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カテゴリー「検診・健診」の記事一覧

乳がん検診必要? 不利益もあります

内側から見た米国医療18

反田篤志 そりた・あつし●医師。07年、東京大学医学部卒業。沖縄県立中部病院での初期研修を終え、09年7月から米国ニューヨークの病院で内科研修。12年7月からメイヨークリニック勤務。

健康診断は必要? 米国では、しない

内側から見た米国医療17

反田篤志 そりた・あつし●医師。07年、東京大学医学部卒業。沖縄県立中部病院での初期研修を終え、09年7月から米国ニューヨークの病院で内科研修。12年7月からメイヨークリニック勤務。

認知症を知る20 早期発見をめざし進化する画像診断

100-3-1.png 前号に続き、国立長寿医療研究センターに最新の知見を教えていただきます。耳慣れない言葉が多発するかもしれませんが、「へぇー」というような話なので、しばしお付き合いください。

(すずかんの医療改革の今を知る 特別編  難病に挑む医師たちに聴く①)

アルツハイマー病
岩坪威・東京大学大学院医学系研究科教授  その1

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 ロハス・メディカル誌創刊以来続いている連載『すずかんの医療改革の今を知る』特別編として、難病に挑む医師たちを鈴木寛・元文部科学副大臣が訪れ、対談していきます。初回の岩坪教授分は5回に分けて隔日でお届けします。

 韓国で、中年の一般住民男女を対象に、血圧と慢性腎臓病(CKD)との関連を調べたところ、血圧高めの段階からリスクが高くなること、血圧管理が不十分だと糸球体濾過量(GFR)減少のリスクが高まると分かりました。

Relationship between prehypertension and chronic kidney disease in middle-aged people in Korea: the Korean genome and epidemiology study
Min-Ju Kim, Nam-Kyoo Lim and Hyun-Young Park
BMC Public Health 2012, 12:960 doi:10.1186/1471-2458-12-960
Published: 9 November 2012

川口利の論文抄訳

発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。

 米国で、乳がん検診に用いられる従来のマンモグラフィーと3次元撮影できる3Dトモシンセシスとを比較したところ、がん診断正確度や、がんではない症例の再現率で、3Dトモシンセシスを用いた方が精度は高いと分かりました。

Assessing Radiologist Performance Using Combined Digital Mammography and Breast Tomosynthesis Compared with Digital Mammography Alone: Results of a Multicenter, Multireader Trial
Rafferty EA, Park JM, Philpotts LE, Poplack SP, Sumkin JH, Halpern EF, Niklason LT.
Radiology. 2012 Nov 20. [Epub ahead of print]

川口利の論文抄訳

発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。

 オーストリアで大腸内視鏡検査被験者4万人以上のデータをまとめたところ、男性は女性より10年早くリスクが高くなり、40代になったら検査を受け始めた方がよさそうということが分かりました。

Sex-Specific Prevalence of Adenomas, Advanced Adenomas, and Colorectal Cancer in Individuals Undergoing Screening Colonoscopy
Monika Ferlitsch, MD, Karoline Reinhart, MD, Sibylle Pramhas, MD, Caspar Wiener, MD, Orsolya Gal, MD, Christina Bannert, MD, Michaela Hassler, Karin Kozbial, Daniela Dunkler, PhD, Michael Trauner, MD, Werner Weiss, MD
JAMA. 2011;306(12):1352-1358. doi:10.1001/jama.2011.1362.

川口利の論文抄訳

発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。

脈圧は収縮期血圧(血圧の上の値)と拡張期血圧(下の値)の差を指します。これが高い人ほど心房細動発症リスクが高くなると分かりました。

Pulse Pressure and Risk of New-Onset Atrial Fibrillation
Gary F. Mitchell, MD, Ramachandran S. Vasan, MD, Michelle J. Keyes, MA, Helen Parise, ScD, Thomas J. Wang, MD, Martin G. Larson, ScD, Ralph B. D'Agostino, PhD, William B. Kannel, MD, MPH, Daniel Levy, MD, Emelia J. Benjamin, MD, ScM
JAMA. 2007;297(7):709-715. doi:10.1001/jama.297.7.709
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川口利の論文抄訳

発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。

健康診断受診群と非受診群で比較をしたところ、健診によって死亡リスクが低くなることはなく、直接的に罹患率を低下させることにもつながらないとの結果が出ました。

General health checks in adults for reducing morbidity and mortality from disease
Lasse T Krogsbøll*, Karsten Juhl Jørgensen, Christian Grønhøj Larsen, Peter C Gøtzsche
Published Online: 17 OCT 2012
Assessed as up-to-date: 4 JUL 2012
DOI: 10.1002/14651858.CD009009.pub2

川口利の論文抄訳

発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。

 中年の成人では、兄弟姉妹に心臓血管疾患の既往がある場合、本人の心臓血管疾患リスクも高くなることが分かりました。親に若年期の既往がある場合よりも、危険度は高いそうです。

Sibling Cardiovascular Disease as a Risk Factor for Cardiovascular Disease in Middle-aged Adults
Joanne M. Murabito, MD, ScM, Michael J. Pencina, PhD, Byung-Ho Nam, PhD, Ralph B. D'Agostino, PhD, Thomas J. Wang, MD, Donald Lloyd-Jones, MD, ScM, Peter W. F. Wilson, MD, Christopher J. O'Donnell, MD, MPH
JAMA. 2005;294(24):3117-3123. doi:10.1001/jama.294.24.3117.


川口利の論文抄訳

発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
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