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2017年11月の記事一覧

前回の記事で健康サポート薬局の件数が伸び悩んでいることを書いたが、健康サポート薬局が考え出された背景に、薬剤師から医師に対して減薬を提案するなど多剤併用に対する効果が期待されていたそうだ。

ただ、そもそも薬剤師から医師に対して減薬の提案などできるのだろうかと感じていた。現在の医療界のヒエラルキーの中で、医師はトップだ。薬剤師が医師に対して物申せることなど、例え正論であったとしてもこの文化の中では難しい場面の方が多いだろう。また、医師がその薬局を気に入らなければ、処方箋を回さないよう裏で根回しすることなどいくらでもできるだろうし、院内処方にしてしまえばいい。処方箋で食べている薬局からすれば、医師との関係は死活問題なのだ。

加えて、薬局の薬剤師は患者の病名を知らされるようになっていない。処方内容で、病気や症状を推測することしかできない。患者側から進んで情報提供しなければ、他にかかっている医療機関や飲んでいるサプリメントを把握することなど困難だ。

ハードルばかり高くて、薬局側のメリットはほとんどない。そんな状態で薬局が患者の薬剤を一元管理したり、かかりつけ薬局を増やそうと考えるのは根本的にズレていると思う。

この辺りのかかりつけ薬局がいかに非現実的であるかは、ロハス・メディカルの連載「梅村聡が斬る 門前から、かかりつけへ 薬局の方向は正しいか」(2015年11月号)に書いてある。多剤併用については薬剤師ではなく、本来かかりつけ医がすべきだという話には納得させられる。

ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵

現在、世界最低ランクの日本の喫煙対策。東京パラ五輪を前にようやく改善か、との期待が煙に巻かれたのが半年前でした。そして今、総選挙と新たな厚労相の就任を経て、不安が現実となりそうな気配です...。

堀米香奈子 ロハス・メディカル専任編集委員

先週末、「インフルエンザ予防に懸念、ワクチンの変異で効果減退」という報道がありました。その中で言及されていた、従来とは製法の異なるワクチン、実は世界一の規模の工場が日本にあるのです(!)。ところが日本では承認が下りず、そこで製造されたワクチンを日本人は使うことはできません。

堀米香奈子 ロハス・メディカル専任編集委員

低迷する健康サポート薬局

ロハス・メディカルの連載「薬局の上手な使い方」で、「健康サポート薬局」が取り上げられたことがあった。

ロハス・メディカル2016年9月号「健康サポート薬局知っていますか?」

記事によると、健康サポート薬局の機能は
・医療機関への受診勧奨
・連携機関への紹介
・地域における連携体制のリスト作成
・連携機関に対する紹介文書
・患者に限らず市民を対象として健康相談実施
・市販薬を含むトリアージ機能を持つ
・在宅医療

おまけに、「風邪かな?」と思った時に医療機関に行かずに薬剤師にアドバイスを求めるといった例も挙げられていた。

これを読んだとき、確かに地域にこんな薬局があればいいが、薬局側の負担があまりに大きくて名乗りを上げるところがあるんだろうかと思っていた。特に症状についてのアドバイスは責任問題にも発展しかねないので、敬遠する薬剤師が多いのではないかと感じた。


ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵

久々に診療報酬改定関連でワクワクするようなニュースを読んだ。

財政審の資料ににじむ財務省の怒りと覚悟 霞が関パワーゲーム・調剤報酬編

ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵

あなたもがんをみとる=死に直面する厳しさ」というネットニュースを読んで、NHKのドキュメンタリー番組「ありのままの最期 末期がんの"看取り医師" 死までの450日」を思い出しました。「究極の理想の死」を撮影しようと、カメラを回し続けたディレクターが最後にたどり着いたのは、「理想の死に方などないのではないか」という結論でした。

堀米香奈子 ロハス・メディカル専任編集委員

健保の経営規律向上へ経済界は結束を」という記事の中にこう書かれていた。

全国およそ1400の健保組合で組織する連合会によると、2016年度に経常収支が赤字になった健保は543組合、保険料率を上げたのは206組合だった。

サラリーマンであっても「それが何?」と思う人もいるかもしれないが、私たちが病気になった時に受けられる今の医療の仕組みの破綻につながるかもしれない恐ろしい話なのだ。

ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵

今週、食物繊維に関連するネットニュースが相次ぎアップされました。「糖質0グラムの麺に『レタス4個分の食物繊維』...これってどうなの?」と「食物繊維で大腸がんリスク減=メタボ解消でも注目」を読んで私が思ったのは、「やっぱり日本人なら、ご飯に具沢山の味噌汁、そして納豆でいいんじゃない?」ということ。少なくとも、トクホ製品を選べばそれでOK、ということはないはずです。

堀米香奈子 ロハス・メディカル専任編集委員

千葉県が介護職のイメージを向上させるため、ユニークなCMを作成し、動画サイトYouTubeや県内のカラオケ店、電車内広告などで流し始めたそうだ。

介護職のイメージアップへユーモラスなCM制作 千葉県」(NHK)

そのCM動画はこちら

ロハス・メディカル論説委員 熊田梨恵

「『炭水化物が毎食7割超え』は注意 死亡リスク上昇」という一昨日配信のネット記事、シンプルなだけになかなかのインパクトですよね。でも、どうも‟ざっくり"し過ぎてます。「炭水化物」って、食物繊維も入っちゃってるのかな...? 気になったので調べてみました。

堀米香奈子 ロハス・メディカル専任編集委員

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