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2013年4月の記事一覧
日本の九州大学の研究チームが、福岡県の久山町の住民を対象に、食事構成と認知症リスクとの関連を調査しました。大豆および大豆製品・野菜・藻類・牛乳および乳製品の高摂取と米の低摂取が組み合わさると、認知症発症リスクが低下するとの結果が出ました。
Dietary patterns and risk of dementia in an elderly Japanese population: the Hisayama Study
Mio Ozawa, Toshiharu Ninomiya, Tomoyuki Ohara, Yasufumi Doi, Kazuhiro Uchida, Tomoko Shirota, Koji Yonemoto, Takanari Kitazono, and Yutaka Kiyohara
First published April 3, 2013, doi: 10.3945/ajcn.112.045575 Am J Clin Nutr May 2013 vol. 97 no. 5 1076-1082
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
内側から見た米国医療6
反田篤志 そりた・あつし●医師。07年、東京大学医学部卒業。沖縄県立中部病院での初期研修を終え、09年7月から米国ニューヨークの病院で内科研修。12年7月からメイヨークリニック勤務。
ボストン在住の大西睦子医師は先日の凄惨なテロ事件をごく間近に経験した一人です。しかし人は生きている限り、悲しく痛ましい出来事を経験したとしても、それを乗り越えていかなければなりません。時には生涯を通じて消えることがない心の傷を負ってしまうこともありますが、それほどのことでないならば、人には誰しも、過去の困難に打ち克つたくましい性分がもとから備わっているようです・・・。
大西睦子の健康論文ピックアップ38
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
誰しも健康で長生きしたいもの。禁煙、食事、睡眠、そして運動が大事ですよね。とはいえ「よし、今日から毎日運動しよう」と思い立っても、なかなか続かないものです。そもそも、健康長寿のための運動って、何をどれくらい、やることなんでしょうか?
ロハス・メディカル専任編集委員 堀米香奈子(米ミシガン大学環境学修士)
~ 改正予防接種法4月から施行 ~
(シリーズ どうなってるの予防接種!?)
この国会で予防接種法が改正されました。旧法と比べ、非常に多くの点で改良が加えられており、厚生労働省担当者の尽力がしのばれます。でも残念ながら、改正が必要になった原因そのものは手着かずで残り、パンドラの箱も開いてしまいました。
大西睦子ハーバード大学リサーチフェロー
医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンに。
健康志向の高まりで、ウォーキングやランニングを生活に取り入れている人も増えてきていますね。すでに実践している人も、あるいは(私・堀米のように)どちらにも足踏みしてしまっている人も、歩くのと走るの、実際にどちらが健康に役立つか、気になりませんか?今回は、そんな素朴なギモンに正面から答えてくれる論文です。
大西睦子の健康論文ピックアップ37
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
米国で、Alzheimer's Disease Cooperative Study(アルツハイマー病共同研究)のサイト51カ所から、軽度および中等度のアルツハイマー病患者を募集し、ドコサヘキサエン酸(DHA)栄養補助食品に対する無作為二重盲検プラセボ対照試験を実施したところ、DHA栄養補助食品が認知および機能低下を遅らせるという仮説を証明することはできませんでした。
Docosahexaenoic Acid Supplementation and Cognitive Decline in Alzheimer Disease
A Randomized Trial
Joseph F. Quinn, MD; Rema Raman, PhD; Ronald G. Thomas, PhD; Karin Yurko-Mauro, PhD; Edward B. Nelson, MD; Christopher Van Dyck, MD; James E. Galvin, MD; Jennifer Emond, MS; Clifford R. Jack, MD; Michael Weiner, MD; Lynne Shinto, ND; Paul S. Aisen, MD
JAMA. 2010;304(17):1903-1911. doi:10.1001/jama.2010.1510.
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
米国で、体重超過または肥満の人を対象に、有酸素トレーニングのみ、ウェイトトレーニングのみ、有酸素トレーニングとウェイトトレーニングの組み合わせによる運動介入を実施し、体質量・体脂肪量・除脂肪体重・体脂肪率・腹囲などの身体組成における効果を測定したところ、体質量と体脂肪量の低下には有酸素トレーニングが適しており、除脂肪体重増加や体脂肪率低下にはウェイトトレーニングが適していることが分かりました。
Effects of aerobic and/or resistance training on body mass and fat mass in overweight or obese adults.
Willis LH, Slentz CA, Bateman LA, Shields AT, Piner LW, Bales CW, Houmard JA, Kraus WE.
J Appl Physiol. 2012 Dec 15;113(12):1831-7. doi: 10.1152/japplphysiol.01370.2011.
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。