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オールジャパンのまやかし
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歌はYou Tubeを見ていただければ出てきます。かなり勇ましく良い歌ですよ。「行くぞ行かうぞ ぐわんとやるぞ」と素晴らしいわけですね。「さうだ 一億火の玉だ 一人一人が 決死隊」というようなものなんですけど。火の玉になっちゃったら、ちょっとそれはいけないんじゃないかと。これは負けるよなと、最初から火の玉になる覚悟は、ちょっと困ったものだなと思うのですが。それはともかくとして、ちょっとこういう言葉に似ているところがあるわけです。
オールジャパンは素晴らしいですよね。オールジャパンは素晴らしいのですが、しかしこれを素晴らしくするためには、例えばこういうところで意見が一致していないとダメなんです。要は、何をやるかですよね。何を目的とするかということです。
これは去年も使ったスライドなんですけど、例えばお猿さん3人いますけどね、同じことを言っているんですよ。「オールジャパンで頑張れ、ニッポンのバイオイノベーション」と言っているのですけど。実は心の中で思っていることは皆違うんです。一番左のお猿さんは、武田薬品とか塩野義とか三共とか、そういう日本企業が頑張らなきゃねと心の中では思っているんです。これも何となく皆さん心の中で思っていたりしますよね? ファイザー、グラクソそれぞれ良い会社で色々な所を応援していただけるという、それに盾つくわけではないのですけど、でも日本頑張れと言った時には、こういうニュアンスを持って発言している人は山ほどいますよね。
それから、真ん中のお猿さんは、日本国内の研究開発活動を応援しようよと。現在のバイオイノベーションのプレゼンはこれに近いですよね。色々外国から人を呼んでくればいいんじゃないかという発想で、日本という場を何とかしたいという発想。これは一理ありますね。
一番右側の猿は、日本人の健康改善が一番だというんです。要は日本人が健康にお客さんとして幸せになったりしたいなと。いろんな医療を受けられるようにしたいなと思っているんですね。
でもね、間にどれもものすごいconflictがあるのはご存じですか? あるんです。例えばね、「ドラッグラグをなくそう」なんて言ったら、武田とか塩野義とか全部潰れてもらって、東大とか何とか研究所とか全部潰れてもらったら、お薬どんどん入ってくるんです。ファイザーとかグラクソとかどんどん持って来るだけになりますから。ドラッグラグとかゼロになります。おそらく。
それから、例えば真ん中と右端だって、もちろんconflictがありますよね。研究者の人たちは、今色々な状況がありますけど、例えばファイザー、グラクソと組んでニュージャージーに研究所を作ってもらったら、それはハッピーになりますよね。おそらく研究者は日本人が行けばいいんですよね。目の黒い人達が行って。武田とか何とかに、「日本にいて下さい」と縛られるより、ずっとその方が良いかもしれないですよね。
左端のお猿さんと右端のお猿さんもconflictがあるんですよ。保険制度とか医療何とか制度とか縛られない方が良いですよね。今治験とか研究をやる中では日本の医療制度というのが限定になったりするというのはそうですよね。
ということで、こういうconflictとかトレードオフみたいな話が、結局やはり誰も何も議論しないで、裏でみんなが違うことを考えているという状態は、最近の医療イノベーションの5カ年戦略とかじっくり読みましたけど、前よりはずっと色々なことが表に出てきていると思います。真ん中を重視するということですね。だけど、本当の意味でのconflictということは一切明文化していないという状況は変わらないと思います。これを何とかしたいんですけどね。毎年何とかしたいというだけで終わっています。
それで、ブログをやっています。なかなか他の人たちが取り上げないようなことを色々取り上げていますので、興味のある方はお読み下さい。地べたに張り付いて、一つのことをずっとバカのようにやり続ける。そういうような立場でブログと研究を続けていますので、もし興味のある方はお読み下さい。