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プラスチックボトルや缶が子供を肥満に?

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※1...プラスチックの原料となる化学物質の一種。作られた合成樹脂を強力な洗剤で洗ったり、酸や高温の液体に触れさせていると、ビスフェノールAが溶け出すことが知られている。内分泌系(ホルモン分泌等)をかく乱するとして懸念されている。

※2...内分泌かく乱物質に同じ。2003年5月の政府見解では、「内分泌系に影響を及ぼすことにより、生体に障害や有害な影響を引き起こす外因性の化学物質」と定義。環境中の化学物質でありながら生体にホルモン作用をおこしたり、逆にホルモン作用を阻害するため、一般に「環境ホルモン」とも呼ばれる。

※3...国内のビスフェノールAの使途の70%以上を占める合成樹脂(プラスチック)の一種。壊れにくいことからその用途は広く、サングラスやCDから水・食品の容器、哺乳瓶まで多くの日用品に使われている。

※4...ポリカーボネート樹脂に次ぐビスフェノールAの使い道であり、歯科治療用の歯の詰め物や、缶詰の内側の塗装にも使われている。

※5...女性ホルモンの代表例で、卵胞ホルモンとも呼ばれる。子宮の発育や子宮内膜の増殖、乳腺の発達など、女性らしい体つきを促進する役割を持つ。

※6...生物学的半減期。体内に入ってから代謝によって量が半分になるまでにかかる時間のこと。

※7...因果関係を検討する疫学調査の1つ。調査対象者を、原因と考えられる要因と疾病とを同時に調査する。今回の研究は、ビスフェノールAの尿中濃度が肥満に関係があるかを同時に調べて、両者の関係を調べた。欠点は、原因と結果を同時に調査するため、有意な関係が認められても、因果関係が反映されたか区別し難いことである。ビスフェノールAの尿中濃度が高いと肥満になるという結果が、肥満の集団がビスフェノールAを多く含んだ飲食物を摂取したのか区別はできない。

※8...Body Mass Index。身長からみた体重の割合を示す体格指数で、「体重(kg)÷身長(m)
の2乗」で求められる。ただ、WHOでは25以上を「overweight」、30以上を「obese(肥満)」としているのに対し、日本肥満学会ではBMI=22の場合を標準体重としており、25以上を肥満、18.5未満を低体重としている。

※9...異なる項目の値を比較する際、それぞれの平均値や散らばりが異なって単純に値だけを比較するわけにはいかないため、値を得点(スコア)化して、平均値と散らばりが同じになるように調整すること。

※10...データを小さい順に並べたとき、真ん中にくる値。

※11...アミノ酸が代謝されてできた物質で、尿酸等と同様に老廃物のひとつ。腎臓が正常に働いていれば尿中に排泄されるので、血液中のクレアチニン値が高いと腎機能の低下・障害が示唆される。

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