があるとの結論が出ました。
Cancer Articles in Weekly Magazines: Useful Media to Deliver Cancer Information to the Public?
Masayoshi Nagata, Morihito Takita, Yukiko Kishi, Yuko Kodama, Tomoko Matsumura, Naoko Murashige, Yukio Homma and Masahiro Kami
Jpn. J. Clin. Oncol. (2013) doi: 10.1093/jjco/hyt004 First published online: January 30, 2013
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
今回は、ダイエットの常識、つまり当たり前のように科学的根拠に基づくと信じられている数々の"定説"が、ばっさばっさと切り捨てられていきます。いかに「科学っぽい」話を信じ込んでしまっていたかに気づいて、唖然とするかもしれません・・・。
大西睦子の健康論文ピックアップ27
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
今回もホノルル・アジア加齢研究からの報告です。前身のホノルル心臓プログラムで中年期における危険因子評価をされた対象者が、25年後に認知症を発症するリスクと健康的な生活様式との関連調査を受けました。喫煙しないこと・標準体重であること・身体的に活発であること・健康的な食事を摂取することすべてが揃うと、認知症リスクが大きく低下することが分かりました。
Lifestyle and the Risk of Dementia Among Japanese American Men
Rebecca P. Gelber, MD, DrPH, Helen Petrovitch, MD, Kamal H. Masaki, MD, Robert D. Abbott, PhD, G. Webster Ross, MD, Lenore J. Launer, PhD, and Lon R. White, MD, MPH
J Am Geriatr Soc. 2012 January; 60(1): 118-123.
Published online 2011 December 28. doi:10.1111/j.1532-5415.2011.03768.x
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
今回もホノルル・アジア加齢研究からのた報告です。足関節・上腕血圧指数が低く、末梢動脈硬化と考えられる場合、認知症全体および血管性認知症リスクが高まること、アポリポ蛋白Eε4対立遺伝子保有者では、アルツハイマー病リスクも高まることが分かりました。
Ankle-to-Brachial Index and Dementia
The Honolulu-Asia Aging Study
Danielle Laurin, PhD; Kamal H. Masaki, MD; Lon R. White, MD, MPH; Lenore J. Launer, PhD
Circulation.2007; 116: 2269-2274 Published online before print October 22, 2007, doi: 10.1161/CIRCULATIONAHA.106.686477
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
むし歯の治療は、麻酔をしてゴリゴリ削って、被せて、でも数年でまたむし歯になって、の繰り返し。最終的には神経や歯そのものを抜くしかない――、そう思い込んでいませんか。しかし、日本で開発された技術が元になって、世界の潮流は「できるだけ歯を残す」方へ向かい始めています。日本には、その考え方の治療ガイドラインも存在します。
ロハス・メディカル専任編集委員 堀米香奈子(米ミシガン大学環境学修士)
大西睦子ハーバード大学リサーチフェロー
医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンに。
「私と仕事、どっちが大事なの!」とパートナーから言われたことはありませんか? でも、この種の質問は答えるのに大変困ります。「仕事」と「私」は比べられるのでしょうか。比べるとしたらどうやって比べるのでしょうか。キーワードはズバリ「比較可能性」です。
(2012年2月、【山大GCOEコホート通信】vol.20 コラムとして配信)
成松宏人 山形大学グローバルCOEプログラム 先端分子疫学研究所 准教授
今回もホノルル・アジア加齢研究から、中年期および晩年期での社会的関わりと晩年期での認知症リスクとの関連を調査した結果の報告(*1)です。中年期での社会的関わりの多い少ないは晩年期の認知症とは関連がなく、晩年期での社会的関わりが認知症リスクと関係あること、中年期から晩年期で社会的関わりが低下するとリスクが高まることが分かりました。
The Effect of Social Engagement on Incident Dementia
The Honolulu-Asia Aging Study
Jane S. Saczynski, Lisa A. Pfeifer, Kamal Masaki, Esther S. C. Korf, Danielle Laurin, Lon White, and Lenore J. Launer
Am. J. Epidemiol. (1 March 2006) 163 (5): 433-440. doi: 10.1093/aje/kwj061 First published online: January 12, 2006
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
今回も、高脂肪・高ショ糖食が脳に与える影響についての話です。前回から"おあずけ"となっていた、高脂肪・高ショ糖食のせいで私たちの脳や体でどんなことが起きて、どう具体的に問題が起きてくるのか、という一番気になる部分に踏み込みます。
※今回は担当の堀米がインフルエンザにかかったために更新が遅れました。お詫び申し上げます。
大西睦子の健康論文ピックアップ26
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
大人が受けたい今どきの保健理科2
吉田のりまき
薬剤師。科学の本の読み聞かせの会「ほんとほんと」主宰
高橋正也 独立行政法人労働安全衛生研究所作業条件適応研究グループ上席研究員
眠りの悩みといえば、寝つきが悪い、途中で目が覚めてしまう、起きたい時刻より早くに目が覚めてしまう、ことが挙げられます。他に、ぐっすり眠った感じがない、朝起きた時に疲れている、などもあります。いずれもつらい症状で、薬を使う治療や薬によらない治療(認知行動療法など)が行われています。
前回と同じホノルル・アジア加齢研究において、中年期での血圧構成4要素(収縮期血圧・拡張期血圧・脈圧・平均動脈圧)と晩年期での認知症リスクを調べたところ、最大の予測因子は収縮期血圧であり、脈圧は収縮期血圧以上にリスク情報を提供することはないとの結論が出ました。
Midlife Pulse Pressure and Incidence of Dementia
The Honolulu-Asia Aging Study
Michael H. Freitag, MD, MPH; Rita Peila, PhD, MS; Kamal Masaki, MD; Helen Petrovitch, MD; G. Webster Ross, MD; Lon R. White, MD, MPH; Lenore J. Launer, PhD, MSc
Stroke. 2006; 37: 33-37 Published online before print December 8, 2005, doi: 10.1161/01.STR.0000196941.58869.2d
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
ハワイの日系アメリカ人男性を対象とした研究で、アポリポ蛋白A1濃度と認知症リスクとの関連、アポリポ蛋白Eε4遺伝子の有無と認知症リスクとの関連、両方の危険因子を組み合わせた場合のリスクを調べたところ、アポリポ蛋白A1濃度が低くアポリポ蛋白Eε4遺伝を保有している場合は、どちらの危険因子もない場合と比較して5倍近くリスクが高まることが分かりました。
The Relation between Apolipoprotein A-I and Dementia
The Honolulu-Asia Aging Study
Jane S. Saczynski, Lon White, Rita L. Peila, Beatriz L. Rodriguez, and Lenore J. Launer1
Am. J. Epidemiol. (2007) 165 (9): 985-992. doi: 10.1093/aje/kwm027 First published online: February 13, 2007
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
NPO「健康医療開発機構」が3月3日午後に、東京大学医科学研究所で標題のシンポジウムを開くそうです。
宮田満(日経BP社)、久保充明(理化学研究所ゲノム医科学研究センター・チームリーダー、 横山禎徳(㈱イグレックSSDI代表取締役、別所直哉(ヤフー㈱執行役員)、江崎禎英(経済産業省生物化学産業課長)らによるパネルディスカッションなどが行われる予定で、参加には事前申し込みが必要です。詳しくは、こちらをご覧ください。
英国で、糖尿病の診断に用いられるHbA1c値と死亡率や認知機能などとの関連を調べたところ、自己申告による糖尿病歴はないもののHbA1c値が糖尿病診断基準となる7%以上の場合、かなり有意に認知症リスクが高まることが分かりました。論文全体から、HbA1c値と死亡率・認知症に関連する部分をお伝えします。
An investigation of the population impact of variation in HbA1c levels in older people in England and Wales: From a population based multi-centre longitudinal study
Lu Gao1*, Fiona E Matthews1, Lincoln A Sargeant2, Carol Brayne2 and MRC CFAS3
BMC Public Health 2008, 8:54 doi:10.1186/1471-2458-8-54
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
最近、家の片付けをしました。いろんなものが増えて、生活する場所がなくなってきたからです。そしたら、最近「断・捨・離」という言葉がはやっていることに気づきました。
(2011年5月、【山大GCOEコホート通信】vol.11 コラムとして配信)
成松宏人 山形大学グローバルCOEプログラム 先端分子疫学研究所 准教授
内側から見た米国医療3
反田篤志 そりた・あつし●医師。07年、東京大学医学部卒業。沖縄県立中部病院での初期研修を終え、09年7月から米国ニューヨークの病院で内科研修。12年7月からメイヨークリニック勤務。
前回と同じカナダの研究から、少し後で発表された論文をご紹介いたします。アルツハイマー病の危険因子を幅広く調査したところ、加齢・教育水準の低さ・アポリポ蛋白E4対立遺伝子保有がリスクを上げること、関節炎・非ステロイド系抗炎症薬使用・ワイン摂取・コーヒー摂取・定期的な身体活動がリスクを下げる可能性のあることが分かりました。
Risk Factors for Alzheimer's Disease: A Prospective Analysis from the Canadian Study of Health and Aging
Joan Lindsay, Danielle Laurin, René Verreault, Réjean Hébert, Barbara Helliwell, Gerry B. Hill, and Ian McDowell
Am. J. Epidemiol. (2002) 156 (5): 445-453. doi: 10.1093/aje/kwf074
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
『大人が受けたい今どきの保健理科』筆者の吉田のりまきさんが、2月2日3日の午後、西東京市の多摩六都科学館で「目指せ手洗いマスター~手洗いワークショップ」を開くそうです。詳細は以下の通りです。
脂肪は砂糖の摂り過ぎは肥満に直結するものですが、「私は太らない体質だからたくさん摂っても大丈夫」という人もいらっしゃるかもしれません。でも、コトはそう単純ではないのです。太りにくい人でも、脂肪と砂糖の摂り過ぎは"脳"に悪影響と聞いたらどうでしょう・・・。
大西睦子の健康論文ピックアップ25
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
カナダでの研究で、高齢者における身体活動と認知機能との関連を調査したところ、定期的に高レベルの身体活動を行うことが、認知機能低下リスクを下げる可能性のあることが分かり、この効果は特に女性において顕著に見られました。
Physical Activity and Risk of Cognitive Impairment and Dementia in Elderly Persons FREE
Danielle Laurin, MSc; René Verreault, MD, PhD; Joan Lindsay, PhD; Kathleen MacPherson, MD; Kenneth Rockwood, MD
Arch Neurol. 2001;58(3):498-504. doi:10.1001/archneur.58.3.498.
