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何を食べればいいの? ~その5~

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※1...「21世紀における国民健康づくり運動」。第三次国民健康づくり対策として2000年から厚労省が行っている一連の施策。今年から第2次がスタートしたが、2012年までの第1次ではがん、心臓病、脳卒中、糖尿病などの生活習慣病を予防するための行動を国民に促すことにより、壮年期での死亡を減らし健康寿命を延ばすことを目指した。例えば、新たに制定した健康増進法に基づいてメタボリックシンドロームの診断基準がつくられ、特定健診及び特定保健指導が実施されるようになった。その他、栄養・食生活、身体活動・運動、休養・こころの健康づくり、たばこ、アルコール、歯の健康、糖尿病、循環器病、がんの9分野、延べ59項目について具体的な数値目標を掲げたが、11年10月に発表された最終評価では、約6割が「目標値に達した」か「目標値に達していないが改善傾向にある」とされた。


※2...アルコールの一種で、エチルアルコールとも呼ばれ、アルコール類の中で、最も身近に使われている。酒のほか、発酵食品や、料理酒等を使った食品に含まれる。経口摂取したアルコールは、主に胃と小腸粘膜で吸収される。アルコールの代謝には、アルコール脱水素酵素とアルデヒド脱水素酵素が関与するが、前者の働きで生じるアセトアルデヒドは毒性が高く、頭痛や吐き気などを引き起こし、いわゆる二日酔い・悪酔い状態の原因となる。日本人は同酵素の活性が低いか欠落している人が半数近くを占めるとも言われ、体質的にまったくアルコールを受け付けない人もいる。確かに多少「飲めば強くなる」傾向はあるが、程度の問題。無理に飲酒しても急性アルコール中毒の危険があるばかりか、発がんリスク上昇も指摘されている。

※3...エストロゲンはステロイドホルモンの一種で、一般に卵胞ホルモンまたは女性ホルモンとも呼ばれ、乳腺細胞の増殖促進、卵巣排卵制御、脂質代謝制御、インスリン作用、血液凝固作用、中枢神経(意識)女性化、皮膚薄化、LDLの減少とVLDL・HDLの増加による動脈硬化抑制、などの働きが知られる。またエストロゲンには骨芽細胞の活動を高める作用があるため、閉経によって骨粗鬆症へと進みやすい。

※4...(ロハス・メディカル肝硬変特集参照) B・C型肝炎ウイルス感染、アルコール、非アルコール性脂肪性肝炎などによって肝臓に生じた傷を修復するときにできる「線維(コラーゲン)」というタンパク質が増加して肝臓全体に拡がった状態。肝臓全体がごつごつして岩のように硬くなり、大きさも小さくななる。肝硬変は、ひとつの独立した疾患というより、種々の原因によって生じた慢性肝炎が治癒せず長く経過した後の終末像で、一般に元には戻らないとされている。症状の乏しい初期から多様な症状を示す進行期まで、その程度はさまざまだが、しだいに全身倦怠感、脱力感、疲労感、尿の色が濃く染まる、腹部膨満感、吐き気や嘔吐、腹痛など、消化器症状を主とする全身症状を訴えることが多くなる。重症になると、黄疸、腹水、吐血、肝性昏睡などが現れるようになる。

※5...薬物依存症の一種で、飲酒などアルコール(特にエタノール)の摂取によって得られる精神的、肉体的な薬理作用に強く囚われ、自らの意思で飲酒行動をコントロールできなくなり、強迫的に飲酒行為を繰り返す精神疾患。精神疾患の中でも罹患率が高く、各人の性格や意志にかかわらず誰でもかかる可能性がある。体格や女性ホルモンなどの要因から、男性よりも女性の方が少量の飲酒で依存症に陥ってしまう危険が高い。健康のみならず、社会生活に支障をきたす者も多い。

※6...血管内腔が狭くなることで心筋に十分な血流・酸素が送り込めない時に、発作的に、胸の痛みや圧迫感などの症状を起こす病気。発作の起こり方や原因などによりいくつかに分類される。症状は上記のほか、胸が焼けつくような感じなど大多数は胸部の症状として現れるが、胃のあたりや背中の痛み、のどの痛み、歯が浮くような感じ、左肩から腕にかけてのしびれ・痛みとして感じることもある。痛みの程度は、冷汗を伴う強いものから違和感程度の軽いものまで様々。血管狭窄の原因の大多数は、糖尿病、脂質異常症、高血圧などに起因する動脈硬化だが、血管けいれんも血管狭窄の原因となる。

※7...ビタミンMやビタミンB9とも呼ばれる水溶性ビタミンの一種。1941年に乳酸菌の増殖因子としてホウレンソウの葉から発見された。アミノ酸および核酸の代謝に用いられているので、細胞分裂の盛んな箇所において欠乏症が現れやすい。症状は、赤血球障害や悪性貧血、免疫機能減衰、消化管機能異常などが見られる。また、心臓病や大腸ガン、子宮頸ガンのリスクがあるとの報告がある。また、妊娠期に葉酸が欠乏すると、神経管閉鎖障害が起こって重度の場合は死に至るほか、無脳児の発生のリスクが高まる。葉酸を多く含む食品は、レバー、緑黄色野菜、果物など。ただし、調理や長期間保存による酸化によって葉酸は壊れるため、新鮮な生野菜や果物が良い供給源となる。また、大量の飲酒は葉酸の吸収および代謝を妨げる。

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