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アルツハイマーを通して人間の本質が見える

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鈴木 西田幾太郎が絶対矛盾的自己同一と言ってまして、アルツハイマー研究あるいはそこへの挑戦というのは、ある種、絶対矛盾的自己同一、本当に常に色々な矛盾と悩みを抱えながら、一つひとつ取り組んでいく、そして、ひとつ解決すると、また矛盾が出てくる、しかし逃げることなく突き進んでいくのが人間だという。

岩坪 製薬企業が行われる治験も、アルツハイマーの場合には、何千億円もかかる空前の規模になっています。それでも、他の病気であれば、あるコンセプトでの治療をあきらめるという選択もあると思うんですが、アルツハイマーだけは逃げられないんです。社会も、研究者も、そして製薬企業も。いま残ってるアンメットニーズで、これだけ規模の大きな病気としては、アルツハイマーにトドメを刺すと思われます。21世紀後半に生き残れる製薬会社は、アルツハイマーで何かを達成したところということになるかもしれません。ドネベジルも、一昨年に特許が切れるまで、年々売り上げが伸びていったという異例な展開でした。他に有効な薬がないからそうなるわけです。最後は年間3000億円くらいの売り上げに達していたんじゃないでしょうか。もちろん、理想的なレベルまで効き目の強い薬ではなくとも、それしか使えるお薬がないと、ニーズも高いわけです。

 僕たちが死ぬまでには、アルツハイマー病の進行を、治療によって少しでも動かせるようになると思います。それを可能とするような、ブレークスルーを早くものにしたいところです。

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