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高齢者集合住宅の訪問介護サービス費が下がりそう

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連日、次回の診療報酬・介護報酬改定のニュースが出るようになってきた。介護報酬はマイナス改定になる可能性が言われ、特にサ高住など高齢者向け集合住宅への訪問介護サービス費は締め付けられそうと以前から噂されていた。こんなニュースが出ていた。

老人ホーム併設の集合住宅、訪問介護を抑制 厚労省

ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵

近年サ高住の建設が増えたことに伴い、利用者の囲い込みが指摘されるようになった影響が大きい。

サ高住のオーナーが居宅介護支援事業所や訪問介護事業所などを持っていたり、もしくは関連法人にこれら介護保険事業所があったりして、必ずそこのサービスを使うよう求められるといった苦情が相次いでいる。また以前には、サ高住の入居者の方が、一般の高齢者よりサービスの利用量が多い、つまり必要以上のサービスを使わされている実態を示唆する調査の記事もあった。

こうした状況にメスを入れようというのがこのニュースの趣旨だ。

介護保険制度は基本的に儲かるようになっておらず零細事業所が多いと言われるが、こうした一部の悪質事業者が現れると、業界全体が締め付けられる。質の良いサービスを提供している事業者が報われにくいというのはどうしたものかと思う。

介護業界を含めた社会保障全体の枠組みとしては「社会保障の見直しはもはや避けられない」(ロハス・メディカル2014年6月号)をぜひどうぞ。
介護業界への踏み込んだ考え方については、ぜひ書籍「地域包括ケアの課題と未来」をご覧いただきたい。

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