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何を食べればいいの? ~その1~
※1・・・すい臓から分泌され、筋肉や脂肪細胞が血液中のブドウ糖を取り入れる量を調節しているホルモン。インスリンへの反応が低下して十分作用しない状態(インスリン抵抗性)に陥ると、体はもっと大量のインスリンを出して血糖値を調節しようとするが、その能力が疲弊し衰えれば高血糖になり、メタボリックシンドローム、そして糖尿病へと進行してしまう。
※2・・・血中に含まれるコレステロールの総量のことで、善玉・悪玉コレステロールなどを合わせた値。コレステロールは細胞を作るのに必須であり、その他人体に必要な物質。多くは 脳、肝臓、脂肪組織、副腎に存在している。肝臓や腸で合成(約90%)され、食材として体内に入るのは10%ほど。脂肪を腸内で分解・吸収する胆汁酸の原料であり、内臓機能を保持するステロイドホルモン、特に性ホルモン、副腎皮質ホルモンの前駆体として重要。水分が多い血液には溶けづらいので、血中では水になじむ「リン脂質」や、タンパク質にくるまれた「リポタンパク」の形で存在している。コレステロール自体には善玉も悪玉もなく、コレステロールを運ぶ役目をするリポタンパクに善玉と悪玉がある。
※3・・・コレステロール自体には善玉も悪玉もなく、コレステロールを運ぶ役目をするリポタンパクに善玉と悪玉がある。悪玉コレステロールは、低比重リポタンパク(LDL) に包まれたコレステロール。LDLがコレステロールを肝臓で受け取り、血管を通って全身の組織に運ぶが、過剰だと糖や脂質と結合し酸化変性を始める。これを掃除しようと免疫細胞が取り囲むが、そのまま血管壁などに付着し、血管内が細くなったり、血管壁の外側にたまって、血栓などの原因となる。
※4・・・全身の脂肪組織の主成分。組織で代謝分解されてエネルギー源となる。食物に由来するものと、体内で合成されるものとがある。食事として摂取される脂肪のほとんどが中性脂肪で、小腸から吸収され、リンパ管を通って血中に分泌され、血中ではタンパク質と結合した状態で存在する。一方、肝臓でも合成される。血清中性脂肪の量は、食事からの摂取量、肝臓での合成と分泌、末梢組織での代謝のバランスによって左右されるが、中性脂肪が高値になると動脈硬化・膵臓炎等になり、肝臓に中性脂肪が過剰に沈着すると脂肪肝になる。
※5・・・・インスリンの分泌低下と感受性低下の二つを原因とする糖尿病。一般的に「生活習慣が悪かったので糖尿病になった」と言う場合、この2型糖尿病を指す。日本では糖尿病全体の9割を占める。2型糖尿病が発症する原因は完全に明らかではないが、遺伝的に糖尿病になりやすい体質の人(遺伝因子)が、糖尿病になりやすいような生活習慣を送ること(環境因子)の両者が関与していると考えられている。
※6・・・その動物の体内で十分な量を合成できず、栄養分として摂取しなければならないアミノ酸のこと。ヒトでは、一般に、トリプトファン、リシン(リジン)、メチオニン、フェニルアラニン、トレオニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、ヒスチジンの9種類。
※7・・・動脈が肥厚し硬化した状態。これによって引き起こされる様々な病態を動脈硬化症という。動脈硬化にはいくつか種類があるが、注記のない場合はアテローム性動脈硬化を指すことが多い。アテローム動脈硬化症は、脂質異常症や糖尿病、高血圧、喫煙などの危険因子により生じると考えられる。最終的には動脈の血流が遮断されて酸素や栄養が重要組織に到達できなくなる結果、脳梗塞や心筋梗塞などの原因となる。
※8・・・コレステロール自体には善玉も悪玉もなく、コレステロールを運ぶ役目をするリポタンパクに善玉と悪玉があり、このうち善玉である高比重リポタンパク(HDL)にくるまれたコレステロール。HDLは血管壁の余分なコレステロールを抜き出して肝臓へ戻す。肝臓では受け取ったコレステロールをもとに胆汁酸を作られ、消化液として排出する。そのほか、副腎や皮膚に運ばれる。