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カテゴリー「熊田梨恵」の記事一覧

連日報道されている臍帯血の無届移植事件。聞いているうちに医療に対する不信感が出てきた人もいるのではないかと思います。

驚く話ですが、この記事(ロハス・メディカル2013年7月号より)を読むと日本の医療界にはそんな医師がいてもおかしくないということが分かります(容疑が報道の通りだったと仮定して)。

ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵

先週末、国の来年度の概算要求総額が約101兆円に上るというニュースがありました。医療や介護を管轄する厚生労働省は31兆4298億円、2017年度当初予算比2.4%増とのこと。

ただ実際のところ、ニュースの内容がピンとこないという人も多いと思います。金額が大き過ぎるし、それよりもバターが原材料値上げで割高になったという話の方がよっぽど我がことのように感じられたりします。

しかし、国の予算は私たちの生活に直結していますから、お財布に直接響きます。そもそも概算要求って何? という方のために、厚労省周りを取材していた筆者が予算編成の仕組みも合わせて簡単に説明します。

分かりやすくするために、うちの息子(2歳)がおもちゃをねだるプロセスに例えてみます(2歳なのでこんなに戦略的ではありませんが、話を分かりやすくするためなのでご容赦ください。以下青字)。


ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵

生後半年に近づくと、離乳食の時期がやってきます。それまではおっぱいやミルクでよかったのに、あれこれと手間をかける必要が出てくるので、大変な思いをしているお母さんも多いと思います。

筆者も、茹でたカボチャや大根をつぶしたり、おかゆを柔らかく炊いたりして頑張りました。それでも、息子がご機嫌で食べてくれたかというと、毎回そうはいかないので、用意がつらくなったりもしたものでした...。

離乳食は最初、「なめらかにすりつぶした状態」のものから与えると母子手帳にも書かれています。

一方で、そういった液体状、ペースト状のものではなく固形のものを与えていくとどうなるかという研究もされているようです

研究では、1歳8ヶ月から6歳半の子供の親155人に、乳児期の食べ物や離乳経験に関するアンケート調査をしました。アンケートでは、炭水化物、タンパク質、乳製品等の一般的な食品のカテゴリで、151の異なるタイプの食品の好みを調べました。92人の親は、生後6ヶ月から、自分で指でつまんで食べられる固形食を使って、赤ちゃんの自主性にまかせた離乳を実践しました。63人の親は、伝統的な、裏ごしして滑らかにすることで食べ物の歯ごたえや種類に変化を付けた離乳食をスプーンで食べさせました。


結果は、赤ちゃんの自主性にまかせた離乳のグループは、スプーンで育てられたグループより炭水化物を多く好みました。一方、スプーンで育てられたグループは、甘い食品を好みました。さらに、スプーンで育てられたグループは、より低体重や肥満の子供が増加しました。

ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵

無痛分娩に関するニュースが世間を騒がせていますが、医師の体制について麻酔科医の話が出てきて、「産婦人科のことなのに麻酔科医ってどういう意味?」と思っている人もいるのではないでしょうか。医療に全く興味がなければ、産婦人科のことは産婦人科医だけでなんとかなると思っている人がいてもおかしくないと思うので。実は私も、医療記者になるまで麻酔科医について知りませんでした(漫画のブラックジャックは一人で全部こなしていたので...)。

ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵

2歳の息子のいる筆者ですが、妊娠中は食事の内容に散々頭を悩ませ、様々なインターネット情報に振り回されたものです。あるサイトではOKとされているものが、別のサイトではNOとされ...。「どっちが正しいんだ~!」と言いたくなることもしょっちゅうでした。こんな仕事をしているのだからネットじゃなく本を読めばいいのでは、と言われそうですが、妊娠中は体調不良だったことも多く、どうしてもさっと手に取れるスマホで検索してしまうのでした...(もちろん悩みまくって答えが出ない時は、本で調べる、産婦人科医に質問するなどしましたが)。

改めて妊婦の食事について調べていると、妊婦が食べてはいけないものについて米国の研究結果がありました。

結論から言えば、研究の著者らは、隠れた危険性を有する物質として、缶詰食品(例えば、缶詰の果物、野菜、スープ、ソース)、ある種の魚(マグロ、サーモン)、水道水、甘い食べ物、ファーストフード、カフェインと報告しています。
佐藤佳瑞智博士は、妊娠中に摂取すべきではない食品を説明しました。

1.生もの(肉、魚、卵):食中毒や寄生虫の危険がある。中心温度が65度以上になるように調理。(ほとんどの食中毒細菌は65度以上で死滅するが、ノロウイルスなどの場合75度以上)

2.アルコール・カフェイン飲料

3.発酵食品・カビ系チーズ

4.コールドカット(ハムなどの薄切り加工肉)、デリ食品(惣菜):米国では、調理過程が清潔でなかったり、保存管理が適切でなかったりすることが多い。

5.脂身の多い大型の魚:水銀※1が多く含まれている。


この中で、「マグロ、サーモン」について「ダメなの!?」と気になった方も多いと思います(筆者もです)。

ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵

認知症患者への胃ろうは百害あって一利なし 米国ではほとんど認められない治療がなぜ日本では推奨されるのか」という記事を読んだ。

記事を書いた看護師の坂本氏は記事中で
「誤解を怖れずに書くが、私は、進行した認知症患者さんへの"無理な"胃ろう造設に反対である。
 それは、前述したように、胃ろう造設が、進行した認知症患者さんのQOLを改善していると思えないからだ。QOLを改善しなくても、寿命が伸びればいいと考える人もいる。
 ところが、進行した認知症患者さんに対する胃ろう造設には、延命効果がないことが明らかになっている。つまり進行した認知症患者さんへの胃ろう造設はメリットが見い出せないのである。」
と書いていた。

私は胃ろうがなぜ社会問題になったかという背景を「胃ろうとシュークリーム」という書籍にまとめたが、その私自身が認知症の進んだ人への胃ろう造設をどう思うかというと、坂本氏とは異なる。

ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵

もし家族が「胃ろうを増設したら、もしかしたら良くなるかも」と、理性ではなく感情の部分でほんの少しでも思うところがあるなら、胃ろうを造設したらいいと思っている。やってみて、そして「明らかに改善しない、これでは本人を苦しめているだけではないか」と周囲の誰もが思うようになったらやめたらいいのではないかと。(もちろん「やめる」ということ自体が今の日本では難しいということは分かっている)

実は私も、取材を始める当初は坂本氏と同じ考えだった。

明らかに本人のためにならないと分かっている胃ろうなら、やらない方がいい。自分もそうされたくない、社会のためにもならないと。

しかし、当事者の家族や医療者らに取材を進めるうちに、その考えが揺らいできた。

命をつないで認知機能も向上!

富山県の北アルプスで登山道から滑落した74歳の男性が7日ぶりに救出されたというニュースがありました。無事に助かって本当に良かったと思います。

男性は登山道から沢に滑落した後、数枚のチョコレートで飢えをしのいだとありました。

登山時の糖分補給としてチョコレートや飴がよいというのはよく知られていますが、チョコレートには様々な良い効果があると言われています。

心血管疾患にも良い上、記憶や情報処理速度などの認知機能を高める効果もあるそうです(カカオも同じ効果あり)。

ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵

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