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柔道整復師の不正請求とは?
先月「接骨院の保険不正請求防げ 施設管理者に研修 厚労省」というニュースがありました。
「接骨院、柔道整復師による不正請求」というニュースをたまに見かけると思いますが、この厚労省の取り組みはこういった不正請求を減らしていくために施設管理者に研修を行っていこうというものです。
そもそも「接骨院って、整形外科のこと?」「接骨院はケガや捻挫、肩こり、腰痛などなんでも診てくれるのでは」と思っている方もいると思いますので(筆者はこの仕事をするまでそう思っていました)、簡単に整理してみます。
・整形外科・・・整形外科領域を専門に診る医師(国家資格)が働いている。健康保険が使える。
・接骨院、整骨院・・・急性のねんざや骨折などを診る柔道整復師(国家資格)が働いている。療養費の受領委任払い制度が使える。
ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵
ニュースになっている接骨院は、柔道整復師が働いているところです。不正請求とはどういうことか、ロハス・メディカルで特集をしていたので、ぜひご覧ください。
「医療が分かるキーワード 療養費」(2010年5月号)
読んでいただくと分かるように、柔道整復師の施術には保険が適用されるものとされないものがあります。しかし実際には保険適用とならない患者にも施術を行い(例えば慢性の肩こりや関節痛など)、実際とは違う負傷名で請求したり、水増し請求している柔道整復師が後を絶たないことが問題視されているのです。