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
MRI画像を用いて、加齢によってどのように脳が変化するのかと有酸素運動の効果を調べたところ、加齢によって最も重大な影響を受ける領域は、有酸素運動の効果も最も大きいことが分かりました。
Aerobic Fitness Reduces Brain Tissue Loss in Aging Humans
Stanley J. Colcombe, Kirk I. Erickson, Naftali Raz, Andrew G. Webb, Neal J. Cohen, Edward McAuley, and Arthur F. Kramer
J Gerontol A Biol Sci Med Sci (2003) 58(2): M176-M180 doi:10.1093/gerona/58.2.M176
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
米国での調査で、ビタミンE・ビタミンC・βカロテンの摂取量とアルツハイマー病発症リスクとの関連を調べたところ、食事からのビタミンE摂取量が多いことはアルツハイマー病リスクを下げるとの結果が出ました。前回と同じような研究ですが、結果は少し異なるようです。
Dietary Intake of Antioxidant Nutrients and the Risk of Incident Alzheimer Disease in a Biracial Community Study
Martha Clare Morris, ScD; Denis A. Evans, MD; Julia L. Bienias, ScD; Christine C. Tangney, PhD; David A. Bennett, MD; Neelum Aggarwal, MD; Robert S. Wilson, PhD; Paul A. Scherr, PhD, ScD
JAMA. 2002;287(24):3230-3237. doi:10.1001/jama.287.24.3230.
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
このたびの大震災は本当に甚大な被害をもたらしました。ご家族をなくされた方には本当に言葉もありません。一日も早い復興をお祈りしております。
(2011年4月、【山大GCOEコホート通信】vol.10 コラムとして配信)
成松宏人 山形大学グローバルCOEプログラム 先端分子疫学研究所 准教授
オランダのRotterdam Studyにおいて、抗酸化物質であるβカロテン・フラボノイド・ビタミンC・ビタミンEの食事からの摂取量とアルツハイマー病リスクとの関連を調査したところ、ビタミンCおよびビタミンEの摂取量が高いことは、アルツハイマー病リスクを低下させる可能性のあることが分かりました。
Dietary Intake of Antioxidants and Risk of Alzheimer Disease
Marianne J. Engelhart, MD, MSc; Mirjam I. Geerlings, PhD; Annemieke Ruitenberg, MD, PhD; John C. van Swieten, MD, PhD; Albert Hofman, MD, PhD; Jacqueline C. M. Witteman, PhD; Monique M. B. Breteler, MD, PhD
JAMA. 2002;287(24):3223-3229. doi:10.1001/jama.287.24.3223.
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
隠れ脳梗塞の存在がその後の認知機能にどのような影響を与えるのか調査したところ、ベースライン時に隠れ脳梗塞があったかどうかにかかわらず、新たに隠れ脳梗塞が見つかった場合には、有意に認知機能が低下することが分かりました。
Silent Brain Infarcts and the Risk of Dementia and Cognitive Decline
Sarah E. Vermeer, M.D., Ph.D., Niels D. Prins, M.D., Tom den Heijer, M.D., Albert Hofman, M.D., Ph.D., Peter J. Koudstaal, M.D., Ph.D., and Monique M.B. Breteler, M.D., Ph.D.
N Engl J Med 2003; 348:1215-1222March 27, 2003DOI: 10.1056/NEJMoa022066
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
ダイエット甘味料は肥満の原因になる?という話を以前紹介しましたが、さらに驚く研究成果が報告されたそうです。よかれと思ってあえて摂っているダイエット甘味料が、体にとって逆効果であるばかりか、心まで蝕む可能性があるというのです......。
大西睦子の健康論文ピックアップ24
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
これまでに研究されてきた、運動と認知機能に関する結果の総評的論文です。ヒトにおいては、有酸素運動が認知機能低下予防に効果的らしいことが分かってきています。
Fitness, aging and neurocognitive function
Arthur F. Kramer ∗, Stanley J. Colcombe, Edward McAuley,
Paige E. Scalf, Kirk I. Erickson
Neurobiology of Aging 26S (2005) S124-S127
Received 21 August 2005; accepted 5 September 2005
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
内側から見た米国医療2
反田篤志 そりた・あつし●医師。07年、東京大学医学部卒業。沖縄県立中部病院での初期研修を終え、09年7月から米国ニューヨークの病院で内科研修。12年7月からメイヨークリニック勤務。
少し前のことになりますが、大阪地検特捜部の検事が証拠を改ざんしたしたということで、本人とその上司が逮捕されて大きなニュースになりました。
(2011年2月、【山大GCOEコホート通信】vol.9 コラムとして配信)
成松宏人 山形大学グローバルCOEプログラム 先端分子疫学研究所 准教授
英国の研究グループが、高齢者に対する降圧剤治療がその後の認知機能に影響を与ええるかどうかを、利尿剤治療群・β受容体遮断薬治療群・プラセボ群に分けて調査したところ、高血圧治療は認知機能にプラスにもマイナスにもならないという結果が出ました。
Is the cognitive function of older patients affected by antihypertensive treatment? Results from 54 months of the Medical Research Council's trial of hypertension in older adults.
M. J. Prince, A. S. Bird, R. A. Blizard, and A. H. Mann
BMJ. 1996 March 30; 312(7034): 801-805.
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
「大西睦子の健康論文ピックアップ」、年明け最初は、昨年から注目している「糖」について。天然の糖類でも、その種類を正しく選ぶだけでダイエットにつながりそうな目からウロコのお話です。お正月太りで悩む人には朗報ですね。さっそく、大西医師からの報告をどうぞ!
大西睦子の健康論文ピックアップ23
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
脳卒中歴や一過性虚血発作(TIA)歴のある人を対象とした無作為抽出二重盲検プラセボ対照試験において、開始時に認知機能低下が見られない人では、ACE阻害剤と利尿剤による治療が認知症予防に結び付くことが分かりました。
Effects of Blood Pressure Lowering With Perindopril and Indapamide Therapy on Dementia and Cognitive Decline in Patients With Cerebrovascular Disease Tzourio C, Anderson C, Chapman N, Woodward M, Neal B, MacMahon S, Chalmers J; PROGRESS Collaborative Group. Arch Intern Med. 2003;163(9):1069-1075. doi:10.1001/archinte.163.9.1069.
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
ヨーロッパで、降圧剤治療による認知症予防効果測定を実施したところ、1,000人の高血圧患者を5年間治療すれば20件の認知症予防につながるという結果が出ました。
The Prevention of Dementia With Antihypertensive Treatment
New Evidence From the Systolic Hypertension in Europe (Syst-Eur) Study
Françoise Forette, MD; Marie-Laure Seux, MD; Jan A. Staessen, MD, PhD; Lutgarde Thijs, MSc; Marija-Ruta Babarskiene, MD; Speranta Babeanu, MD; Alfredo Bossini, MD; Robert Fagard, MD; Blas Gil-Extremera, MD; Tovio Laks, MD; Zhanna Kobalava, MD; Cinzia Sarti, MD; Jaakko Tuomilehto, MD; Hannu Vanhanen, MD; John Webster, MD; Yair Yodfat, MD; Willem H. Birkenhäger, MD;
Arch Intern Med. 2002;162(18):2046-2052. doi:10.1001/archinte.162.18.2046.
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
内側から見た米国医療1
反田篤志 そりた・あつし●医師。07年、東京大学医学部卒業。沖縄県立中部病院での初期研修を終え、09年7月から米国ニューヨークの病院で内科研修。12年7月からメイヨークリニック勤務。
うちの幼稚園児の子どもは刺身が大好物です。醤油を付けずに食べるという、かなり本格派です。しかし、自分が子どもの時の人気の食べものといえばハンバーグやスパゲティーなどで、もちろん自分もそうで、刺身はそんなに好きではありませんでした(もちろん今は好きですが)。
この理由は、間違いなく、回転寿司です。
(2012年3月、【山大GCOEコホート通信】vol.21 コラムとして配信)
成松宏人 山形大学グローバルCOEプログラム 先端分子疫学研究所 准教授
~ 動物試験を減らす欧米、残す日本 ~
(シリーズどうなってるの予防接種!?)
前回、ワクチンの安全性を担保するために生物学的製剤基準が設定され、国立感染症研究所によって国家検定が行われていることをご紹介しました。しかし実は、これが日本独自の非関税障壁になっているとも指摘され、政府として見直しを検討することになっています。
大人が受けたい今どきの保健理科1
吉田のりまき
薬剤師。科学の本の読み聞かせの会「ほんとほんと」主宰
米国で、糖尿病を有すること、およびアポリポ蛋白E4対立遺伝子を有することと、認知症発症リスクとの関連を調べたところ、両方を有することはアルツハイマー病および混合型アルツハイマー病発症リスクを高めることが分かりました。
Enhanced Risk for Alzheimer Disease in Persons With Type 2 Diabetes and APOE ε4The Cardiovascular Health Study Cognition Study
Fumiko Irie, MD, PhD, MPH; Annette L. Fitzpatrick, PhD; Oscar L. Lopez, MD; Lewis H. Kuller, MD, DrPH; Rita Peila, PhD; Anne B. Newman, MD, MPH; Lenore J. Launer, PhD
Arch Neurol. 2008;65(1):89-93. doi:10.1001/archneurol.2007.29.
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
大西睦子ハーバード大学リサーチフェロー
医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンに。
高橋正也 独立行政法人労働安全衛生研究所作業条件適応研究グループ上席研究員
良い条件に恵まれると、我が国では特に頑健な人でなくとも80歳くらいまで生きられる可能性があります。私の両親はその年代にそろそろ近づいており、私は折り返し地点を過ぎた辺りです。
最近、良いことと悪いこととがありました。良いことは、スターバックスコーヒーの山形市2店舗目がオープンしたことです。1店舗目は山形駅でしたが、今度はドライブスルー付きで、車社会の山形では非常に利用しやすくて快適です。一方で悪いことは、七日町商店街からマクドナルドが撤退したことです。
(2011年1月、【山大GCOEコホート通信】vol.8 コラムとして配信)
成松宏人 山形大学グローバルCOEプログラム 先端分子疫学研究所 准教授
フィンランドで地域住民対象に、血圧およびコレステロール値と認知症リスクとの関連を調査したところ、中年期において収縮期血圧が高くコレステロール値も高いと、晩年期にアルツハイマー病発症リスクが高くなることが分かりました。
Midlife vascular risk factors and Alzheimer's disease in later life: longitudinal, population based study
Miia Kivipelto, Eeva-Liisa Helkala, Mikko P Laakso, Tuomo Hänninend, Merja Hallikainen, Kari Alhainen, Hilkka Soininen, Jaakko Tuomilehto, Aulikki Nissinen
BMJ 2001; 322 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.322.7300.1447 (Published 16 June 2001)
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
米国において、地域在住高齢者を対象に、メタボリックシンドロームと認知力低下との関連を調べたところ、メタボリックシンドロームであり炎症マーカー値が高いことが、認知力低下リスクを高めることが分かりました。
The Metabolic Syndrome, Inflammation, and Risk of Cognitive Decline
Kristine Yaffe, MD; Alka Kanaya, MD; Karla Lindquist, MS; Eleanor M. Simonsick, PhD; Tamara Harris, MD; Ronald I. Shorr, MD; Frances A. Tylavsky, PhD; Anne B. Newman, MD, MPH
JAMA. 2004;292(18):2237-2242. doi:10.1001/jama.292.18.2237.
