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絵で見て分かる生活習慣病④ インスリン抵抗性
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脂肪蓄積が諸悪の根源
インスリン抵抗性を生じさせるカギは肥満、つまり脂肪の蓄積です。
脂肪細胞は単なるエネルギー貯蔵庫ではなく、様々な生理活性物質※を分泌する内分泌器官でもあります。
特に内臓脂肪は、正常な状態(小型脂肪細胞)では、インスリン抵抗性を改善する善玉の生理活性物質「アディポネクチン」を多く分泌します。ところがエネルギー過剰から中性脂肪が蓄積し、肥大化すると(大型脂肪細胞)、悪玉の生理活性物質や遊離脂肪酸(FFA)を分泌するようになります。
悪玉生理活性物質は、インスリンが標的細胞表面の受容体に結合した後の細胞内の反応を妨げます。
最近では、肝細胞や骨格筋への過剰な中性脂肪の蓄積(脂肪肝・脂肪筋)も、直接的にインスリン抵抗性を増長させていることが明らかになってきました。
※生体内の様々な生理活動を調節したり、影響を与えたり、活性化したりする物質の総称。