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尿検査では、こんなことが分かります

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※情報は基本的に「ロハス・メディカル」本誌発行時点のものを掲載しております。特に監修者の肩書などは、変わっている可能性があります。

検査の現場から2

東京大学検査部講師 下沢 達雄

 尿検査は最も簡便で、かつ短時間に大量の検査をすることができます。このため、健康診断をはじめとして広く用いられております。

 一般的には尿に糖や蛋白が出ていないか、出血していないか、細胞や細胞が変性したものが出ていないかといったことを診ています。尿に異常が出るということは腎臓が悪い可能性がありますが、必ずしも腎臓に限らず、膀胱、尿路の異常や全身状態の異常を知ることができます。しかしながら、尿検査で診断することには限界もあり、血液検査など他の検査と組み合わせてより正確な検査になります。

 例えば糖尿病の場合、血糖値が180mg/dLを超えないと一般的には尿に糖は出ません。ということは、糖尿病でも尿に糖が出ない方もいらっしゃるということになります。

 一方、糖尿病で腎臓が悪くなり始める時は血液検査の異常よりも尿中のアルブミンが高くなることのほうが先に出てきますから、早期診断には尿検査が必要になります。

 外来で尿の検査をする場合には、朝一番の尿を検査する、あるいは特別な容器を用いて一日の尿をためて持ってきていただくなどの方法があり、それぞれ、一長一短があります。

 一日の尿をためて検査する場合には腎臓の機能、食事の塩分摂取量などを詳しく知ることができますが、膀胱炎などの感染症の検査あるいは尿中に出てくる細胞の検査には不向きです。

 これに対し、随時尿では感染症や細胞検査に向いている他、いつでも検査ができる簡便さがあります。

 担当の医師とよく相談して、検査方法を選んでください。

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