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カテゴリー「筆者別索引(五十音順)」の記事一覧

 米国において、地域在住高齢者を対象に、メタボリックシンドロームと認知力低下との関連を調べたところ、メタボリックシンドロームであり炎症マーカー値が高いことが、認知力低下リスクを高めることが分かりました。

The Metabolic Syndrome, Inflammation, and Risk of Cognitive Decline
Kristine Yaffe, MD; Alka Kanaya, MD; Karla Lindquist, MS; Eleanor M. Simonsick, PhD; Tamara Harris, MD; Ronald I. Shorr, MD; Frances A. Tylavsky, PhD; Anne B. Newman, MD, MPH
JAMA. 2004;292(18):2237-2242. doi:10.1001/jama.292.18.2237.

川口利の論文抄訳

発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。

子どものおやつとダイエット

 冬休みに入ったこの時期、子供たちの食生活も、ついつい大人につられて乱れがちになってしまいますよね。特に、間食はきちんと目が行き届かなくなるもの。でも、間食こそ、内容次第では健康と成長の大きな武器になるかもしれません。

大西睦子の健康論文ピックアップ22

大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。

ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。

 おなじみのFramingham Heart Studyコホートにおいて、グルコース恒常性マーカーと炎症マーカーが認知症の危険因子になるかどうかを調べたところ、女性においては、アディポネクチン濃度が高いことがアルツハイマー病を含む認知症リスクを高めることが分かりました。

Biomarkers for Insulin Resistance and Inflammation and the Risk for All-Cause Dementia and Alzheimer Disease Results From the Framingham Heart Study Thomas M. van Himbergen, PhD, Alexa S. Beiser, PhD, Masumi Ai, MD, Sudha Seshadri, MD, Seiko Otokozawa, MT, Rhoda Au, PhD, Nuntakorn Thongtang, MD, Philip A. Wolf, MD, and Ernst J. Schaefer, MD Arch Neurol. 2012 May; 69(5): 594-600. doi: 10.1001/archneurol.2011.670


川口利の論文抄訳

発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。

 人生の目的がアルツハイマー病や軽度認知障害の発現とどのような関係にあるかを調査したところ、人生の目的が高いほど、アルツハイマー病や軽度認知障害のリスクが下がり、認知機能低下も少なくなることが分かりました。

Effect of a Purpose in Life on Risk of Incident Alzheimer Disease and Mild Cognitive Impairment in Community-Dwelling Older Persons
Patricia A. Boyle, PhD, Aron S. Buchman, MD, Lisa L. Barnes, PhD, and David A. Bennett, MD
Arch Gen Psychiatry. 2010 March; 67(3): 304-310.
doi: 10.1001/archgenpsychiatry.2009.208

川口利の論文抄訳

発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。

つい一昔前まで、妊婦さんは「できるだけ太らないように」と、病院によってはかなり徹底的に指導されていました。しかし最近になって、妊婦のダイエットの弊害が一般的にも認識されるようになってきました。今回は、それが「単に太らなければいい、痩せなければいいという話ではないんだよ」というお話です。

大西睦子の健康論文ピックアップ21

大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。

ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。

寒さがますます厳しくなってきました。寒い季節に心配されるのが、心臓発作や脳卒中(暖かい部屋から急に寒いところへ出ると血管が収縮し、血圧が急に上がって心臓や血管系に負担がかかるため、とよく説明されますね)。そのリスクのある人は、予防のための薬を飲むことはもちろん、普段の生活でできる効果的な方法があるようです。

大西睦子の健康論文ピックアップ20

大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。

ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。

 米国で、卵や肉などに豊富に含まれるコリンという物質と認知機能との関連を調べたところ、コリン摂取量が多いことは記憶機能維持に役立ち、過去に摂取したコリンの量が多いことは脳の白質病変を予防することが分かりました。

The relation of dietary choline to cognitive performance and white-matter hyperintensity in the Framingham Offspring Cohort1-4
Coreyann Poly, Joseph M Massaro, Sudha Seshadri, Philip A Wolf, Eunyoung Cho, Elizabeth Krall, Paul F Jacques, and Rhoda Au
Am J Clin Nutr. 2011 December; 94(6): 1584-1591.
Published online 2011 November 9. doi: 10.3945/ajcn.110.008938

川口利の論文抄訳

発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。

がんとアルツハイマー病の関係

 Framingham Heart Studyコホートで、がんとアルツハイマー病の関連を分析したところ、がんのある人はアルツハイマー病になりにくく、逆にアルツハイマー病のある人はがんになりくいという結果が出ました。

Inverse association between cancer and Alzheimer's disease: results from the Framingham Heart Study
Jane A Driver, assistant professor of medicine, Alexa Beiser, professor of neurology and biostatistics, Rhoda Au, associate professor of neurology, Bernard E Kreger, assistant professor of medicine, Greta Lee Splansky, director of operations, Framingham Heart Study, Tobias Kurth, director of research, Douglas P Kiel, professor of medicine, Kun Ping Lu, professor of medicine, Sudha Seshadri, associate professor of neurology, Phillip A Wolf, professor of neurology
BMJ 2012; 344 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.e1442 (Published 12 March 2012)
Cite this as: BMJ 2012;344:e1442

川口利の論文抄訳

発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。

「2型糖尿病の発症という点では、砂糖より『異性化糖』(天然甘味料)の方が厄介」という研究結果が報告されたようです。なお、一時期話題になった「ペットボトル症候群」は、清涼飲料水の飲み過ぎによって急性の糖尿病を発症し、ひどいと意識を失うこともある怖いものですが、今回の研究からするとその元凶も「異性化糖」ではないかと思えてきます・・・。

大西睦子の健康論文ピックアップ19

大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。

ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。

睡眠のリテラシー23

高橋正也 独立行政法人労働安全衛生研究所作業条件適応研究グループ上席研究員

 普段の睡眠時間はどのくらいでしょうか。8時間はしっかり眠るという方もいれば、せいぜい5時間という方もいるでしょう。

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