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カテゴリー「リテラシー」の記事一覧

世の中に流れている情報は玉石混交です。
真に役立つ情報を選び取って上手に活用できるよう、目利きのための知恵をご紹介していきます。

男性ホルモンとメタボの関係

 米国のFramingham Heart Studyコホートで、男性ホルモンのテストステロンおよび性ホルモン結合グロブリン(SHBG)とメタボリックシンドロームリスクとの関連を調査したところ、SHBGにはメタボリックシンドロームリスクとの関連があること、テストステロンそのものとの関係は微妙であることが分かりました。

Sex Hormone-Binding Globulin, but Not Testosterone, Is Associated Prospectively and Independently With Incident Metabolic Syndrome in Men
The Framingham Heart Study
Shalender Bhasin, MD, Guneet K. Jasjua, PHD, Michael Pencina, PHD, Ralph D'Agostino, Sr., PHD, Andrea D. Coviello, MD, MS, Ramachandran S. Vasan, MD, and Thomas G. Travison, PHD
Diabetes Care. 2011 November; 34(11): 2464-2470.
Published online 2011 October 15. doi: 10.2337/dc11-0888

川口利の論文抄訳

発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。

オーダーメイド医療で命を削る?

 今回は「がんになった後の生き方」ということで、高額医療費の問題について取り上げたいと思います。

(2010年9月、【山大GCOEコホート通信】vol.4 コラムとして配信)

成松宏人 山形大学グローバルCOEプログラム 先端分子疫学研究所 准教授

 米国での調査で、男性ホルモンの代表であるテストステロンの女性における血中濃度を測定し、母娘や姉妹での遺伝性を調べたところ、比較的遺伝率の高いことが分かりました。

Circulating testosterone and SHBG concentrations are heritable in women: the Framingham Heart Study.
Coviello AD, Zhuang WV, Lunetta KL, Bhasin S, Ulloor J, Zhang A, Karasik D, Kiel DP, Vasan RS, Murabito JM.
J Clin Endocrinol Metab. 2011 September; 96(9): E1491-E1495.
Published online 2011 July 13. doi: 10.1210/jc.2011-0050

川口利の論文抄訳

発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。

これが霞が関の手口だ

 先月28日の中医協総会の模様を新井裕充氏がweb上再現してくれたのは、もうご覧いただいただろうか。メチャクチャ面白いのだが、ちょっと長いのと、読みこなすのに若干の予備知識が必要なのとで、今イチ面白さが広まってないようなので、私の眼に映ったツボを書くことにする。(川口恭)

 日本の東京大学医科学研究所の研究チームが、2010年と2035年予測による医師数や医師あたりの負担、地域格差等の比較をしたところ、医師数そのものは増加するものの、医師不足解消にはほど遠いとの結論に至りました。

Forecasting Japan's Physician Shortage in 2035 as the First Full-fledged Aged Society
Koichiro Yuji, Seiya Imoto, Rui Yamaguchi, Tomoko Matsumura, Naoko Murashige, Yuko Kodama, Satoru Minayo, Kohzoh Imai, Masahiro Kami
PLOS ONE

川口利の論文抄訳

発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。

カロリーは単なる1指標

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カロリーって何?

 食品のカロリーを気にしている人も多いと思います。二つの商品の食品表示を見比べて、ちょっとでもカロリーの少ない方を選ぶ、なんてこと日常茶飯事かもしれませんね。でも、なぜそんなことをするのでしょう? カロリーの数字を通して何が分かって、何が分からないのか、この機会に再確認してみませんか。

ロハス・メディカル専任編集委員 堀米香奈子(米ミシガン大学環境学修士)

 皆さん、「浮気防止スプレー」と聞いて、どうですか? どうせ漫画の世界の話でしょ、と思ってしまいますよね。でも、その可能性を感じさせる研究が、大真面目に行われているそうなのです・・・。

大西睦子の健康論文ピックアップ17

大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。

ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。

がんとeヘルス・リテラシー

 インターネット上の健康情報を適切に収集し活用するためにはeヘルス・リテラシーが求められるという趣旨の、試みとしては面白い論文ですが、考察は牽強付会に過ぎるような気がします。

Association of eHealth Literacy With Colorectal Cancer Knowledge and Screening Practice Among Internet Users in Japan
Seigo Mitsutake, MS; Ai Shibata, PhD; Kaori Ishii, PhD; Koichiro Oka, PhD
J Med Internet Res 2012;14(6):e153
doi:10.2196/jmir.1927

川口利の論文抄訳

発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。

オールジャパンのまやかし

 『現場からの医療改革推進協議会 第7回シンポジウム』のweb上再現。本日はセッション3から、一部の人々から絶大な支持を得ている(一部の人からは大変怖がられている)小野俊介・東京大学大学院薬学系研究科准教授の講演を、ほぼ全文ご紹介します。(野田大統、川口恭)

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