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X線CT検査についてご説明します

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※情報は基本的に「ロハス・メディカル」本誌発行時点のものを掲載しております。特に監修者の肩書などは、変わっている可能性があります。

検査の現場から11

東京大学病院放射線科 渡谷 岳行

 X線CT検査は、X線という放射線を使って人体の輪切りの写真を撮影する検査です。撮影の原理はレントゲン写真と同じですが、カメラが体の周りを回転しながら撮影したデータをコンピュータで輪切りの画像に計算して表示するため、レントゲン写真よりはるかに精密な診断ができます。

 検査内容にもよりますが、検査時間は5分から15分程度で、痛みもありません。腹部を撮影する時は診断に影響するため検査前の数時間、飲食を控えていただくのが原則です。また、胸部や腹部の撮影では呼吸による体の動きで画質が落ちてしまうため、呼吸止めの合図に合わせていただきながらの撮影になります。

 体への負担が少なく診断能の高いすぐれた検査ですが、微量とはいえ放射線を被曝する検査ですので不必要な検査は避けなければいけません。CT検査で急性の放射線障害が起こることはまずありませんが、将来的な発がんのリスクがわずかに上昇するため小児や若年の方ではより慎重に必要性を判断します。また妊娠中の方には原則行うことができません。最近、心臓ペースメーカーの一部がCT検査のX線で誤作動する可能性があることも分かってきました。

 CT検査で診断できる病気は脳梗塞から肺がん、胆石、大動脈瘤など多岐にわたりますが、胃かいようや子宮がんのようにやや苦手な病気もあります。病気によっては造影剤というお薬を静脈注射することでより詳しい診断をすることができますが、痛みや体への負担が少ないという長所がやや損なわれてしまいます。造影剤を注射しないと診断できない病気もある一方で、造影剤を使用すると逆に診断が難しくなってしまう病気もあります。

 画像を撮影して診断する検査には他にMRIやエコーなどがありますが、それぞれ得意な病気や得られる情報に特色があります。ご自身の診断にどの検査が最も適しているのか、主治医の先生とよくご相談ください。

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