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カテゴリー「熊田梨恵」の記事一覧

健康と経済格差の関連

健康格差を考える(下) 経済格差と連動性強まる」という記事を読んだ。

ちょうど先月末に「地域包括ケア 看取り方と看取られ方~第三次生活困難期における支援策」という「地域包括ケアの課題と未来」の改訂版が出て、書籍にある「社会的経済要因による健康格差」の項を読み直したところだったので、面白かった。


ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵

一昨日「医療政策が国民に分かりづらい理由を考えてみた」という記事を書いたが、記事中の講義で、看護系技官として厚労省にいた経歴のある福井教授と、参加者の質疑応答が非常に面白かった。

詳しく説明するとややこしくなるため、簡略化して書くと。


福井教授・・・今は高度急性期や急性期医療を行う病院(ベッド数)が多過ぎて医療費がかかっているために、2025年に向けて高度急性期や急性期のベッド数を減らそうと国は考えている。つまり、簡単に入院できなくなるし、入院したとしても早期に退院させられる。以前のように"病院での看取り"を行うことは難しくなる。そのため、今後は地域での医療介護連携、地域包括ケア、看取りが重要になる。

参加者の質問・・・国がベッド数を減らすと言っても、どうやって減らすのか? 国が医療機関を動かしているしくみが見えない、医療政策のやり方というものがよく分からない。


ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵


昨日、阪大大学院の福井小紀子教授から現在の医療介護政策についての講義を聞いた。

今後の政策展開展開のポイントとして、

●医療側・・・「医療機能の分化」(都道府県、2次医療県単位)

●介護側・・・「地域包括ケア推進策」(市町村単位)

両者の整合性を取りながら、出てくる課題を解決していくことが大事ということ。

医療介護連携に予算が大きく割かれ、市町村への期待も高まる中で、医療側がどうコミットしていくかが重要とのことだった。


ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵

晩婚化により、親の介護と子どもの育児の両方を担う「ダブルケア」の状況になっている人が増えてきたと言われています。こんな記事を見つけました。「育児と介護の「ダブルケア」 仕事とどう両立 地域で相談し合い悩み軽減

実は筆者もダブルケアの状況にあるのですが、正月明けには自分が体調を崩してしまいました。


ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵

地域包括ケアに関する様々な課題を扱った「地域包括ケアの課題と未来」の改訂版「地域包括ケア 看取り方と看取られ方: 第三次生活困難期における支援策」が刊行された。

高齢者を含む日本全体の状況への考察がさらに加わり、今の時代をマクロから捉えた「生活困難期」という考え方には唸らされた。


ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵

協会けんぽでジェネリック医薬品の使用割合が増えてきたという記事があった。

「2017年9月の後発品割合71.2%、上昇傾向だが「80%以上」に向けて強力な対策必要―協会けんぽ」

医療費抑制のためにジェネリックの使用を国は強力に推し進め、政府は2017年に使用割合を数量ベースで70%以上、2020年には80%以上、という目標を掲げている。このため、私たちもジェネリック使用に関するチラシなどを調剤薬局以外でもよく見かけるようになっていると思う。

しかし、ジェネリック使用の前に、もっとできることがあるのではと思う。


ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵

高齢者がアンドロイドと過ごすことで「普段介護士には言ってくれないことを言ってくれたりする。実際の人間だと身構えてしまったり、言いづらいと思ったりすることがあるが、親しみを覚えて話しやすくなったりする」――。高齢者医療・介護に関わるメンバーが多かった公開講座の中で、異彩を放っていたのが大阪大学基礎工学研究科の住岡英信氏(国際電気通信基礎技術研究所(ATR)石黒浩特別研究所存在感メディア研究グループグループリーダー)と、住岡氏が紹介したアンドロイドの「テレノイド」。講座終了後にはテレノイドを間近で見ようと参加者の人だかりができるほどの人気ぶりだった。

ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵

関東で3500人の在宅患者を抱え、看取りも行う在宅医の佐々木淳氏(医療法人悠翔会理事長)は高齢者の終末期医療について講演し、身体機能が低下しても社会とのつながりを持つことで生きがいを持って暮らしていけると語った。社会との関わりがある人はない人より死亡率が低いという研究報告を示し「私たちの寿命に影響を与えるのは社会とのつながり」、「医療よりも、近隣の支え合いや友達。医者を選ぶより、友達を作りましょう」と会場に呼びかけた。

ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵

「高齢者の場合、怖いのは病気ではなく衰弱。アメリカの報告では、高齢者で退院後に3年以上生きている人を見てみると、栄養状態が良ければ8割は生きている。悪いと2割だった。これは進行した膵臓がんと同じぐらいの生存率」――。関東を中心に在宅医療を行う内科医で、医療法人悠翔会理事長の佐々木淳氏は1月10日、阪大が開いた市民向け公開講座で高齢者の体の特徴や医療などについて講演した。高齢になると病気の予防に関心が向きがちだが、肺炎や転倒・骨折がきっかけの入院による要介護状態悪化を防ぐことが大切と注意喚起し、根本的な原因である栄養状態不良と筋肉の脆弱化や筋肉量減少防止のための栄養ケアの重要性を訴えた。

ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵


「ケアの云々というより、生活を楽しんでいるかどうかを大切にしている。生活の質を追求しているのであって、命の生存期間を延ばすために頑張るというより、楽しくやろうという考え方」。「好きなものや外出を制限してストレスをためた生活をすることより、一年寿命が縮まろうが、自分が望んでいる生活をするということが大事ではないか、と僕らの高齢者住宅では考えている。犬や猫と暮らしたり、門松を作ったり、地域の人たちに向けて陶芸教室を開いたりしている方もおられる」―――。東京と千葉を中心にサービス付き高齢者向け住宅などを運営するシルバーウッド代表取締役の下河原忠道氏は1月10日、阪大が開いた市民向け公開講座で高齢者住宅を展開する上での考え方を語った。


ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵

下河原氏2.jpg

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