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ママのダイエットで、子どもが糖尿病になる

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※1・・・特定の集団に見られる様々な健康に関する事象について、その頻度や分布、それらに影響を与える要因等を明らかにするための調査。

※2・・・内臓脂肪型肥満に加えて、高血糖、高血圧、脂質異常のうちいずれか2つ以上をあわせもった状態(内臓脂肪症候群)。糖尿病や高血圧症、高脂血症等の生活習慣病を併発しやすく、まだ病気とは診断されない予備群でも動脈硬化が急速に進行する。

※3・・・・インスリンは、すい臓から分泌され、筋肉や脂肪細胞が血液中のブドウ糖を取り入れる量を調節しているホルモン。インスリンへの反応が低下し、十分作用しない状態が「インスリン抵抗性」で、そうなると体はもっと大量のインスリンを出して血糖値を調節しようとする。この状態を「インスリン抵抗性の増大」あるいは「インスリン感受性の低下」と言う。やがてその能力が衰えれば高血糖になり、メタボリックシンドローム、そして糖尿病へと進行してしまう。

※4・・・糖質コルチコイドは、コレステロールから作られるステロイドホルモンの一種で、主な働きは、筋肉(タンパク質)を壊してグルコース(血糖)に変えること。過剰になると(例:クッシング症候群)、筋萎縮や高血糖(糖尿病)がおき、余ったグルコースから脂肪が出来るため肥満やまんまるの("満月様の")顔になる。

※5・・・レプチンは、脂肪細胞から出る食欲を調整するホルモン。脳の視床下部に作用して"満腹サイン"を送り、食べ過ぎを防ぐほか、交感神経に働きかけて脂肪の蓄積を抑制し、エネルギー消費を亢進する。ただ、肥満の人はレプチンを受け取る受容体の感受性が鈍り、反応しにくくなってしまうこと(「レプチン抵抗性」)が分かっていて、太る悪循環をもたらしている。

※6・・・食事として摂取したエネルギーを各臓器が消費し、余分なエネルギーを蓄え、必要なときに利用するしくみ。

※7...脂肪酸は、脂質の材料。不飽和脂肪酸は、魚類や植物油に多く含まれ、常温では液状で存在する。エネルギー源や身体の構成成分となるほか、血中の中性脂肪やコレステロールの量の調節を助ける働きがある。オリーブ油に多く含まれるオレイン酸を代表とする「一価不飽和脂肪酸」は悪玉コレステロールを減らす働きがある。「多価不飽和脂肪酸」では、魚の油に多く含まれるIPA(イコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)、えごま油やなたね油などに含まれるα-リノレン酸を代表とする「オメガ3系脂肪酸」が、細胞膜の材料となり、中性脂肪を減らし、善玉コレステロールを増やすことで知られる。一方、大豆油やコーン油など一般的な植物油に多く含まれるリノール酸を代表とする「オメガ6系脂肪酸」も、体に必須で悪玉コレステロールを減らすが、反面、摂りすぎると善玉コレステロールも減少させてしまう。オメガ3系と6系の摂取バランスは1対2~1対4程度が適切であると言われ、伝統的な日本人の食事ではこれが保たれていたが、昨今の欧米型の食生活でオメガ6系の摂りすぎが問題になっている。

※8・・・米国農務省(USDA)が作成し、食事の全体的な質の指数として広く使用されている「健康的食事指数」。1995年に最初に作成され、2005年に改訂された。

※9・・・脂質の材料で、ラードやバターなど肉類の脂肪や乳製品の脂肪に多く含まれ、エネルギー源として大切な成分。常温では固体で存在するため体の中でも固まりやすく、しかも中性脂肪やコレステロールを増加させる作用があるため、血中に増えすぎると動脈硬化の原因となる。

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