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オメガ3脂肪酸で、前立腺がんリスク?

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※1・・・観察対象集団のある観察期間において、ある疾病の発症頻度を表す指標の一つ。(期間中に新たに発生した症例数)÷(疾患の危険性にさらされる集団の人数)で求められるが、ある特定の疾患の罹患率は極めて小さいため、一般の行政統計等では1000人または10万人当たりの数値で表すことが多い(その場合は上の式×1000もしくは×10万)。

※2・・・がんの進行とともに体液中(主として血液中)に増加し、がんの種類ごとに特徴的かつ測定可能な物質を、がんの存在、進行、勢いを知る指標としたもの。ただし、現状では、腫瘍マーカーが陽性でも、特定のがんの存在を立証できるわけではなく、陰性でもがんの存在の否定はできない。従って、治療の経過観察などに有用。

※3・・・脂質の材料で、エネルギー源として大切な成分。ラードやバターなど、肉類の脂肪や乳製品の脂肪に多く含まれている。常温では固体で存在するため体の中でも固まりやすく、しかも中性脂肪やコレステロールを増加させる作用があるため、血中に増えすぎると動脈硬化の原因となる。

※4・・・脂質の構成成分の一種で、青魚に多く含まれるEPA(※5)やDHA(※6)が代表例。体の調節物質の原料であり、細胞膜を構成する要素でもある。生理活性の強いオメガ-6脂肪酸と競合することで、免疫や凝血反応、炎症などについて過剰な反応を抑える。いわばオメガ6系統のブレーキ役として働くので、両者のバランスが大事とされる。

※5・・・DHA(※6)と並び、オメガ3脂肪酸の多価不飽和脂肪酸の1つ。特に、EPAには血小板凝集抑制作用があることが知られ、ニシン、サバ、サケ、イワシ等の魚油に多く含まれる。なお、体内に入ったEPAは脳内に移行した後、速やかに最終的にDHAに変換されるため、DHAと対照的に脳内にはほとんど存在しない。

※6・・・脳内にもっとも豊富に存在する長鎖不飽和脂肪酸。EPA(※5)と並び、オメガ3脂肪酸の多価不飽和脂肪酸の1つで、EPA同様、魚油に多く含まれる。DHAの摂取は血中の中性脂肪を減少させ、心臓病の危険を低減する。また、アルツハイマー型痴呆やうつ病などにもDHAの摂取は有効であると言われる一方で、DHA投与がアルツハイマー病の症状を改善しなかったとの報告や悪玉コレステロールを上昇させるとの報告もある。

※7・・・アザラシやクジラなどの海洋哺乳類の脂質に多く含まれる多価不飽和脂肪酸で、第3のオメガ3脂肪酸とも言われる。血栓形成抑制の可能性や、血管新生を抑制するという報告もある。

※8・・・一時点における患者数の、単位人口に対する割合。疾病の頻度をあらわす指標のひとつであり、(ある一時点の患者数)÷(観察人口)で求められるが、単位人口10万人当たりであらわすことが多い。罹患率が観察期間を考慮に入れた指標であるのに対して、有病率はある一時点での疾病の頻度を示す。

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