全国の基幹的医療機関に配置されている『ロハス・メディカル』の発行元が、
その経験と人的ネットワークを生かし、科学的根拠のある健康情報を厳選してお届けするサイトです。
情報は大きく8つのカテゴリーに分類され、右上のカテゴリーボタンから、それぞれのページへ移動できます。

2012年11月の記事一覧

現場からの医療改革推進協議会 第7回シンポジウム』セッション9から、林隆久・東京農大教授講演のエッセンスをご紹介します。これも衝撃的でした。(野田大統、川口恭)

国に頼らない政策の動かし方

 昨日に引き続き『現場からの医療改革推進協議会 第7回シンポジウム』セッション8のご紹介。討論部のエッセンスです。国へ陳情に行こうかと考えている方は、ぜひお読みになることをおススメします。(堀米香奈子、川口恭)

カフェインでポジティブになる!

 ロバスト・ヘルスではこれまでにもコーヒーに含まれるカフェインについての論文を紹介しています(そちらはネガティブな情報でした)が、今回は、カフェインが認知機能に与えるプラスの影響をご紹介します。

大西睦子の健康論文ピックアップ16

大西睦子 ハーバード大学リサーチフェロー。医学博士。東京女子医科大学卒業。国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月からボストンにて研究に従事。

ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。

 韓国で、糖尿病のない被験者を対象に、運動と非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)リスクとの関連を調べたところ、同じBMI群でも定期的に運動をしている人の方がリスクは低いこと、既にNAFLDの状態であっても定期的な運動をした方が肝細胞は傷まず済むことが分かりました。

Regular Exercise Is Associated with a Reduction in the Risk of NAFLD and Decreased Liver Enzymes in Individuals with NAFLD Independent of Obesity in Korean Adults
Ji Cheol Bae, Sunghwan Suh, Se Eun Park, Eun Jung Rhee, Cheol Young Park, Ki Won Oh, Sung Woo Park, Sun Woo Kim, Kyu Yeon Hur, Jae Hyeon Kim, Myung-Shik Lee, Moon Kyu Lee, Kwang-Won Kim, and Won-Young Lee
PLoS One. 2012; 7(10): e46819.
Published online 2012 October 22. doi: 10.1371/journal.pone.0046819

川口利の論文抄訳

発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。

 『現場からの医療改革推進協議会 第7回シンポジウム』セッション8からのご紹介です。現在、「緊急促進事業」として国費助成の行われているHPV、ヒブ、小児用肺炎球菌3ワクチン接種率が東京都で低いとのデータが示されました。不思議な話だと思いませんか?(堀米香奈子、川口恭)

東京の接種率が低い.JPG

 米国で、保険加入会員対象のコホート研究を実施し、帯状疱疹ワクチン接種群と非接種群における、帯状疱疹発症リスクを比較したところ、ワクチン接種群ではリスクが55%低下することが分かりました。

Herpes Zoster Vaccine in Older Adults and the Risk of Subsequent Herpes Zoster Disease
Hung Fu Tseng, PhD, MPH, Ning Smith, PhD, Rafael Harpaz, MD, MPH, Stephanie R. Bialek, MD, MPH, Lina S. Sy, MPH, Steven J. Jacobsen, MD, PhD
JAMA. 2011;305(2):160-166. doi:10.1001/jama.2010.1983.

川口利の論文抄訳

発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。

 米国で、女性を対象に無殺菌牛乳の摂取経験とがん発症リスクとの関連を調べたところ、ウシからヒトへの発がん性ウイルス伝染という既に発表されているエビデンスを支持することにはならないとの結果が出ました。

Unpasteurized Milk Consumption and Subsequent Risk of Cancer
Thomas A. Sellers, Ph.D., Robert A. Vierkant, MAS., Julie Djeu, Ph.D., Esteban Celis, M.D., Ph.D., Alice H. Wang, Nagi Kumar, Ph.D., and James R. Cerhan, M.D., Ph.D.
Cancer Causes Control. 2008 October; 19(8): 805-811.
Published online 2008 March 15. doi: 10.1007/s10552-008-9143-8

川口利の論文抄訳

発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。

 11月10日・11日と『現場からの医療改革推進協議会 第7回シンポジウム』が開かれました。セッション4で登壇した福島市で除染に取り組む阿部光裕和尚(曹洞宗・常円寺住職)の話に衝撃を受けました。広く共有すべきと考えましたので、ご紹介します。(野田大統、川口恭)

 ドイツでの研究で、世帯スタイルによる2型糖尿病との関連を調査したところ、独居男性ではリスクが高まることが分かりました。

Living alone is associated with an increased risk of type 2 diabetes mellitus in men but not women from the general population: the MONICA/KORA Augsburg Cohort Study.
Meisinger C, Kandler U, Ladwig KH.
Psychosom Med. 2009 Sep;71(7):784-8. Epub 2009 Jul 10.
PMID:19592514

川口利の論文抄訳

発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。

 米国で、ビール、白ワイン、赤ワイン、蒸留酒によるアルコール摂取量と肺がんリスクの関連について調べたところ、赤ワインではリスク低下の見られることが分かりました。

Alcoholic Beverage Intake and Risk of Lung Cancer: The California Men's Health Study
Chao C, Slezak JM, Caan BJ, Quinn VP.
Cancer Epidemiol Biomarkers Prev. 2008 Oct;17(10):2692-9.
PMID:18843011

川口利の論文抄訳

発行人の実兄。上智大学文学部卒。千葉県立高校の英語教師在任中に半年間の英国留学を経験。早期退職後に青年海外協力隊員となって、ホンジュラスで勤務、同じく調整員としてパナマで勤務。
  • 患者と医療従事者の自律をサポートする医療と健康の院内情報誌 ロハス・メディカル
月別アーカイブ
サイト内検索