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2012年12月の記事一覧
最近、良いことと悪いこととがありました。良いことは、スターバックスコーヒーの山形市2店舗目がオープンしたことです。1店舗目は山形駅でしたが、今度はドライブスルー付きで、車社会の山形では非常に利用しやすくて快適です。一方で悪いことは、七日町商店街からマクドナルドが撤退したことです。
(2011年1月、【山大GCOEコホート通信】vol.8 コラムとして配信)
成松宏人 山形大学グローバルCOEプログラム 先端分子疫学研究所 准教授
フィンランドで地域住民対象に、血圧およびコレステロール値と認知症リスクとの関連を調査したところ、中年期において収縮期血圧が高くコレステロール値も高いと、晩年期にアルツハイマー病発症リスクが高くなることが分かりました。
Midlife vascular risk factors and Alzheimer's disease in later life: longitudinal, population based study
Miia Kivipelto, Eeva-Liisa Helkala, Mikko P Laakso, Tuomo Hänninend, Merja Hallikainen, Kari Alhainen, Hilkka Soininen, Jaakko Tuomilehto, Aulikki Nissinen
BMJ 2001; 322 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.322.7300.1447 (Published 16 June 2001)
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
米国において、地域在住高齢者を対象に、メタボリックシンドロームと認知力低下との関連を調べたところ、メタボリックシンドロームであり炎症マーカー値が高いことが、認知力低下リスクを高めることが分かりました。
The Metabolic Syndrome, Inflammation, and Risk of Cognitive Decline
Kristine Yaffe, MD; Alka Kanaya, MD; Karla Lindquist, MS; Eleanor M. Simonsick, PhD; Tamara Harris, MD; Ronald I. Shorr, MD; Frances A. Tylavsky, PhD; Anne B. Newman, MD, MPH
JAMA. 2004;292(18):2237-2242. doi:10.1001/jama.292.18.2237.
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
『もしドラ』って知っていますか? 「ドラ」はドラえもんのことではありません。オーストリアが生んだ現代社会最高の哲人であり、経営学の大家、ピーター・F・ドラッカー(1909-2005)のことです。「もしドラ」は高校野球の女子マネージャーそのドラッカーの名作『マネジメント』を読んで甲子園をめざす青春小説、『もし高校野球の女子マネージャーが ドラッカーの「マネジメント」を読んだら』の愛称で、本の売れないこの時代になんと、180万部以上売り上げたという今年の大ベストセラーです。
(2010年12月、【山大GCOEコホート通信】vol.7 コラムとして配信)
成松宏人 山形大学グローバルCOEプログラム 先端分子疫学研究所 准教授
冬休みに入ったこの時期、子供たちの食生活も、ついつい大人につられて乱れがちになってしまいますよね。特に、間食はきちんと目が行き届かなくなるもの。でも、間食こそ、内容次第では健康と成長の大きな武器になるかもしれません。
大西睦子の健康論文ピックアップ22
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
腹部脂肪組織の大きさと炎症指標・酸化ストレス指標の関係を調べたところ、脂肪が大きいほど指標の値も高くなる傾向のあることが分かりました。
Visceral and Subcutaneous Adipose Tissue Volumes Are Cross-Sectionally Related to Markers of Inflammation and Oxidative Stress
The Framingham Heart Study
Karla M. Pou, MD; Joseph M. Massaro, PhD; Udo Hoffmann, MD, MPH; Ramachandran S. Vasan, MD; Pal Maurovich-Horvat, MD; Martin G. Larson, ScD; John F. Keaney Jr, MD, PhD; James B. Meigs, MD, MPH; Izabella Lipinska, PhD; Sekar Kathiresan, MD; Joanne M. Murabito, MD, ScM; Christopher J. O'Donnell, MD, MPH; Emelia J. Benjamin, MD, ScM*; Caroline S. Fox, MD, MPH*
Circulation. 2007 Sep 11;116(11):1234-41. Published online before print August 20, 2007, doi: 10.1161/CIRCULATIONAHA.107.710509
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
Framingham Heart Study第3世代での研究において、ビタミンDと肥満がどのように関係するのかを調査したところ、特に内臓脂肪組織との関連が強く、内臓脂肪組織の多い人はビタミンD欠乏症リスクが上がることが分かりました。
Adiposity, Cardiometabolic Risk, and Vitamin D Status: The Framingham Heart Study
Susan Cheng, Joseph M. Massaro, Caroline S. Fox, Martin G. Larson, Michelle J. Keyes, Elizabeth L. McCabe, Sander J. Robins, Christopher J. O'Donnell, Udo Hoffmann, Paul F. Jacques, Sarah L. Booth, Ramachandran S. Vasan, Myles Wolf, and Thomas J. Wang
Diabetes. 2010 January; 59(1): 242-248.
Published online 2009 October 15. doi: 10.2337/db09-1011
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
Framingham Offspring Studyコホートで、緑色野菜に多く含まれるフィロキノン(ビタミンK)摂取量と、インスリン感受性およびグルコース恒常性との関連を調べた結果、ビタミンK摂取量が多い方が、インスリン感受性を高めることが分かりました。
Phylloquinone intake, insulin sensitivity, and glycemic status in men and women1-3
Makiko Yoshida, Sarah L Booth, James B Meigs, Edward Saltzman, and Paul F Jacques
Am J Clin Nutr 2008;88:210 -5.
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
おなじみのFramingham Heart Studyコホートにおいて、グルコース恒常性マーカーと炎症マーカーが認知症の危険因子になるかどうかを調べたところ、女性においては、アディポネクチン濃度が高いことがアルツハイマー病を含む認知症リスクを高めることが分かりました。
Biomarkers for Insulin Resistance and Inflammation and the Risk for All-Cause Dementia and Alzheimer Disease Results From the Framingham Heart Study Thomas M. van Himbergen, PhD, Alexa S. Beiser, PhD, Masumi Ai, MD, Sudha Seshadri, MD, Seiko Otokozawa, MT, Rhoda Au, PhD, Nuntakorn Thongtang, MD, Philip A. Wolf, MD, and Ernst J. Schaefer, MD Arch Neurol. 2012 May; 69(5): 594-600. doi: 10.1001/archneurol.2011.670
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
人生の目的がアルツハイマー病や軽度認知障害の発現とどのような関係にあるかを調査したところ、人生の目的が高いほど、アルツハイマー病や軽度認知障害のリスクが下がり、認知機能低下も少なくなることが分かりました。
Effect of a Purpose in Life on Risk of Incident Alzheimer Disease and Mild Cognitive Impairment in Community-Dwelling Older Persons
Patricia A. Boyle, PhD, Aron S. Buchman, MD, Lisa L. Barnes, PhD, and David A. Bennett, MD
Arch Gen Psychiatry. 2010 March; 67(3): 304-310.
doi: 10.1001/archgenpsychiatry.2009.208
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。