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
『もしドラ』って知っていますか? 「ドラ」はドラえもんのことではありません。オーストリアが生んだ現代社会最高の哲人であり、経営学の大家、ピーター・F・ドラッカー(1909-2005)のことです。「もしドラ」は高校野球の女子マネージャーそのドラッカーの名作『マネジメント』を読んで甲子園をめざす青春小説、『もし高校野球の女子マネージャーが ドラッカーの「マネジメント」を読んだら』の愛称で、本の売れないこの時代になんと、180万部以上売り上げたという今年の大ベストセラーです。
(2010年12月、【山大GCOEコホート通信】vol.7 コラムとして配信)
成松宏人 山形大学グローバルCOEプログラム 先端分子疫学研究所 准教授
冬休みに入ったこの時期、子供たちの食生活も、ついつい大人につられて乱れがちになってしまいますよね。特に、間食はきちんと目が行き届かなくなるもの。でも、間食こそ、内容次第では健康と成長の大きな武器になるかもしれません。
大西睦子の健康論文ピックアップ22
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
腹部脂肪組織の大きさと炎症指標・酸化ストレス指標の関係を調べたところ、脂肪が大きいほど指標の値も高くなる傾向のあることが分かりました。
Visceral and Subcutaneous Adipose Tissue Volumes Are Cross-Sectionally Related to Markers of Inflammation and Oxidative Stress
The Framingham Heart Study
Karla M. Pou, MD; Joseph M. Massaro, PhD; Udo Hoffmann, MD, MPH; Ramachandran S. Vasan, MD; Pal Maurovich-Horvat, MD; Martin G. Larson, ScD; John F. Keaney Jr, MD, PhD; James B. Meigs, MD, MPH; Izabella Lipinska, PhD; Sekar Kathiresan, MD; Joanne M. Murabito, MD, ScM; Christopher J. O'Donnell, MD, MPH; Emelia J. Benjamin, MD, ScM*; Caroline S. Fox, MD, MPH*
Circulation. 2007 Sep 11;116(11):1234-41. Published online before print August 20, 2007, doi: 10.1161/CIRCULATIONAHA.107.710509
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
Framingham Heart Study第3世代での研究において、ビタミンDと肥満がどのように関係するのかを調査したところ、特に内臓脂肪組織との関連が強く、内臓脂肪組織の多い人はビタミンD欠乏症リスクが上がることが分かりました。
Adiposity, Cardiometabolic Risk, and Vitamin D Status: The Framingham Heart Study
Susan Cheng, Joseph M. Massaro, Caroline S. Fox, Martin G. Larson, Michelle J. Keyes, Elizabeth L. McCabe, Sander J. Robins, Christopher J. O'Donnell, Udo Hoffmann, Paul F. Jacques, Sarah L. Booth, Ramachandran S. Vasan, Myles Wolf, and Thomas J. Wang
Diabetes. 2010 January; 59(1): 242-248.
Published online 2009 October 15. doi: 10.2337/db09-1011
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
Framingham Offspring Studyコホートで、緑色野菜に多く含まれるフィロキノン(ビタミンK)摂取量と、インスリン感受性およびグルコース恒常性との関連を調べた結果、ビタミンK摂取量が多い方が、インスリン感受性を高めることが分かりました。
Phylloquinone intake, insulin sensitivity, and glycemic status in men and women1-3
Makiko Yoshida, Sarah L Booth, James B Meigs, Edward Saltzman, and Paul F Jacques
Am J Clin Nutr 2008;88:210 -5.
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
おなじみのFramingham Heart Studyコホートにおいて、グルコース恒常性マーカーと炎症マーカーが認知症の危険因子になるかどうかを調べたところ、女性においては、アディポネクチン濃度が高いことがアルツハイマー病を含む認知症リスクを高めることが分かりました。
Biomarkers for Insulin Resistance and Inflammation and the Risk for All-Cause Dementia and Alzheimer Disease Results From the Framingham Heart Study Thomas M. van Himbergen, PhD, Alexa S. Beiser, PhD, Masumi Ai, MD, Sudha Seshadri, MD, Seiko Otokozawa, MT, Rhoda Au, PhD, Nuntakorn Thongtang, MD, Philip A. Wolf, MD, and Ernst J. Schaefer, MD Arch Neurol. 2012 May; 69(5): 594-600. doi: 10.1001/archneurol.2011.670
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
人生の目的がアルツハイマー病や軽度認知障害の発現とどのような関係にあるかを調査したところ、人生の目的が高いほど、アルツハイマー病や軽度認知障害のリスクが下がり、認知機能低下も少なくなることが分かりました。
Effect of a Purpose in Life on Risk of Incident Alzheimer Disease and Mild Cognitive Impairment in Community-Dwelling Older Persons
Patricia A. Boyle, PhD, Aron S. Buchman, MD, Lisa L. Barnes, PhD, and David A. Bennett, MD
Arch Gen Psychiatry. 2010 March; 67(3): 304-310.
doi: 10.1001/archgenpsychiatry.2009.208
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
2010年10月29日、山形県にスターバックスコーヒーが初出店しました。山形以外の都市にお住まいの方には、なんだ、そんなことかと思われるかもしれませんが、山形県は今や残り数少ないスタバの空白県でした。否が応でも歓迎ムードが高まります。ということで早速、オープンの翌日に私も行ってみることにしました。
(2010年11月、【山大GCOEコホート通信】vol.6 コラムとして配信)
成松宏人 山形大学グローバルCOEプログラム 先端分子疫学研究所 准教授
つい一昔前まで、妊婦さんは「できるだけ太らないように」と、病院によってはかなり徹底的に指導されていました。しかし最近になって、妊婦のダイエットの弊害が一般的にも認識されるようになってきました。今回は、それが「単に太らなければいい、痩せなければいいという話ではないんだよ」というお話です。
大西睦子の健康論文ピックアップ21
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
インスリン抵抗性と冠動脈性心疾患リスク(CHD)との関連を、高比重リポ蛋白コレステロール(HDL-C)やトリグリセリド(中性脂肪)との組み合わせで調査したところ、単純に脂質異常があるだけではなく、インスリン抵抗性があることが重大な危険因子となることが分かりました。
Insulin Resistance and the Relation of a Dyslipidemia to Coronary Heart Disease. The Framingham Heart Study
Sander J. Robins, MD, Asya Lyass, PhD, Justin P. Zachariah, MD, Joseph M. Massaro, PhD, and Ramachandran S. Vasan, MD
Arterioscler Thromb Vasc Biol. 2011 May; 31(5): 1208-1214.
Published online 2011 February 10. doi: 10.1161/ATVBAHA.110.219055
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
腹部皮下脂肪組織と内臓脂肪組織の両方について、インスリン抵抗性とどの程度の関連があるか調査したところ、両方ともリスクを高める因子となること、内臓脂肪組織の方が大きな影響を与えることが分かりました。
Abdominal Subcutaneous and Visceral Adipose Tissue and Insulin Resistance in the Framingham Heart Study
Sarah R. Preis, Joseph M. Massaro, Sander J. Robins, Udo Hoffmann, Ramachandran S. Vasan, Thomas Irlbeck, James B. Meigs, Patrice Sutherland, Ralph B. D'Agostino Sr, Christopher J. O'Donnell and Caroline S. Fox
Obesity (2010) doi:10.1038/oby.2010.59
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
アディポカインがインスリン抵抗性の原因になるかどうかをアディポネクチン・レジスチン・TNF(腫瘍壊死因子)αという三つのアディポカインで調べたところ、それぞれがインスリン抵抗性と関連していることが分かりました。
Associations of Adiponectin, Resistin, and Tumor Necrosis Factor-α with Insulin Resistance
Marie-France Hivert, Lisa M. Sullivan, Caroline S. Fox, David M. Nathan, Ralph B. D'Agostino, Sr., Peter W. F. Wilson, and James B. Meigs
J Clin Endocrinol Metab. 2008 August; 93(8): 3165-3172.
Published online 2008 May 20. doi: 10.1210/jc.2008-0425
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
内臓脂肪から分泌される生理活性物質の中の、レジスチンとアディポネクチンについて、心不全との関連を調べたところ、血中のレジスチン濃度が高いことは心不全リスクを高めることが分かりました。
Resistin, Adiponectin and Risk of Heart Failure: the Framingham Offspring Study
David S. Frankel, MD, Ramachandran S. Vasan, MD, Ralph B. D'Agostino, Sr., PhD, Emelia J. Benjamin, MD, ScM, Daniel Levy, MD, Thomas J. Wang, MD, and James B. Meigs, MD, MPH
J Am Coll Cardiol. 2009 Mar 3;53(9):754-62. doi: 10.1016/j.jacc.2008.07.073. Epub 2008 Dec 26.
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
首囲が心血管代謝危険因子と関連あるのかどうかを調査したところ、男女ともに首囲が増加することで相対的リスクが高まること、その傾向は女性の方が強いことが分かりました。
Neck Circumference as a Novel Measure of Cardiometabolic Risk: The Framingham Heart Study
Sarah Rosner Preis, Joseph M. Massaro, Udo Hoffmann, Ralph B. D'Agostino, Sr., Daniel Levy, Sander J. Robins, James B. Meigs, Ramachandran S. Vasan, Christopher J. O'Donnell, and Caroline S. Fox
J Clin Endocrinol Metab. 2010 August; 95(8): 3701-3710.
Published online 2010 May 19. doi: 10.1210/jc.2009-1779
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
メタボリックシンドロームとの診断を受けることになる構成要素のうち、組み合わせによって心血管疾患リスクや死亡リスクに差があることが分かりました。
Trajectories of Entering the Metabolic Syndrome : The Framingham Heart Study
Oscar H. Franco, MD, DSc, PhD; Joseph M. Massaro, PhD; Jacky Civil, PhD; Mark R. Cobain, PhD; Brendan O'Malley, PhD; Ralph B. D'Agostino Sr, PhD
Journal: Circulation , vol. 120, no. 20, pp. 1943-1950, 2009
DOI: 10.1161/CIRCULATIONAHA.109.855817
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
山形でも暑かった夏も終わり、急に秋がやってきました。この時期テレビは、番組改編期です。最近、もう、終わってしまったんですが、面白い番組を見ました。
(2010年10月、【山大GCOEコホート通信】vol.5 コラムとして配信)
成松宏人 山形大学グローバルCOEプログラム 先端分子疫学研究所 准教授
寒さがますます厳しくなってきました。寒い季節に心配されるのが、心臓発作や脳卒中(暖かい部屋から急に寒いところへ出ると血管が収縮し、血圧が急に上がって心臓や血管系に負担がかかるため、とよく説明されますね)。そのリスクのある人は、予防のための薬を飲むことはもちろん、普段の生活でできる効果的な方法があるようです。
大西睦子の健康論文ピックアップ20
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
Framingham Offspring Studyで心臓の左室駆出率と脳容積および認知検査との関連を調査したところ、駆出率が低過ぎても高過ぎても認知機能に影響を与えるのかもしれないことが示唆されました。
Relation of Left Ventricular Ejection Fraction to Cognitive Aging (From the Framingham Heart Study)
Angela L. Jefferson, PhD, Jayandra J. Himali, MS, Rhoda Au, PhD, Sudha Seshadri, MD, Charles DeCarli, MD, Christopher J. O'Donnell, MD, MPH, Philip A. Wolf, MD, Warren J. Manning, MD, Alexa S. Beiser, PhD, and Emelia J. Benjamin, MD, ScM
Am J Cardiol. 2011 November 1; 108(9): 1346-1351.
