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国保料が来年一部で値上げ? サラリーマンにも他人事でないワケ
「国保料35%が上昇予想 市区町村、都道府県移管で」というニュースがありました。
国保に加入している自営業者や高齢者などには「自分の地域はそうなる?」「どれぐらい高くなるの?」と心配になるニュースだと思います。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
元々国保運営は慢性的な赤字です。そこで来年4月から運営主体を市町村から都道府県に変えて広域化し、財政を安定化させようという制度改正があるのです。その結果、一部で国保料が値上がりするかもしれないというのがこのニュースです。
サラリーマンやその家族であれば健保に加入している方がほとんどだと思うので、自分たちには関係ないと思うかもしれません。しかし国保も健保も「国民皆保険制度」の中にあるもの(ロハス・メディカル2015年6月号)。健保は国保に支援金も出していますから、国保の赤字は健保加入者にとっても他人事ではないのです。サラリーマンの皆さんにとっては毎月の給与明細の欄にある「保険料」の額が変動するという形で影響を受けるかもしれません。
こんな記事も見つけました。ご参考にどうぞ。「大企業の健康保険料 4割は高齢者の医療費に」
国保だけでなく、赤字で倒れる健保組合も増えています。世界的にも優れていると言われた国民皆保険制度、だんだん維持が難しくなってきているのが現状です。こちらの連載「曲がり角の国民皆保険」(ロハス・メディカル2015年8月号)に詳しい解説が載っていますので、ご覧下さい。