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2012年10月の記事一覧

男性ホルモンが嘘を減らす

 男性ホルモンの一種であるテストステロンは、体や心に男性らしさをもたらします。攻撃性や闘争心を高めることから、多く分泌されると反社会的な行動につながるのでは?というイメージがありましたが、どうやら正反対の作用があるようです・・・。

大西睦子の健康論文ピックアップ13

大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。

ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。

 青年期に一定レベルの身体活動を維持することは、特に女性で、中年への過渡期に体重増加を抑えることにつながる可能性があるとのことです。

Maintaining a High Physical Activity Level Over 20 Years and Weight Gain
Arlene L. Hankinson, MD, MS; Martha L. Daviglus, MD, PhD; Claude Bouchard, PhD; Mercedes Carnethon, PhD; Cora E. Lewis, MD, MSPH; Pamela J. Schreiner, PhD; Kiang Liu, PhD; Stephen Sidney, MD, MPH
JAMA. 2010;304(23):2603-2610. doi:10.1001/jama.2010.1843.


川口利の論文抄訳

発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。

うつは脳卒中のリスクを高める

うつを抱えていると、脳梗塞の発症率や脳卒中による死亡率が高くなるようです。

Depression and Risk of Stroke Morbidity and Mortality
A Meta-analysis*1 and Systematic Review*2
An Pan, PhD; Qi Sun, MD, ScD; Olivia I. Okereke, MD, SM; Kathryn M. Rexrode, MD; Frank B. Hu, MD, PhD
JAMA. 2011;306(11):1241-1249. doi:10.1001/jama.2011.1282.


川口利の論文抄訳

発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。

睡眠呼吸障害は認知症の要因

 老齢女性においては、睡眠呼吸障害のある女性とない女性と比較すると、睡眠呼吸障害のある女性において認知障害発現リスクが高まったそうです。

Sleep-Disordered Breathing, Hypoxia, and Risk of Mild Cognitive Impairment and Dementia in Older Women
Kristine Yaffe, MD, Alison M. Laffan, PhD, Stephanie Litwack Harrison, MPH, Susan Redline, MD, MPH, Adam P. Spira, PhD, Kristine E. Ensrud, MD, Sonia Ancoli-Israel, PhD, Katie L. Stone, PhD
JAMA. 2011;306(6):613-619. doi:10.1001/jama.2011.1115.

川口利の論文抄訳

発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。

現時点では混合ワクチンよりお勧めです

同時接種 是か非か10

及川医院院長 及川馨

定期的な運動は認知機能にプラス

 老齢女性では、長期間の定期的身体活動(ウォーキングを含む)に、認知機能の維持改善効果が見られたそうです。

Jennifer Weuve, ScD; Jae Hee Kang, ScD; JoAnn E. Manson, MD; Monique M. B. Breteler, MD; James H. Ware, PhD; Francine Grodstein, ScD
Physical Activity, Including Walking, and Cognitive Function in Older Women
JAMA. 2004;292(12):1454-1461. doi:10.1001/jama.292.12.1454.

川口利の論文抄訳

発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。

 スウェーデンで、フルーツや野菜の摂取が胃がん予防に結び付くかどうか調査したところ、野菜の摂取は胃がんリスクの低下につながることが分かったそうです。

Fruit and Vegetable Consumption and Incidence of Gastric Cancer: A Prospective Study
Susanna C. Larsson, Leif Bergkvist and Alicja Wolk
Cancer Epidemiol Biomarkers Prev 2006;15:1998-2001. Published online October 11, 2006
DOI:10.1158/1055-9965.EPI-06-0402

川口利の論文抄訳

発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。

何が起きているのか、調べるべきでしょう

同時接種 是か非か9

北里大学北里生命科学研究所所長 中山哲夫

理屈では消せない不安と向き合う必要

同時接種 是か非か8

鹿児島大学大学院医歯学総合研究科微生物学分野 教授 西 順一郎

 ビタミンEサプリメントを単独摂取していた男性群で、前立腺がんのリスクが上昇したそうです。

Vitamin E and the Risk of Prostate Cancer : The Selenium and Vitamin E Cancer Prevention Trial (SELECT)

Eric A. Klein, MD; Ian M. Thompson, MD; Catherine M. Tangen, DrPH; John J. Crowley, PhD; M. Scott Lucia, MD; Phyllis J. Goodman, MS; Lori M. Minasian, MD; Leslie G. Ford, MD; Howard L. Parnes, MD; J. Michael Gaziano, MD, MPH; Daniel D. Karp, MD; Michael M. Lieber, MD; Philip J. Walther, MD, PhD; Laurence Klotz, MD; J. Kellogg Parsons, MD, MHS; Joseph L. Chin, MD; Amy K. Darke, MS; Scott M. Lippman, MD; Gary E. Goodman, MD; Frank L. Meyskens, MD; Laurence H. Baker, DO

JAMA. 2011;306(14):1549-1556. doi:10.1001/jama.2011.1437.

川口利の論文抄訳

発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
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