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カテゴリー「筆者別索引(五十音順)」の記事一覧
むし歯の治療は、麻酔をしてゴリゴリ削って、被せて、でも数年でまたむし歯になって、の繰り返し。最終的には神経や歯そのものを抜くしかない――、そう思い込んでいませんか。しかし、日本で開発された技術が元になって、世界の潮流は「できるだけ歯を残す」方へ向かい始めています。日本には、その考え方の治療ガイドラインも存在します。
ロハス・メディカル専任編集委員 堀米香奈子(米ミシガン大学環境学修士)
大西睦子ハーバード大学リサーチフェロー
医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンに。
今回もホノルル・アジア加齢研究から、中年期および晩年期での社会的関わりと晩年期での認知症リスクとの関連を調査した結果の報告(*1)です。中年期での社会的関わりの多い少ないは晩年期の認知症とは関連がなく、晩年期での社会的関わりが認知症リスクと関係あること、中年期から晩年期で社会的関わりが低下するとリスクが高まることが分かりました。
The Effect of Social Engagement on Incident Dementia
The Honolulu-Asia Aging Study
Jane S. Saczynski, Lisa A. Pfeifer, Kamal Masaki, Esther S. C. Korf, Danielle Laurin, Lon White, and Lenore J. Launer
Am. J. Epidemiol. (1 March 2006) 163 (5): 433-440. doi: 10.1093/aje/kwj061 First published online: January 12, 2006
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
今回も、高脂肪・高ショ糖食が脳に与える影響についての話です。前回から"おあずけ"となっていた、高脂肪・高ショ糖食のせいで私たちの脳や体でどんなことが起きて、どう具体的に問題が起きてくるのか、という一番気になる部分に踏み込みます。
※今回は担当の堀米がインフルエンザにかかったために更新が遅れました。お詫び申し上げます。
大西睦子の健康論文ピックアップ26
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
大人が受けたい今どきの保健理科2
吉田のりまき
薬剤師。科学の本の読み聞かせの会「ほんとほんと」主宰
高橋正也 独立行政法人労働安全衛生研究所作業条件適応研究グループ上席研究員
眠りの悩みといえば、寝つきが悪い、途中で目が覚めてしまう、起きたい時刻より早くに目が覚めてしまう、ことが挙げられます。他に、ぐっすり眠った感じがない、朝起きた時に疲れている、などもあります。いずれもつらい症状で、薬を使う治療や薬によらない治療(認知行動療法など)が行われています。
前回と同じホノルル・アジア加齢研究において、中年期での血圧構成4要素(収縮期血圧・拡張期血圧・脈圧・平均動脈圧)と晩年期での認知症リスクを調べたところ、最大の予測因子は収縮期血圧であり、脈圧は収縮期血圧以上にリスク情報を提供することはないとの結論が出ました。
Midlife Pulse Pressure and Incidence of Dementia
The Honolulu-Asia Aging Study
Michael H. Freitag, MD, MPH; Rita Peila, PhD, MS; Kamal Masaki, MD; Helen Petrovitch, MD; G. Webster Ross, MD; Lon R. White, MD, MPH; Lenore J. Launer, PhD, MSc
Stroke. 2006; 37: 33-37 Published online before print December 8, 2005, doi: 10.1161/01.STR.0000196941.58869.2d
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
ハワイの日系アメリカ人男性を対象とした研究で、アポリポ蛋白A1濃度と認知症リスクとの関連、アポリポ蛋白Eε4遺伝子の有無と認知症リスクとの関連、両方の危険因子を組み合わせた場合のリスクを調べたところ、アポリポ蛋白A1濃度が低くアポリポ蛋白Eε4遺伝を保有している場合は、どちらの危険因子もない場合と比較して5倍近くリスクが高まることが分かりました。
The Relation between Apolipoprotein A-I and Dementia
The Honolulu-Asia Aging Study
Jane S. Saczynski, Lon White, Rita L. Peila, Beatriz L. Rodriguez, and Lenore J. Launer1
Am. J. Epidemiol. (2007) 165 (9): 985-992. doi: 10.1093/aje/kwm027 First published online: February 13, 2007
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
英国で、糖尿病の診断に用いられるHbA1c値と死亡率や認知機能などとの関連を調べたところ、自己申告による糖尿病歴はないもののHbA1c値が糖尿病診断基準となる7%以上の場合、かなり有意に認知症リスクが高まることが分かりました。論文全体から、HbA1c値と死亡率・認知症に関連する部分をお伝えします。
An investigation of the population impact of variation in HbA1c levels in older people in England and Wales: From a population based multi-centre longitudinal study
Lu Gao1*, Fiona E Matthews1, Lincoln A Sargeant2, Carol Brayne2 and MRC CFAS3
BMC Public Health 2008, 8:54 doi:10.1186/1471-2458-8-54
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
内側から見た米国医療3
反田篤志 そりた・あつし●医師。07年、東京大学医学部卒業。沖縄県立中部病院での初期研修を終え、09年7月から米国ニューヨークの病院で内科研修。12年7月からメイヨークリニック勤務。