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カテゴリー「筆者別索引(五十音順)」の記事一覧
健康志向の高まりで、ウォーキングやランニングを生活に取り入れている人も増えてきていますね。すでに実践している人も、あるいは(私・堀米のように)どちらにも足踏みしてしまっている人も、歩くのと走るの、実際にどちらが健康に役立つか、気になりませんか?今回は、そんな素朴なギモンに正面から答えてくれる論文です。
大西睦子の健康論文ピックアップ37
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
米国で、Alzheimer's Disease Cooperative Study(アルツハイマー病共同研究)のサイト51カ所から、軽度および中等度のアルツハイマー病患者を募集し、ドコサヘキサエン酸(DHA)栄養補助食品に対する無作為二重盲検プラセボ対照試験を実施したところ、DHA栄養補助食品が認知および機能低下を遅らせるという仮説を証明することはできませんでした。
Docosahexaenoic Acid Supplementation and Cognitive Decline in Alzheimer Disease
A Randomized Trial
Joseph F. Quinn, MD; Rema Raman, PhD; Ronald G. Thomas, PhD; Karin Yurko-Mauro, PhD; Edward B. Nelson, MD; Christopher Van Dyck, MD; James E. Galvin, MD; Jennifer Emond, MS; Clifford R. Jack, MD; Michael Weiner, MD; Lynne Shinto, ND; Paul S. Aisen, MD
JAMA. 2010;304(17):1903-1911. doi:10.1001/jama.2010.1510.
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
米国で、体重超過または肥満の人を対象に、有酸素トレーニングのみ、ウェイトトレーニングのみ、有酸素トレーニングとウェイトトレーニングの組み合わせによる運動介入を実施し、体質量・体脂肪量・除脂肪体重・体脂肪率・腹囲などの身体組成における効果を測定したところ、体質量と体脂肪量の低下には有酸素トレーニングが適しており、除脂肪体重増加や体脂肪率低下にはウェイトトレーニングが適していることが分かりました。
Effects of aerobic and/or resistance training on body mass and fat mass in overweight or obese adults.
Willis LH, Slentz CA, Bateman LA, Shields AT, Piner LW, Bales CW, Houmard JA, Kraus WE.
J Appl Physiol. 2012 Dec 15;113(12):1831-7. doi: 10.1152/japplphysiol.01370.2011.
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
出てきては消えつつ、絶えることのない「○○にいい食べ物」というウワサ。何かを食べるだけで健康になれるなら、と、ついつい信じて飛びつきたくなる気持ちも分かりますが、その効果のほどは?今回は、米国のテレビ番組が報じたそんな"ミラクルフード"を、科学的な、冷静な視点から検証しなおした論文です。
大西睦子の健康論文ピックアップ36
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
ヨーロッパおよび米国の12のセンターで、脳脊髄液(CSF)中のベータアミロイド1-42(Aβ42)・総タウ蛋白(T-tau)・リン酸化タウ(P-tau)の値が、軽度認知障害患者における初期アルツハイマー病予測にどの程度役立つのかを、アルツハイマー病患者・軽度認知障害患者・健康な対照群における比較試験として実施したところ、かなりの感度で予測することが分かったと同時に、分析技術や臨床診断法の標準化が必要だとも結論づけています。
CSF Biomarkers and Incipient Alzheimer Disease in Patients With Mild Cognitive Impairment
Niklas Mattsson, MD; Henrik Zetterberg, MD, PhD; Oskar Hansson, MD, PhD; Niels Andreasen, MD, PhD; Lucilla Parnetti, MD, PhD; Michael Jonsson, MD; Sanna-Kaisa Herukka, PhD; Wiesje M. van der Flier, PhD; Marinus A. Blankenstein, PhD; Michael Ewers, PhD; Kenneth Rich, MD; Elmar Kaiser, MD; Marcel Verbeek, PhD; Magda Tsolaki, MD, PhD; Ezra Mulugeta, PhD; Erik Rosén, PhD; Dag Aarsland, MD, PhD; Pieter Jelle Visser, MD, PhD; Johannes Schröder, MD, PhD; Jan Marcusson, MD, PhD; Mony de Leon, MD, PhD; Harald Hampel, MD, PhD; Philip Scheltens, MD, PhD; Tuula Pirttilä, MD, PhD; Anders Wallin, MD, PhD; Maria Eriksdotter Jönhagen, MD; Lennart Minthon, MD, PhD; Bengt Winblad, MD, PhD; Kaj Blennow, MD, PhD
JAMA. 2009;302(4):385-393. doi:10.1001/jama.2009.1064.
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
大自然に触れたら、心のもやもやが晴れわたって気分がすっきり、ストレスもどこかえ消え去ってしまった!という経験をしたこと、ありませんか? 想像してもそんな感じがしますよね。今回は、それがイメージだけのものでなく、科学的にも証明されたという話です。
大西睦子の健康論文ピックアップ35
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
米国南カリフォルニアで、小学校4年生を対象に、実行認知機能・身体活動・有害物質(タバコとアルコール)使用・親の影響に関する調査をしたところ、実行認知機能が高いことが身体活動増加に関連し、有害物質使用とは負の方向に関係することが確認されました。
Longitudinal Relationships of Executive Cognitive Function and Parent Influence to Child Substance Use and Physical Activity
Mary Ann Pentz, Nathaniel R. Riggs
Prevention Science DOI 10.1007/s11121-012-0312-3
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
大人が受けたい今どきの保健理科4
吉田のりまき
薬剤師。科学の本の読み聞かせの会「ほんとほんと」主宰
高橋正也 独立行政法人労働安全衛生研究所作業条件適応研究グループ上席研究員
朝シャキッと目が覚め、昼はしっかり活動でき、夜はぐっすり眠れたら、どれほど幸せでしょう。このような素晴らしい生活を送るには、いくつかの条件があります。特に、私たちの体のリズムを調節している時計(体内時計)がきちんと動くことが大切です。
昨今は健康志向の高まりで、普通の牛乳よりあえて低脂肪乳などを選ぶ人も多いですよね。「牛乳は太る」というイメージも先行しがちですし、実際、牛乳は乳脂肪分のせいで、けっこうなカロリーだったりします。さらに米国では先日ちょっと気になる研究結果が出て、議論になっているようです。
大西睦子の健康論文ピックアップ34
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。