Published online 2011 August 30. doi: 10.1016/j.amjcard.2011.06.056
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
おなじみのFramingham研究において、男女それぞれ性ホルモンと末梢動脈疾患やその指標となる足関節上腕血圧比との関連を調べたところ、男性で男性ホルモン濃度が低いこと、女性ホルモン濃度が高いこと、はリスク上昇と関連あるらしいことが分かりました。
Relation between Sex Hormone Concentrations, Peripheral Arterial Disease, and Change in Ankle-Brachial Index: Findings from the Framingham Heart Study
Robin Haring, Thomas G. Travison, Shalender Bhasin, Ramachandran S. Vasan, Henri Wallaschofski, Maithili N. Davda, Andrea Coviello,* and Joanne M. Murabito*
J Clin Endocrinol Metab. 2011 December; 96(12): 3724-3732.
Published online 2011 September 20. doi: 10.1210/jc.2011-1068
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
糖尿病、および代謝調整不全指標であるインスリン抵抗性・血清インスリン値・ヘモグロビンA1c値と脳容積や認知機能との関連を調査したところ、糖尿病は脳の老化を進行させること、インスリン抵抗性は脳容積減少にも認知力低下にも関連あることが分かりました。
Association of Metabolic Dysregulation With Volumetric Brain Magnetic Resonance Imaging and Cognitive Markers of Subclinical Brain Aging in Middle-Aged Adults
The Framingham Offspring Study
Zaldy S. Tan, MD, MPH, Alexa S. Beiser, PHD, Caroline S. Fox, MD, MPH, Rhoda Au, PHD, Jayandra J. Himali, MS, Stephanie Debette, MD, Charles DeCarli, MD, Ramachandran S. Vasan, MD, Philip A. Wolf, MD, and Sudha Seshadri, MD
Diabetes Care. 2011 August; 34(8): 1766-1770.
Published online 2011 July 16. doi: 10.2337/dc11-0308
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
米国で、卵や肉などに豊富に含まれるコリンという物質と認知機能との関連を調べたところ、コリン摂取量が多いことは記憶機能維持に役立ち、過去に摂取したコリンの量が多いことは脳の白質病変を予防することが分かりました。
The relation of dietary choline to cognitive performance and white-matter hyperintensity in the Framingham Offspring Cohort1-4
Coreyann Poly, Joseph M Massaro, Sudha Seshadri, Philip A Wolf, Eunyoung Cho, Elizabeth Krall, Paul F Jacques, and Rhoda Au
Am J Clin Nutr. 2011 December; 94(6): 1584-1591.
Published online 2011 November 9. doi: 10.3945/ajcn.110.008938
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
Framingham Heart Studyコホートで、がんとアルツハイマー病の関連を分析したところ、がんのある人はアルツハイマー病になりにくく、逆にアルツハイマー病のある人はがんになりくいという結果が出ました。
Inverse association between cancer and Alzheimer's disease: results from the Framingham Heart Study
Jane A Driver, assistant professor of medicine, Alexa Beiser, professor of neurology and biostatistics, Rhoda Au, associate professor of neurology, Bernard E Kreger, assistant professor of medicine, Greta Lee Splansky, director of operations, Framingham Heart Study, Tobias Kurth, director of research, Douglas P Kiel, professor of medicine, Kun Ping Lu, professor of medicine, Sudha Seshadri, associate professor of neurology, Phillip A Wolf, professor of neurology
BMJ 2012; 344 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.e1442 (Published 12 March 2012)
Cite this as: BMJ 2012;344:e1442
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
米国のFramingham Heart Studyコホートで、男性ホルモンのテストステロンおよび性ホルモン結合グロブリン(SHBG)とメタボリックシンドロームリスクとの関連を調査したところ、SHBGにはメタボリックシンドロームリスクとの関連があること、テストステロンそのものとの関係は微妙であることが分かりました。
Sex Hormone-Binding Globulin, but Not Testosterone, Is Associated Prospectively and Independently With Incident Metabolic Syndrome in Men
The Framingham Heart Study
Shalender Bhasin, MD, Guneet K. Jasjua, PHD, Michael Pencina, PHD, Ralph D'Agostino, Sr., PHD, Andrea D. Coviello, MD, MS, Ramachandran S. Vasan, MD, and Thomas G. Travison, PHD
Diabetes Care. 2011 November; 34(11): 2464-2470.
Published online 2011 October 15. doi: 10.2337/dc11-0888
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
今回は「がんになった後の生き方」ということで、高額医療費の問題について取り上げたいと思います。
(2010年9月、【山大GCOEコホート通信】vol.4 コラムとして配信)
成松宏人 山形大学グローバルCOEプログラム 先端分子疫学研究所 准教授
「2型糖尿病の発症という点では、砂糖より『異性化糖』(天然甘味料)の方が厄介」という研究結果が報告されたようです。なお、一時期話題になった「ペットボトル症候群」は、清涼飲料水の飲み過ぎによって急性の糖尿病を発症し、ひどいと意識を失うこともある怖いものですが、今回の研究からするとその元凶も「異性化糖」ではないかと思えてきます・・・。
大西睦子の健康論文ピックアップ19
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
米国での調査で、男性ホルモンの代表であるテストステロンの女性における血中濃度を測定し、母娘や姉妹での遺伝性を調べたところ、比較的遺伝率の高いことが分かりました。
Circulating testosterone and SHBG concentrations are heritable in women: the Framingham Heart Study.
Coviello AD, Zhuang WV, Lunetta KL, Bhasin S, Ulloor J, Zhang A, Karasik D, Kiel DP, Vasan RS, Murabito JM.
J Clin Endocrinol Metab. 2011 September; 96(9): E1491-E1495.
Published online 2011 July 13. doi: 10.1210/jc.2011-0050
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
高齢化社会において尿失禁は大きな健康問題となっています。治療を受けないのはなぜかを分析しました。
Gender-specific external barriers to seeking care for urinary incontinence
Svihra J, Luptak J, Svihrova V, Mesko D.
Patient Prefer Adherence. 2012;6:773-9. doi: 10.2147/PPA.S37180. Epub 2012 Nov
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
先月28日の中医協総会の模様を新井裕充氏がweb上再現してくれたのは、もうご覧いただいただろうか。メチャクチャ面白いのだが、ちょっと長いのと、読みこなすのに若干の予備知識が必要なのとで、今イチ面白さが広まってないようなので、私の眼に映ったツボを書くことにする。(川口恭)
決められた訓練を受けた後で、自分が直接ほめられた場合は、そうではなかった場合と比較して、同じ作業をする上では向上割合が高まることが分かりました。
Social Rewards Enhance Offline Improvements in Motor Skill
Sho K. Sugawara1,2, Satoshi Tanaka1,3, Shuntaro Okazaki1, Katsumi Watanabe4,5, Norihiro Sadato1
PLoS ONE 7(11): e48174. doi:10.1371/journal.pone.0048174
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
韓国で、一般集団を対象に、B型肝炎とインスリン抵抗性の関連を調査したところ、慢性B型肝炎群では、ウイルス陰性群と比較して、インスリン抵抗性の存在する比率が高いことが確認されました。
Association of chronic viral hepatitis B with insulin resistance
Jeong Gyu Lee, Sangyeoup Lee, Yun Jin Kim, Byung Mann Cho, Joo Sung Park, Hyung Hoi Kim, JaeHun Cheong, Dong Wook Jeong, Yu Hyun Lee, Young Hye Cho, Mi Jin Bae, and Eun Jung Choi
World J Gastroenterol. 2012 November 14; 18(42): 6120-6126.
Published online 2012 November 14. doi: 10.3748/wjg.v18.i42.6120
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
~ 審査と検定の流れを再確認(下) ~
(シリーズ どうなってるの予防接種!?)
前回、ワクチンのような生物学的製剤の場合、通常の医薬品で承認前に行われる審査に加えて、承認後も生物学的製剤基準に適合するか否かの国家検定が行われていることを説明しました。
日本の東京大学医科学研究所の研究チームが、2010年と2035年予測による医師数や医師あたりの負担、地域格差等の比較をしたところ、医師数そのものは増加するものの、医師不足解消にはほど遠いとの結論に至りました。
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
高橋正也 独立行政法人労働安全衛生研究所作業条件適応研究グループ上席研究員
普段の睡眠時間はどのくらいでしょうか。8時間はしっかり眠るという方もいれば、せいぜい5時間という方もいるでしょう。
中国で、胃食道逆流疾患の危険因子に関する調査をしたところ、糖尿病・高血圧の人はリスクが高く、慢性胃炎を有しているとリスクが極めて高くなるとの結果が出ました。
Prevalence and risk factors of gastroesophageal reflux symptoms in a Chinese retiree cohort
Tiantian Chen, Ming Lu, Xiaofeng Wang, Yajun Yang, Juan Zhang, Li Jin and Weimin Ye
BMC Gastroenterology 2012, 12:161 doi:10.1186/1471-230X-12-161
Published: 15 November 2012
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
~ 審査と検定の流れを再確認(上) ~
(シリーズ どうなってるの予防接種!?)
