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2016年3月の記事一覧
11月号で「がん重粒子線治療」が患者に縁遠い存在になってしまうかもしれないという記事を書き、その後「がん重粒子線治療のナゾ」(大和出版)を出版し、重ねて警鐘を鳴らしました。幸いなことに、今年1月の厚労省・先進医療会議の結果、少なくとも今後2年間は現在とそんなに変わらない扱いとなりそうです。
本誌編集発行人 川口恭
高橋正也 独立行政法人労働安全衛生研究所作業条件適応研究グループ上席研究員
久住英二くすみ・えいじ●1999年、新潟大学医学部卒業。虎の門病院に勤務した後、東大医科研先端医療社会コミュニケーションシステム部門に所属、2008年6月、立川駅の駅ビル「エキュート立川」で開業。内閣府の規制・制度改革仕分け人でもあった。
今年、おたふくに流行の兆しがあり、風疹も油断ならない状況だそうです。どちらもVPD(ワクチンで防げる感染症)なのですが、過去のワクチン禍の影響もあり、免疫を十分に持っていない人が社会に一定数存在します。乳児はもちろんのこと、妊婦が感染しても危ないので、何とか社会全体で対応して流行を抑え込みたいところです。そして何度も同じことを繰り返さないよう、そろそろ過去の負の遺産と決別しなければならない時期です。
本誌編集発行人 川口恭
化血研不正から見えたもの②
前回の記事で、化血研が国内自給の国策、安定供給、法令遵守の三者を満たせず法令を破った、と指摘しました。法令遵守を対前提とするなら、国内自給の国策と安定供給のどちらかを守れなかったということになります。よく考えてみると、この二者の両立、意外と難しいのではないでしょうか。
本誌編集発行人 川口恭
看護師などの派遣禁止
むしろ医療の質に悪影響
医療機関に対して、看護師などの有資格者(医療専門職)を人材派遣することは、原則として禁じられています。派遣スタッフが入るとチーム医療の質が保てないという表向きの理由と裏腹に、質の悪い人材紹介業者が跋扈して、医療機関を疲弊させています。本当に「派遣禁止」が必要なのか、再検討してもよいのではないでしょうか。
梅村聡 うめむら・さとし●内科医。前参議院議員、元厚生労働大臣政務官。1975年、大阪府堺市生まれ。2001年、大阪大学医学部卒業。
薬局の上手な使い方 55
土居由有子 どい・ゆうこ●(株)アインファーマシーズ上席執行役員。1978年、北海道医療大学約学部卒業。病院勤務後、93年、アインファーマシーズ入社、薬剤師研修担当、2013年より現職。神戸薬科大学非常勤講師、北海道大学非常勤講師として、「薬剤師教育指導論」や「リスクマネジメント」を教えている。MBA取得後、経営学博士課程に進学。