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タンパク質、プロテイン・サプリが必要?食事で十分?

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※1・・・体の組織をつくったり、生命を維持するために必要不可欠な栄養素のひとつ。人間の身体から水分を除いた約半分がたんぱく質で構成されている。20種類存在するアミノ酸が鎖状に多数連結(重合)してできた高分子化合物。構成するアミノ酸の数や種類、また結合の順序によって種類が異なる。動物性のものと植物性のものがあり、一般的に卵・肉類・魚介類・牛乳と乳製品などの動物性タンパク質は必須アミノ酸(※6)をバランスよく含み(=アミノ酸スコア)、良質タンパク質食品とされる。一方、大豆、種、ナッツ類、穀類、豆類には植物性タンパク質が含まれているが、リジン、メチオニン、スレオニンといった必須アミノ酸が含まれない。ただ、動物性タンパク質を摂取する際に脂質も同時摂取してしまう場合が多いため、植物性と動物性、両タンパク質をバランスよく摂取することが好ましい。

※2・・・不足しがちなビタミンやミネラル、アミノ酸などの栄養補給の補助や、ハーブなどの成分による薬効の発揮が目的である食品。生薬、酵素、ダイエット食品など様々な種類のサプリメントがある。栄養補助食品、健康補助食品とも呼ばれる。略称はサプリ。1日本では1996年にアメリカの外圧により、サプリメントが販売できるように規制緩和が決定されたが、日本ではサプリメントは健康食品と俗称され、法的には食品の区分に入れられているが、その位置づけをどうするのかという議論が続いている(多くは学術的な認識とは独立して、社会的な認識において他と区別されるにとどまる。ただし、健康食品の一部は行政による機能の認定を受け保健機能食品と呼ばれる。また業界団体である日本健康食品協会は旧厚生省の指導により規格基準を設定し、1986年より「健康補助食品」の認定マークを発行している)。

※3・・・サプリメント(※2)に同じ。

※4・・・スポーツなどの競技で好成績を挙げるために薬物を投与したり、その他の物理的方法を採ったりすること。オリンピック、競馬など全ての競技で使用が禁止され、違反行為となる。特に、短期から長期に及ぶ副作用が心身に悪影響を与えることが知られており、単に競技の公平性を担保する目的のみならず、競技者等の安全も目的として禁止されている。

※5・・・もともと「ステロイド」は体内でつくられるホルモンで、男性ホルモン、女性ホルモン、副腎皮質ホルモンなどはステロイドホルモンの一種。なかでもアナボリック・ステロイドは、筋肉増強剤(「男性ホルモン」もしくはその類似物質)を指し、人工的に合成され、最初は筋肉増強のための治療薬として用いられていたのが、1960年代頃から、運動能力向上、あるいは闘争心高揚の目的でドーピングに多用されるようになった。今では利用する米国人は100万人にのぼり、その典型的な使用者は「30歳、平均収入以上を稼ぐホワイトカラー職の有学歴者」ということが、最近の研究で明らかになっている。

※6・・・その動物の体内で十分な量を合成できず、栄養分として摂取しなければならないアミノ酸のこと。ヒトでは、一般に、トリプトファン、リシン(リジン)、メチオニン、フェニルアラニン、トレオニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、ヒスチジンの9種類。

※7・・・単糖を構成成分とする有機化合物の総称で、大きく単糖類、多糖類に分けられる。生物に必要不可欠な物質であり、骨格形成、貯蔵、代謝等に広く用いられるため、通常、もっとも多く必要とされる栄養素で、日本の食生活指針で炭水化物が多く含まれる食品が主食とされる。

※8・・・なたね油、ごま油などのように常温で液体の「油」と、バター、マーガリンのように常温で固体の「脂」の総称。体内では主にエネルギー源かつエネルギーの貯蔵形態で、食事から摂取する脂質には体の中でつくることができない必須脂肪酸が含まれており、体の細胞膜の成分やホルモンの材料などになっている。不足すると、発育の障害や、皮ふ炎の原因になったりする。さらに、脂質は油脂に溶ける脂溶性ビタミン(ビタミンA・D・E・Kなど)の吸収にも役立っている。ただし、食生活の欧米化にともない脂質の摂取量や摂取エネルギーに占める脂質の割合は増加しており、そのことがエネルギー過剰、肥満、生活習慣病の原因になっていることが指摘されている。

※9・・・生体で起こる化学反応に対して触媒として機能するタンパク分子(触媒とは、特定の化学反応の反応速度を速める物質で、自身は反応の前後で変化しないものをいう)。大きく分けると、「消化酵素」と「代謝酵素」の二つがあり、消化酵素は文字通り消化のための酵素で、食べ物を消化分解し、吸収するための酵素。一方、代謝酵素は、新陳代謝、有害物質の除去、怪我の修復や病気の治癒などに関わっている。

※10・・・ニューロンと呼ばれる神経単位間やその効果器であるシナプスとの連結部において、神経の末端から分泌され、興奮を次に伝達する役割を担う一連の物質。中枢神経系の伝達物質の候補として現在知られているものには、アセチルコリン、アミノ酸類、ペプチド類などがある。

※11・・・生体の外部や内部に起こった情報に対応し、特定の器官で合成・分泌され、血液など体液を通して体内を循環し、別の決まった細胞でその効果を発揮する生理活性物質の総称。生体中の機能を発現させ、それによって体内の状態を一定に保つために働く。ただし、ホルモンの作用についてはいまだに分かっていないことが多い。

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