ワクチンの安全性・有効性がどのように担保されているか、また、その方法が通常の医薬品とは少し違うということ、ほとんどの方はご存じないと思います。いったん基本に立ち返って、確認してみましょう。
スペインでの調査で、アルコール摂取量と抑うつ発現リスクの関連を調査したところ、女性においてのみ、適度なアルコール摂取がリスク低下につながりそうであると分かりました。
A longitudinal assessment of alcohol intake and incident depression: the SUN project
Alfredo Gea, Miguel A Martinez-Gonzalez, Estefania Toledo, Almudena Sanchez-Villegas, Maira Bes-Rastrollo, Jorge M Nuñez-Cordoba, Carmen Sayon-Orea and Juan J Beunza
BMC Public Health 2012, 12:954 doi:10.1186/1471-2458-12-954
Published: 7 November 2012
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
ダイエットでよく聞くのが、「三食、規則正しく、しっかり食べましょう」という話です。これはむやみに食事を抜かないことと同時に、「夜食はNG!」ということでもあります。なんとなく想像の範囲内ではありますが、このほど、新たな研究がそれをさらに裏付けたようです。
大西睦子の健康論文ピックアップ18
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
食品のカロリーを気にしている人も多いと思います。二つの商品の食品表示を見比べて、ちょっとでもカロリーの少ない方を選ぶ、なんてこと日常茶飯事かもしれませんね。でも、なぜそんなことをするのでしょう? カロリーの数字を通して何が分かって、何が分からないのか、この機会に再確認してみませんか。
ロハス・メディカル専任編集委員 堀米香奈子(米ミシガン大学環境学修士)
マレーシアでの調査ですが、6歳の小学生が12歳になるまで虫歯の記録を調べたところ、6歳で永久歯に虫歯があった子どもたちは、12歳でも虫歯があるリスクが高く、乳歯から永久歯に生え変わった後が大切であることが分かりました。
Assessment of dental caries predictors in 6-year-old school children - results from 5-year retrospective cohort study
Mohd Masood, Norashikin Yusof, Mohammad Ibrahim Abu Hassan and Nasruddin Jaafar
BMC Public Health 2012, 12:989 doi:10.1186/1471-2458-12-989
Published: 16 November 2012
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
韓国で、中年の一般住民男女を対象に、血圧と慢性腎臓病(CKD)との関連を調べたところ、血圧高めの段階からリスクが高くなること、血圧管理が不十分だと糸球体濾過量(GFR)減少のリスクが高まると分かりました。
Relationship between prehypertension and chronic kidney disease in middle-aged people in Korea: the Korean genome and epidemiology study
Min-Ju Kim, Nam-Kyoo Lim and Hyun-Young Park
BMC Public Health 2012, 12:960 doi:10.1186/1471-2458-12-960
Published: 9 November 2012
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
カナダでセカンダリー・スクールの生徒を追跡調査したところ、母親に気分障害や不安障害があると、子どもにも同じような障害が出やすく、特に母親対娘でリスクが高まることが分かりました。
The association between parental history of diagnosed mood/anxiety disorders and psychiatric symptoms and disorders in young adult offspring
Nancy CP Low, Erika Dugas, Evelyn Constantin, Igor Karp, Daniel Rodriguez and Jennifer O'Loughlin
BMC Psychiatry 2012, 12:188 doi:10.1186/1471-244X-12-188
Published: 5 November 2012
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
アルツハイマー型認知症の発症リスクが高い人を中年段階で見つけるためのバイオマーカーが何かないか、という研究が始まっているようです。
The PREVENT study: a prospective cohort study to identify mid-life biomarkers of late-onset Alzheimer's disease
Craig W Ritchie, Karen Ritchie
BMJ Open 2012;2:e001893. doi:10.1136/bmjopen-2012-001893
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
米国で、乳がん検診に用いられる従来のマンモグラフィーと3次元撮影できる3Dトモシンセシスとを比較したところ、がん診断正確度や、がんではない症例の再現率で、3Dトモシンセシスを用いた方が精度は高いと分かりました。
Assessing Radiologist Performance Using Combined Digital Mammography and Breast Tomosynthesis Compared with Digital Mammography Alone: Results of a Multicenter, Multireader Trial
Rafferty EA, Park JM, Philpotts LE, Poplack SP, Sumkin JH, Halpern EF, Niklason LT.
Radiology. 2012 Nov 20. [Epub ahead of print]
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
皆さん、「浮気防止スプレー」と聞いて、どうですか? どうせ漫画の世界の話でしょ、と思ってしまいますよね。でも、その可能性を感じさせる研究が、大真面目に行われているそうなのです・・・。
大西睦子の健康論文ピックアップ17
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
インターネット上の健康情報を適切に収集し活用するためにはeヘルス・リテラシーが求められるという趣旨の、試みとしては面白い論文ですが、考察は牽強付会に過ぎるような気がします。
Association of eHealth Literacy With Colorectal Cancer Knowledge and Screening Practice Among Internet Users in Japan
Seigo Mitsutake, MS; Ai Shibata, PhD; Kaori Ishii, PhD; Koichiro Oka, PhD
J Med Internet Res 2012;14(6):e153
doi:10.2196/jmir.1927
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
大西睦子ハーバード大学リサーチフェロー
医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンに。
日本の山間部で、人口中心地までの距離と高血圧リスクとの関連を調べたところ、車を利用しない人では、距離が遠いと高血圧有病率は有意に高いことが見いだされました。
Effect of Environmental and Lifestyle Factors on Hypertension: Shimane COHRE Study
Tsuyoshi Hamano, Yoshinari Kimura, Miwako Takeda, Masayuki Yamasaki, Minoru Isomura, Toru Nabika, Kuninori Shiwaku
PLoS ONE 7(11): e49122. doi:10.1371/journal.pone.0049122
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
『現場からの医療改革推進協議会 第7回シンポジウム』のweb上再現。本日はセッション3から、一部の人々から絶大な支持を得ている(一部の人からは大変怖がられている)小野俊介・東京大学大学院薬学系研究科准教授の講演を、ほぼ全文ご紹介します。(野田大統、川口恭)
米国で、大気汚染と認知機能低下の関連を調査したところ、粒子状汚染物質への長期間曝露が老齢者の認知機能低下を早めることが分かりました。
Exposure to Particulate Air Pollution and Cognitive Decline in Older Women
Jennifer Weuve, MPH, ScD; Robin C. Puett, MPH, PhD; Joel Schwartz, PhD; Jeff D. Yanosky, MS, ScD; Francine Laden, MS, ScD; Francine Grodstein, ScD
Arch Intern Med. 2012;172(3):219-227. doi:10.1001/archinternmed.2011.683.
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
中国で、一般住民を対象にメタボリックシンドロームと心血管疾患の関係を調査したところ、メタボ診断基準の中の血圧・トリグリセリド値・空腹時血糖値を改善すると心血管リスクは下がると分かりました。
An Exploratory Analysis of Dynamic Change of Metabolic Syndrome in Relation to the Risk of Developing Cardiovascular Disease in a Chinese Cohort
H Zhou, Zr Guo, Xs Hu, Lg Yu, Bh Xu, M Wu, Zy Zhou, C Yang and PMMJS Study Group
Iranian J Publ Health, Vol. 41, No.4, Apr 2012, pp. 26-34 Original Article
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
デンマークで小学生を対象に調査したところ、自転車通学を続けることは将来の2型糖尿病や心血管疾患予防につながるらしいことが分かりました。
Bicycling to school improves the cardiometabolic risk factor profile: a randomised controlled trial
Lars Østergaard, Line A B Børrestad, Jakob Tarp, Lars Bo Andersen
BMJ Open 2012;2:e001307 doi:10.1136/bmjopen-2012-001307
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
冠動脈性心疾患発生の推定リスクが低い男女を対象に、心肺機能と30年間での総死亡リスクや心血管疾患死亡リスクとの関連を調べたところ、心肺機能の高い方がリスクは低いと分かりました。
Cardiorespiratory Fitness and Long-Term Survival in "Low-Risk" Adults
Carolyn E. Barlow, MS; Laura F. DeFina, MD; Nina B. Radford, MD; Jarett D. Berry, MD, MS; Kenneth H. Cooper, MD, MPH; William L. Haskell, PhD; Lee W. Jones, PhD; Susan G. Lakoski, MD, MS
J Am Heart Assoc. 2012;1:e001354 doi: 10.1161/JAHA.112.001354.
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
『現場からの医療改革推進協議会 第7回シンポジウム』セッション9から、林隆久・東京農大教授講演のエッセンスをご紹介します。これも衝撃的でした。(野田大統、川口恭)
昨日に引き続き『現場からの医療改革推進協議会 第7回シンポジウム』セッション8のご紹介。討論部のエッセンスです。国へ陳情に行こうかと考えている方は、ぜひお読みになることをおススメします。(堀米香奈子、川口恭)
ロバスト・ヘルスではこれまでにもコーヒーに含まれるカフェインについての論文を紹介しています(そちらはネガティブな情報でした)が、今回は、カフェインが認知機能に与えるプラスの影響をご紹介します。
大西睦子の健康論文ピックアップ16
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
韓国で、糖尿病のない被験者を対象に、運動と非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)リスクとの関連を調べたところ、同じBMI群でも定期的に運動をしている人の方がリスクは低いこと、既にNAFLDの状態であっても定期的な運動をした方が肝細胞は傷まず済むことが分かりました。
Regular Exercise Is Associated with a Reduction in the Risk of NAFLD and Decreased Liver Enzymes in Individuals with NAFLD Independent of Obesity in Korean Adults
Ji Cheol Bae, Sunghwan Suh, Se Eun Park, Eun Jung Rhee, Cheol Young Park, Ki Won Oh, Sung Woo Park, Sun Woo Kim, Kyu Yeon Hur, Jae Hyeon Kim, Myung-Shik Lee, Moon Kyu Lee, Kwang-Won Kim, and Won-Young Lee
PLoS One. 2012; 7(10): e46819.
Published online 2012 October 22. doi: 10.1371/journal.pone.0046819
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
『現場からの医療改革推進協議会 第7回シンポジウム』セッション8からのご紹介です。現在、「緊急促進事業」として国費助成の行われているHPV、ヒブ、小児用肺炎球菌3ワクチン接種率が東京都で低いとのデータが示されました。不思議な話だと思いませんか?(堀米香奈子、川口恭)
米国で、保険加入会員対象のコホート研究を実施し、帯状疱疹ワクチン接種群と非接種群における、帯状疱疹発症リスクを比較したところ、ワクチン接種群ではリスクが55%低下することが分かりました。
Herpes Zoster Vaccine in Older Adults and the Risk of Subsequent Herpes Zoster Disease
Hung Fu Tseng, PhD, MPH, Ning Smith, PhD, Rafael Harpaz, MD, MPH, Stephanie R. Bialek, MD, MPH, Lina S. Sy, MPH, Steven J. Jacobsen, MD, PhD
JAMA. 2011;305(2):160-166. doi:10.1001/jama.2010.1983.
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
米国で、女性を対象に無殺菌牛乳の摂取経験とがん発症リスクとの関連を調べたところ、ウシからヒトへの発がん性ウイルス伝染という既に発表されているエビデンスを支持することにはならないとの結果が出ました。
Unpasteurized Milk Consumption and Subsequent Risk of Cancer
Thomas A. Sellers, Ph.D., Robert A. Vierkant, MAS., Julie Djeu, Ph.D., Esteban Celis, M.D., Ph.D., Alice H. Wang, Nagi Kumar, Ph.D., and James R. Cerhan, M.D., Ph.D.
Cancer Causes Control. 2008 October; 19(8): 805-811.
