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多世代交流を取り上げる記事が増えてきた

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この記事「池田介護研究所 要介護者も前と同じ人生を」を読んだとき、話のメインは旅行をサポートするトラベルヘルパーだが、「子ども食堂」について少しだけ書かれているのが目に留まった。


ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵

高齢者施設で「子ども食堂」を開き、地域の子どもたちとの交流の場にするという話。

最近、話題になる高齢者サービスの話を聞くと、子どもや近隣の住民など、多世代との交流が必ず出てくる。サービス付き高齢者向け住宅として有名な「銀木犀」(ロハス・メディカル冬号「豊饒な生活支援~銀木犀・下河原忠道の軌跡」をご覧下さい)もそうだ。

高齢者だけ、子どもだけ、育児中の母親だけ、という対象者を限定したサービスではなく、多くの人たちがごちゃごちゃとたむろする場で、お互いがお互いの役割を見つけたり、居場所を見つけたりする、そして支え合っていく、そういう流れがあちこちで生まれつつあるのかなと思う。

以前にロバストヘルスで書いた、こういった取り組み(地域で多世代を支える新しいネットワークづくりの試み―京都・亀岡でNPO設立)もそうで、最初は育児支援や高齢者支援から始まったサービスが多世代交流になったりしていく。

地域の困りごとを引き受けていくと、そうならざるを得ないということなのかもしれない。

地域共生社会が今後のキーワード、という話も思い出す。

書籍「地域包括ケアの課題と未来」の社会的包摂の章にも関連してくる話だと思う。

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