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ニセ水虫より厄介なのは、カサカサ水虫でしょ!?
夏は水虫の季節。先日、「水虫薬、1か月以上塗り続けるのが大事...『ニセ水虫』にも注意」というオンラインニュースを読みました。「そうそう、根気勝負なんだよね」と頷きつつ、ただ「ニセ水虫」以上に問題なのは、水虫に気づかないこと、その意味では、「カサカサ水虫」の方が厄介でしょ、と思ったのでした。実は私自身、いまだに自分の足の「カサカサ」が水虫のせいではないかと疑っています・・・。
ロハス・メディカル専任編集委員 堀米香奈子
私が「カサカサ水虫」を知ったのはもう20年ほど前のこと。以来、皮膚科を4件ほど受診し、切片を採って顕微鏡で見るなど色々調べてもらったのですが、結果は全て「ノー」でした。
カサカサ水虫のかしこまった呼び名は、「角質増殖型」水虫。特徴は、足がカサカサになること、そして痒みがない場合も多いことです(詳しくはこちらの記事をどうぞ)。だから、自覚のないまま保菌し続けて、家族などにうつしてしまうのですね。水虫かと思って実際には水虫でない「ニセ水虫」より、やっぱりずっと‟くせ者"ですよね?
今までもそんなふうに思えば思うほど疑心暗鬼になって、引っ越しをするたびに近所の皮膚科に相談して、結果的にハシゴしてきたのです。本当は水虫の専門家に診てもらうのが一番だと聞きますが、既に否定されていることもあって正直そこまで熱心にもなれず・・・。
水虫は成人男性のみならず、子供がプールのマットなどからもらってしまうこともあります。スポーツをしている人も、運動マットや履きっぱなしのスポーツシューズなどに危険が潜んでいるんだとか。気になる人は是非、水虫に詳しい医師に診てもらうことをお勧めします。