Published online 2008 March 15. doi: 10.1007/s10552-008-9143-8
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
11月10日・11日と『現場からの医療改革推進協議会 第7回シンポジウム』が開かれました。セッション4で登壇した福島市で除染に取り組む阿部光裕和尚(曹洞宗・常円寺住職)の話に衝撃を受けました。広く共有すべきと考えましたので、ご紹介します。(野田大統、川口恭)
ドイツでの研究で、世帯スタイルによる2型糖尿病との関連を調査したところ、独居男性ではリスクが高まることが分かりました。
Living alone is associated with an increased risk of type 2 diabetes mellitus in men but not women from the general population: the MONICA/KORA Augsburg Cohort Study.
Meisinger C, Kandler U, Ladwig KH.
Psychosom Med. 2009 Sep;71(7):784-8. Epub 2009 Jul 10.
PMID:19592514
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
米国で、ビール、白ワイン、赤ワイン、蒸留酒によるアルコール摂取量と肺がんリスクの関連について調べたところ、赤ワインではリスク低下の見られることが分かりました。
Alcoholic Beverage Intake and Risk of Lung Cancer: The California Men's Health Study
Chao C, Slezak JM, Caan BJ, Quinn VP.
Cancer Epidemiol Biomarkers Prev. 2008 Oct;17(10):2692-9.
PMID:18843011
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
本日付の読売新聞で、神奈川県ががんワクチンセンター設置を検討していると報じられました。興味を覚えたんだけれど、一体何のことやら分からないと思っている方に、うってつけの入門書があります。
記事の中にも出てくる『市民のためのがん治療の会』の曾田昭一郎代表を中心として結成された『市民のためのがんペプチドワクチンの会』が企画し、療法の基礎研究や臨床研究に全国各地で取り組む医師15人が執筆、第一人者の中村祐輔・シカゴ大教授が監修したものです。
基本的原理から個別がんに対する現況まで、1冊読めば相当深いところまで知識がつくはずです。
米国でのコホート研究で、アルコール摂取と肺がんリスクとの関連を調べたところ、適度なアルコール摂取と肺がんリスクとの間に有意な関連はないことが分かりました。
Alcohol Consumption and Risk of Lung Cancer: The Framingham Study
Djoussé L, Dorgan JF, Zhang Y, Schatzkin A, Hood M, D'Agostino RB, Copenhafer DL, Kreger BE, Ellison RC.
J Natl Cancer Inst. 2002 Dec 18;94(24):1877-82.
PMID:12488481
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
がんが国民の死亡原因第1位となった今、がんを防ぐことは、国民的関心事と言えます。そして、健康な人ががん予防を望む以上に、がん生存者にとっての再発防止は、切なる望みであるに違いありません・・・。
大西睦子の健康論文ピックアップ15
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
米国では、ワクチンの公的勧奨によって、VPD罹患数や死亡数が劇的に減りました。
Historical Comparisons of Morbidity and Mortality for Vaccine-Preventable Diseases in the United States
Sandra W. Roush, MT, MPH, Trudy V. Murphy, MD, and the Vaccine-Preventable Disease Table Working Group
JAMA. 2007;298(18):2155-2163. doi:10.1001/jama.298.18.2155.
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
米国でハイスクールとミドルスクールの生徒を標本抽出して13年間追跡調査したところ、肥満の少年少女は高い確率で30代前半までに超肥満になると分かりました。
Association of Adolescent Obesity With Risk of Severe Obesity in Adulthood
Natalie S. The, PhD, Chirayath Suchindran, PhD, Kari E. North, PhD, Barry M. Popkin, PhD, Penny Gordon-Larsen, PhD
JAMA. 2010;304(18):2042-2047. doi:10.1001/jama.2010.1635.
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
カルシウムの摂取量と原発性副甲状腺機能亢進症との関連を調べたところ、カルシウム摂取量の多い方が副甲状腺ホルモンの分泌異常リスクが下がると分かりました。
Calcium intake and risk of primary hyperparathyroidism in women: prospective cohort study
Julie M Paik, instructor and attending physician, Gary C Curhan, professor and attending physician, Eric N Taylor, assistant professor and attending physician
BMJ 2012; 345 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.e6390 (Published 18 October 2012)
Cite this as: BMJ 2012;345:e6390
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
健康的な生活様式と生涯における心不全リスクの間には大いなる関連のあることが分かりました。
Relation Between Modifiable Lifestyle Factors and Lifetime Risk of Heart Failure
Luc Djoussé, MD, ScD, MPH, Jane A. Driver, MD, MPH, J. Michael Gaziano, MD, MPH
JAMA. 2009;302(4):394-400. doi:10.1001/jama.2009.1062.
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
オーストリアで大腸内視鏡検査被験者4万人以上のデータをまとめたところ、男性は女性より10年早くリスクが高くなり、40代になったら検査を受け始めた方がよさそうということが分かりました。
Sex-Specific Prevalence of Adenomas, Advanced Adenomas, and Colorectal Cancer in Individuals Undergoing Screening Colonoscopy
Monika Ferlitsch, MD, Karoline Reinhart, MD, Sibylle Pramhas, MD, Caspar Wiener, MD, Orsolya Gal, MD, Christina Bannert, MD, Michaela Hassler, Karin Kozbial, Daniela Dunkler, PhD, Michael Trauner, MD, Werner Weiss, MD
JAMA. 2011;306(12):1352-1358. doi:10.1001/jama.2011.1362.
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
日本のメディアは質が低い、と世界で最も権威ある科学誌の一つNatureが論説を掲載しました。
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
高橋正也 独立行政法人労働安全衛生研究所作業条件適応研究グループ上席研究員
4年に1度のスポーツの祭典、今回の夏のオリンピック大会はロンドンで開かれました。時差があるため、早起きして試合を生放送で見た方も多かったのではないでしょうか。サッカー、水泳、バレーボールなど、いくつもの種目で感動を与えていただきました。わが国が獲得したメダルの数は史上最多であったことから、レベルが着実に上がっているのもうれしいことです。
以前から当コーナーで取り上げている人工甘味料の問題。健康に対する新たな疑惑が米国で論文発表され、議論が巻き起こっています。論文著者の所属医療機関が謝罪発表をするという異例の事態にまで発展しているようです。
大西睦子の健康論文ピックアップ15
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
市民8団体が共同で『VPD(ワクチンで防げる病気)から子どもたちを守るための予防接種法改正に関する要望書』を作成し、30日、厚生労働大臣室で三井辨雄大臣と面会して手渡したそうです。
この8団体は、「NPO法人VPDを知って、子どもを守ろうの会」、「ムコネット Twinkle Days」、「ポリオの会」、「一般社団法人 細菌性髄膜炎から子どもたちを守る会」、「+Action for Children」、「細菌性髄膜炎から子どもたちを守る会・支援ネットちば」、「先天性代謝異常症の子どもを守る会」、「胆道閉鎖症・乳幼児肝疾患 母の会『肝ったママ's』」です。
要望の内容は①必要な予防接種を国の財源で受けられるような法体系整備②現在は任意接種である、ヒブ・小児用肺炎球菌・HPV・B型肝炎・ロタ・おたふくかぜ・水痘の7種類のワクチンの定期接種化③特にヒブ・小児用肺炎球菌・HPVの3種類に関しては来年度からの定期接種化、の3項目でした。
詳しくは、「+Action for Children」高畑紀一代表の報告をご覧ください。
フィンランドのKoupioという都市や近隣住民を対象としたコホート研究において、トマトに含まれるリコピンが脳卒中リスク低下と関連あることが分かりました。
Serum lycopene decreases the risk of stroke in men A population-based follow-up study
Jouni Karppi, PhD, Jari A. Laukkanen, MD, PhD, Juhani Sivenius, MD, PhD, Kimmo Ronkainen, MSc and Sudhir Kurl, MD
doi: 10.1212/WNL.0b013e31826e26a6 Neurology October 9, 2012 vol. 79 no. 15 1540-1547
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
スウェーデン人を対象として、出生時の妊娠期間と出生後の死亡率との関係を調べたところ、早産児は幼児期(1~5歳)だけでなく青年期(18~36歳)にも死亡率が上がると分かりました。
Gestational Age at Birth and Mortality in Young Adulthood
Casey Crump, MD, PhD, Kristina Sundquist, MD, PhD, Jan Sundquist, MD, PhD, Marilyn A. Winkleby, PhD
JAMA. 2011;306(11):1233-1240. doi:10.1001/jama.2011.1331.
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
米国でBMI分類と死因別死亡率を調査したところ、標準体重群との比較で過剰死亡となるのは、必ずしも特定のBMI群に偏るわけではなく、死因によって異なること、死因によっては意外にも体重超過群で死亡率が低くなることが分かりました。
Cause-Specific Excess Deaths Associated With Underweight, Overweight, and Obesity
Katherine M. Flegal, PhD, Barry I. Graubard, PhD, David F. Williamson, PhD, Mitchell H. Gail, MD, PhD
JAMA. 2007;298(17):2028-2037. doi:10.1001/jama.298.17.2028.
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
脈圧は収縮期血圧(血圧の上の値)と拡張期血圧(下の値)の差を指します。これが高い人ほど心房細動発症リスクが高くなると分かりました。
Pulse Pressure and Risk of New-Onset Atrial Fibrillation
Gary F. Mitchell, MD, Ramachandran S. Vasan, MD, Michelle J. Keyes, MA, Helen Parise, ScD, Thomas J. Wang, MD, Martin G. Larson, ScD, Ralph B. D'Agostino, PhD, William B. Kannel, MD, MPH, Daniel Levy, MD, Emelia J. Benjamin, MD, ScM
JAMA. 2007;297(7):709-715. doi:10.1001/jama.297.7.709.
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
BMIの増加と心房細動発症リスクとの関連を調査したところ、特に肥満の人は正常体重の人の1.5倍リスクが高いと分かりました。
Obesity and the Risk of New-Onset Atrial Fibrillation
Thomas J. Wang, MD, Helen Parise, ScD, Daniel Levy, MD, Ralph B. D'Agostino, PhD, Philip A. Wolf, MD, Ramachandran S. Vasan, MD, Emelia J. Benjamin, MD, ScM
JAMA. 2004;292(20):2471-2477. doi:10.1001/jama.292.20.2471.
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
健康診断受診群と非受診群で比較をしたところ、健診によって死亡リスクが低くなることはなく、直接的に罹患率を低下させることにもつながらないとの結果が出ました。
General health checks in adults for reducing morbidity and mortality from disease
Lasse T Krogsbøll*, Karsten Juhl Jørgensen, Christian Grønhøj Larsen, Peter C Gøtzsche
Published Online: 17 OCT 2012
Assessed as up-to-date: 4 JUL 2012
DOI: 10.1002/14651858.CD009009.pub2
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
大西睦子ハーバード大学リサーチフェロー
医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンに。
「マルチビタミン」あるいは「サプリメント」という言葉、今ではかなり耳慣れたものになっていますよね。でも実際には、多くの人が「なんとなく体にいいかも」という程度の認識ではないでしょうか。今回、がん予防効果が科学的に示されたようです。(それにしても"少し"というタイトル、とても正直ですね)
大西睦子の健康論文ピックアップ14
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
自分で自宅でトレーニングするためのDVDブックです。著者は、その世界では有名な石井直方・東京大学大学院教授。簡単で分かりやすく、恐らく効果も高いと思われます。
中年の成人では、兄弟姉妹に心臓血管疾患の既往がある場合、本人の心臓血管疾患リスクも高くなることが分かりました。親に若年期の既往がある場合よりも、危険度は高いそうです。
Sibling Cardiovascular Disease as a Risk Factor for Cardiovascular Disease in Middle-aged Adults
Joanne M. Murabito, MD, ScM, Michael J. Pencina, PhD, Byung-Ho Nam, PhD, Ralph B. D'Agostino, PhD, Thomas J. Wang, MD, Donald Lloyd-Jones, MD, ScM, Peter W. F. Wilson, MD, Christopher J. O'Donnell, MD, MPH
JAMA. 2005;294(24):3117-3123. doi:10.1001/jama.294.24.3117.
