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2012年10月の記事一覧
市民8団体が共同で『VPD(ワクチンで防げる病気)から子どもたちを守るための予防接種法改正に関する要望書』を作成し、30日、厚生労働大臣室で三井辨雄大臣と面会して手渡したそうです。
この8団体は、「NPO法人VPDを知って、子どもを守ろうの会」、「ムコネット Twinkle Days」、「ポリオの会」、「一般社団法人 細菌性髄膜炎から子どもたちを守る会」、「+Action for Children」、「細菌性髄膜炎から子どもたちを守る会・支援ネットちば」、「先天性代謝異常症の子どもを守る会」、「胆道閉鎖症・乳幼児肝疾患 母の会『肝ったママ's』」です。
要望の内容は①必要な予防接種を国の財源で受けられるような法体系整備②現在は任意接種である、ヒブ・小児用肺炎球菌・HPV・B型肝炎・ロタ・おたふくかぜ・水痘の7種類のワクチンの定期接種化③特にヒブ・小児用肺炎球菌・HPVの3種類に関しては来年度からの定期接種化、の3項目でした。
詳しくは、「+Action for Children」高畑紀一代表の報告をご覧ください。
フィンランドのKoupioという都市や近隣住民を対象としたコホート研究において、トマトに含まれるリコピンが脳卒中リスク低下と関連あることが分かりました。
Serum lycopene decreases the risk of stroke in men A population-based follow-up study
Jouni Karppi, PhD, Jari A. Laukkanen, MD, PhD, Juhani Sivenius, MD, PhD, Kimmo Ronkainen, MSc and Sudhir Kurl, MD
doi: 10.1212/WNL.0b013e31826e26a6 Neurology October 9, 2012 vol. 79 no. 15 1540-1547
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
スウェーデン人を対象として、出生時の妊娠期間と出生後の死亡率との関係を調べたところ、早産児は幼児期(1~5歳)だけでなく青年期(18~36歳)にも死亡率が上がると分かりました。
Gestational Age at Birth and Mortality in Young Adulthood
Casey Crump, MD, PhD, Kristina Sundquist, MD, PhD, Jan Sundquist, MD, PhD, Marilyn A. Winkleby, PhD
JAMA. 2011;306(11):1233-1240. doi:10.1001/jama.2011.1331.
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
米国でBMI分類と死因別死亡率を調査したところ、標準体重群との比較で過剰死亡となるのは、必ずしも特定のBMI群に偏るわけではなく、死因によって異なること、死因によっては意外にも体重超過群で死亡率が低くなることが分かりました。
Cause-Specific Excess Deaths Associated With Underweight, Overweight, and Obesity
Katherine M. Flegal, PhD, Barry I. Graubard, PhD, David F. Williamson, PhD, Mitchell H. Gail, MD, PhD
JAMA. 2007;298(17):2028-2037. doi:10.1001/jama.298.17.2028.
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
脈圧は収縮期血圧(血圧の上の値)と拡張期血圧(下の値)の差を指します。これが高い人ほど心房細動発症リスクが高くなると分かりました。
Pulse Pressure and Risk of New-Onset Atrial Fibrillation
Gary F. Mitchell, MD, Ramachandran S. Vasan, MD, Michelle J. Keyes, MA, Helen Parise, ScD, Thomas J. Wang, MD, Martin G. Larson, ScD, Ralph B. D'Agostino, PhD, William B. Kannel, MD, MPH, Daniel Levy, MD, Emelia J. Benjamin, MD, ScM
JAMA. 2007;297(7):709-715. doi:10.1001/jama.297.7.709.
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
BMIの増加と心房細動発症リスクとの関連を調査したところ、特に肥満の人は正常体重の人の1.5倍リスクが高いと分かりました。
Obesity and the Risk of New-Onset Atrial Fibrillation
Thomas J. Wang, MD, Helen Parise, ScD, Daniel Levy, MD, Ralph B. D'Agostino, PhD, Philip A. Wolf, MD, Ramachandran S. Vasan, MD, Emelia J. Benjamin, MD, ScM
JAMA. 2004;292(20):2471-2477. doi:10.1001/jama.292.20.2471.
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
健康診断受診群と非受診群で比較をしたところ、健診によって死亡リスクが低くなることはなく、直接的に罹患率を低下させることにもつながらないとの結果が出ました。
General health checks in adults for reducing morbidity and mortality from disease
Lasse T Krogsbøll*, Karsten Juhl Jørgensen, Christian Grønhøj Larsen, Peter C Gøtzsche
Published Online: 17 OCT 2012
Assessed as up-to-date: 4 JUL 2012
DOI: 10.1002/14651858.CD009009.pub2
川口利の論文抄訳
発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
大西睦子ハーバード大学リサーチフェロー
医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンに。
「マルチビタミン」あるいは「サプリメント」という言葉、今ではかなり耳慣れたものになっていますよね。でも実際には、多くの人が「なんとなく体にいいかも」という程度の認識ではないでしょうか。今回、がん予防効果が科学的に示されたようです。(それにしても"少し"というタイトル、とても正直ですね)
大西睦子の健康論文ピックアップ14
大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。
ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
自分で自宅でトレーニングするためのDVDブックです。著者は、その世界では有名な石井直方・東京大学大学院教授。簡単で分かりやすく、恐らく効果も高いと思われます。