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「運動しているのに太っている人」のダイエット
※1・・・人の消化酵素では消化することのできない食べ物の中の成分で、小麦ふすま(ブラン)に含まれるセルロースに代表される水に溶けない不溶性食物繊維と、果物に含まれるペクチンに代表される水に溶ける水溶性食物繊維とがあり、これらを合計したものが食物繊維(総)量。便の量を増やし、また腸内細菌の餌となって便秘を防ぐほか、心筋梗塞、糖尿病、肥満などの生活習慣病の予防に役立つことが分かってきている。穀物、いも、豆、野菜、果物、きのこ、海草などに多く含まれるが、一般的日本人の食物繊維摂取量は少なく、 「日本人の食事摂取基準(2010年版)」では成人の食物繊維「目標量」を1日18g以上(男性では19g以上、女性では17g以上)としている(ただ、心筋梗塞による死亡率の低下が観察された研究では1日24g以上と報告されている)。
※2・・・インスリンは、すい臓から分泌され、筋肉や脂肪細胞が血液中のブドウ糖を取り入れる量を調節しているホルモン。インスリンへの反応が低下し、十分作用しない状態が「インスリン抵抗性」で、そうなると体はもっと大量のインスリンを出して血糖値を調節しようとする。この状態を「インスリン抵抗性の増大」あるいは「インスリン感受性の低下」と言う。やがてその能力が衰えれば高血糖になり、メタボリックシンドローム(※3)、そして糖尿病へと進行してしまう。
※3・・・内臓脂肪型肥満に加えて、高血糖、高血圧、脂質異常のうちいずれか2つ以上をあわせもった状態(内臓脂肪症候群)。糖尿病や高血圧症、高脂血症等の生活習慣病を併発しやすく、まだ病気とは診断されない予備群でも動脈硬化が急速に進行する。
※4・・・玄米、全粒小麦、雑穀など、未精製の穀物のこと。精製の過程で失われるビタミンやミネラル、食物繊維などの栄養素を豊富に含む。白米、砂糖、小麦粉など、精製された炭水化物は血糖値を急激に上げるが、全粒穀物は食物繊維を含むため、血糖値の上昇は緩やかで、急激なインスリンの分泌が抑えられ、満腹感が持続する。さらに、総コレステロール、悪玉(LDL)コレステロール、中性脂肪などを下げる働きもある。全粒穀物の摂取によって、心臓病、2型糖尿病、肥満や大腸がんのリスクを減らすことが報告されている。
※5・・・余剰のグルコースを一時的に貯蔵しておく貯蔵多糖で、動物デンプンとも呼ばれる。肝臓と骨格筋で主に合成されるが、骨格筋中ではグリコーゲンは骨格筋重量の1-2 %程度の低い濃度でしか貯蔵できないのに対し、肝細胞は食後直後に肝臓重量の8 %(大人で100-120 g)までのグリコーゲンを蓄えることができ、肝臓に蓄えられたグリコーゲンのみ他の臓器でも利用することができる。グリコーゲンは直接ブドウ糖に分解できるのが利点。