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
普通に歩いた時の速度が、高齢者では5年生存可能性や10年生存可能性と関連あることが分かりました。秒速0.1メートル速いだけでも大きな意味があるようです。
Gait Speed and Survival in Older Adults
Stephanie Studenski, MD, MPH, Subashan Perera, PhD, Kushang Patel, PhD, Caterina Rosano, MD, PhD, Kimberly Faulkner, PhD, Marco Inzitari, MD, PhD, Jennifer Brach, PhD, Julie Chandler, PhD, Peggy Cawthon, PhD, Elizabeth Barrett Connor, MD, Michael Nevitt, PhD, Marjolein Visser, PhD, Stephen Kritchevsky, PhD, Stefania Badinelli, MD, Tamara Harris, MD, Anne B. Newman, MD, Jane Cauley, PhD, Luigi Ferrucci, MD, PhD, Jack Guralnik, MD, PhD
JAMA. 2011;305(1):50-58. doi:10.1001/jama.2010.1923.
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
米国で女性対象に運動量と体重増の関係を調査したところ、既に体重超過となっている場合、運動をするだけでは体重増の予防効果はないという結果が出ました。食事制限も併せて行う必要があるようです。
Physical Activity and Weight Gain Prevention
I-Min Lee, MBBS, ScD, Luc Djoussé, MD, DSc, Howard D. Sesso, ScD, Lu Wang, MD, PhD, Julie E. Buring, ScD
JAMA. 2010;303(12):1173-1179. doi:10.1001/jama.2010.312
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
子宮頸がんを予防すると性行為開始以前の接種を望まれているヒトパピローマウィルス(HPV)ワクチンには、接種で安心感が生まれ性行為を助長するとの見方もあります。しかし、HPVワクチンを接種したグループとしなかったグループで比較をしたところ、接種後に性行為が増えることはなかったそうです。
Sexual Activity-Related Outcomes After Human Papillomavirus Vaccination of 11- to 12-Year-Olds
Robert A. Bednarczyk, PhD, Robert Davis, MD, MPH, Kevin Ault, MD, Walter Orenstein, MD and Saad B. Omer, MBBS, PhD, MPH
Pediatrics; originally published online October 15, 2012;
DOI: 10.1542/peds.2012-1516
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
高橋正也 独立行政法人労働安全衛生研究所作業条件適応研究グループ上席研究員
ある会社の若い経営者が途方もない額の会社のお金をギャンブルにつぎこんだとして逮捕される事件がありました。私たちが一生働いても絶対に手にできないお金を自由に使えてしまうのは幸せなのか、不幸せなのか、分からない気がしました。
カフェイン抜きのコーヒーを摂取すると、直腸がんのリスクが下がると分かったそうです。カフェイン入りの場合は、コーヒー・紅茶ともリスクを上げも下げもしませんでした。
Coffee, tea, and caffeine consumption and incidence of colon and rectal cancer.
Michels KB, Willett WC, Fuchs CS, Giovannucci E.
J Natl Cancer Inst. 2005 Feb 16;97(4):282-92.
PMID:15713963[PubMed - indexed for MEDLINE] PMCID:PMC1909914
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
当たり前かもしれませんが、心臓突然死には生活様式が大きく関わっており、喫煙しないこと、定期的に運動をすること、食生活に気を配ること、健康体重維持に努めること、すべてをクリアすれば、女性での心臓突然死リスクは相当に下がるとのことです。
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
日本メドトロニックが10月から、装着している人も一定の条件下でMRI撮像可能なペースメーカーの発売を始めていたそうです。本日、その記者発表会があったので、出席して勉強させてもらってきました。実に素晴らしい技術だなあと感心した反面、現場でどんなことが起きるだろうと考えたら、何だか釈然としない気持ちにもなりました。
川口恭 『ロハス・メディカル』発行人
男性ホルモンの一種であるテストステロンは、体や心に男性らしさをもたらします。攻撃性や闘争心を高めることから、多く分泌されると反社会的な行動につながるのでは?というイメージがありましたが、どうやら正反対の作用があるようです・・・。
大西睦子の健康論文ピックアップ13
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
青年期に一定レベルの身体活動を維持することは、特に女性で、中年への過渡期に体重増加を抑えることにつながる可能性があるとのことです。
Maintaining a High Physical Activity Level Over 20 Years and Weight Gain
Arlene L. Hankinson, MD, MS; Martha L. Daviglus, MD, PhD; Claude Bouchard, PhD; Mercedes Carnethon, PhD; Cora E. Lewis, MD, MSPH; Pamela J. Schreiner, PhD; Kiang Liu, PhD; Stephen Sidney, MD, MPH
JAMA. 2010;304(23):2603-2610. doi:10.1001/jama.2010.1843.
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
うつを抱えていると、脳梗塞の発症率や脳卒中による死亡率が高くなるようです。
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
老齢女性においては、睡眠呼吸障害のある女性とない女性と比較すると、睡眠呼吸障害のある女性において認知障害発現リスクが高まったそうです。
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
同時接種 是か非か10
及川医院院長 及川馨
老齢女性では、長期間の定期的身体活動(ウォーキングを含む)に、認知機能の維持改善効果が見られたそうです。
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
スウェーデンで、フルーツや野菜の摂取が胃がん予防に結び付くかどうか調査したところ、野菜の摂取は胃がんリスクの低下につながることが分かったそうです。
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
同時接種 是か非か9
北里大学北里生命科学研究所所長 中山哲夫
同時接種 是か非か8
鹿児島大学大学院医歯学総合研究科微生物学分野 教授 西 順一郎
ビタミンEサプリメントを単独摂取していた男性群で、前立腺がんのリスクが上昇したそうです。
Eric A. Klein, MD; Ian M. Thompson, MD; Catherine M. Tangen, DrPH; John J. Crowley, PhD; M. Scott Lucia, MD; Phyllis J. Goodman, MS; Lori M. Minasian, MD; Leslie G. Ford, MD; Howard L. Parnes, MD; J. Michael Gaziano, MD, MPH; Daniel D. Karp, MD; Michael M. Lieber, MD; Philip J. Walther, MD, PhD; Laurence Klotz, MD; J. Kellogg Parsons, MD, MHS; Joseph L. Chin, MD; Amy K. Darke, MS; Scott M. Lippman, MD; Gary E. Goodman, MD; Frank L. Meyskens, MD; Laurence H. Baker, DO
JAMA. 2011;306(14):1549-1556. doi:10.1001/jama.2011.1437.
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
同時接種 是か非か7
かたおか小児科クリニック院長 片岡 正
今回は少し趣向を変えて、ダイエットそのものより、その根底にある「自分の容姿へのコンプレックス」が病的に高まった状態(身体醜形障害)を扱います。多くにダイエット願望が見られるだけでなく、自殺未遂の率が非常に高いそうなのです・・・。
大西睦子の健康論文ピックアップ12
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
この気になる症状は、病気のせいなのか、気のせいなのか、迷うことありますよね。
健康のことだけを考えるならば、早期受診・早期発見・早期治療に勝るものはありませんが、そうはいっても皆さん日々忙しく過ごしているでしょうから、病気じゃなかったら受診するだけ時間が勿体ないという気持ちも分かります。
だったら、まず気になる症状に当てはまる病気があるのか、調べてみましょう。で、思い当たったら、早めにお近くの医療機関を受診してください。なお、すべての症状や病気が網羅されているわけではありませんので、迷った時は受診することをお薦めします。
監修/久住英二 ナビタスクリニック立川院長
制作協力/小滝和也(関西医科大学5年生)
*疾病分類はICD-10に準拠しています。このリストは医療機関受診の目安としてお使いいただくもので、受診の代わりとなるものではありません。このリストを利用され、何らかのトラブルや損失・損害等が発生しても、その責任は一切負いません。
同時接種 是か非か6
川崎医科大学小児科教授 中野貴司
スナック菓子やファストフード、ハム・ソーセージなどの食肉加工品を通して、現代の子どもたちの塩分摂取量は多くなっているとみられます。その先に待っているのは。。。
大西睦子の健康論文ピックアップ11
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
同時接種 是か非か5
国立病院機構福岡病院 統括診療部長 岡田賢司
飲料水の容器が原因で太る可能性がある? 本当でしょうか。
大西睦子の健康論文ピックアップ10
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
サラダのドレッシング、どうやら味を良くするだけではないらしいのです。栄養を効率よく摂り込むことができるようになるのだとか。その健康効果も、成分によって違いが出てくるらしいのです。健康志向の人ほど陥りやすい、ちょっと意外な"落とし穴"かもしれません。
大西睦子の健康論文ピックアップ9
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
同時接種 是か非か4
医療法人自然堂 峯小児科院長 峯真人
同時接種 是か非か3
新潟大学大学院小児科教授 齋藤 昭彦
最近、「カロリーを控えると寿命が伸びる」という話をあちこちで聞きます。なんでも「長寿遺伝子」※1のスイッチが入ると長生きできる、ということ。そのスイッチを入れるための条件が、カロリー制限だというのです。実際のところ、どうなんでしょう。
大西睦子の健康論文ピックアップ8
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
近頃すっかり浸透した「アンチエイジング」(抗加齢)分野の流行を担うホルモン注射、その効果は果たしてどうなんでしょうか。
大西睦子の健康論文ピックアップ7
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
同時接種 是か非か2
千葉大学医学部附属病院 感染症管理治療部 講師 石和田 稔彦
食べ過ぎと分かっているのに、どうして手が出てしまうの? それは意志の問題だけではないかもしれません。キーワードは、アルコール、睡眠不足、テレビ視聴です。
大西睦子の健康論文ピックアップ6
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
同時接種 是か非か1
日赤医療センター小児科顧問 薗部 友良
乳幼児への予防接種。世界では1回に何種類ものワクチンを接種するのが一般的なのに対して、日本では1回1種類が標準的です。そして世界標準に合わせた方がよいという人と、そうすべきでないという人がいます。どちらがよいのでしょう。
これからは食べるお肉の種類に気をつけたほうがいいかもしれません。赤身か白身か加工肉か。それによって、病気のリスクや、ひいては寿命まで変わってくるかもしれません。
大西睦子の健康論文ピックアップ5
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
今回は、食生活が豊かになった日本人には珍しく不足しているカルシウムの大事な補給源、「牛乳」の、ちょっと心配な話です。
大西睦子の健康論文ピックアップ4
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
~安全性・有効性は担保されるのか~
(シリーズ どうなってるの予防接種!?)
