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カテゴリー「川口利」の記事一覧
中川准教授の寄稿(前ページ)にあった、がんを通じて命の大切さを考えてもらう「いのちの授業」を、実は『ロハス・メディカル』でも中学生を対象として2010年11月から続けてきました。ここまでの道のりを振り返りながら、現状の報告をさせていただきます。
東京大学医学附属病院放射線治療部門長 中川恵一
日本の研究グループが、厚生労働省発表の1996年から2006年までの医師・歯科医師・薬剤師調査データから、日本における実働医師・一般外科医・他診療科医師・女性医師数の動向を調査したところ、実働医師数は増えているものの一般外科医数は減少しており、特に30~40代の20%超が10年間で中途離職したことが分かりました。
Mid-career changes in the occupation or specialty among general
surgeons, from youth to middle age, have accelerated the shortage
of general surgeons in Japan
Yasuhiro Mizuno • Hiroto Narimatsu •Yuko Kodama • Tomoko Matsumura •
Masahiro Kami
Surg Today DOI 10.1007/s00595-013-0613-6
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
日本の虎の門病院の研究チームが、健康な男性を対象に、飲酒形態と糖尿病発現リスクとの関連を調査したところ、飲む回数が少なくても1回に多量に飲むとリスクが上がり、週に6回以上でも1杯未満の飲酒は、リスクが最も低くなることが分かりました。
Role of alcohol drinking pattern in type 2 diabetes in Japanese men: the Toranomon Hospital Health Management Center Study 11 (TOPICS 11).
Heianza Y, Arase Y, Saito K, Tsuji H, Fujihara K, Hsieh SD, Kodama S, Shimano H, Yamada N, Hara S, Sone H.
Am J Clin Nutr. 2013 Mar;97(3):561-8. doi: 10.3945/ajcn.112.043364. Epub 2013 Jan 23.
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
日本の九州大学の研究チームが、福岡県の久山町の住民を対象に、食事構成と認知症リスクとの関連を調査しました。大豆および大豆製品・野菜・藻類・牛乳および乳製品の高摂取と米の低摂取が組み合わさると、認知症発症リスクが低下するとの結果が出ました。
Dietary patterns and risk of dementia in an elderly Japanese population: the Hisayama Study
Mio Ozawa, Toshiharu Ninomiya, Tomoyuki Ohara, Yasufumi Doi, Kazuhiro Uchida, Tomoko Shirota, Koji Yonemoto, Takanari Kitazono, and Yutaka Kiyohara
First published April 3, 2013, doi: 10.3945/ajcn.112.045575 Am J Clin Nutr May 2013 vol. 97 no. 5 1076-1082
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
米国で、Alzheimer's Disease Cooperative Study(アルツハイマー病共同研究)のサイト51カ所から、軽度および中等度のアルツハイマー病患者を募集し、ドコサヘキサエン酸(DHA)栄養補助食品に対する無作為二重盲検プラセボ対照試験を実施したところ、DHA栄養補助食品が認知および機能低下を遅らせるという仮説を証明することはできませんでした。
Docosahexaenoic Acid Supplementation and Cognitive Decline in Alzheimer Disease
A Randomized Trial
Joseph F. Quinn, MD; Rema Raman, PhD; Ronald G. Thomas, PhD; Karin Yurko-Mauro, PhD; Edward B. Nelson, MD; Christopher Van Dyck, MD; James E. Galvin, MD; Jennifer Emond, MS; Clifford R. Jack, MD; Michael Weiner, MD; Lynne Shinto, ND; Paul S. Aisen, MD
JAMA. 2010;304(17):1903-1911. doi:10.1001/jama.2010.1510.
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
米国で、体重超過または肥満の人を対象に、有酸素トレーニングのみ、ウェイトトレーニングのみ、有酸素トレーニングとウェイトトレーニングの組み合わせによる運動介入を実施し、体質量・体脂肪量・除脂肪体重・体脂肪率・腹囲などの身体組成における効果を測定したところ、体質量と体脂肪量の低下には有酸素トレーニングが適しており、除脂肪体重増加や体脂肪率低下にはウェイトトレーニングが適していることが分かりました。
Effects of aerobic and/or resistance training on body mass and fat mass in overweight or obese adults.
