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「えだまめ」こそ、世界に誇れる日本食だ!

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残念ながらそろそろシーズンオフの枝豆。まあ、冷凍で我慢すればいいんですが、やっぱり一味も二味もちがいますよね。この夏は涼しくてビールに枝豆を堪能しきれなかったお父さんたち、ぜひラストスパートで枝豆を注文しましょう!(お店で?家で?)

というのも先週末、ドイツ人の友人が来日して5年ぶりに再会しました。そこで私は枝豆のワールドワイドな人気を改めて認識し、さらに枝豆が血管を守って老化を遅らせる食材であることを思い出したのです。

堀米香奈子 ロハス・メディカル専任編集委員

その彼、ドイツ人らしい合理主義者ながら、とてもイイ奴。でも食べ物に関しては好き嫌いが盛りだくさんで、魚介類は一切食べず、スシやテンプラも玉や野菜天ばかり。サラダも、ドレッシングやマヨネーズは苦手で、切っただけの野菜をそのまま食べます。ドイツ人なのにビールをはじめアルコールは一切飲みません。宗教とか体質ではなく、好きじゃない、と。

そんな彼のお気に入り‟日本食"は、トンカツ、ヤキニク、そしてグミキャンディーとコンニャクゼリー。そして、愛してやまないのが、「エダマメ」です。ビールも飲まないのに、ひたすら枝豆を食べ続けます。

そういえば、今までにいろいろな国の人たちと日本食を食べたり、日本食について話したりしましたが、「枝豆は嫌い」「苦手」という人には一人も出会ったことがありません。それどころか、「大好き」という外国人がいかに多いことか!!

たしかに優秀ですよね。食感も味もクセや嫌味がなく、塩で茹でただけなのに旨味はたっぷり。嫌な臭いもなく、それどころか焼いたわけでもないのに香ばしく感じるのは不思議です。油や香辛料を使わないので、嫌われたり避けられたりすることもありません。肉などと違って、宗教を問わずに誰でも口にすることができます。

そしてその栄養価!!

大豆はタンパク質を多く含むことはよく知られていますが、注目すべきはマグネシウムです! マグネシウムは海水に含まれるので、一般に魚介類に多く含まれています。でも大豆も負けていません。茹でた大豆100g中には100mg含まれていて、これはイワシの丸干しと同じ量なのです。

マグネシウムは血管の老化、つまり動脈硬化を防ぐ栄養素です。(初めて聞いた、という方は、こちらこちらをぜひご一読ください!)

だからこそ、独断と偏見と言われても、私はあえて言い切りたい。枝豆は世界に最も誇れる日本食だ!と。・・・って、やっぱり「日本食の一つ」だ、くらいにしときましょうかね。だって日本食はヘルシーで美味しいものがいっぱいですもんね。

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