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命をつないで認知機能も向上!
富山県の北アルプスで登山道から滑落した74歳の男性が7日ぶりに救出されたというニュースがありました。無事に助かって本当に良かったと思います。
男性は登山道から沢に滑落した後、数枚のチョコレートで飢えをしのいだとありました。
登山時の糖分補給としてチョコレートや飴がよいというのはよく知られていますが、チョコレートには様々な良い効果があると言われています。
心血管疾患にも良い上、記憶や情報処理速度などの認知機能を高める効果もあるそうです(カカオも同じ効果あり)。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
「チョコレートを週1回以上食べる人は、チョコレートを食べない、めったに食べない人たちと比較して、すべての認知機能が優れていました。対象者の年齢、性別、教育、収入などの他高血圧やコレステロール値や血糖値などの心血管症リスク要因、アルコール摂取量やカロリーの総摂取量などの影響を差し引いても、作業における記憶力以外の認知機能の優位性は維持されました。」(ロハス・メディカル2016年5月号より)
ここで驚くのは、ダークチョコレートだけでなくミルクチョコレートにもその効果が認められているということ! チョコレートに効果があるというと、カカオ成分の多いダークチョコレートがいいんだろうなと考えてしまいますが、苦いチョコレートが苦手な人にとってはとっても有り難い話です(詳細は上記リンク記事をご覧ください)。
「甘いものを食べてしまった...」という罪悪感を持つことなく、ポジティブに食べられるならなおさら美味しく、楽しく取り入れられそうですよね。私もそうですし、チョコレートやココアが好きな人には嬉しい話です。