Willis LH, Slentz CA, Bateman LA, Shields AT, Piner LW, Bales CW, Houmard JA, Kraus WE.
J Appl Physiol. 2012 Dec 15;113(12):1831-7. doi: 10.1152/japplphysiol.01370.2011.
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
ヨーロッパおよび米国の12のセンターで、脳脊髄液(CSF)中のベータアミロイド1-42(Aβ42)・総タウ蛋白(T-tau)・リン酸化タウ(P-tau)の値が、軽度認知障害患者における初期アルツハイマー病予測にどの程度役立つのかを、アルツハイマー病患者・軽度認知障害患者・健康な対照群における比較試験として実施したところ、かなりの感度で予測することが分かったと同時に、分析技術や臨床診断法の標準化が必要だとも結論づけています。
CSF Biomarkers and Incipient Alzheimer Disease in Patients With Mild Cognitive Impairment
Niklas Mattsson, MD; Henrik Zetterberg, MD, PhD; Oskar Hansson, MD, PhD; Niels Andreasen, MD, PhD; Lucilla Parnetti, MD, PhD; Michael Jonsson, MD; Sanna-Kaisa Herukka, PhD; Wiesje M. van der Flier, PhD; Marinus A. Blankenstein, PhD; Michael Ewers, PhD; Kenneth Rich, MD; Elmar Kaiser, MD; Marcel Verbeek, PhD; Magda Tsolaki, MD, PhD; Ezra Mulugeta, PhD; Erik Rosén, PhD; Dag Aarsland, MD, PhD; Pieter Jelle Visser, MD, PhD; Johannes Schröder, MD, PhD; Jan Marcusson, MD, PhD; Mony de Leon, MD, PhD; Harald Hampel, MD, PhD; Philip Scheltens, MD, PhD; Tuula Pirttilä, MD, PhD; Anders Wallin, MD, PhD; Maria Eriksdotter Jönhagen, MD; Lennart Minthon, MD, PhD; Bengt Winblad, MD, PhD; Kaj Blennow, MD, PhD
JAMA. 2009;302(4):385-393. doi:10.1001/jama.2009.1064.
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
米国南カリフォルニアで、小学校4年生を対象に、実行認知機能・身体活動・有害物質(タバコとアルコール)使用・親の影響に関する調査をしたところ、実行認知機能が高いことが身体活動増加に関連し、有害物質使用とは負の方向に関係することが確認されました。
Longitudinal Relationships of Executive Cognitive Function and Parent Influence to Child Substance Use and Physical Activity
Mary Ann Pentz, Nathaniel R. Riggs
Prevention Science DOI 10.1007/s11121-012-0312-3
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
ノルウェーと米国の研究者によって、健康を維持する、あるいは健康を改善するために必要な身体活動についての見解がまとめられました。ポイントとなるのは、強度の身体活動を導入することだそうです。
Increasing Physical Activity of High Intensity to Reduce the Prevalence of Chronic Diseases and Improve Public Health
Tommy Aune Rehn, Richard A Winett, Ulrik Wisløff, and Øivind Rognmo
Open Cardiovasc Med J. 2013;7:1-8. doi: 10.2174/1874192401307010001. Epub 2013 Jan 31.
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
スウェーデンでの研究調査で、脳脊髄液(cerebrospinal fluid=CSF)のベータアミロイド1-42(Aβ42)・総タウ蛋白(T-tau)・リン酸化タウ(P-tau181p)と、脳のデフォルト・モード・ネットワーク(DMN)内の異常との関係を調べたところ、軽度認知障害状態での両者に有意な相関関係のあることが分かりました。
Ratio of Aβ42/P-tau181p in CSF is associated with aberrant default mode network in AD
Xiaozhen Li, Tie-Qiang Li, Niels Andreasen, Maria Kristoffersen Wiberg, Eric Westman & Lars-Olof Wahlund
Scientific Reports 3,
Article number:1339 / doi:10.1038/srep01339
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
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