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オールジャパンのまやかし
『現場からの医療改革推進協議会 第7回シンポジウム』のweb上再現。本日はセッション3から、一部の人々から絶大な支持を得ている(一部の人からは大変怖がられている)小野俊介・東京大学大学院薬学系研究科准教授の講演を、ほぼ全文ご紹介します。(野田大統、川口恭)
私の現場の話をさせていただきたいと思います。私の現場というのはお薬の開発だとかお薬ですね。薬品の話です。どう使われているのか? それから、製薬企業さん。製薬企業の方が会場におられるかもしれませんが、そういう方々がどういうふうに闘っているのかという話をします。
タイトルは「放置国家ニッポンは本日も好調に衰退中」です。スズカン先生(会場にいた鈴木寛・前文部科学副大臣)に怒られるかもしれません。申し訳ありません。後でお叱りは受けます。
戦況報告。毎年やっていますので、報告させていただきます。
平成24年11月10日付ですね。iPS戦線の大勝利は、我々大和民族の優秀さを証明すと。国内治験数は順調に増加。新薬の国際共同開発、一緒にやるんですね外国と、増加によって、ドラッグラグは解消に向かいつつある。臨床試験の基盤は立派に進んでいると。バイオイノベーション戦線支援のため、オールジャパン体制を宣言する。オールジャパン体制だそうです。国民・企業は一層協力せよ。というようなシーズがあればお上に出すようにというような話も含めてなんでしょうけど。これが現在の戦況報告だと思います。今年のですね。毎年やっていますけど。
これは私の目から見た現実です。違う捉え方をする方もたくさんいると思いますけど。これは毎年同じことを言っています、この話は。ですから、来年も再来年も同じことを言うのではないかなと思うのですが。