このサイトは、自らの知恵と行動で、医療や介護のお世話になることを最小限にして、楽しく健やかに生きたいという方々のため、科学的根拠のある役立つ情報をお知らせしていく場です。 多くの志高い医師の関与により2005年に創刊され、全国の大きな医療機関に配置され続けている小冊子『ロハス・メディカル』の発行元(株)ロハスメディアが、その経験と人的ネットワークを生かし、『ロハス・メディカル』の信用も賭けて情報を厳選してお届けします。
久住英二くすみ・えいじ●1999年、新潟大学医学部卒業。虎の門病院に勤務した後、東大医科研先端医療社会コミュニケーションシステム部門に所属、2008年6月、立川駅の駅ビル「エキュート立川」で開業。内閣府の規制・制度改革仕分け人でもあった。
今年、おたふくに流行の兆しがあり、風疹も油断ならない状況だそうです。どちらもVPD(ワクチンで防げる感染症)なのですが、過去のワクチン禍の影響もあり、免疫を十分に持っていない人が社会に一定数存在します。乳児はもちろんのこと、妊婦が感染しても危ないので、何とか社会全体で対応して流行を抑え込みたいところです。そして何度も同じことを繰り返さないよう、そろそろ過去の負の遺産と決別しなければならない時期です。
本誌編集発行人 川口恭
化血研不正から見えたもの②
前回の記事で、化血研が国内自給の国策、安定供給、法令遵守の三者を満たせず法令を破った、と指摘しました。法令遵守を対前提とするなら、国内自給の国策と安定供給のどちらかを守れなかったということになります。よく考えてみると、この二者の両立、意外と難しいのではないでしょうか。
本誌編集発行人 川口恭
看護師などの派遣禁止
むしろ医療の質に悪影響
医療機関に対して、看護師などの有資格者(医療専門職)を人材派遣することは、原則として禁じられています。派遣スタッフが入るとチーム医療の質が保てないという表向きの理由と裏腹に、質の悪い人材紹介業者が跋扈して、医療機関を疲弊させています。本当に「派遣禁止」が必要なのか、再検討してもよいのではないでしょうか。
梅村聡 うめむら・さとし●内科医。前参議院議員、元厚生労働大臣政務官。1975年、大阪府堺市生まれ。2001年、大阪大学医学部卒業。
薬局の上手な使い方 55
土居由有子 どい・ゆうこ●(株)アインファーマシーズ上席執行役員。1978年、北海道医療大学約学部卒業。病院勤務後、93年、アインファーマシーズ入社、薬剤師研修担当、2013年より現職。神戸薬科大学非常勤講師、北海道大学非常勤講師として、「薬剤師教育指導論」や「リスクマネジメント」を教えている。MBA取得後、経営学博士課程に進学。
チョコレートが好きな方に朗報です。これまで、チョコレートやココアは心血管系疾患に良い効果があることで注目されてきましたが、記憶や情報処理速度などの認知機能を高める効果も期待できるかもしれません。ダークチョコレートの方が効果は高そうですが、ミルクチョコレートにも有効な効果は入っているようです。
大西睦子の健康論文ピックアップ116
大西睦子 内科医師、ボストン在住。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月から7年間、ハーバード大学リサーチフェローとして研究に従事。著書に「カロリーゼロにだまされるな――本当は怖い人工甘味料の裏側 」(ダイヤモンド社)。
大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートと編集は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。
久住英二くすみ・えいじ●1999年、新潟大学医学部卒業。虎の門病院に勤務した後、東大医科研先端医療社会コミュニケーションシステム部門に所属、2008年6月、立川駅の駅ビル「エキュート立川」で開業。内閣府の規制・制度改革仕分け人でもあった。
薬局の上手な使い方 54
土居由有子 どい・ゆうこ●(株)アインファーマシーズ上席執行役員。1978年、北海道医療大学約学部卒業。病院勤務後、93年、アインファーマシーズ入社、薬剤師研修担当、2013年より現職。神戸薬科大学非常勤講師、北海道大学非常勤講師として、「薬剤師教育指導論」や「リスクマネジメント」を教えている。MBA取得後、経営学博士課程に進学。
化血研問題は厚労省の問題
トカゲの尻尾切りで済ますな
「化学及血清療法研究所」(以下化血研)が承認書と異なる手順で血液製剤を生産し、その隠蔽を続けていた問題は、ある意味、厚労省の体質が生んだ事件でもあります。厚労省が自らの体質を直さず、化血研の処分というトカゲの尻尾切りだけで済ませるなら、いずれ同じようなことが再発するでしょう。
梅村聡 うめむら・さとし●内科医。前参議院議員、元厚生労働大臣政務官。1975年、大阪府堺市生まれ。2001年、大阪大学医学部卒業。
高橋正也 独立行政法人労働安全衛生研究所作業条件適応研究グループ上席研究員
以下のようなシンポジウムのご案内をいただきました。私も聴講にお邪魔しようと考えています。興味ございます方はどうぞ。
(川口恭)
(以下ご案内)
化血研不正から見えたもの①
化学及血清療法研究所(以下化血研)が承認書と異なる手順で血漿分画製剤を生産し、その隠蔽を続けていた問題には、衝撃を受けた方も多いことでしょう。なぜ化血研は違法と知りながら隠し続けたのか、その周辺事情を探っていくうちに、単純な勧善懲悪では済まされない、危うい構造が隠れていると分かってきました。
本誌編集発行人 川口恭