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密輸摘発のセンザンコウ、漢方薬だけど、効くかどうかは・・・?

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絶滅危惧種のセンザンコウ130匹超や1350匹分のウロコ、合わせておよそ1億5500万円相当(!)がタイで押収された、というニュースが話題です。今回初めてセンザンコウという動物を知り、「アルマジロ?」「何のために密輸?」と思った方も、少なくなさそうですよね? 

ロハス・メディカル専任編集委員 堀米香奈子

東京動物園協会のサイトによると、センザンコウはシロアリやアリ、昆虫の幼虫やサナギなどを食べる哺乳動物で、アジア・アフリカに7種類が存在、最も一般的な「ミミセンザンコウ」が上野動物園にいるらしいです。確かにいつぞや子供と見たような・・・。一番の特徴はそのウロコ。写真を見ると、アルマジロに似てはいますが、それよりウロコが大きく、頭の先からしっぽの先まで連綿と覆われているのが違いですね。そもそも哺乳動物なのにウロコがあるのは珍しいですから、そのせいで「実力」以上に珍重されてしまっているのかも・・・? 

さて、そんなセンザンコウは、中国では古くから漢方薬として用いられてきました。が、絶滅危惧種としてワシントン条約で守られるようになったことで、余計に希少価値=価格が上がり、密輸の対象となってしまっているよう。

漢字では「穿山甲」と書きます。漢字にすると漢方薬っぽく見えるから不思議。漢方薬局のブログによれば、効能は、溜まった膿を排出したり、お乳の通りを良くしたりする他、リウマチなどの関節痛にも使われるようです。

でも、漢方って、効くか効かないかはその人の体質次第、もっと言えば腸内細菌次第だって、知ってましたか? だから診断名だけで安易に手を出すと、失敗したりするのです。でも、体質を専門医に見極めてもらって正しく使えれば、西洋薬以上の心強い味方にできることもあります。

漢方薬がなぜ、どうやって効くのか、もう少し知りたい方は、>ロハス・メディカル「漢方のほんと」特集をご一読ください。

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