前回、単抗原不活化ポリオワクチンについて、単なる輸入ではなく薬事承認を経たら1本あたり4000円以上高くなったということを説明しました。薬事承認は、それだけの価値があることなのでしょうか。
~とっても高い不活化ポリオワクチン~
(シリーズ どうなってるの予防接種!?)
米CDC購入価格の5倍以上の5450円というメーカー希望小売価格となった不活化ポリオワクチン。メーカーの主張を細かく見ていくと、泥縄の予防接種政策のツケを国民が払わされたのだということに気づきます。
運動したらよいことは分かっているんだけれど、「努力」しないとと思うと拒否反応が出てしまう人いますよね。でも、本当に「ちょっとした」努力でも効果はあるらしいのです。
大西睦子の健康論文ピックアップ3
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
~9月から定期接種化の不活化ポリオワクチン~
(シリーズ どうなってるの予防接種!?)
ポリオの不活化ワクチンが9月から定期接種で使われるようになります。このこと自体は喜ばしいのですが、ワクチンの価格が異様に高いことに、多くの医療関係者は驚いています。なぜこんなことになったのでしょう。
ダイエットの手法として「油脂の摂取を減らす」、「炭水化物の摂取を減らす」のは、根拠があると言われています。ただ、それぞれどう違って、どう効果的なのか、よく知られていません。どうやら、問題はカロリーだけではないようです・・・。
大西睦子の健康論文ピックアップ2
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
「甘くて冷たいものが飲みたい。ダイエットもしたい」とカロリーゼロ飲料を選ぶ方も少なくないのでは? でも、ちょっと待って。
大西睦子の健康論文ピックアップ1
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
検査の現場から12
東京大学助教授(病理部副部長) 福嶋 敬宜
検査の現場から11
東京大学病院放射線科 渡谷 岳行
検査の現場から10
東京大学病院感染制御部講師 森屋 恭爾
検査の現場から9
東京大学検査部 海老原 文
検査の現場から8
東京大学検査部 小池 由佳子
検査の現場から7
東京大学検査部講師 高井大哉
検査の現場から6
東京大学検査部 東 克己
検査の現場から5
東京大学検査部 湯本 真人
検査の現場から4
東京大学助教授(検査部副部長) 池田 均
検査の現場から3
東京大学検査部 竹中 克
検査の現場から2
東京大学検査部講師 下沢 達雄
検査の現場から1
東京大学教授(検査部部長) 矢冨 裕
大西睦子ハーバード大学リサーチフェロー
医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンに。
大西睦子ハーバード大学リサーチフェロー
医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンに。
高橋正也 独立行政法人労働安全衛生研究所作業条件適応研究グループ上席研究員
仕事で海外に行き始めた頃、いわゆる時差ボケのつらさが身にしみて分かりました。現地の夜にはぐっすり眠れないし、昼間にはうとうとしてしまい、大変でした。
高橋正也 独立行政法人労働安全衛生研究所作業条件適応研究グループ上席研究員
今年のゴールデンウィークが始まったばかりの4月29日、関越自動車道で、とても悲惨な事故が起きたことを覚えていると思います。
高橋正也 独立行政法人労働安全衛生研究所作業条件適応研究グループ上席研究員
皆さんは手術を受けたことはありますか。不安な夜を過ごした翌朝、家族などに見送られながら、ストレッチャーに乗って手術室に向かいます。麻酔がかかるまでの間、執刀医の腕を信じ、よい状態で手術室から戻れるよう、祈ります。
高橋正也 独立行政法人労働安全衛生研究所作業条件適応研究グループ上席研究員
時計は24時間で一回りします。壊れていない限り、早く進んだり、遅くなったりすることはありません。ところが、ヨーロッパや米国では国の制度として、春に時計の針を1時間早くし、秋に遅くして戻すということをしています。海外への赴任や留学などで経験された方はご承知でしょうけれども、サマータイムです。わが国では戦後の一時期(昭和23年から4年間)を除いて行われていないので、多くの方にはなじみがないかもしれません。
高橋正也 独立行政法人労働安全衛生研究所作業条件適応研究グループ上席研究員
知り合いの教師によれば、朝から「疲れた」と訴える子供が多いそうです。しかも、だるそうに頬づえをつきながら、授業を聞く小学生もいると聞きます。1時間目が始まる前に校庭でいかに遊ぶかを登校の途中から考えていた頃とは、かなり違った印象があります。
高橋正也 独立行政法人労働安全衛生研究所作業条件適応研究グループ上席研究員
皆さんは小学生の頃、何時に寝ていたでしょうか。35年以上も昔、当時の私は夜8時までには寝室に入るよう、親から厳しく言われていました。
高橋正也 独立行政法人労働安全衛生研究所作業条件適応研究グループ上席研究員
震災後の再生と創造にはかなりの努力が必要になります。目標に至るまで、現地の方々は健康でなければなりません。その源は良い睡眠です。
高橋正也 独立行政法人労働安全衛生研究所作業条件適応研究グループ上席研究員
今年の3月11日は決して忘れられない日になりました。地震や津波などの被害にあわれた方々は本当に大変でしたでしょうし、今も、これからも様々な困難に立ち向かわざるを得ない状況ではないでしょうか。
高橋正也 独立行政法人労働安全衛生研究所作業条件適応研究グループ上席研究員
このところ、「朝活」というのが流行っています。早起きして、朝の時間を趣味や英会話のレッスンなどにあてるそうです。では、これを明日の朝から始めるとしたら、皆さんはどのくらい簡単にできそうでしょうか。
高橋正也 独立行政法人労働安全衛生研究所作業条件適応研究グループ上席研究員
高血圧の方は我が国にたくさんおられます。高血圧の患者数は年々増えており、平成20年では約8百万人に達すると見込まれています。ほとんどの患者さんは、降圧剤などによる治療を受けていると思われます。
高橋正也 独立行政法人労働安全衛生研究所作業条件適応研究グループ上席研究員
朝、起きたら、のどが痛い、熱っぽい、しかもだるいと感じるときがあります。風邪をひいたのかもしれません。では、それより少し前の生活を振り返ってみて下さい。睡眠はどのような状況であったでしょうか。
高橋正也 独立行政法人労働安全衛生研究所作業条件適応研究グループ上席研究員
睡眠に問題があると言えば、これまでは不眠を指すのがほとんどでした。寝つきが悪い、ぐっすり眠った感じがないなど、不眠は今でも深刻な悩みです。近年はそれに加えて、眠っているときの呼吸に関わる問題が注目されています。
高橋正也 独立行政法人労働安全衛生研究所作業条件適応研究グループ上席研究員
ぐっすり眠れたら、翌日は頭がすっきりします。さらに、ミスは減り、生産性も高まります。では、人間関係はどのように変わるでしょう。
高橋正也 独立行政法人労働安全衛生研究所作業条件適応研究グループ上席研究員
起きている時に、脳はたくさんの情報を取り入れ、処理し、適切な行動につなげています。もちろん、こうした複雑な動きは、目覚めていても意識されないままに行われています。
高橋正也 独立行政法人労働安全衛生研究所作業条件適応研究グループ上席研究員
これまでは、眠りと言えば夜にとるものという考えがほとんどでした。睡眠の研究も、その傾向がありました。
高橋正也 独立行政法人労働安全衛生研究所作業条件適応研究グループ上席研究員
病気やけがはいつ起こるか、だれにもわかりません。だからこそ、医師や看護師など病院のスタッフは患者さんが何時に来ても、同じように高いレベルで診療や手術が行えるよう、万全の準備をしています。とてもありがたいことです。
高橋正也 独立行政法人労働安全衛生研究所作業条件適応研究グループ上席研究員
朝になったら起きて仕事に行き、夜になったら帰って眠る。普通は、このような生活が当たり前です。ところが、そうではない生活を送らざるを得ない方々がいます。夜間に働く人にとって、また、ある日は日勤、別な日は夜勤という交代勤務で働く人にとって、夜に眠るのはときに"夢"となることもあります。
高橋正也 独立行政法人労働安全衛生研究所作業条件適応研究グループ上席研究員
良い睡眠をとるために忘れてならないのが体内時計です。目覚まし時計が鳴るから目が覚め、お昼のチャイムを聞いたからお腹が減り、暗くなったから眠りにつくかのように思えます。ですが、何時ごろにどのような活動を行うか、いわば私たちの1日のスケジュール表は、実は脳の中にある時計によってほぼ決められています。睡眠についても、何時ごろに眠くなり、何時から床に入ればぐっすり眠れるかは、見通しがおおよそつきます。
高橋正也 独立行政法人労働安全衛生研究所作業条件適応研究グループ上席研究員
「睡眠時間はどのくらいの長さが最もよいでしょうか」。睡眠の話題になると、必ずこの質問が出てきます。現状、色々な人が色々な回答をしています。
高橋正也 独立行政法人労働安全衛生研究所作業条件適応研究グループ上席研究員
私は労働安全衛生総合研究所という厚生労働省の独立行政法人で働いています。当研究所は、健康で安全に働くために役立つ科学的なデータを提供するために、調査研究を行っています。職場にはたくさんの有害なものや危険なものがあるため、色々な分野の専門家が問題の解決にあたっています。私自身は、ちょうど20年前にこの研究所に入ってから、働く人々の睡眠について調べています。
NPO法人PAHの会理事長 村上紀子このコーナーでは、様々な原因で医薬品や医療機器のラグ・ギャップに悩む患者の方々に、どういうことで苦しんでいるのか、直接書いていただきます。
全国骨髄バンク推進連絡協議会会長 大谷貴子このコーナーでは、様々な原因で医薬品や医療機器のラグ・ギャップに悩む患者の方々に、どういうことで苦しんでいるのか、直接書いていただきます。
*このコーナーでは、日本慢性疾患セルフマネジメント協会が行っているワークショップ(WS)を受講した患者さんたちの体験談をご紹介しています。同協会の連絡先は、03-5449-2317
あなたは現在の医療機関に満足していますか? 満たされないものを感じているとしたら、何が不満なのか、ちょっと考えてみましょう。ひょっとすると医療機関では得られるはずのない性格のものを無意識に求めてはいませんか。餅は餅屋です。
科学的根拠に基づいた情報は、公開から時間が経ったものでも原則として(科学的に反証され否定されない限り)利用価値は減りません。ご自分の状況に合った情報を、この索引から見つけてお役立てください。各カテゴリーのコンテンツの並びは五十音順です。(2012.12.25 現在)