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絵で見て分かる生活習慣病③ インスリンのやっていること
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飢餓の歴史を背景として、インスリンは同化作用、つまり栄養備蓄のために、全身のあちこちで孤軍奮闘しています。具体的にどのような働きを担っているのでしょうか。
(図表類は、クリックしていただくと、鮮明なものが出てきます)
膵臓のランゲルハンス島β細胞から分泌されたインスリンは、血流に乗って全身を巡り、主に肝臓、体を動かす筋肉、脂肪細胞等で活躍します。要は、栄養を貯蔵場所に送り込み、貯蔵に適した形に変換するよう促す役割です。
と同時に、異化ホルモン等、異化作用を抑制する働きも持っています。その結果、肝臓では糖新生が抑制されるのをはじめ、各所でブドウ糖や脂肪、タンパク質の分解が抑制されます。
こうして栄養素が細胞に取り込まれるようドアを開けつつ、取り出そうとする動きを邪魔する、というダブルの戦略で、抜かりなく同化作用を強めているのです。