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絵で見て分かる生活習慣病④ インスリン抵抗性

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※情報は基本的に「ロハス・メディカル」本誌発行時点のものを掲載しております。特に監修者の肩書などは、変わっている可能性があります。

103-1-1.jpg 唯一無二の同化ホルモンであるインスリンが効かなくなったら大変。様々な生活習慣病が目前まで迫っています。

 正常時、血中ブドウ糖の7割以上は筋肉に取り込まれます。血中ブドウ糖が標的細胞の中へ入っていくには特別な通路(GLUT)が必要で、そのGLUTは、標的細胞表面にある「インスリン受容体」にインスリンが結合したのを合図に設置されます。
103_生活習慣病4_図1.jpg
 ただし、たとえインスリンが結合したとしても、合図を伝える経路に不具合があると、GLUTは動きません。血糖値は高いままになり、膵臓も頑張ってインスリンを出し続けます。
103_生活習慣病4_図2.jpg
 このようにインスリンが効きにくくなった状態を、「インスリン抵抗性がある」「インスリン感受性の低下」などと表現します。このインスリン抵抗性が、様々な生活習慣病に関与しています。

※インスリン抵抗性の指標はいくつかありますが、早朝空腹時の血中インスリン値が15μU/mL以上なら、明らかにインスリン抵抗性が存在すると考えられます。

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