全国の基幹的医療機関に配置されている『ロハス・メディカル』の発行元が、
その経験と人的ネットワークを生かし、科学的根拠のある健康情報を厳選してお届けするサイトです。
情報は大きく8つのカテゴリーに分類され、右上のカテゴリーボタンから、それぞれのページへ移動できます。

女性の体内時計は男性と違う――夜の睡眠を大事に!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

夜勤の女性はがんになりやすい、研究」という記事を読みました。北米と欧州の女性では、夜勤と乳がん発症リスクに関連性が見られたというのです。これまでの私の認識を覆すショッキングな研究成果です。

堀米香奈子 ロハス・メディカル専任編集委員

記事によると、

同研究は北米、欧州、オーストラリア、アジアの390万人の研究参加者を対象とした11万件以上のがんについて、これまで発表されている61件の研究を分析したもの。
 長期の夜勤で高まる総合的ながんのリスクは19%だが、皮膚がんは41%、乳がんは32%と、特定のがんのリスクはさらに高くなっている。さらに乳がんに特定した場合、夜勤による罹患リスクは5年ごとに3.3%上昇するという。

とのこと。

オーストラリアとアジアの女性ではそのような傾向は見られなかったと言いますが、論文の著者は「これらの地域の女性の性ホルモン量が多い可能性がある。ホルモン量は乳がんなどホルモン関連のがんと明確に結びついている」と解説しているそうです。

これまでは、勤務時間帯が変動する「シフト勤務」は体内時計が乱されて体に悪い、との認識が一般的でした。昼夜逆転のガードマンでも、夜の同じ時間帯に勤務が固定されているならさほど影響はない、とされてきたのです(詳しくはこちら)。しかしこれは、どうやら男性に限ったことだった、ということなのですね。

確かに、ラットを使った研究からは、女性ホルモンが子宮など生殖に関わる臓器の体内時計の針を動かすことが分かっているようですし、「健康な(睡眠障害などを自覚していない)女性においても、子宮などの臓器の時計は女性ホルモンの変動の影響を受け、中枢時計が刻む時刻と一致しない状態が起こっている」「女性は男性よりも約20分長く眠ることが必要である」といった研究を紹介している記事もあり、女性と男性とを同じに考えることはできないと考えたほうがよさそうです。

女性ホルモンの分泌リズムの変動の影響を少しでも和らげるためにも、女性は夜間の睡眠を大切にした方がよさそうです。ますます自分の生活リズムを反省するばかり・・・。

  • 「認知症 それがどうした!」電子書籍で一部無料公開中
  • Google+
  • 首都圏・関西でおなじみ医療と健康のフリーマガジン ロハス・メディカル
月別アーカイブ
サイト内検索